もうろうとする意識の中で流れるはずの無い涙が落ちた 

June 03 [Fri], 2005, 22:17
月が満ち最も美しく輝く夜

アタシは人となる為に人を殺した

それは「彼の人」がアタシに望んだことだ




生温い血液が躯に纏わりつく

視界にある「彼の人」は紅く染まって動かない




「私を喰って」




心も躯も半分のアタシはその意味が解らなく

ただ「彼の人」の瞳を見つめてた

「彼の人」の瞳は光が宿ってなく真っ暗だ

命の音も感じられない「人形」のように見えた

・・・嗚呼、この人は死を望んでるんだ

アタシは「彼の人」の躯を裂いた

あたり一面が血に染まり錆びた匂いが広がる

「彼の人」は無表情で涙も流さず瞳にはアタシが映っている

アタシは「彼の人」の肉を血を臓器を貪った

迷いも恐怖も幸福も無く、ただ「彼の人」を喰らった

室内には肉を貪る音と呻き声が木霊する

生臭い味が口に広がり。手が血で汚れていく

この行為は決して綺麗と言えるものでは無い

グロテスクで滑稽で馬鹿馬鹿しいものだ

「彼の人」は笑みを浮かべ、アタシに喰われていった

血の海に浸り

肉も細胞も潰れ

変わり果てた「彼の人」はアタシにこう言った




「アリガトウ」




・・・・アリガトウッテナニ?

解らない、わからない、ワカラナイ

アタシはただ呆然とし「彼の人」の隣へ崩れ堕ちた

「彼の人」は動かない

完全に生を失った

アタシは涙も流さない

心も痛くない

血の匂いも心地よい

アタシはまだ化け物だ

「彼の人」を喰らったアタシは

いつか「彼の人」の心と記憶が躯の中に這入って来て

迷いや恐怖や幸福や涙を知るだろう

その時、アタシはどの様な感覚に襲われるだろう・・・?

薄っすらと開いた障子の向こう

満月が紅に染まり

アタシと「彼の人」を哀れむように照らしていた

暗闇を照らし君の標となろう 

June 01 [Wed], 2005, 17:09
僕の隣で眠っている君

まるで人形のようだ



その瞳にうっすら涙が滲み

不規則な寝息が聞こえる



無音の暗闇の中

重いものに縛り付けられ

君は震えている

自由を奪われた生物みたいに



僕に出来ることは、その華奢な手を握り

君の光になること

君を縛る重いものを解いてあげること



だから僕を頼って

君はひとりじゃ無いから

自由に生きる権利があるから

手を伸ばして・・・きっと届くから

僕らは前を向いて歩く 

June 01 [Wed], 2005, 17:09
貴方の幸せは何ですか?



大好きな人と一緒にいることですか?

友達とお喋りすることですか?

温かい家族とご飯を食べることですか?

お気に入りの音楽を聴くことですか?



私の幸せは「今」を生きることです

過去でも未来でもない「今」を生きることです



辛いことがあったら思い切り泣いて

楽しいことがあったらお腹が痛くなるほど笑って

嬉しいことがあったら友達と喜びを分かち合って

私に与えられた「今」を生きることです



幸せになれない生き物なんて一人もいません

だって皆、「今」を生きてるから



幸せ、シアワセ、しあわせ

貴方の幸せは何ですか?

愚かな人間 

June 01 [Wed], 2005, 17:07
血塗れの真っ赤な室内

錆びた匂いのする躯

瞳に映る貴方の亡骸



「私を喰って」

貴方はそう言った

アタシは貴方を喰らった



貴方は涙も流さず

怯える様子も無く

ただ笑みを浮べ喰われていった



アタシは何も言わず

貴方の肉を血を臓器を貪った

迷いも恐怖も幸福も無く

無作為に貴方を喰らった



変わり果て貴方はアタシに言った

「アリガトウ」と



アタシは涙も流さない

心も痛くない

血の匂いも心地よい

だってアタシは化け物だから



外は満月で

貴方とアタシを醜く照らしていた

眼に見えるただれた悪夢 

June 01 [Wed], 2005, 17:06
視界が歪む

世界は変わらない



涙が頬を流れる

世界は変わらない



君が遠くへ行った

世界は変わらない

でも、「ワタシ」の世界は変わった



輝きを失った

色を失った

夢を失った



前の「ワタシ」は貴方についていった

だから貴方も「ワタシ」も寂しくない?



でも、この喪失感は何・・・・?

輪廻の外で待ってるから 

June 01 [Wed], 2005, 17:05
紅い液体が腕を伝る

貴方は私を愛してくれない



躯が冷たくなる

貴方は私を必要としない



存在価値の無い人形は

貴方の手で殺された



傍に居てくれた

躯を重ねてくれた



その記憶を持って、闇に堕ちる

私は幸せです

月と太陽 

June 01 [Wed], 2005, 17:05
月と太陽は全く別の存在




月は夜の地を照らし

太陽は朝の地を照らす




ふたつは決して交わることが出来ない

でも想うことは出来るから

僕は姿形無い君を想います




たとえ僕が月で。君が太陽でも

僕は君を愛します

愛ニ溺レル、狂ッタ躯 

June 01 [Wed], 2005, 17:04
嗚呼、オ願イデス



ソノ手デ

ソノ足デ



私ヲ打ッテ下サイ



甘ク優シイ抱合ヨリモ

苦痛ト言ウ名ノ快楽ヲ求メテル



私ノ躯ニ幸福ト生存価値ヲ

私ノ心ニ感動ト精神安定ヲ



嗚呼、オ願イデス



ソノ手デ

ソノ足デ



私ヲ打ッテ下サイ


途絶エタ光、消エナイ罪 

June 01 [Wed], 2005, 17:03
血ガ疼ク。君ガ悲シイ顔ヲスルカラ

ゾクゾクスル。君ガ涙ヲ流スカラ



殴ッテモ、蹴ッテモ。

君ハ何モ言ワナイ



小鳥ノ様ニ閉ジ込メテモ

君ハ何モ言ワナイ



君ノ心ハ壊レタ

僕ガ壊シタ



今日モ暗イ部屋ノ中。鎖ニ繋ガレ君ハ言ウ



「私ヲ殺シテ」ト

無に消える 

June 01 [Wed], 2005, 17:02
凶器は人の命を奪うから

とても重いのだろう



狂気は人の心を乱すから

とても冷たいのだろう




怒りと憎悪と殺意が満ちる

赤い紅い幻



その心、闇に委ねますか・・・?


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