はじめにご挨拶。 

May 17 [Wed], 2006, 15:23

此方はTales af the abyss のルーク受小咄を公開しているブログサイトです。
捏造、妄想、男色のケが多分に含まれますのでご注意ください。

通常のルーク受単発小咄のほか、Dear,tiny heroと呼ばれるルークが二頭身化したシリーズや女体化ものまで色々とありますので、読みたいものだけカテゴリから選択してお読みください。


管理人・朱野

Dear,Tiny Hero/EX2(ヴァン+ルーク+シンク) 

May 17 [Wed], 2006, 14:58


ルークは心を痛めていた。
少しだけ潤んだ目に映る、床に臥した少年はひどい有様だった。
包帯だらけの身体。
苦悶に満ちた寝顔。
熱と痛みに時折呻く声にルークはいたたまれなくなった。

火山口に棄てられた、自分と同じレプリカの―――出来損ないの少年。
けれどルークには、そうは見えなかった。
彼は、普通の人間と何ら違いはない。
何の因果か赤ん坊のような、二頭身の身体で生まれてしまった自分なんかよりずっと。

「こんなのひでぇよ。おれみたく、へんなからだでうまれたわけじゃねぇのに」

ちゃんとにんげんなのに、とルークは顔を悲しみに歪めた。
連日に渡る少年の看病と、精神的に不安定なのだろう、その表情には疲労が見えていた。
ヴァンは、ルークの小さな頭をひと撫でし、自分が看ているから休みなさいと促したが、ルークは緩く頭を横に振った。

「そばにいてやりたいんだ。めをさましたとき、おまえはいらないれぷりかなんかじゃないって、いってやりたいから」

せんせいがおれにそうしてくれたように、と。
少しだけ和らいだルークの瞳が嬉しそうに自分を見上げ、ヴァンの胸を刺した。
けれど、それに気付かないふりをして、ヴァンは口元に笑みを浮かべた。

いつか、ルークを使い捨てにする日がくることを、ヴァンは知っていた。
そして、それを決めたのは、他ならぬ自分だということも解っていた。
その時、自分はルークに笑って言えるだろうか。
お前は要らないレプリカなんかじゃなかった、と。








END*


く、暗ーーーー!しかもヴァンが黒くなりきれてません。
ただ、ヴァンとルークとシンク(少年)の絡みが書きたかっただけなのに…なぜこんなにシリアスに?

こんなのが捧げものでいいのかは微妙ですが、それでもそれでも愛だけはぎゅうぎゅうにつめて、有中さまに捧げます。
ほんとごめんなさいぃ!

Dear,Tiny Hero/05(ジェイド+ちまルーク) 

April 30 [Sun], 2006, 0:18

Dear,Tiny Hero(05)







雪の積もったケテルブルクの広場で、ミュウと転がるように走り回るルークを見つけた。
ジェイドが暫くその光景を、いつになく安らいだ気持ちで眺めていると、それに気付いたルークが駆け寄ってきた。

「随分楽しそうですねぇ」

寒さに赤くなった頬や鼻が可愛らしく、微笑ましい。
屈んで、頭に積もった雪を払い落としてやると、ルークは照れたのか、更に頬を赤く染めて。

「こどもあつかいするなよ」

と恨みがましい眼差しでジェイドを見上げた。
それに小さく笑みを零しながら、ジェイドはルークを抱き上げた。

「どこからどう見ても、子供ですよ」

ある日突然二頭身になってしまったルークは見た目は本当に、子供も子供で。
庇護欲を誘うものだと、ジェイドは思う。
痛々しいほど赤くなった、正に紅葉のような手を暖めようと、息を吹き掛けながら摩ってやる。
すると、ルークはほんの少しの間ポカンとそれを見ていたが、やがてくすぐったそうに声を漏らした。

「ジェイドのて、あったけぇ」

はにかむように笑った子供に、あなたの手が冷たいんですよ、と返して。

身体中に広がるじんわりとした暖かさに、ジェイドはゆるりと微笑んだ。




END*


紅葉のような手ってかわいいよな、と思いまして。

浸透圧(ガイ×♀ルーク/R12) 

