墨攻
2007.02.09 [Fri] 08:35

紀元前370年ごろの戦国時代。小国・粱は大国・趙に攻撃されようとしていた。10万人の趙軍に対し、梁の全住民はわずか4000人、趙にとって梁は燕を侵略するための通過点にすぎず、簡単に落とせるはずだった。梁は墨家の救援部隊を頼んでいたが間に合いそうもなく、粱王(ワン・チーウェン)は降伏を決断する。そこに墨家の革離(アンディ・ラウ)がたった1人で駆けつけた。革離は兵に関する全権を粱王から与えられ、早速城を守る準備に取りかかる。
巷淹中(アン・ソンギ)率いる趙軍の攻撃が始まった。革離は墨家の秘策よって梁城を守りぬき、趙軍は引き揚げていった。
歴史に疎いし、チャンバラドンパチは苦手なので、もしかしたら楽しめないかも・・・とアンディを観る以外はあまり期待していませんでした。
が、割とシンプルでわかりやすかったです(「墨攻新聞」で予習したのがよかったか?)。
単なる歴史アクションではなく、ヒューマンドラマとも言えるんじゃないでしょうか。しかもテーマは現代にも十分通じるものですね。
公式サイトやチラシに載っていますが、墨家は非攻(侵略と併合は人類への犯罪)、兼愛(自分を愛するように他人を愛せ)などの思想を拡げるために活動していた集団。
敵・味方どちらからも死者が出ることを望まない、見返りも求めずほぼ無報酬。
再び趙軍が攻めてくる。
革離は、家畜の糞で火を防ぎ、大きな油釜(?)を仕掛けるなど、あちらが数ならこちらは頭脳で応戦。
しかし、趙軍からもたくさんの死者を出してしまい、平和を望む革離は苦悩する。
革離は一躍人気者になり、民は革離のことを英雄視する。
頭が古くて民より自分のプライドが大切な梁王と古株の側近は、国内で影響力を持ち始めた革離のことを疎ましく思い、革離を反逆者として追い出し、彼に味方するものを捕らえる。
王の息子・梁適は革離を信頼しており、国内は革離派・反革離派に分かれて内輪もめ!そーやってゴタゴタしているうちに、また趙が攻めてくる。
最後に戦いはいちおう終結するのだが、それは革離の望む形ではなかった。
戦闘シーンはとても迫力があり、スケールの大きな作品です。
でも私としては、後半の梁王チームVS革離派のドロドロヒューマンドラマがいちばん興味深かったです。
古いものや威厳に固執し“何が一番大切なのか”がわかっていないおっさんたち。そーいう人たちが権力を持つとどうなるか・・・
墨家の思想は憲法9条にも通じるところがあると思います。
原作は日本、そして中国・香港・韓国・日本による合作。日本はかつてこれらの国々を侵略しました。それは2度とあってはならないことです。
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URL:http://yaplog.jp/waijai/archive/505










