fragment 

2010年06月10日(木) 15時45分






君のその横顔が




悲しい程キレイで




何ひとつ言葉かけられなくて




気付けば涙あふれてる








ぐしゃぐしゃの顔を



サングラスで隠して



彼の所へ行った






鏡越しに



彼が仕事をする姿を見つめた





正面と後ろの鏡が写り合って



彼の姿を2つ捉える






あたしの眼




汚れてしまった顔





彼の美しい姿





眩しすぎて




綺麗すぎて





涙が溢れてくる








あたしは




触れられないのだろうか?







彼は



荒んだままのあたしの前に



立ち止まって




優しい微笑みをくれた







今のあたしは




彼に触れられない









憧れてたものは




美しく思えて




手が届かないから




輝きを増したのだろう






花のように儚いのなら




君の元で咲き誇るでしょう




そして笑顔見届けたあと




そっとひとり散って行くでしょう







どんなに身体が




朽ちてゆこうとも





心だけは




ここに置いていきたいのです








そして



いつか




砕けたあたしの破片を





彼が拾い上げてくれますように







理想像 

2010年06月07日(月) 9時01分






私がもっと



綺麗になれば



Is there a space for me



あなたの全てが



私だけのものになるの?







昨日はたまたま



彼のサロンが暇だったみたいで



セットフロアには



あたしと彼のふたりきり




素直に喜んでしまうあたし



テンションも高めだった





いつも彼に会えるからって



浮かれてるワケではない



お客さんがいっぱいだったり



忙しそうだと彼も



あたしに愛想振りまいてる



余裕なんてないだろうから



大人しくしてるし





『今日は貸切だよ』って



笑顔で言うから



あたしもつられて笑う





スタイルが決まんないって言って


雑誌をパラパラめくって探す



少しでも時間稼ぎするの



だって長くいたいじゃん



わざと時間かかるような髪型選んだりね





『どれがいいかなぁ?』って



agehaをふたりで見てたら



『サクリナしか目に入んないや』って



彼は言う




…やっぱりサクリナ好きなんだなぁ




彼はサクリナのヘアセットも



したことあるらしい





彼がサクリナが好きって知ってから



あたしはメイクが濃くなった



agehaを買うようになって



サクリナのファッションやメイクを



研究して見本にしてきた




少しでもサクリナに近付く努力をした



彼に振り向いてもらえるように



だけどあたしはあたし



サクリナはサクリナ




所詮モデルには叶わない



…解ってるよ






What will I say



目の前で



What can I do so you'd turn to me



Where could I go?



教えてよ



the way into your heart



Wherever you are



いつでもそっと見つめてる



あなたの心がたとえここになくても






手の鳴る方へ 

2010年06月02日(水) 9時27分







うーん


いつから会ってないっけ?



金曜日からか…





4日間って短い?


それとも長い?





せっかくお土産買ったんだよ?



…なんで


いないの…





2連休だったなんて




昨日はいるかと思ったのに





手元にある信玄餅見て



溜息…




連絡したら


会ってくれるかと思ったけど




休みに連絡するのは


気が引けちゃう




休みまで客の相手したくないでしょう?





…『客』かぁ



やっぱり所詮は『客』だよなぁ…





そうは思いたくないけど




『あたしは特別』って思ってたいけど…





そんなの思い上がった



ホス狂いと変わらないじゃない




虚しいじゃない…








叶わない恋と



分かっていても



追いかけるなんて



ねぇ



馬鹿でしょう?






