人の栄華とその末の話 

2006年05月14日(日) 20時56分
地球上に生きているもの全ては食物連鎖のうえで成り立ってきた

小さいものは大きいものに食べられ

また小さいものは絶滅を防ぐために

たくさん子供を産める生態へと進化してきた



地球が誕生し

地球上にプランクトンが生まれた

やがて

プランクトンが吐き出す二酸化炭素を還元させるために

海藻が誕生した

海に海藻が生い茂るころ

海に魚が誕生し海藻を食すようになった

海に魚が溢れると

やがて生物は陸にあがった

陸に生物が溢れると

生物は空へと舞い上がった



生き物の進化の過程は必然として進んで行く

海も陸も空も飽き足りた人類は

宇宙をも支配しようというのか

ノアの箱舟のように

伝説には大洪水という話が多い

まるで現在を見透かすように

温暖化による氷河の融解かあるいは溢れる人口を補うための埋め立て大陸の沈下か

歴史の流れが必然なら

必ず人類は滅びる

人の業により人は滅びる

その前に人は宇宙を手に入れるのだろうか

人は宇宙の先に何を見るのだろうか・・・

忘れたい過去の話 

2006年05月09日(火) 22時18分
あれは中学校一年の春。

僕の学校は小学校のメンバーがそのまま中学校に行くので
友達は変わらずだった。

小学校の僕は頑固でわがままだった。

しかし、他愛の無いことで、

僕の性格は180度変わることになる。

ホームルームでの委員会決め。
委員会は部活と違い強制ではなく、
できれば僕はやりたくなかった。

「生活委員」

この生活委員というのは所謂、風紀委員のようなもので、
放課後に学校中の戸締り確認はもとより挨拶運動、
頭髪検査、持ち物検査等を扱う面倒くさい委員だった。

こともあろうことかクラスメイトの女子Tが

「わが君がいいと思います」

と推薦したのだ。

推薦された、ということは、Tは僕の性格を認め、推薦してくれたことにも関わらず、
面倒くさいが優先された僕の頭の中では、
その光栄よりも腹立たしさが優先された。

結局、僕は生活委員になってしまった。

ホームルーム終了後の休み時間、僕はTに抗議を言いに行った・・・
と、言っても完全に僕は怒っていた。
たぶん、かなりひどいことも言ったんじゃないだろうか・・・

すると、Tは泣き出してしまった。

僕はどうすることもできず、ただ謝るしかなかった。

確かにこのことは今でも、自分が悪いと思うし、
Tには申し訳なかったと思っている。


しかし、この日を境に僕は“女の子”に冗談が言えなくなってしまったのだ。

Tはもう忘れてしまったと思うが、
僕はこの日を忘れることができない。

どこまで言ったら傷つくのか、わからずにいた。
そして、誰かを傷つけるのなら、自分が我慢しよう。

嫌なことも引き受けて、いい人でいれば誰にも迷惑をかけない。

これが僕の中学校生活だ。

この偽善じみた生活のおかげで、本当に仲が良い人にしか冗談やからかいが出来なくなってしまったのだ。

それでも今はだいぶ、治ってきて、ある程度ならからかうことができるが、
実はこう見えて、女性の扱いは下手である。

僕が冗談を言える女の子というのは、
少なくとも気を許している、ということで間違いはない。
もし、僕が皮肉を言ったら、怒らないで喜んでください(笑)