April 18 [Tue], 2006, 17:21



長い間ずっと、見ていた。
すべてを奪い尽くしてやろうと、見つめていた。
息を潜めて、爪を研いで。
その喉元に噛み付く日を、夢見ていた。







見ためよりずっと柔らかい肌に沈む。
荒い息を吐き出すくちびるが俺の名前を呼んで、死ぬほど幸せだと思った。

「ルーク、すきだ。だいすきだよ」

俺の知らない間に、豊かに育っていた胸の谷間に吸い付いて、赤い痕をつけた。
白い肌に、それはひどく映えて。
ルークは俺のものだと夢中になって、幾つも痕をつけながら腰を揺すりあげる。
獣が獲物を喰らうような乱暴な動きに、未だ情事に慣れない身体はびくびくと震え、ルークは痛みを堪えるように眉を顰めた。
口から出る喘ぎも悲鳴に近い。

けれど、それでもルークは乱れた息の下、俺に手を伸ばして懸命に言葉を紡いだ。

「…っ、ガイ、……ガイ!おれも、すき。だいす、きだ…!」

涙でぐしゃぐしゃになった顔で、そう言って笑うからどうしようもなかった。
ただただルークが好きだという気持ちでいっぱいになって。
求めてくれるなら、心臓だって首だって差し出してもいいと思った。




結局、すべてを奪い尽くしてやる筈が、奪われたのは俺のほうだったのだ。









END*



ミイラ取りがミイラになる。
みやびさまに捧げます。



ストロー・ガール#02(少年ガイと仔ルーク) 

April 11 [Tue], 2006, 18:51


飛沫のように、涙のように流れていた血の色。
目の前で燃え上がった炎の色。
俺の大事なものすべてを奪った男と、その息子の髪の色。




赤い色は好きじゃない。

よくないものばかりを連想させるからだ。







ストロー・ガール
How beautiful color is!







いっそ、外見だけじゃなくて中身まで似ていたら良かったのに。

人懐っこく俺の後をついて無邪気に笑うルークを見るたびに、何度もそう思った。
そうしたら何の迷いもなくルークを嫌えた。
レプリカだと知っていたって、アッシュの『代わり』に出来たのに、と。

ピオニー陛下やカーティス大佐の頼みで、大佐の公務中にルークをうちの邸で預かるようになって一ヶ月。
最初は嫌で嫌で仕方がなかった。
けれど、一緒に過ごす時間が積み重なれば積み重なるほど、俺の心には暖かいものが広がっていった。




「ゆうやーけこやーけーでまたあーしーた」

やや調子外れの幼い歌声。
赤く染まった空をぼんやりと見上げるルークのその髪も夕日のように赤い。

「空が、赤くてきれいだ」

ぽつりとそう呟いた横顔に、今はもうアッシュの面影は重ならない。

「ルークの髪の色と一緒だな」

隣に立って、その暖かな色の髪を撫でると、ルークは嬉しそうに俺を見上げて。

「オリジナルの…、アッシュのかみのいろはもっと真っ赤で、すっごくきれいなんだ」

と、まるで宝物を自慢するように、誇らしげに笑った。





だけど俺には。


劣化の証だという、その柔らかな朱い色が何よりも美しく思えたんだ。







END*




復讐心が薄れたというよりは『ルーク』色に染められたガイラルディア様。

Dear,Tiny Hero/EX(シンクと六神将ちまルーク) 

April 11 [Tue], 2006, 16:24


はじめに。
二頭身ルークの番外篇です。
ルークが六神将の一人で、アッシュはアッシュという名前のままティアやガイたちと旅している設定です。






「なー、シンク。このおめんどうだ?」

小さな手が差し出したのは子供たちのヒーロー、アビスマンのお面だった。
話を振られたシンクは、それを半ば脱力しながらも受け取り、こちらの反応を窺っている小さい彼の為にしゃがみ込んだ。

