嫁さんを置いて九州へ 

August 13 [Sat], 2005, 20:07
 今晩から5日間程、母方の実家へ里帰り。祖母はもう80を越えているので、もしかしたら会えるのはこれで最期なのかもしれない。

今日はばーちゃんの話。

ばーちゃんはいつでも優しかった。
田舎には乾燥室という倉庫みたいなところがあって、小さい頃、俺は怒られるといつもそこに閉じ込められていた。俺を怒るのは大抵叔父。

父と叔父の折り合いが悪かったせいか、俺は叔父にいつも目の敵にされていた気がする…(今はそんな事は全く無いのだが)

そんな叔父が怖くて、晩御飯の時に顔を合わすだけですぐ泣いていた。
小さい頃の俺は泣き虫で、なにかあるとすぐびーびー泣いていた。

泣く⇒おじさん怒る⇒乾燥室

毎晩このコースだった…。乾燥室は真っ暗で、小さい俺は電灯のスイッチに手が届かなくて「出して!出してよー!」と泣き叫びながら乾燥室のドアを叩いていた。

そんな時…乾燥室のドアが開いて、外の光が差し込んだ。そしてそこはばーちゃんが居て、よしよしと頭を撫でてくれた。俺にとってばーちゃんはホントに、光みたいな人だ。

ばーちゃんの背中におんぶされながらあやされて泣き止んで…
そんなばーちゃんが俺は今も大好きなのである。

3年前、じーちゃんが亡くなった時…ばーちゃんはぽつりと呟いた。
「じーちゃんとこにいきたい。一緒に連れて行って欲しかった」

背中を丸めて、消え入りそうな小さな声で。
気持ちはわかるつもりだが…そんな事は言わないで欲しかった。
でもやっぱり俺たち孫や子供の存在も愛する人には勝てないんだなぁと、じーちゃんを愛し続けたばーちゃんと、愛され続けたじーちゃんを誇らしく思った。

俺も嫁さんと、こういう関係でいたいと思う。


…というわけでカステラ買ってくるから置いていくのを許してね

職探しその1 

August 06 [Sat], 2005, 0:41
 はてさて、高卒フリーター。果たしてこんなのを雇ってくれる会社は存在するのだろうか。
世の中はそんなに甘くない事は一応判っているつもりだが…。

こうなったらもう職歴で勝負するしかない。

とりあえず、面接の時に使えそうな経験を列挙してみることに。

昔やっていたバイトで、統括責任者らしき事をしていたのできっとこれはネタに使える。
あと、WEBページ作成とかも結構やっていたので、これも。

あ、パソコンの自作とかも出来るな。それと…DOSのコマンドもちょっとぐらいなら…
それで…LANの構築とかもやったことあるぞ。うん

こんな感じで使えそうなネタを探して、履歴書に書き込む。
休職情報誌に「未経験からのプログラマー」的な事を書いていた会社にレッツゴー!

就職出来なかったらピンチ。嫁さんのお腹は大きくなっていくのだ。
いざさらばNEET生活。

親父、帰宅その2 

July 22 [Fri], 2005, 15:39
 俺は親父とは仲のいいほうだと思う。
親父とよくどこかへ出掛けたり、色んな話もしたりする。

だから気付かれたのかもしれない。

彼女の妊娠の事で物凄く怒られるだろうな…と思っていたぶんかなり拍子抜けした。
再三、言われていた事でもあった。”下手な事するなよ”と。

「お前ら二人、今目指してる物があるから気をつけろって言ってたんだぞ。」
親父はそういうと少し笑った。そして続ける。

「怒られると思ってたのか?そんな事では怒ったりはしないよ。だだ、ちゃんと責任は果たせよ。あと、向こうの親にはまだ父親に言ってないって言っとけ」

就職がちゃんと決まったら報告するという事に。
そして俺は親父達になるべく迷惑は掛けない様に頑張るから、とだけ言った。

胸を撫で下ろす、とはこの事か…。
さぁ次は就職活動だ…。

発見!素敵ベビー服 

July 21 [Thu], 2005, 0:28
 再開しようと思う。
と、まぁとりあえず今までの話から逸れるけれど今日見つけたサイト

子供服のサイト

こんなのを見ながらニッコリしてしまう自分はなんだかもうパパなんだなぁと思った。
なかなかカワイイので着せてあげよう。

なかなかポップなデザインが揃っていて俺好み(笑)
しかも服の値段もそんなに高くないのでいい感じ。

一応リンクに追加しておきます。

しばらくブログをお休みします。 

July 08 [Fri], 2005, 13:35
彼女のつわりがひどい為、しばらくお休みします。

親父、帰宅…。 

July 01 [Fri], 2005, 23:18
恐れていた時間がとうとうやってきた。
しかし、言わなければ何も始まらない…。頭では判っていたが、どうも行動に移せなかった。初日は結局言わず終い。ああ、俺の根性なし!