さてさて、その後どうなったかというと、

罪悪感か持ち前の正義感かはしらないけれど、
意地になって、三年間生活委員をして、
最終的に生活委員長になってしまったとさ。

母の日の話 

2006年05月08日(月) 8時33分
母の日

この流動的な日

祝日でも何でもないこの日

だが、僕にとってはとても掛け替えの無い日だ

マザコンとかそういう意味ではない



1983年5月8日の第二日曜日

僕はこの日に産声を上げた

僕は母の日に産まれたのだ

早産だった僕は予定日よりも二週間も早く

そしてこの日を選んだかのように産まれた


今は一人で暮らし

自分の金で飯を食っている

しかし、今日までの自分があるのは両親のおかげだ

まだ青い僕は

生を抱えた苦しみはわからない

同時に生に喜びも感じない

だが

もしこの先自分が親になる時に

生の喜びも苦しみも感じることができた時に

今日この日に

一言だけ伝えよう

「産んでくれてありがとう」と

俳句で言ったら季語の話 

2006年05月01日(月) 23時55分
日本は古来より、季節を文化として楽しんできた

歌や俳句に挙げられる

四季折々の風情を表現の一種として
また遊びの一種として嗜んで来た

春になりて桜を詠み

夏になりて蝉を詠い

秋になりて月を詠み

冬になりて雪を詠う

四季が明確に現れる日本の
美しさの一つだろう

季節に抗うことも無く
自然体に大地と向き合い
ただ青い空を眺めては
時を感じる

春の風
夏の光
秋の森
冬の空

真夏日を迎えた春

少しだけ早い足音が聞こえた

季節は流れてまた巡って来る

この空も大地も同じようで明日は少し違う

一瞬一瞬の季節を感じていたい



「木漏れ日に 暑さと涼し 垣間見え
                   長閑な時に 春風流る」

夜の海の話 

2006年04月30日(日) 23時19分
好きな場所がある

夜の海

風と波の音だけが存在し
後は漆黒の闇に覆われた場所

海岸沿いを歩くと
何故だか不思議と安らぎを抱く

波の音に囁かれ
風の音に包まれて
胸のうちにある想いを静かに考えることができる

何故だろう

海は人を飲み込み
無に還すのに

何故だろう

心が穏やかになるのは

それは生物が海から産まれ
そして海へ還るから

海があり陸があり空があり生物があり人がある
なるほど海は全ての親である

黒は全てを飲み込んでしまう色だ
強力にして絶対だ

漆黒の海に飲み込まれたとき
そこに何を想い馳せるのだろう

逃げ出せないほど強力で絶対なら
むしろそこへ包まれよう
抗うことなく包まれよう

今はまだ早熟なる思考
しかし、人生の終焉が見えた時
この海をもう一度眺めよう

そのときには
想い馳せたその答えが
何か見つかるかもしれない

そしてその想いをそっと抱え
母なる海に抱かれ
そこへ浸透するように
地球へ還るのもいいのかもしれない

波に揺られ
風に包まれ
そして海に抱かれ

生きてきた道しるべを静かに思い返し
海に飲み込まれ
死せるのもいいのかもしれない

夜の海が好きだ
心が落ち着く
それはきっと
そこが生と死とが混在する場所だから・・・

街の景色の話 

2006年04月29日(土) 19時52分
雨が止んだ
すかっとした天気ではないが、今日は少し歩いてみた

今日はいつも通い慣れている駅までの道とは違う道を歩こうと思った
馴染みの無い道を歩いていると
新しい景色が見えてきた

自分の住んでいるところから
そう遠くないこの景色は何故だか新鮮な景色だった

のんびりとした夕方
遠くから自転車に乗った二人組みの女の子がやってきた

小学生中学年くらいのお姉ちゃんと低学年の妹

お姉ちゃんは目の前の信号機が赤になると妹に
「赤だよ」
と、注意していた
「はーい」
と、妹はきちんと止まって信号を待った

なんとなく気持ちが良かった

仕事に追われる毎日だと
忙しくなりすぎて
そんな日常も忘れてしまいそう

毎日が同じことの繰り返しに生きていると
昨日も今日も明日も忘れてしまいそう

たまには寄り道をして
新しい景色に出会えるのなら

家に着くのが五分くらい遅れたっていいじゃないか

そんな景色を眺めながら
ゆっくりと歩いていこう

犬と猫と少年の話 

2006年04月25日(火) 0時19分
「ティコ、今日からお前はお兄さんだ」
少年は遠くにいる三十センチくらいの白い子犬に声をかけた。
ティコは自分の名前を呼ばれたことにも気付かずに舌を出し、尻尾を振っていた。
少年は持っているバスケットから十センチ程度の真っ白の子猫を持ち上げて、そっと床に置いた。
ティコはそれに気がつくとゆっくりと近づいてきた。
白い猫は少し怖そうに
「にゃー」
と泣いた。
ティコも少しおどおどしながら、猫に近づき、そしてそっと顔をなめた。
少年は猫にパピィと名付けた。
子犬という意味だが、少年はよくわかっていないみたいだった。

それからというもの、ティコとパピィは本当の兄弟のように過ごしていた。
ティコが寝ていると、そっとパピィもそこに近づいてきて一緒に寝ていた。
端から見ると不思議な光景だった。
犬と猫が一緒に寝ているのだ。
でも、彼らには犬も猫もなかった。
ティコにパピィ。二人は兄弟だったから。

それから七年の月日が流れた。
ティコにパピィ。
二人にも妹の猫がたくさんできた。
少年の妹が猫を拾ってきていたのだ。
二匹は今度はまるで父親のように
新しくやってきた猫たちの面倒を見ていた。

ある日、ティコが突然倒れた。
昨日までは元気に少年と遊んでいたのに。
そして血を吐き、息をしなくなった。
伝染病にかかってしまっていたらしい。
少年は涙を堪えた。泣いてもどうすることもできないと、心で感じてしまっていたのだった。

その日の夜。パピィは一晩中、窓を眺め、鳴いていた。
ティコが帰って来ないことの意味を理解したのかもしれない。
外に飛び出して迷子になったのではないかと、呼んでいたのかもしれない。
パピィは次の日の朝、ティコが寝ているところで眠っていた。
きっと、ティコと眠っていたのだろう。

