<CFDの魅力と活用法_第1回>
CFD(差金決済取引)を通じ、欧米の株価指数を取引して収益機会を求める「アフター5トレーダー(仕事を終えた後に証券取引をする人)」が動き出した。証券各社は、欧米の主要株価指数を揃えて投資家ニーズに応えようとサービス・メニューの拡充を急いでいる。ただ、FX(外為証拠金取引)と比較するとCFDは、依然として「夜明け前」。証券各社の取り組みについて聞いた。
イニシア・スター証券は、証券売買の取引口座としては、ゼロからCFD取引の口座開設に取り組んでいる。「CFDを通じて証券取引の醍醐味を伝えたい」と取引の普及活動にも積極的なCFD営業部の冨田修氏(写真=右)と広報担当の岩本麻衣氏に、CFD取引の現状と展望を聞いた。
――イニシア・スター証券でのCFDの取り扱い状況は?
冨田 2009年12月1日にCFD取引をスタートしました。CFDでは、日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国(香港)等の個別株3000銘柄強と、株価指数現物、株価指数先物、外国為替取引商品(コモディティ)などを併せて合計で約3300銘柄を扱っています。それぞれの銘柄を国際価格で取引できることが特徴のひとつです。CFDはスタートしたばかりですが、口座開設件数は順調に拡大しています。
――イニシア・スター証券のCFDサービスの特徴は?
冨田 当社ではグローバルな資産管理ができるマルチ・カレンシー口座を採用しています。1つの口座で複数の通貨を管理できるので、オートコンバージョン方式(自動両替)と比べて、両替コストを低く抑えることができます。具体的には、最初の入金は円ですが、たとえば、米国株を売買した場合、損益は米ドルで発生し、口座内で米ドルで保留しておくことができます。オートコンバージョン方式の場合、自動的に円転されますので、都度両替コストを引かれるかたちとなり、みえないコストが掛かりますのでそれを抑えるためにマルチカレンシー口座方式をとっております。
リスクコントロールについては、逆指値を入れておくことで、あらかじめ損失限度を設定しておくこともできます。また、証拠金を100万円預けて10万円分の証拠金相当額で売買するなどの手法をご案内しています。証拠金のすべてを売買に使う必要はないので、こうしておくと、たとえ100倍のレバレッジ取引を行っても、実質的にとっているレバレッジリスクは10倍に抑えられます。
また、お客様のお問合せには、コールセンターが24時間365日対応しているほか、お問い合わせ窓口のひとつとして設置してあるチャットサービスへの書き込みにもリアルタイムに対応しています。どちらも、リスク管理の考え方や取引事例のご紹介まできめ細かに対応していて、好評です。また、情報の配信のひとつとして、Twitterも活用しています。6つのチャンネルを開設し、株価指数の流れやメジャー通貨の動向などの情報を随時つぶやき、フォロアー(追随するユーザー)を増やしています。
さらに、取引サービスのさらなる向上のために、お客様からのご要望が多い価格アラート機能を付加する予定です。個別に証拠金が求められている証券CFDとFXと商品CFDの3つの口座間で、自動的に証拠金の振替ができる機能の追加も合わせて、4月を目処にリリースする予定です。
――お客様のCFD取引の動向は?
冨田 ペアトレードへの関心が高く、欧州市場の医薬品会社と他市場の医薬品会社で反対売買をするケースが見受けられました。また、ドイツ市場で業種別指数の売買をするケース、ノルウェーの株価指数を専門に売買されるケースなど、マニアックな動きが見られるほか、当初から予想されていたNYダウなどの株価指数を使って1〜2米ドル程度のサヤ抜きを狙って頻繁に売買するお客様も目立ちます。
当初はFX経験者の流入を想定していましたが、現実には5割程度にとどまり、半数は株式や信用取引、特に外国株の売買経験者が占めています。また、レバレッジは10倍程度で取引している人がほとんどです。
――CFD取引のための情報提供とPR活動は?
冨田 お客様への情報提供は、ダウ・ジョーンズ社とサーチナ社が共同で提供するグローバル金融・経済情報「GMA」を活用しています。注目度の高い中国関連に強いので最適だと考えています。
現在企画中のブログでは、1株1円の香港株など、20代30代の個人のお客様にも関心をもっていただける話題などを取り上げていく予定です。CFD取引が初めての方々にも取り組みやすいCFD利用法のご紹介などをしていきます。
岩本 どなたでも参加できるセミナーも順次実施してCFDの魅力を広く紹介しています。たとえば、CFDカリスマトレーダーと呼ばれる三空(さんくう)氏が、500万円を証拠金に、デモトレードを行うリアルタイムのセミナーを実施しています。どういった手法でトレードを行っているのかを実際にご覧いただきながら参考にしていただけるということ、そしてWebセミナーですのでご自宅でセミナーに参加できるという高い利便性からご好評を頂き、指標の発表に合わせてこのセミナーをシリーズ化しました。例えば、つい最近、弊社Webサイトにて参加予約の募集をスタートした、3月29日の21:00〜23:00に実施する行うWebセミナーは、米国個人消費支出の発表にあわせて実施いたします。未だに馴染みの薄いCFD取引について、まずは知って興味を持っていただくことが、お客様に投資の機会を提供して、少しでも利殖の手段として活用いただけることにつながるのではないかと考え、積極的な情報発信を行っていく計画です。
なお、3月1日から5月1日まで、CFD『日本最大級3億円! キャッシュバックキャンペーン』の第一弾を実施しています。対象期間中に取引を行い成立した注文のある全ての顧客にもれなくキャッシュバックをするもので、最大金額はお一人につき5000万円。第一弾の取引対象銘柄は、NYダウの値動きに連動した「US30 index CFD」です。1年間で6回のキャンペーン期間を設ける予定です。セミナー、キャンペーンの詳細は『CFD−PRO』Webサイトからご覧下さい。(取材・文責:サーチナ・ファイナンス事業部)
【3月12日12時6分配信
サーチナhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100312-00000037-scn-bus_all