☆風の吹く日に思い出した絵本
2005年09月07日(水) 12時45分
子供の頃、確か『かぜがふくひは』という
絵本を母が私に何度も読み聞かせてくれた。
母もこの本が大好きだったようで、この作者
の絵本の記憶は、何故か心のどこかに残って
いて、無性に懐かしく調べてみたくなりました。
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『かぜのふくひは』
風が描ける、温度が描ける、匂いが描ける。
目には見えないけど、肌で記憶している
出来事を絵の具と筆で紙に描き出せる作者
の谷内こうたさんはすごい感性の持ち主です。

『のらいぬ』
のらいぬと少年が浜辺であうお話です。
登場するのはいぬと少年の二人きり、
この二人の友達な世界は、互いの
内面を融合させることにより、
心地よい広がりと空間を演出させる。
1pごとの文章だけをとり上げると、
「あついひ/すなやまに/みつけた/
ともだち /いこう/よんでいる、
よんでいる/とべ/ あ、おちる、おちる/
あついひ、すなやまに /みつけたともだち/
いつか、きっとあえる」
たったこれだけです。この絵本の衝撃は、
ふと出会った少年といぬが白い灯台にのぼり、
そこから無限の広がりへ「とぶ」場面。少年の
前方をみつめて気持ちよさそうなとび方、
犬のぶかっこうな空間に身をあずけたような
とび方。手をとりあってとぶのではなく別々
に自分にあったとび方をしているところに、
この絵本の深さ、凄さがあるの気がします。
海の広さと温かそうな砂浜が印象的な本です。

■作者紹介
谷内こうた(たにうち・こうた)
1947年神奈川県生まれ。
1969年『おじいさんのばいおりん』
を出版。1971年『なつのあさ』で
ボローニャ国際児童図書展
グラフィック賞受賞。以後、BIB金の
りんご賞など数多く受賞。代表作に
『のらいぬ』『つきとあそぼう』
『すいぞくかん』
画集『ノルマンディー便り』
などがある。現在フランス在住。
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スピカ店主鶉屋の日記#1
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