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February 06 [Wed], 2013, 15:16
チリの花FlowersofChile

チリの花FlowersofChile

アンデス山脈と太平洋とに挟まれたチリは世界一の細長い国だ。北端のペルー国境から南端のホーン岬までは4300kmもあるが、東西の幅は平均で175kmに過ぎない。国名は先住民アイマラ族の「大地の終わるところ」を意味する言葉に由来するというが、ホーン岬にたって荒れ狂うドレーク海峡の波頭を目にすれば、なるほどと思うことだろう。また、この国は細長いだけでなく、海岸の標高0mから万年雪や氷河のあるアンデスの6000m級の山々まで、気候・地形条件は千変万化である。したがって、その植生も実に多様で、さまざまな花たちが訪れるものを楽しませてくれる写真は、両手を広げて立つ大きな白亜のマリア像があるサンクリストバルの丘から見下ろしたサンチャゴ市街地とそびえるエル・プリモ(標高6050m)などのアンデスの山並みですこの国では、たくさんの珍しい花に出逢うことができたので、サンチャゴ周辺、湖水地方、チリ・パタゴニアとファンフェルナンデス島の4地域に分けて紹介しますサンチャゴの北約50kmにあるロス・アンデスの町からアコンカグア川に沿って、標高3900mのポルティーヨ峠に向かう山道に咲いていた花たちです。左の写真は、太陽に向かって手を差し伸べる踊り子を連想させるアルストロエメリア・プルクラ(Alstroemeria pulchra)です。チリの人たちはマリポッサ・デル・カンポ(野辺の胡蝶)と呼ぶ。肥大する根にはでんぷんが多量に含まれるから、産出する町の名にちなんで「コンセプシオンのジャガイモ」として市場に出ることもあるそうです。右の写真は、潅木の茂みで咲いていたムティシア(Mutisia sp.)です。南米に60種ほどがあって、分類が難しいようです。ヒイラギのような鋸歯のある葉の先端が蔓になって伸びて、低木や草の茂みをよじ登ります。チリではこの仲間を

総称してクラヴェル・デル・カンポ(田舎のカーネーション)と呼んでいましたオソルノの町からアルゼンチンとの国境のカルデナル・サモア峠に向かう251号線を東進して、プジェウエ湖の終わるあたりで右折すると、有名な温泉保養地のホテル・テルマスに着く。ここはプジェウエ国立公園の一部で、植生が保護されていて、カサブランカ火山への登山道を行くと、様々な花を見ることができる。先ずは、左の写真。フジウツギ科のブッドレア・グロボーサ(Buddleja globosa)です。切通しの斜面でよく見かけました。マティコの名で親しまれている薬草で、切り傷や胃潰瘍に薬用されますが、葉を煎じてコーヒーに代用することもあるそうです。中央はチリ国花のコピウエ(Lapageria rosea)です。真っ赤な花が普通ですが、このようにピンクのものから純白のものまであります。根は痛風やリュウマチの薬に使われ、蔓茎を編んで籠を作るそうです。日本でも栽培されていてツバキカズラと呼んでいます。右はゴマノハグサ科のキンチャクソウ属の一種(Calceolaria corymbosa)。清水の滴る岩の上でかすかな風に揺らいでいた。300種ほどが報告されていますが分類は難しいようです。南米から遠く離れたニュージーランドにも2種が分布するそうです左の写真の美しいシダはショッティー・シシガシラ(Blechnum schottii)です。半着生のよじ登り型のシダです。羽片が細く紐のように見える葉が胞子をつけた実葉です。中央の写真はチャセンシダ科のコンドロフィルム・チャセンシダ(Asplenium chondrophyllum)です。波のしぶきがかかるような海辺に生えていて、多肉化した葉は光沢があり、強い日差しも気にしないようです。右の写真の薄緑色の着生シダはツルシダ科のアルテスカンデンス・ワラビツナギ(Arthropteris altescandens)です。よく似た種は西方に遠く離れたイースター島やポリネシアの島々に分布しているので、祖先種は偏西風に乗って胞子が飛来したか、倒木などと一緒に南太平洋還流に乗ってこの島にたどり着いたのではないかと考えられます他の大洋島と同じように、この島でもキク科の植物の特殊化が進み、4つの固有属が生まれた。だが、生育環境の悪化が進み、そのほとんどが絶滅の瀬戸際に立たされている。上の写真の左と中央はロビンソニア属(7種)の1種、ロビンソニア・ガヤナ(Robinsonia gayana)です。エル・ユンケの肩の、痩せ細った尾根に、断崖絶壁の遥か下から吹き上がる潮風に耐えていました。右の写真はCONAFの事務所前に植栽されていたデンドロセリス属(11種)の一つ、デンドロセリス・リトラリス(Dendroseris litoralis)です。すでにロビンソークルーソー島では絶滅し、サンタクララなど3つの無人の小島にかろうじて自生しているそうです一般には南緯40度以南の地域がパタゴニアと呼ばれているが、アンデス山脈を境にチリ領とアルゼンチン領に分かれる。パタゴニアという地名は、マゼラン一行が、1520年の秋、南緯50度付近で遭遇した大柄な原住民に由来する。デュベティカ店舗彼らが履いていたグアナコの毛皮で作られた靴が大変大きく見えたので船乗りたちは彼らをパタゴーネス(大足族)と呼び、パタゴニア(大足族の住む土地)と名づけたのだと伝えられているアンデス山脈の西側となるチリ・パタゴニアは氷河地形が海没したフィヨルドで、降雨降雪量が極端に多く、ナンキョクブナの森が茂り植生も豊かで、色とりどりの花々に出逢うことができた右の写真はパイネ国立公園の名峰「パイネの角」と手前の丘に咲くノートロ(Notro: Embothrium coccineum)です異国からの訪問者の目をひきつけて止まない、ノートロまたはキルエリージョ(Ciruelillo)と呼ばれ、燃え盛る火のように赤い花を春から夏にかけて咲かせるこのヤマモガシ科の木は、パタゴニアに広く分布している強い風が吹き荒れる日の多いパイネやフェゴ島では潅木状で葉も厚く小さいが北部の温和な気候のもとでは7mを越す高木になり、その葉は大きく軟らかだつぼ型の硬い果実が裂開すると、翼のある種子は、吹き渡る風に乗って、新天地を求めて飛び散る原住民のヤーガン族の人たちはこの木をムーグと呼んでいたようです。民間では、薬用植物としても知られ、葉と樹皮は神経痛や歯痛を癒し、切り傷にもよく効くという上3枚の写真の左端はペオエ湖とパイネの山々を展望できるミラドール・コンドルに登る途中に咲いていたエスカロニア科のアカバナエスカロニア(Escallonia rubra)です。分子データを比較した最近の研究でキク科やキキョウ科に近いことがわかったそうです中央はユキノシタ科のマゼランユキノシタ(Saxifraga magellanica)。アズール湖のほとりで見つけました右の写真はグレイ氷河に程近いナンキョクブナの林の中で出逢ったスミレです。ガイドさんはビオラ・アマリージャ(キバナスミレ)といっていましたが、多分 Viola reichei でしょう。
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