猫は無償の愛というけれど、きっと心は繋がっていると思う。

・・・そんな遠い昔の思い出

ささやかな幸せの話 

2006年04月23日(日) 1時26分
日常、ちょっとした何気ないことは
すぐに記憶の片隅へと消えてしまう

小さな喜びよりも
小さな悲しみを

大きな喜びよりも
大きな悲しみを

人は背負って生きていく

だからこそ
ありふれた喜びを嬉しく思うように生きたい

近くの公園の桜が咲いた
古い友人から連絡があった
好きな舞台を見に行った
友達にあげたお土産の携帯ストラップが揺れていた
両親から宅急便が届いた
食堂で友達と一緒になった
スーパーで特売品を買った
バームクーヘンを食べた
チャンネルを変えたら同じCMだった
猫が近寄ってきた
晴れた
後輩から連絡が来た
心地よい風が吹いた


新しい友達ができた

そんなささいな幸せ
日常に埋もれてしまう本当に小さな幸せを

感じられることが
大きな幸せなのかもしれない

偶然の断層の話 

2006年04月21日(金) 0時06分
今、自分たちが生きている時間というのは
全て偶然の産物で作られている

それは物質的なものにしても精神的なものにしても、だ

この偶然の積み重ね、偶然の断層の頂点にいるのが今現在の僕である

僕が生を授かり、今この時点まで生きてこられた偶然
しかし、この世界に「if」というものは存在しない
起こった出来事が全てなのだ

つまるところ、この偶然というものは全て必然たり得るのではないだろうか

僕の記憶している限り、偶然による運命の行く先を決め付けた出来事は結構あると思っている

まさしく、あの時キミに出会わなければ、という奴だ

高校時代に悔い無く過ごせたのは
僕にとってかけがえのない『仲間』という存在に偶然にも巡り会えたからだ
一年のときによき仲間と出会い
二年のときによき後輩に出会い
三年のときによき後輩と脚本に出会った

生まれた時から今日までの生き方が、もし間違っていたとしても
こうして今手にしたものが自分の中で大きいことが嬉しく思う

僕という存在が誕生するという偶然
それは父と母が出会うという偶然から生まれる

過去から現在までの様々な事象が僕を繋ぎとめる

大政奉還により江戸から明治に変わったのも
石田三成が関が原の地で徳川家康に負けたのも
織田信長が明智光秀に謀反にあったのも
壇ノ浦で平家と源氏が戦ったのも
卑弥呼が邪馬台国を築いたのも
中国大陸から日本へと人々が移住してきたのも
クロマニュオン人が火を使う習慣を身に付けたのも
海に生命が誕生したのも
そして地球が誕生したのも

全ては僕が今ここにいる偶然への必然性なのだ

僕の偶然の軌跡を肯定し、認めてくれるのは明日会うキミという存在だ

今まで僕に出会ってくれたキミ、ありがとう
これから僕に出会ってくれるキミ、ありがとう

明日、偶然にもキミに出会えたのなら
それは遠い昔から決められていた必然の出会いなのだ

ジャイアニズムと現代版ドラえもんの話その2 

2006年04月18日(火) 19時00分
続き・・・

しずかちゃんの場合

中学校ですでにケータイを手に入れる
その可愛さからすぐさまクラスの人気者になる
本人も満更でなく
学校一かっこいい男子と付き合うことになる
のび太のことは忘れる
ピアノを続けるも高校になるや
軽音部に入部
キーボード奏者としてバンドデビューする
当然おしゃれに目覚め
茶髪、ピアスは当たり前
特定のファンなどがつく人気
バンドの名前が広まるとあっという間にプロデビュー
そしてそのまま芸能界入り
音楽活動のほかに女優業にも精進し
イケメン俳優と結婚
そこはしずかちゃんの力のみせどころで生涯離婚することなく
幸せに暮らす
のび太のことは忘れている


のび太の場合

中学早々しずかちゃんが男と付き合うという
現実を突きつけられる
中学校はそのまま底辺で生活を送る
高校入学
ドラえもんのスペアポケットを隠れて使っては
いろいろなことに手を染める
のび太は高校デビューしてしまう
道具を武器に不良の総長にまでのしあがる
肩書きは「疾風の暗器使い 濃火太」
10代後半を誰よりも無邪気に謳歌する
しかし警察にマークされることになり渡米
持ち前の射撃の腕で裏世界で伸し上がる
殺戮のヒットマンからマフィア幹部
そして40代でとうとう
「ゴッドファーザー ノビータ」
になる
葉巻と日本でデビューしたしずかちゃんのアルバムと
写真集を見ては今日も誰かを消している


ドラえもんの場合

小学校、中学校まではのび太を支えていた
しかし、のび太に強烈な自我が目覚めると
のび太の教育などできなくなる
野比家の台所事情も悪くなり
役に立たなくなったドラえもんは
ママに「ドラちゃん、言いにくいんだけど・・・」
と言われ家を出ることになる
のび太が渡米する際
辛うじて現れのび太を説得するも
スモールライトで小さくされてしまう
以後、行方不明


こんなドラえもんの未来、嫌だな・・・

P R
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