黒沢清 

April 09 [Sat], 2005, 6:28
邦画監督でぶっちぎりに大好きなのが、黒沢清監督。明でなく清。

これは実際に作品を観てもらわないと伝わらないだろうけれど、独特のシーン割りがたまらないです。良い意味で唐突な空間の切り取り方に、ハッとさせられる。

おすすめは『CURE』、『ニンゲン合格』、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』。
前2本はレンタルにもかなり置いてると思います。
『ドレミファ〜』は初期作品で、かなりマイナーなので、見つけたら即借りるべき。

◆『CURE』……『催眠』って映画があるけど、あれより前に作られたはず。催眠術を使った連続殺人事件の話。ラスト数秒まで見逃せない。人々のあっけない絶命にとても胸が苦しい。

◆『ニンゲン合格』……少年期に交通事故に遭い、長い植物人間状態から目覚めた青年の話。賛否は分かれるだろうけど、ゆったりした時間の流れと対称的な唐突に訪れるラストシーンが個人的には大好き。

◆『ドレミファ娘の血は騒ぐ』……元々は成人向けピンク映画。黒沢清があまりにも奇抜な演出をぶち込んだため、映画会社から「全然エロくない」とクレームが。急遽、一般向けとして公開された。ので、随所にピンク映画の名残りが。その結果散らばったままの無秩序なエロが良い味を出してます。何故かミュージカル的演出もぶち込み、怖いものなしです。


近年はサスペンス、ホラー作品が多く、『カリスマ』、『回路』、『ドッペルゲンガー』など、正気と狂気の曖昧な狭間で蠢く、人間心理の危うさが恐ろしい。静かに常軌を逸する様は圧巻。
ただ、時々恐怖表現は一周して笑いにも発展してしまう。黒沢監督の作品はその二つの感情の線引きを自由に出入りしてしまう。『ドッペルゲンガー』は、ホラー映画として配給元が広告していた面があるけれど、監督自身も明言している通り、むしろコメディ作品である。

邦画の素晴らしさを再確認、映像で鳥肌が立つことを教わった、私にとって欠かせない監督。

お次は寺山修司と鈴木清順について書きたいと思います。私の進路の転機となった映像作家。永遠の大リスペクト。

時計じかけのオレンジ 

April 09 [Sat], 2005, 6:16
『時計じかけのオレンジ』(1971年イギリス)
スタンリー・キューブリック監督作品。

一番好きな映画は、と聞かれれば即答でこの作品を挙げます。
それくらい陶酔し切ってます。特殊な作品性ゆえに、好みはばっちり分かれるとは思いますが。

初めて観たのは中学のとき。
もう本当に目からウロコ。映画ってこんなに色んな要素をぶち込めるんだ…!と驚愕。
そこから観る作品の方向性がぐぐぐーーっとひん曲がっていった気がします。

簡単な粗筋としては。
イギリス風(はっきりとは描かれないがモデルはイギリスらしい)のある一国。主人公、アレックスを中心とする若者グループが、夜な夜な街に繰り出しては、日課のように盗みや暴行などのあらゆる悪行を働いてた。彼らは贋物の忠誠心に満ち、アレックスは上下関係にとても厳しかった。
ある日、そんなグループの体制にうんざりしていたメンバーたちは計画を立て、アレックスを裏切り、アレックスを刑務所へ送ってしまう。
しかしそこでも悪知恵を働かせてアレックスは刑務所専属の牧師に気に入られ、政府が新しく打ち出した、犯罪者の精神矯正治療法の実験体に選ばれる。その治療法を貫徹すれば、刑を免れることに大喜びしたアレックスだったが、実際は拷問のような荒治療であった。
気丈にも耐え切ったアレックスは、晴れて自由の身となったが、釈放された彼は、犯罪を楽しんでいた以前の人格とはすっかり変わってしまい、悪事に吐き気すらもよおす究極の真人間と化してしまった。
そんなことを知らない、かつての犯罪被害者たちがアレックスに復讐の刃を剥く。恐怖と過去の自分に対する激しい後悔、そして孤独に怯えながら、居場所を無くしてアレックスは街を彷徨うが…。
【その2へつづく】

時計じかけのオレンジ【その2】 

April 09 [Sat], 2005, 6:11
撮影、演出、脚本、装飾、音楽、役者、どれをとっても隙が無くあらゆる場面がハイセンスな要素でいっぱい。
特にキューブリック作品の特徴である鮮やかなセット群は画面をスタイリッシュに仕上げています。加えて、主人公が無類のベートーベン愛好者という設定もあって、ほぼ全編を通してクラシック音楽、またはクラシック音楽のリミックスが使われているのがとても好きです。
クラシックの旋律ってある種の狂気性に満ちていると思うんですよ。どんなに激しいデスロックにも勝るような。静かな狂気ほど恐ろしい。そんなクラシックに暴力シーンがとっても合っていて鳥肌です。サントラもおすすめ。
キューブリックはこの映画で、どんな犯罪者であっても、あらゆる権利を奪って抑えつけることは、それもまた悪であり、完全に善であることもまた、完全に悪であることと同様に非人間的である、というテーマを伝えたかったのだけれど、公開当初は、無慈悲な暴力シーンのせいで、暴力を助長するという理由から、イギリス本土で公開を禁止され、本題を理解されずに晩年まで悩み続けたそうです。
しかし、この作品は、公開後から現在までのあらゆるバイオレンス映画に多大な影響を与え、現代に生きる私達の目にも、鮮烈に映ります。私もその一人だけれど、今後もたくさんの若者に、映画という芸術媒体に対する可能性を示す道標になるに違いないです。

『2001年宇宙の旅』、『博士の異常な愛情』、『シャイニング』など、キューブリックの作品には目の覚めるような作品がたんまりあります。面白い映画がないと嘆いている方には、是非観てみて欲しいです。

石井輝男監督作品『盲獣VS一寸法師』 

October 05 [Tue], 2004, 5:28
やった‥ついに!
大阪でも上映決定‥!!
制作から3年‥待ったなぁ‥。
しかも幻のカルト名作と言われる『恐怖奇形人間』まで上映するんだって‥わあ‥。
60年代に作られた伝説の‥!楽しみすぎる‥!絶対もう観れないと思ってた。

石井監督といえばあの嫌味の無い、むしろ爽快なチープさですよね。あえてセット丸出しだったり。
窓の向こうに広がる海、を撮るのに、普通なら海辺にロケ、ですよね。
それを石井監督はブルーシートに寒天ぶちまけてブルブル波打たせて撮影したりすんですよ。どこにこんな巨匠がいるか‥。素晴らしい。その精神を見習いたい。制作費が全てじゃない…!

もうひとつの醍醐味といえば、江戸川乱歩作品を映画化、つげ義春作品を映画化、って言ったら普通ひとつの作品をフィーチャーするところだけど、石井監督はとにかく、無謀ともいえる数の話をブチ込む、ブチ込む。で、そのコラージュ感含めて味になっているから凄い。どこを切っても濃厚な石井ワールド。

セットといえば鈴木清順。
役者の動きに合わせてセットが移動する様は、映画に舞台演劇の要素が融合されてます。
清順監督についてはまたの機会にー。

てすと 

October 05 [Tue], 2004, 4:23
テストです

ほわー

ほわわー

ほわあほわあ

ほわーー

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