君だけの豊かさを探せ 

August 30 [Thu], 2007, 18:04
君だけの豊かさを探せ
人生の中で仕事の比重は
一人ひとり違っていい

 今の時代は、なるべく会社を辞めるなと、私は事あるごとに言ってきました。正社員でいることの恩恵は大きくなっているからです。

 でもそれは、父親たちの世代がそうだったように企業戦士となって、馬車馬のように走れということではありません。家のことも子供の教育もすべて妻に任せ、会社の中で上りつめていくとか、実力をつけてヘッドハンティングの誘いを待つというのも仕事人の生きがいではある。マスコミの報道を見ていると、いまだにそういう必死なビジネスマンでなければ生き残れないと錯覚しそうです。

 しかし、本当にそうしたいのかと自分の価値観をよく考えてみて欲しい。そこそこの給料をもらい、物価の安い郊外で暮らしながら、週末は家族とゆっくり過ごす方が自分らしいという人も少なくないはずです。ささやかな趣味を持ち、家庭菜園を楽しみつつ生活費も抑えるなど、やり方はいくらでもある。私自身もそういう人間らしい、ロハスな生活を大切に考えています。

 もちろん本業をきちんと務めるのは当たり前だけれど、就業後に夜間の大学院に通い、週末はビジネスセミナーに出かけ、通勤電車では語学を学び続けるといった、ただキャリア一筋の生き方を本当に望んでいるのだろうか。厳しい言い方をすれば、それは周囲から「できる男」と見られたい見えかもしれない。

 そんな甘えたことを考えるべきではない、というなら信じる道を進めばいい。価値観はいろいろあり、もうそれを誰に遠慮することもなく進んでいい時代になったということです。ネットワークの普及によって、週末にサイドビジネスをすることも可能になりました。軸は会社に置く。でも自分らしい人生のために「勝ち組」などという言葉を笑い飛ばしてもいいのではないですか。

なぜ、そうしたいか。
言葉に定着していこう

 私自身は大学で教えるほかに、テレビやラジオでの経済アナリストの仕事があり、さらにカメラマン、まんが評論家、牛丼評論家、ミニチュアカーのコレクターと数々のプロフィルを持っています。確かに好奇心は強いし、実際に飛び込んでいって、自分にとってどのような価値があるのかを知りたいとも思う。

 体がいくつあっても足りないほど次々と手を出してしまうのですが、ではなぜ、自分はこういう生き方をするのか。それは立ち止まって言葉にしておいた方がいいと思うのです。私の場合は「人生は楽しむためのもの」と思っているからですね(笑い)。

 時代は多様化している。これは紛れもない事実です。だから人と同じでなくてもいい。それどころか、人とは違う価値観で仕事を選んでいいと私は思います。消費者も生活者も多様化している中で、今までどおり、24時間闘う男性ビジネスマンが、すべての人に受け入れられる商品やサービスを考えつくなどということは、もうあり得ないと思いませんか。

 いつか日本でも、オランダが実現したような、男女それぞれが家庭人として生き、さらに仕事も分かち合うタイムシェアリングの働き方がかなったら、この国の優秀な男女の人材は、すばらしい仕事力を発揮すると思います。(談)


いい言葉ですなー
P R