「どうって何さ、ルーク」

ルークと呼ばれた彼は、上機嫌にくふふと悪戯に笑った。

「もちろん、おれがかぶるのに、だ。こんどからおれもおもてだってにんむにつく。そんとき、あいつ……おりじなるにばれるとやっかいだろ?」

「………で、これ?」

満足そうにコクリと頷いたルークに、シンクは仮面をしていて良かった、と心底思った。
きっと今の自分の表情を見たら、ルークが怒るだろうからだ。
そうなれば、ルークを溺愛しているリグレットやアリエッタに何を言われることか。
それに何より、結局シンク自身もルークに嫌われたくなどないのだ。
だから面のデザインについてや、顔を見られたってアッシュのレプリカだなんて気づかれはしないだろう、という言葉は呑み込んでしまった。

「…いいんじゃないかな」

「そっか。そんじゃ、これにしよっと!」

いそいそとお面を被り、どうだと尋ねてくるルークを適当に褒めながら、これで奴らにとっての六神将のイメージは一気に印象を変えるんだろうな、とシンクは深くため息をついた。






END*




おまけ



「なーシンクもこっちにしねぇ?」

「遠慮しとくよ」

「ちぇ。おそろいでいいとおもうんだけどなぁ」

「お揃い…」

シンクは、一瞬それもいいかもしれないと思ってしまった自分に軽く眩暈を覚えた。

ラブリー★コンプレックス(ガイ×ルーク) 

April 11 [Tue], 2006, 16:22



ルークの適度に引き締まった細い腕が、ガイの身体に巻き付いた。
いきなりのルークからの抱擁に、不思議に思いながらもやはり嬉しい気持ちの方が大きくて。
ガイも同じように、ルークを抱きしめようと腕をその背に回した。
すると、ルークはガイから勢い良く身体を離して、つまらなそうに顔をしかめて俯いてしまう。

「…ルーク?」

流石に今度は不思議に思う気持ちが大きくなって、ガイはルークの顔を覗き込もうとその頬に手をかけた。
が、触れる前にその手は振り払われて。
ガイは信じられないというように目を見開き、青ざめた。


(まさか嫌われたのか、いやいきなりすぎる。でもこの反応はそれしか考えられない。嘘だ。何で。別れるのか、嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ…!)

混乱する思考は、どんどん悪いほうへと落ちていく。
だが、ガイのそんな心情を知らないルークはといえば、今度は背伸びして、その首に抱き着いた。
その衝撃に頭をぐん、と下に引かれ、ガイはハッとして。

「ムカつく」

耳元で小さく呟かれた言葉に息を呑んだ。







「何で、こんなに違うんだろ。ムカつく」








「………は?」

「だってよー…同じ男なのにガイの方が背は高ぇし、胸板も胴回りも太いし腕長ぇし手もデカいし。その上首の太さまで違うんだ」

「な、何だよ…そんなことか…」

嫌われたんじゃなくて良かった、と安堵すると共に力が抜けて、ガイはルークの首すじに顔を埋めるようにして凭れかかった。
するとガイの身体を支えようと、ルークの腕が背に回される。
けれど、体格に差があるせいかガイがルークを抱きすくめているような体勢になってしまい、ルークは頬を膨らませた。

「そんなこと、じゃねーよ!俺だってちゃんとガイを抱きしめてーのに、これじゃ抱きしめられてんのと一緒だ」

「ルーク…」

「待ってろ、ちゃんと抱きしめてやれるようになるからな!」


拗ねた口調で何とも可愛いことを言うルークが、どうしようもなく愛おしくなって、ガイは自分より幾分細い身体をぎゅっと抱きしめ返した。






本当は、いつだって抱きしめられてる。

きみの優しさに、強さに。
真っ直ぐに向けられた愛に。







END*


甘です、よ、ね…?
大和桂刻さまに捧げます!!

