誰も悪くなくても、悲しいことは起きる-男たちの大和 

February 27 [Tue], 2007, 0:54
はじめまして
と、言っても、誰か読んでくださるのでしょうか

映画やDVDをみて、私なりに感じたことなどを思いつくままに書いていきたいと思います
誰かに読んで頂きたいというより、書くことで何かをはっきりさせたい

ですから、だらだら長いだけで、答えがでないまま終わる日もあるかと思います
「あーわかるわかる」とか「それって、私はこう思うな」という事があったら、お気軽にコメントいただけるとありがたいです

第一回は「男たちの大和」です

基本的に戦争を題材にした作品は、ほとんどみないのですが、友人に奨められたこともあり、その日、この作品を手に取りました

終戦間際の日本 17〜18歳の青年たちが、それぞれの家族との別れなどを経て、大和に乗り込みます
飛行機などの援護もなく、集中砲火をあびせられ、不沈といわれた巨大戦艦は海へ沈んでいきます

生き残った青年が戦友の家に、訃報を伝えに行ったところ、母親から「よくも、一人だけ生き残って帰ってきたな」と言われてしまい、その夜、一人でひざをかかえて泣き続けます

彼は次の日、もう一度その息子を亡くした母親のもとへ行き、泣きながら頭を下げて、必死にあやまります

「ごめんなさい、生きて帰ってしまって、ごめんなさい、許してください」と
母親も、泣きながら「ひどいことを言ってしまって・・・こちらこそごめんなさい」と頭を下げます

彼を傷つけるような言葉は、言いたくて言ったんじゃないんですよね
息子を思うあまり、悲しみをどうにもできなくて、つい、当たってしまい、言った方も傷ついているんですよね

原爆の話を、聞いたことがあります
原爆(ピカ)を浴びてやけどをした人には、水を飲ませてはいけない、水を飲ませると死んでしまう、と、言われていたそうです
だから、やけどをした子供が、「お水ちょうだい のどが渇いて苦しいの」と言っても、大人たちは水を飲ませなかったそうです
でも、ほとんどの人たちは死んでしまった
どうせ死んでしまうなら、好きなだけ飲ませてやればよかった、と

でも、その時は必死だったのでしょう
苦しいと泣く子供に、我慢してちょうだい、と言い聞かせなければならなく、そして、どんどん弱って、命のともし火が消えていくのをみていなければならなかった、母親たちの気持ち
陳腐な表現ですが、もし私がその立場だったら、正気ではいられないかも知れません

残ったのは、子供を守れなかった、自責の念でしょうか
爆弾を落とした、敵への恨みでしょうか
戦争を起こした、国への怒りでしょうか

死んでしまった子供たち
生き残って、さらに苦しんだ母親たち
いったい、誰が悪かったのでしょう

何か悲しいことが起こったとき、誰かの責任を探す風潮にあるように思います
もちろん、もう同じ事を繰り返さないように、原因を究明する事は大事なことです

でも、誰も悪くなくても、悲しいことが起こることって、あるんじゃないかな

日本が真珠湾を攻撃したきっかけは、アメリカの経済制裁への反発からでした

最近、似たような話を聞きませんか?

あんな小さい、貧しい国、どうせたいしたことはできないだろう
独裁国家のいう事を信じて、自国が最強って思っているなんて、愚かだ
当時、日本は多分そう思われていました

どこの国でも、いつでも日本にミサイルを打ち込むことができるのです
日本が真珠湾を奇襲したように

そのとき、あの、やせ細って弱弱しい目をした子供たちを殺すことができるでしょうか
寒空の下、飢えながら、孤児同士で寄り集まって暖を取っている子供たちの上に、爆弾を落とすことができるでしょうか?

歴史が動くとき、個人の力は無力ですね
それが指導者であっても、後に引けない、突き進まねばならないという思いにとらわれて、濁流に呑まれるように悲劇へと踏み込んでしまうときが、あるように思います

殺される方も、殺す方も、みんな悲劇です

そんな歴史を繰り返さないためには、濁流をせき止めるダムよりも、なぜ流れがそんなに荒ぶるのか、その原因を取り除くことが大事なように思います
「あいつは悪者だ」と責めるだけでなく、寄り添い、正面からちゃんと話し合えれば、争いって、いつかなくなるんじゃないのかな・・・


P R
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