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通勤、出張の環境負荷チェック 新国際基準「スコープ3」策定へ  / 2010年07月05日(月)
 企業の温室効果ガス(GHG)排出量の管理について、新しい国際基準が注目されている。生産活動やオフィス業務などの事業活動による環境負荷だけでなく、従業員の通勤や出張時など組織全体まで含めて広範囲に環境影響を把握しようという試みで、今年12月にも国際的な基準「スコープ3」が策定される予定だ。経済産業省も電機や自動車などの主要業界団体を巻き込んでスコープ3に着目した調査活動に着手。企業も国際基準の行方を注意深く見守っており、「環境経営」の新たな課題として関心を呼びそうだ。

 ◆サプライチェーン

 スコープ3は、GHG排出量を算定・報告する際に利用する世界的なガイドライン「GHGプロトコル」の新たな基準。現在、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)とWRI(世界資源研究所)が策定に向け作業を進めている。両機関は、今年末までに最終基準の発表を目指している。

 日本を含め世界各国で制度化が進む「カーボンフットプリント制度」は、原材料調達から廃棄・リサイクルに至るライフサイクル全体の環境負荷を二酸化炭素(CO2)に換算し表示する仕組み。この製品単位の制度とは対照的に、組織単位でGHG排出状況を算定する点がスコープ3の特徴だ。

 商品供給の流れに関する情報を関係部門・企業の間で共有し最適に管理する「サプライチェーンマネジメント(供給連鎖管理)」の環境版ともいえ、スコープ3が求めるGHG算定の範囲は多岐にわたる。

 ◆「あまりにも複雑」

 昨年11月に公表されたスコープ3の第1次草案によると、企業活動を「上流」「下流」「その他」に分類したうえで、16項目におよぶ算定要求項目を示した。上流では、企業が購入した製品・サービスから排出されたGHGに焦点を当て、原材料採掘までさかのぼる。これに加え、「資本設備」「運輸・流通」「事業で発生した廃棄物」などの項目もおさえる。

 ただ、これらスコープ3の要求に応えるためには、多くの関係会社と協力し信頼性の高いデータを集める必要があり、企業にとっては大きな負担となることが予想される。

 実際、化学や鉄鋼など多様な業種を集めて試験を行ったが、「あまりにも複雑。詳細である必要がない」「途上国や中小企業への適用が困難」など、対応の難しさを指摘する声が相次いだ。

 今後は試験結果を踏まえて基準を修正し、9月にも草案修正版の公開と意見募集が行われる予定。経産省もこの動きを見過ごせないと判断し、日本自動車工業会や日本化学工業協会など業界団体の関係者や大学の専門家らで構成される調査・研究会を設け、6月に1回目の会合を開いた。スコープ3を国内企業に適用した場合の課題などを探ることが狙いで、「まずは情報収集に努める」(産業技術環境局)考え。今月下旬には、数社の参画を得てスコープ3に基づく試算作業を行う計画だ。

 ◆リコーなど先行

 一部の環境先進企業ではスコープ3に近い考え方で情報開示している。その一社がリコーだ。

 同社は、企業が利用する資源と環境に与える影響の両面を測定・把握する独自の手法「エコバランス」を1998年度に取り入れ、グループの環境経営に役立ててきた。生産拠点が世界5極29拠点に広がるリコーグループにとって、GHG排出量の情報開示で先行する欧米の環境政策は無視できなくなっている。スコープ3の対応について、リコー社会環境本部の則武祐二審議役は「海外でもビジネスをやる立場上、やらざるを得ない」と明かす。

 日本総合研究所創発戦略センターの青山光彦研究員は、国際的には境経経営に対しても機関投資家や個人株主の厳しい目にされされる時代と指摘。「環境情報開示を経営戦略にしっかりと組み込めるかが環境先進企業へのパスポートで、企業成長にもつながる」と強調する。

 環境マネジメントシステム規格「ISO14001」認証取得件数で世界一の日本で、スコープ3など新たな基準や制度乱立に伴って審査登録作業が複雑化する問題を解決してほしいとの声もある。これに対し「(国際的な制度づくりで)民意を反映した意見を日本政府が世界に積極的に発言する」(青山氏)必要性もあるとしている。(臼井慎太郎)

【7月5日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100704-00000002-fsi-bus_all
 
   
Posted at 17:18/ この記事のURL
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