『無題』 

2007年11月09日(金) 22時15分
忍ぶ月

流るる雲をも脅かし

まだ見ぬ空は

今もうつつに

『忌々しき上着』 

2007年10月15日(月) 16時30分
宙に浮かんだ雲が
余りにも遠くて

抜けるように蒼い空が
余りにも高くて


やけに
輪郭が崩れていく


煮えたぎった太陽は
余りにも近くて


多分もう
溶けていく



見えた景色の裏側に
潜んでいた

視野にはあっても
フォーカスを合わせる
それをしないようにした

ずれて亀裂が入った視界を
騙しながら使っていた



ロートルのディーゼルエンジンは
出来うる限りの
黒煙で世界を覆う算段を始めているのに
私はきっと何もしない



増幅した黒の波動
今一歩の指先を届かなくする


見つけた筈の世界を救う為の鍵は
コインロッカーの赤ん坊を
救う事すら
出来そうもない代物で
さっきまでの鴉が
えぐり取った物は
ピンボールでは無い事を
やはり
まじまじと視認する



ここにある危機


ここにある奇跡

そろえて並んで
私を見ている


崩れた先の世界に
何があるかなんて

想像すること自体が億劫なのだ


すべてを消す覚悟
すべてを殺す気概

そのすべてが今私の中に



忘却の中に救いは無く
明日にさえもたばかられる

そんな世の中



信じるか
信じないかではなく

生きるか
止めるか



もう
止める事なんて出来無い


公転の支軸を
眺めながら
今日も一人


遠い空を眺めていた

twist of love 

2006年12月13日(水) 10時10分
ひねくれて
捻れた愛情


理解してした
つもりだった


見失って
逆上した


未だそこにあったのに
気が付けなくなっていた


少し距離を感じた
深く暗い穴が
目の前にある


それを見て私の
膝と顎は
ガクガク五月蠅く音を立てている


逃げ出したくなる程
怯えている





伸るか反るか


答えは一つ

『無題』 

2006年06月20日(火) 10時09分
右耳の後ろ側
気配は感じている

血肉を裂き
幾多の終演を造り上げた
獣の吐息は
もう随分も前から
耳に掛かっているから


なぜおばぁさんのおくちは
なんでそんなにおおきぃの?


生殺与奪
無知蒙昧
知らぬが仏のこの人生

向日葵の花の様に
真ん丸に開かれた口腔

宙に
彼岸花が咲く

喰い千斬られず
残った左眼が見た景色は
濁った赤黒い
花畑

鮮明に網膜に
焼き付いた花々が
私に安寧をくれる

そして私は
得体も知れ無い
獣の血肉としての余生を過ごす

『無題』 

2006年06月16日(金) 18時35分
健常な自分が広がれば広がる程
影は伸びる

楽しい記憶はそう長持ちし無い
悲しい記憶はふと脳裏を過る

自分の輪郭がぼやけて
何れ無くなる日が来る気がする

別にその日が明日でも良い気になる
自棄な理由では無い

ただそんな気がしただけ

『死すらも飛び越した向こう側』 

2006年05月12日(金) 20時45分
脳が思考するより早く
細胞が反射した

深く抉り込みたい感触

忘れじのあの人の
仄かな甘い薫りが
寧ろ
在りし日の事の様

全神経は
狂喜乱舞
理性を素早く掠め取る

快楽に目を焼かれ
吐き出すそれは
青息吐息

現代に蘇る
狂戦士

舌を噛み切り
最期の言葉を遺す

火花散る体内は
痙攣し続ける

先々からの
流れを呑めば
知らず習わし
想い望みつ

禁じられた
太古の詩を口づさむ

破滅の詩
死の旋律

ひとつひとつの
生命が
塵になる

すべてが弾けた
みんな消えた

そしてまた
月は笑う

すべてが消え去った
この星を
見下すように
唇の先を伸ばして

五月九日『今日の夢』 

2006年05月11日(木) 11時48分
約二ヵ月ぶりに原色の夢を見た

緑あふれる山間の町
何かの合宿に参加している私は
合間を縫って
町を散策する

町と呼ぶには余りに里びた
緑が溢れる景色
深緑の薫りでむせぶ程である

不意に風が強くなり
突風が私を包む

私の身体は落ち葉の様に舞い上がり
電気塔の目線を手に入れていた

ああ
落ちたら死ぬわ


呟きながらも
なぜか逆風を見事に操り
見事着地に成功

電線を間近に見た
興奮を抱えたまま
古びた団地の一室に
歩を進めている

尋ね当たった先
呼び鈴をならし
迎えてくれた部屋は
今にも築三十年の記念行事が始まりそうな
昭和の匂いが溢れた
一室
相手は
熊田洋子
私は彼女とは周知の中らしく
非常に自然な受け答えがある
不自然な点はただ一つ
彼女は服を着ていない
自然と部屋に引き込まれて
生々しい惨状が展開するその真っ只中
ふと
意識が自宅の枕の上に還る
何故かこの日は
再度夢に飛び込んだ

先程の田舎町

私は開始線に立っている
障害物を乗り越え
ゴールを目指す競技

何人もが並ぶ中
開始の号砲は鳴る

飛ぶような爆発力
足がもつれそうになるくらいに
激しく駆け抜ける

先頭集団に喰い込みながら
激しい乱戦が展開

一つの障害に手間取る間に
私の横をかなりの人間が
追い抜かしていく

やっとの思いで
辿り着いたのは
クイズ番組の一席
席に着き
頭の中で疑問符が浮かんだ瞬間
また意識は枕の上

芸術論 

2006年05月01日(月) 16時16分
我想うに
芸術は引き算である

ある程度までは
様々な要素を己に貯える
ジャンルを越えた
多種多様な事象
満たされたあと
どれだけ無駄なものを省けるか
削ぎ落とせるか

その責めぎ合い

『使用後』 

2006年04月27日(木) 1時41分
使用後

『使用前』 

2006年04月27日(木) 1時40分
使用前
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