かなり自己嫌悪。前日にも彼女に
「もし明日言えなかったら根性無しと笑ってやってくれ。」
と言っていたのに…。

これでは本当にただの根性無しだった。

次の日…

親父は一人でテーブルに座り、テレビを見ていた。
母の時も同じような状況だったが…まぁそれは気にしない。

親父が俺の顔を見て言う。
「男がそんな情けない顔するな。母さんが心配するから。」

俺は今言おうと決心し…
「じゃあ…言うよ」

だが、親父はそれを遮った。
「言わなくていい。」

俺は一瞬頭が混乱した。ん?どういう事?

続けて言う。
「一生背負わないといけないような事があったんだろ?お前はすぐ顔に出るからな」

それも、穏やかに。
母も姉も父には何も言っていないのに…

親父は気付いていた。

姉に報告 

June 28 [Tue], 2005, 14:16
夜も更けて、姉が帰宅。
とりあえず姉に報告することにした。

姉貴(暫定24際)には何でも話せる。今までも困ったことは相談してきたし、ある意味では俺の一番の理解者でもある。こういう姉弟関係か築けて来れたのは本当に幸運だと思った。

中には数年、姉と話していないなんて人もいるし兄弟仲が悪いというような話をよく聞く。ウチはよく周りからも「仲良いな〜」と言われるほうだ。何にせよこういう状況で味方がいるのは心強い。…まぁまだ味方と決まったわけではないが…。

姉に彼女が妊娠した事を告げる。そして、母に話した経緯も。

姉は「あ〜…」と悲嘆の声をあげ、頭を抱えた。
「お姉ちゃんは祝福してあげれるけど…お父さんとかはどうかわからないよ…お父さん、すごく怒ると思うし…お母さんはまぁお父さんが許してくれたら大丈夫と思うけど」

やっぱりそこなのだ。問題は親父…

俺の家庭は、親父が絶大な権力を持っている。いつもは優しい父なのだが、怒るととんでもない。世界で一番怖いもの…それは未だに親父である。

怒った時には普通にテーブルとかを蹴り上げちゃう人だ。普段と怒った時のギャップが大きすぎる分恐ろしい。しかし、負けてはいられない。話せば判ってくれる人であるのは間違いない。要は俺が将来に対する決意とその姿勢を見せればいい。親父さえ説得出来れば母も考えを変えるに違いない。今までもそうだったから、当初からの難関は親父だと思っていた。

親父に反対されたら本当に全てがアウト…逆に説得出来れば全てがうまくいく。

しかしこの一週間前…俺は最近のだらけた生活を注意されたばっかりでボロクソに起こられた。まだまだ子供の俺が親父になれるのかと言われそうだった。

だが、縁を切られる覚悟はあったので後には引かない。ここで負けたら俺は一生父親など出来ない気がする。彼女も守れない。

親父が帰ってくるのは明日。

…危うし俺。

両親への報告その一 

June 26 [Sun], 2005, 21:30
考えがまとまらないまま、重い足取りで帰宅する。

玄関の扉を開けると母がひとりパソコンの前に座っている。
親父はどうやら出張で明日まで帰らないという事だった。

内心、ホッとした自分がいた。

それからテーブルの椅子に腰掛け、モニターの前で何やら調べ物をしている母と何気なく他愛もない話をして…。言い出すタイミングを見計らっていた。

男ならすぐに堂々と言えば良かったのかも知れない。しかし俺は小心者という事と自分の今までのだらけた生活が相成って、彼女の妊娠の事を言えずにいた。

一瞬の沈黙。
テレビの音だけがやけに大きく聞こえた。


「あのさ…初孫出来たかも知れない。」
唐突に口に出す。

自分が言おうと思った時が絶好のタイミング。誰かがそう言っていたが…もともとタイミングも何も無かったのかもしれない。計るだけ無駄だったように感じた。

「また、冗談か?」

母は言った。俺は伏し目がちで首を横に振る。
場の空気が凍りつくのが判った。案の定、母は反対して俺に説教を始めた。俺と彼女の夢のこと。これからの生活のこと。しかし俺も自分の意思を伝える。

だが、母は反対しする一方だった。
「だったら堕ろせってのか!?」
俺は語勢を強めて言う。

「…願わくばそうして欲しい」
母は言った。

それは最も聞きたくない言葉だった。状況を考えると当然言われるかもしれないと思っていたが、それでも口にして欲しくは無かった。

遣る瀬無い気持ちになる。ただ、そういう事を言わせた自分が情けなくもあったが、同時に母が憎かった。これで親父にも反対されたらその時はこの家を出て行こう。

縁を切られるかもしれない…彼女にはそう言って笑ったが、こんな事なら逆に縁を切ってでも彼女と子供を守らなければいけない。…心に決めた。


「まだはっきりと判った訳じゃないからこれ以上言ったって仕方ないな。」
母はそう言うと話を切り上げる。

それからの時間…今度は22年間で親子の一番気まずい時間が流れた…。
その日は土曜日。彼女と産婦人科へ行くのは来週の月曜日。

この気まずい時間は一体いつまで続くのか…。その時は果てしなく続くようにも思えた。

妊娠発覚! 

