『巴里の侍』(月島総記/メディアファクトリー)

April 30 [Sat], 2011, 19:00
くー読み終わっちまったぜ。とうとう。あぁ、もったいない。読み終わるのがもったいなく感じる本って久々。前がどの本だったか忘れるあたりがマイクオリティということで、改めて。ご存じでしょうか普仏戦争パリコミューンの戦い。幾多のパリ市民たちとともに戦った、ニューハーフ掲示板日本の侍がいたことを。倒幕直後の日本を後にし、世紀のフランスへ渡った侍前田正名。日本人というだけで侮蔑される日々を鬱々と過ごしていたそのさなか、普仏戦争が勃発する。正名は日本人の力を知らしめるために市民兵に志願し、成果を上げていく。そうしてパリ市民とともに戦い、心を通わせていくうちに正名の志にも変化が現れる。やがて思い出す、幕末の日本と師坂本龍馬の姿。自らに由り生きる。かて龍馬が体現したその生き様を、正名もまた。私もパリ市民なのですよ。他の市民と同じです。戦いたいから戦うのですダヴィンチ紙上開催ゼロワングランプリにて大賞を獲得した原案の単行本化。史実をもとにした極上歴史エンタテイメントでございます。幅広い年代の方にお楽しみいただけるかと。メディアファクトリーの詳細はこちら。フランスを舞台にした作品というと、ベルサイユのばらが思い浮かびます。普仏戦争のパリとフランス革命のパリって似てるなぁと。私の感覚の話ですが。パリってフランスの首都だし、花の都だし。華やかなところですわねけど、あそこは貴族王族の街じゃないんですよね。平民の街なんですよね。貴族王族の街はベルサイユなんですねぇ。為政者にしてみればフランスベルサイユだったかと。市民の手で革命を遂げたパリは、特別な精神性がある街なのかなぁと。ちょっと思いましたです。普仏戦争も、パリコミューン形成に至るし。あ、この辺のこと、この作品はひじょに分かりやすく書かれています。すげぇすっきり。すべての歴史の勉強がこんなだったらいいのにー。のにー。にー。おいといて。地図上、行政上はフランス国パリ市なんでしょうけれども。パリはパリであって、フランスではない。的なね。精神性とか、血とか、思想とか。何かそういうのがあるのかなーって。現在は、中枢機関もパリにあるでしょうから、そういう気持ちは薄れているのかもしれませんが。お上が何かしでかしたら、いでもやったんぞてのをパリっ子は持ち続けているのかなと。アジアの辺境に住む者はそんな妄想をしてみたりしたわけです。さて、パリの感想はこのへんで。主人公の前田正名ですよ。龍馬の弟子渡仏現地で参戦明治政府役人北海道開拓って、活躍のわりにいまいち目立たないのは何故だパリでの参戦を自分ではあまり語らなかったということなので。自分のことそのものをあまり語らなかった人なのかなぁと。黙々と己の夢を追った感じ渋いぜ。フィクションとはいえ、史実もかなり入っているので、前田正名研究本としてもいけそう。少なくとも私は、もうちょっとっこんで正名を追ってみたいと思ったわよ。巻末の参考文献、メモったわよ。理屈抜きでとにかく面白かったね。贔屓目抜きに、良い本だと思いますぜ。
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