星空に雪桜 〜第一章〜

March 15 [Thu], 2007, 3:47
今日も、また母さんに起こされリビングから始まる。

僕は相当寝起きが悪いみたいだ。

朝ご飯は食べない。
だから眠気を覚まし、遅刻しない程度ギリギリの時間に学校へ向かう。

いつもと変わらない一日だ。

朝からみんなが騒がしい。何やら新しい転校生が来るようだ。
その転校生は女の子で、自己紹介を手短にすませた。
目が少し悪いと言う事なので、一番前の席に座る事になった。



詰まらない授業は考え事をし、騒がしい休み時間はトイレ以外、席を立つ事無く、いつもひとり過ごしていた。
他のみんなと僕は同じ生き物では無いのではないかとも思えた。
人間は僕ひとりなのではないか...勝手な空想だ。
それでも淋しいという感情は無い。
とっくにそんな物胸の奥に閉じ込めていた。もう何処に有るのか、本当に有るのかさへわからない。
そんな変わらない毎日をただ普通過ごしていた。
そんな僕に突然ひとりの男の子が声をかけてきた。
彼も毎日息を殺してひとりで過ごしていた。
「疲れない?」「消えたくならない?」

僕は首を振った。

彼はそのまま何も言わず自分の席に戻った。

彼はそんな事を聞いてどうしたかったのだろう...
仲間を作りたかったのだろうか...
僕はどうすれば良かったのだろうか...


彼はその日以来、学校に来なくなった。

最初はみんな彼の事を話題にしていたが、日が経つにつれ話題にもならなくなった。
彼は今何をしているのだろうか...

少しだけ気になった。



ある日の学校帰り、軽い足取りで帰っていると学校を休んでいた彼が前の方から歩いて来た。
そして僕にこう言った。
「あの山の上に住んでる星作りのじいさんがボクを星にしてくれる事になったんだ」
「君も一緒に星にならない?」

星になるとはどういうことなのだろう...

この世から消えようということなのか...

どういうことなのかわからなかった僕は何も答えれなかった。

「明日の夜、星にしてもらう約束だから、君も良かったら一緒に来てよ」
「決めるのはその時でも良いからさ」

そう言って彼は帰っていった。

彼の後ろ姿を見てると星になるということを何故か素直に信じれた。

そして少し迷っていた。
こんな毎日を過ごして居るよりも星になった方が良いのだろうか...

星になるとどうなるのか知りたかった僕は行く事に決めた。




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