同じ夜の下 

2010年05月27日(木) 21時24分







昨日の夢に彼が出てきた




想い過ぎたのかな





すごく嬉しかったんだけど



内容思い出せないよ




初めて夢に出て来たのに…





平安の頃は



夢に好きなひとが現れるということは



相手も自分を想っているからだと



考えられていたらしい





本当にそうだったらいいのにね





今週は合宿があるから



週2しか出勤しない





彼は時々あたしの手帳を覗き込んで




『今週は全然会えないじゃん』って




拗ねたように言う




『寂しいな』なんて言われたら



『あたしの方が寂しい』って



言いそうになるけど




実際には言えなくて



『でしょ?』なんて



おどけてみるのが精一杯







会いたい




毎日会いたいよ






靖国通りの横断歩道で



向かいに彼の姿を見かけた気がした




信号が青に変わった瞬間



早歩きで追いかけたけど




似た髪型の似た服装をしたひとだった





よく考えれば



この時間に出歩いてるはずがないのに





…馬鹿みたい




がっかりしながら



『恋は盲目』だと思った







同じ街にいて



同じ街に住んでるのに




こんなにも焦がれてしまうのは



どうしてなんだろう







あたしはこの街で



最大の出逢いを果たしたのかも






これが運命だと思いたいんだ






hair&hands 

2010年05月26日(水) 10時19分







会えない日は彼を想う




会えた日は尚更想う






そんな毎日






昨日の出勤は早かったから



彼にセットしてもらってない




出勤ごとのあたしの楽しみは



毎回というわけではない






今日はどうしても会いたくて



仕事終わったあとに



彼の店に電話してみた




誰が出るかわからない電話は苦手だ



他のスタッフが出たら



なんとなく気まずいから




少し緊張しながら電話を鳴らすと



彼のふんわりした声が聞こえた




あたしだと分かると



すぐに砕けた口調になる





無理やり理由を作って



シャンプーとトリートメントを頼むことにした






あたしは客だから



用がないと会いに行けないんだ



それが現実




よく解ってるつもり





だから良いお客さんのフリをする




彼に好かれるお客さんになりきる





彼があたしをお客さんとして見ているか



ひとりの女の子として見てるかは



分からない





でも他のお客さんと違う扱いをされると



少しは気分が良くなる





彼があたしのセットをしながら



眠いとか言ってあくびをしたりする




有線に合わせて鼻歌歌ったりする




彼があたしに接してる時は



素でいてくれてる気がする




だからあたしは



日常で一緒にいる感覚になってしまう




彼にとっては仕事だけど



あたしはそれ以上の繋がりを



感じてしまう





こんなのを友達感覚って言うのかな






あたしの髪を楽しそうにいじる



そんな彼の仕事ぶりが好きだ





本当に髪を触る仕事が



好きなんだって伝わってくる





彼の影響で髪に対するあたしの意識が



とても強くなった





彼に触れられるわけだから



綺麗な髪でいたいと思う




ヘアケアを前よりも頑張るようになった





スタイルとか髪色とメッシュの入れ方は



基本彼におまかせ




彼好みにやって欲しいから





彼好みになりたいから







まだまだ未熟だって解ってる




だから彼に育てて欲しいんだ




彼なりの美意識ってヤツを







falling down 

2010年05月23日(日) 9時14分







falling down



falling down




今何て言ったんだ?





falling down



falling down




この耳には何も…








今日はカラーしにやって来た




こんな頻繁にカラーをすることはない






だって彼がやってくれるから




いつもより長く側にいられるから






よく考えればお互い



仕事でしか顔を合わせられない




それ以外を望んでも



忙しい身だから



なかなか時間もとれないだろうし




そもそもあたしに誘う勇気がない






『明日学校なの』って言うと





『じゃあデート誘えないじゃん』って




返してくる






…誘う気なんてないくせに





そんなことを



いつも軽く言ってくるもんだから





あたしは喜んでいいものか解らない




最初は彼の言葉のひとつひとつに




舞い上がっていたけど





いわゆる営業トークなのかと思うと




なんだか切ない






水商売やっているからこそ



そのあたりはあたしも同じで



敏感になってしまう





美容師だって



営業トークくらいするよね





だけどお店の他の子は



そういうことを



言われたことないって言うから




あたしだけか?って



期待もしてしまう








一昨日




あたしの手をじっと見て




『指キレイだね』ってぼそりと言った





最初よく聞こえなくて聞き返したら




『何でもない』って流された





初めて褒められた気がするから




少しの間照れて何も言えなかった






今だって




予約の時間からだいぶ待たされて




『今度ごはん連れてくから許して』って




言うんだ






本当に連れてってくれるの?




