Light blue and aqua.

October 11 [Sun], 2009, 23:00
 ついさっきまで水澄の気分は最下層まで落ちていた。
よく見ると腕には大きな切り傷があった。



 「木々野。あんたさ、最近調子乗ってるんじゃない?」
クラスでも目立つグループの美樹が水澄を見下すように言った。
木々野とは水澄の苗字。
「…」
水澄は相手にするのがバカらしくて、今まで呼び出しを受けても来ることはなかったが今日はムリヤリ美樹とその他の数人に引っ張られて校舎裏の誰も通らない場所に連れて行かれた。
だけど、今日も水澄は相手にすることもなくただ黙っているだけ。
「オイ。なんとか言えよ」
彼女たちは日ごろの鬱憤を水澄で解消しようとしているのはモチロン気づいている。
どのクラスにもそうゆう位置づけは大抵はあるものだ。
水澄はクラスでは地味なほう。でも、無口で無愛想。そして身なりが他の生徒よりズレていた。
水澄の通う高校は国立で私服着用可能だが、水澄は毎日わざわざ服を選ぶのが鬱陶しいのであえて制服で登校している。
しかも、髪の毛はボサボサ。寝癖をとかすことをしないのだ。そして一番目立つのがいつ流行ったのかもわからないような異様にデカイメガネ。
水澄は地味というより悪目立ちなのだ。



「なんとか…って。何を言えば終わるの?コレ」
いい加減面倒くさくなってきた水澄はやっと口を開く。
「…ッ」
単純ながらも彼女たちは言い返す言葉がなかったらしい。
そのときだった。
ドンッと大きな物音が。
一瞬何が起きたのかさっぱりで、気がつくと自分の腕に大きな切り傷ができてきた。
美樹たちはさすがにヤバイと思ったのかその傷を見た瞬間一目散にいなくなってしまった。
「痛…」
血が制服にまで流れ付く。
最悪だ。水澄の気分は最下層にまで落ちてしまう。


 だけど、まるで水澄を励ますかのように大好きな水色の空から大好きな雨が降ってきた。
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