29才 試練

February 20 [Mon], 2012, 20:43
2月16日の続き長男の幼稚園年中組入園は延期せざるを得ない。
私は家族全員の前で長男に言った。
子供は皆、病気を持って生まれてくるもんや。
幼稚園に行くためには先に入院をして病気を治さないとあかん長男は僕、幼稚園に行かへんと、涙目。
この時、生後7ヶ月の次男がいた。
妻と、妻の母。
私と、私の母の4人がローテーションを組んで病院で長男の付き添いをすることに決めた。
長男を一人にさせないためだ。
私は仕事を終えてから、病院で泊まり込むことにした。
朝は病院から出勤となる。
生活のリズムが全く狂ってしまうので、乳飲み子の次男も犠牲者だ。
京大病院小児病棟、先の見えぬ入院である。
入院中に3人の子供が小児癌で亡くなった。
一人は相部屋の小3の男子。
お母様とは親しくなっていた。
この病棟で生活していると、子供は皆、難病を持っているものだと思ってしまう。
元気な子供がいることが不思議に見えた。
仕事と病院の往復の生活で、私は心身共に疲れきった。
病院では長男が私の来るのを待っている。
一緒に夕食を取り、そして消灯時間まで一緒に遊ぶ。
消灯時間の9時前に図書室に行き、長男が本を3冊選ぶ。
毎晩絵本を乱交パーティー3冊読でやる、という約束だ。
疲れた日には一冊で許してもらうが、その一冊を3回読まされる。
結局同じだ。
過労でどうしようもない日には今日は、1冊を1回だけと納得させる。
しかし、最後のお母様方への小さい文字の箇所を全部読まされる。
この方がはるかに労力を要する。
内容は理解できないと分かっているが、長男は私とのコミュニケーションを求めているのである。
長男が眠ったのを確認し、私は床の毛布に包まり寝る。
ほんの僅かな睡眠だ。
毎日の不安に押しつぶされそうになる。
しかし夢の中では苦しみから逃避するかのように、10代の頃のバイクに乗っている。
こんな状況下だが、繰り返し見る夢にまたバイクが欲しくなる。
もし、もしも長男が退院をしたらまたバイクに乗ろう。
同じなら、当時の憧れトライアンフがいい。
窮地に追い込まれた私の出した答えがこれだ。
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