<新党>「たちあがれ日本」政策面で自民との違い見いだせず(毎日新聞)

April 13 [Tue], 2010, 3:42
 平沼赳夫元経済産業相らが10日結成した新党「たちあがれ日本」は政界再編を目指す「第三極」の旗印として「反民主・非自民」を掲げた。「日本復活に向けて」と銘打った基本政策の内容から自民党との違いを見いだすのは難しく、今夏の参院選で自民党候補を側面支援する連携方針も打ち出した。政府・与党からは「自民党の補完政党」(福島瑞穂消費者・少子化担当相)と皮肉られ、新党の高揚感もかき消されがちな厳しい旗揚げとなった。【野原大輔、大場伸也、小林悠太、山下俊輔】

 「たちあがれ日本」は10日、基本政策を発表したが、与謝野馨氏の主張してきた消費税率引き上げは明記されず、郵政民営化には一言の言及もなかった。政党要件ギリギリの5人を集めるのを優先した結果、政策があいまいになり、民主、自民両党との違いを鮮明に打ち出せなかった。

 社会保障制度を維持するための消費税率引き上げが財政再建派の与謝野氏の持論であり、4年間引き上げないとしている民主党に対抗する材料にしたい考えだった。しかし、平沼氏は積極財政派。その折衷案として「3年間の『集中治療』により経済・財政を再建」と打ち出した。

 これは「08年度を含む3年以内の景気回復に向けた集中的な取り組みにより経済状況を好転させることを前提として、消費税を含む税制の抜本的な改革を行う」という09年度税制改正法の付則を踏襲したもので、自民党の主張と重なる。しかも、新党の基本政策は消費税について「規制緩和と消費税収で創(つく)る雇用によって『安心』と『成長』を同時に達成する」と簡単にふれただけ。与謝野氏の意気込みが反映されたとは言いがたい。与謝野氏は10日、テレビ東京の番組で「平沼さんとまったく齟齬(そご)はない」と平沼氏への配慮をにじませた。

 郵政民営化を巡っては、与謝野氏と園田博之氏は小泉政権で郵政民営化法案に関する党内論議を主導。一方、平沼氏と藤井孝男、中川義雄両氏は国会で法案に反対したことから、主張の違いを指摘する声が出ていた。

 園田氏は記者会見で「完全民営化の原則は変えない」と明言した。郵政3事業(郵便、貯金、保険)の全国一律サービスを維持する方向で見直す方針だが、効率化を目指す民営会社がこれを実現するのは至難の業。具体案を先送りして対立を回避した感は否めない。

 民主党でも自民党でもない「第三極」としてキャスチングボートを握り、政界再編につなげるのが「たちあがれ日本」の基本路線だ。現職国会議員わずか5人でのスタート。今夏の参院選で中川義雄参院議員が改選を迎えるため、最低1議席を確保しなければ政党要件を失いかねない。

 同党は参院選比例代表に候補者を10人程度立てる方針。選挙区でも改選数3以上の東京、神奈川、埼玉、大阪などで擁立を目指す。結党趣旨で「参院選後に、超党派の『政策連携』の起点となり、政策を軸とする再編、世代交代の機運を創る」と掲げたものの、まずは自身の生き残りをかけた選挙戦となる。

 新党が「打倒民主党」を強調すればするほど、自民党と支持者が重なる。谷垣禎一総裁は10日、山梨県昭和町で「民主党を追い詰めるのが目的なら、力を分散するのはよくなかった。党を作った方と私の判断はまったく違った」と語った。

 自民党内には、今回の新党が民主党の小沢一郎幹事長との将来の連携含みという見方も根強くある。しかし、平沼氏は10日の記者会見で「まったくない」と否定した。

 新党から挑戦状を突きつけられた鳩山由紀夫首相は10日、東京都新宿区で記者団に「お互いに切磋琢磨(せっさたくま)して、新たな政治運動を作り上げることは悪い話ではない」と語った。

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