☆月夜に想う詩
2004年10月12日(火) 22時36分

―月夜の浜辺―
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。
それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂《たもと》に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。
それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
月に向つてそれは抛《はふ》れず
浪に向つてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁《し》み、心に沁みた。
月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
(中原中也)

☆今夜の月☆
☆月を自分のモノに?☆
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スピカ店主鶉屋の日記#1
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