June 24 [Fri], 2005, 16:52
これからの話をする為に近くのマクドナルドへ。

俺の頭の中はこの上なく混乱していたが…漠然と”嬉しさ”があった。
二人を守る為なら何だって出来ると思った。

それまでは酷いぐうたら生活を送っていた俺。
働くのは土日だけで他に何かバイトを探す訳でもなく平日も自分のやりたいようにやっていただけだった。親のスネをかじっては、ただただ自分勝手に。

しかし両親は俺のぐうたら生活に呆れながらもどこかで信じて見守っていてくれている節があった。自分の不甲斐無さを自覚しながらもそんな両親に甘えていた自分は最低で…


今の二人のやるべき事、これからの事。
それを考えると『堕ろす』という言葉も出る。
でも、命を捨てることは出来ない。それこそ自分勝手の境地で…

幸い二人は22歳。高校生でも学生でもないのだから自分達で生活しようと思えば充分に出来る歳。問題は二人の夢だけだった。俺は言うまでも無く、夢は諦めるつもりだった。夢より子供が大事だ。子供の命を捨てる位なら夢なんて簡単に捨ててしまえる。

しかしこの事例意外だったら絶対に諦めなかったろう。

…彼女はどうなんだろう?

これまで頑張ってきたのを誰より傍で見ていたから俺は夢を諦めて結婚しようとも言えなかった。でも、彼女の答えも同じだった。夢は子供を産んでからでも叶える為に頑張れる。今は今出来る事をしよう。それはこの時点で考えうる最良の決断だと思った。

どんな時でも彼女は折れない。きっといい妻であり母親であってくれるだろう。

あとは両親に報告するだけだったが…出来ちゃった婚の難関はここにあると思う…。

妊娠発覚前その二 

June 23 [Thu], 2005, 23:05
ストレスによる生理の遅延…そう思いながらも5日目を過ぎたあたりで少しだけ焦り出した。
まさか…まさかね。父親になる自覚なんて全く無くて、今の自分では父親になれるとも思っていなかった。

ただ、もし彼女が妊娠した時は彼女の意志を尊重しよう。それだけは決めていた。結婚するなら彼女がいい…それは常に感じていた事。

でもやっぱり不安になった俺は彼女と電話で話しながら
「明日検査薬を買ってはっきりさせよう」と言った。

彼女は渋ったが、俺は一刻も早くこの胸のモヤモヤを消したかった。
今回も杞憂に終わるだろう…。そんな事を考えながら。

だが、小心者の俺は結構ビクビクしていた。
避妊には気をつけていたつもりだけど、最近は甘かったかもしれない…これから先、将来設計も立てないままもし妊娠という事になったら…?

次の日、一抹の不安を拭いきれないまま仕事終わりに待ち合わせ場所に向かう。
その日は朝から熱があって、待ち合わせ場所にも覚束ない足どり。

それでも、心なしか足早に。


彼女と会い、マツキヨで検査薬を買ってそのまま大丸のトイレで検査薬を使う事になった。彼女は務めて平静を装い言う。
「ちょっと待っててね。一分くらいで結果出るらしいから…」

俺はトイレ脇にあった待合椅子に腰掛けた。隣には、子連れの夫婦が楽しそうに笑っている。その会話を聞くことで、それ以外の事はなるべく何も考えないようにしていた。

俺は何かに祈るように両手を組んで、俯いていた。

トイレの通路に影が見える。でも、彼女じゃない。影が見える度に顔を上げてはまた俯く事を繰り返していた。

やがて隣の家族も姿をどこかへ行ってしまい、待合椅子は俺一人になった。

長い…。時間にすればきっと3分程の事だろうが…心の中でカップラーメンを作っていたならのびにのびてあふれんばかりのふどんになっているに違いない。

22年間生きてきた中で、間違いなくもっとも長い3分間だった。

また、トイレの通路に影が伸びる。今度こそ彼女だった。
彼女と目が合う。


彼女は泣き笑いのような表情を見せた。俺は確信した。
これから不安だらけだったが、不思議なことに自然と笑みがこぼれた。

こんにちは赤ちゃん…俺、パパですか?
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