ストロー・ガール#01(ジェイドと仔ルークの馴れ初め) 

April 11 [Tue], 2006, 16:20



自分はきっと、後悔もしているのだろう。
7年前の、あの日。
小さくても確かに、私の胸にあの子が火を灯したのを。






ストロー・ガール
Kindle a light in my heart








たどたどしい言葉を紡いで、自分はフォミクリーによって生み出されたレプリカだと子供は言った。
そして、私に会いにきたのだと。

顔には出さなかったけれど、私はひどく驚いた。
当たり前だ。
あれは生み出した私自身が禁忌だと封印した筈なのだ。
誰が、何の為に。
尋ねたが子供は分からないというように首を振った。
では、何故私に会いに来たのか。
それを尋ねると、子供は羽織ったボロボロの外套から伸びた細い手をぎゅっと握り締めて。




オリジナルの身体に戻る方法を問うた。







「ジェイド!朝飯できたぞー!」

騒々しく部屋に入ってきた子供に、私は苦笑いした。
あれから7年。
子供も随分大きくなったものだ。



あの日。
そんなものはないと言った時の子供の表情をよく覚えている。
崩れるようにうずくまった子供を抱き上げたのは、同情と罪悪感からだった。

実際、後悔の嵐だったのだ。
子供の扱いなどよくも知らない私が、子育てなど今更ながら笑ってしまう。
何も知らない赤ん坊のような子供に手を焼いたし、何度か手が出たりもした。

けれどそれでも、今日まで何とかやって来た。
今まで感じることのなかった安らぎと暖かい気持ちを、あなたはくれた。
きっと問題は今も、山積みなのだろうけれど。



それでも感謝しているのだ。
私の胸に暖かい火を灯してくれたことを。
聖なる焔の光。
そう名づけたのも結構、的を射ているでしょう?

ねぇ、ルーク。





END*

ストロー・ガールについて 

April 11 [Tue], 2006, 16:18

『ストロー・ガール』はもしルークがレプリカ研究所から逃げ出して、ジェイドに出会っていたら?なもしもストーリーです。
ちなみにルークはおんにゃのこで当たり前のごとく総受。



分かりやすく簡単な設定を。

□ルーク
レプリカアッシュ。研究所から逃げ出した失敗作。
ジェイドに名前をつけられ育て?られる。
実は女の子だけど、知ってるのはジェイドとピオニーとネフリーのみ。
ビジュアルと性格はゲーム本編でいう断髪後。
現在マルクト下級兵士(笑)として働いている。

□ジェイド
ルークの保護者。
ぎこちなく、分かりにくい愛情をルークに注ぐ。

□ガイ
ルークの幼馴染。
最初からマルクト貴族。
ガルディオス家を復興しようと日々励んでいる。
ファブレ家に親族を殺され恨みを持っている。
ルークがファブレ家の子息、アッシュのレプリカだということは知っているが、女の子だとは知らない。

□アッシュ
元からアッシュという名前。
現在はオラクルの六神将のひとりとして働いていたが、ティアと超振動を起こして旅をしている。
ルーク(レプリカアッシュ)の存在は知らない。



これからもおかしい設定があると思いますが、広い心で受け入れてくれたら嬉しいです…。

Embrace(ガイ×ルーク/R15?) 

April 11 [Tue], 2006, 16:17




ホテルの客間に入るなり、俺よりずっと平べったい身体を抱きしめた。
そして、そのままベッドに押し倒し、目を白黒させているルークにキスをして。
いいか?と囁くと、ルークは真っ赤に染まった顔を恥ずかしそうに背けた。

「ば、ばか!いきなりすぎだ!」

「…そんな事ないよ」

そう、いきなりなんかじゃない。
もうずっと長い間、俺はルークが欲しかったんだ。

懇願すると、ルークは更に真っ赤になった。
そして、あーだのうーだのひとしきり唸った後、躊躇いがちに、でもしっかりと俺の首にしがみついて。
小さく、許しの言葉をくれた。






それからはもう無我夢中だった。
今まで見たことのないとろけたようなルークの表情や、聞いたことのなかった甘い声は俺をめろめろにさせるには十分で。
余裕なんて全然なくて、ただひたすらにルークを求めた。

きっとたくさん無理をさせただろうに、それでもルークは嫌だとかやめろとも言わずに、俺を受け入れてくれた。

「ありがとうな」

今は疲れ果てて、俺の腕の中で眠るルークの額にキスを落として。
起きたらこれ以上ないってくらい甘やかしてやろうと心に決めて、俺も目を閉じた。





END*