期待してないけど嬉しいんだ








彼に買ってもらったアイスを




もくもくと食べながら



これを書いてるあたし






とりあえず彼のおかげで




あたしは毎日を色付きで過ごせてる







徒花 

2010年05月23日(日) 2時44分







かれこれ


2週間くらい経ってるだろうか



彼の電話に出なくなって






会いたいとも思わないし



電話も出たくない






嫌いにはなっていないけど




好きにはなれなかった





彼以上に好きになれなかった




『そいつを忘れさせる』って



言ってくれたけど




それはなかなか難しいことだったみたい






また無駄な恋愛をさせてしまった







あたしは出ないのに



毎日電話をしてくる彼





申し訳なくなってくる





あたしの悪い癖




何も言わずに去ること






また今回もそうしてしまうのか




そんなんじゃいけないって



解ってるのに…







lost my name 

2010年05月04日(火) 18時57分







毎日がカズトさんの存在のおかげで



彩られていたある日






あたしと彼氏の出逢いは



何でもないようにやってきた






初めて彼を見たとき




ずいぶんなイケメンが来たなぁと




待機席から思っていた





イケメンでもキャバクラには来るし



可愛い子もホストに行く




歌舞伎町はそんな街




大して珍しいことではない







だけど私服でひとり飲みに来ていた彼は





店の中で異彩を放っていた





あたしはその日彼の卓に付かなかった







2日後



彼はまた飲みに来た





ダイゴ似のイケメンを連れて






あたしは最後にその卓に付かされた





そこで彼らが



有名店のホストであることが分かった





ふたりは私服でヘアセットもしてなくて




ホストだってことは



すぐには分からなかった





うちの店に来るホストは



大抵スーツで髪を盛って来るから





ヤツらと違うのは




見た目だけじゃなくて




落ち着いたカンジが出ていて




あまり若くはないところ






実際年は彼が27で連れが29だった







彼は酔っていて若干めんどくさかった




どちらかというと



一緒に来ていた先輩の方に付きたかった





ホストに対する接客は



あまり好きではなかったから




イケメン相手でも適当に流していた






番号交換は営業のため大事だけど




ホストと交換すると



逆に営業される可能性が高いから




あたしは名刺に番号を書いて渡した





そしていつも通り入口まで送りをする







これで一組の客に対する接客は終わり





彼と逢うことはもうないだろうと思った






春の雪 

2010年05月04日(火) 18時32分







いつの間にかあたしは




ヘアメに恋をして





飼ってた猫を捨ててしまった




あっけない






出逢って2ヶ月



付き合って1ヶ月






美少年は見てるだけで十分だった






あたしにはまだ



ペットを飼う器量がないや









4月になってから




あたしは恋する乙女を楽しんでいた





出勤のたびに



彼に髪を触れられる時間を



1番の生きがいにしていた





彼に逢うために



出勤しているようなものだった





彼を振り向かせるために



彼が好きなサクリナに近付こうと




メイクも服も変えてみたりした





買い物をするときのテーマは




『カズトさんが好きそうなもの』




あたしの生活は彼中心で回っていた





それが幸せだった






彼が手に入らないことが分かっていても




彼を好きでいる自分が好きで




そんな自分に酔っていたから




満足していたんだろう






彼の思わせぶりな言葉や態度に




一喜一憂するのが楽しかった









4月も終わりに近付いていた





ありえない話 

2010年05月04日(火) 17時58分







誰が予想できただろうか




あたしがこんな生活を始めるなんて




こんな人生になるなんて







あたしが生まれた頃から




あたしが大学生になった頃から





親も友達も




自分でさえも





予想できるわけがなかった








人生ってこんなものかな









まだ散らかった新居で




ひとりきりで





ぼんやり考える







この街に来てから1年半経った




そして今は



この街の片隅に暮らすようになった





後悔はしてない




不安も特にない





だけど不思議な感覚になる







どこからどこへ



あたしは流れて行くんだろうって








新しい彼からの電話も出ないで



ベットの上でボーっと



携帯小説を読んでいる





最近のマイブーム



夜系の携帯小説





歌舞伎町の住人たちが主役の物語





キャバ嬢・ホスト・風俗嬢






フィクションからノンフィクションまで





たくさんのドラマが詰まっている



このサイトが好きだ







あたしのここ1年の経験も




小説になるかもしれないくらい



昔の自分ではありえない話だ









きっと6時になったから




彼は出勤時間だな





出勤前に電話をくれる



彼の気遣いを無視して





ちょっともの思いに耽ってみるか






今年が始まってから




いろいろなことがあったから





ゆっくり振り返ってみようと思った






決して良い話でもないし




しょうもない話なんだろうけど





プロフィール
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    ・アート
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