昔、いまから十数年前、わたしが日本で働いていた時代は、JRの駅のホームなどは禁煙にはなっておらず、どこへ行ってもタバコ臭かった。特に出版業界では男女問わずノンスモーカーは少ない方で、会社なんて、空気清浄機が2台あったって効かないほどタバコの煙が年中充満していた。わたしはタバコを吸った経験がないので、喫煙者の気持ちはさっぱり理解できない。それでも喫煙者が圧倒的な職場だったので、それに慣らされてしまっていた。
シンガポールはご存知のように、禁煙大国。どこにいっても、喫煙者は肩身が狭く、レストラン、事務所は例外なく全面禁煙。会社においては、レストランや事務所内で喫煙を許可した場合、営業停止も余儀なくされるのだ。また、タバコの投げ捨ても禁じられているので、喫煙が許可された場所以外では吸えないことになる。
10年以上シンガポールで暮らした。生れたころから引越しが多かったせいか、10年以上暮らした街はわたしの人生の中ではじめてになる。もともとタバコを吸わない人間が、禁煙国家での生活に慣れ親しむと、極端にタバコの匂いが気になり、憎悪すら感じる。
スモーカーを否定する気はない(親友もヘビースモーカーだし‘‘)。
でも、スモーカーはマナーを守って欲しいと痛切に願う。食事中、同じテーブルでの喫煙は、許可を取ってほしい。もしくは、外で吸ってほしい。タバコの煙は、髪の毛、洋服などに染み付く。タバコが苦手な人間にとってこれほど迷惑な話はない。ちなみに、シンガポールのレストランにはすべて以下の看板が店内に掲げられている。
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