ショートショートを書いてみた。A 

February 01 [Fri], 2013, 21:00
『偉大な夜に -平和な人の日常-』

 今夜はきっと偉大な夜になる。
 一刻も早く家に帰って風呂に入り、キンキンに冷えたビールを用意して、そう、万全の態勢でテレビの前に座らなければならない。サッカー日本代表、そう「代表」なのだ。わたしはそのピッチにはいないが、彼らはわたしの「代表」、彼らはわたしなのだ。わたしの未来をかけた一戦を見届けぬわけにはいかないのだ。
 なのに、どうして、わたしの前にいるこの男は動じないのだ。
「暴行・恐喝未遂」
 男が言うには30そこそこの齢で無職、住んでいる家もなく、つまり簡単に言えば浮浪者ということなのだが、どうにも見た目とはかけ離れている。
 肌つやも悪くないし、髪の毛も健康そうで、頭皮なんてまったく見えない。ヒゲもきちんと処理されているし、切れ長の目は怖そうな印象を与えるに十分だが、不潔感はない。20代そこそこの欲求不満の若者、といった言葉がしっくりくる。いや、きっと親だか女だかは分からないが、帰る家があって、毎日あいさつを交わす相手がいるはずだ。孤独そうで不満に満ちた雰囲気を纏っているが、寂しさが感じられない。
 とにかく、事実を述べればそれでいいのだ。わたしは慣例に従ってそれを丁寧に記載して、あとは然るべき処遇がくだされるだけなのだ。
 ここで時間を引き延ばす行為は、わたしにもこの男にも何の意味も持たないはずなのだ。既成事実が存在し、それを確認し得る証拠もある。アメリカ映画で警官が犯罪者を逮捕する時に言う「お前には黙秘権がある」、なんてわたしとお前のいるこの国では虚しい権利であるということになぜ気づかないのか。
「さあ、もう全てわかっているだろう。自分で自分のしたことを話しなさい。」
 男は俯きもせず、しかし目線は下げたまま、口を真一文字に結んで動かない。時折、首を左右に伸ばして、コキコキと音をたてるだけで、口から空気を一切吐かない。
「ではもう一度、あなたの名前と住所、それを証明できるような何かを出しなさい」
 男は親指だけを動かして小指・薬指・中指と器用に鳴らしていく。切れ長の目は眠いのかどうかさえ判別がつかない開き具合で、怒っているようにも見えるし、ただ茫然としているようにも見える。
「何も話さないと長くなるだけだぞ」
 男は部屋の隅にかけられている丸時計にチラリと一瞥をくれる。
 時間を気にしたのではないか、男もだんだん我慢ができなくなってきたのではないか、これはきっとチャンスだ、そう感じた私は追撃を入れる。
「悪いようにはしないから、さあ、言えることだけでいいから言いなさい」
 男は静かに目を閉じる。とうとう切れ長の目は真一文字の口と平行になった。
 今度はわたしが丸時計に一瞥をくれる。時間が止まってほしい、どれ程願えど秒針は止まらない。そろそろキックオフの時間だ。ああ、もうこの男と一緒の空間でもいい、今すぐにテレビを見たい。
「何か困ることでもあるのか、なあ、頼むから何か話してくれ」
 平行になった目も口も動かない。物言わぬ、そして動かぬこの男と対峙しながら、わたしはこの偉大な夜を過ごさねばならぬのか。
「目を開けて話を聞きなさい!」
 声を荒げてみせたが、男は動じない。
 今頃は代表たちが戦いの前の国歌斉唱をしているはずだ。そう、この男のように動じず、凛として。

 この空間で、わたしだけが狼狽える。この偉大な夜に、この小さな箱の中で動じぬ男と狼狽えるわたし。金色の菊バッジが蛍光灯の光を虚しく反射する。
 偉大な夜に、わたしは成す術なく狼狽える。

ショートショートを書いてみた。 

January 31 [Thu], 2013, 23:58
『じゃんぼ -平和な人の日常-』

 笑い事じゃない。真剣に考えているのにきみは何にもわかってない。これを手にしたら“今までのぼく”はもう“ぼくではなくなる”。

 幸せの尺度があるならば、きっと今はフツウ。適度に幸せで、適度に不幸せだと思うんだ。今日の夕飯がおいしかったとか、街ですれ違った素敵な女性がとてもいい匂いだったとか、そんなことに幸せを感じ、帰宅した自分の部屋に転がるカップ麺やお菓子のクズを見て自分の人生を不憫に感じたりする。

 コンビニで立ち読みした週刊誌に書いてあった。
「3億円を手にした人の悲劇。」
 宝くじで手にした3億円で人生を狂わせた人たちのエピソード。仕事をやめて不動産投資してやがて破産。失った家族や友。何もかも失ったそのきっかけは何とこの3億円、というもので、「人生はそうそう上手くいかない」とありきたりな言葉でまとめられている。
「3億円なんて当たらない方が幸せだ」と感じればみんな幸せだってことか?

 1日10時間、週休1.5日、そして手にする月給15万円。
「それでよく生きていけるね。」
 きっと冗談半分なのだろうけど、ぼくの胸には鋭く突き刺さる、友人の嫁の言葉。
 ぼくだってそう思う。けれど、これが社会の中のぼくの価値。
生きていくには足る。華やかさはないけれど、足りない分は適度な幸せが支えてくれる。
 今夜の夕飯だって牛肉だぞ。そりゃ「噛まなくても口の中で溶ける」とか「肉の旨みが凝縮されてる」だとか、テレビで聞くような大層なコメントをだせるようなものじゃない。本当に牛肉なのか?と思うことだってあるけれど、いやこれは牛肉だ。白飯に牛肉だ。口に入れれば塩っぽさが広がって、何となく旨いし、何となく腹も満たされる。380円也。
 飯だけじゃない。ぼくの手には世界と繋がれるツールがあるし、これで衛星からみた地球だって、それこそ女の裸だっていつでも見られる。

 わかってるよ。ぼくがいっているこの幸せは、妥協とか、ポジティブ(あるいは根暗)とか、そういう類のものだってことは。「考え方次第で幸せはどこにでも感じられる」とか、まあそんなことを歌った曲もたくさんあるけれど、ぼくが言いたいのはそういうことじゃない。
 つまりぼくが言いたいのは、ぼくがこれを手にして“新しいぼく”になったとしても、ぼくのこの感覚は“変わらない”ということを言いたいんだ。
だってそうだろう?そうとでも思わなければ、“新しいぼく”はきみを置いてどこかに行ってしまうのではないかと心配なんだ。ぼくはきみをとても大切に感じているし、それはこれからも忘れてはいけないことだと知っている。この思いを証明したいと思っている。

さあ、だから、ひとりではなくて、きみと確認したいんだ。
「よし、じゃあこのクジの番号をひとつずつ確認しよう」

Nickelback (ニッケルバック) New Album 発表! 

September 13 [Tue], 2011, 0:01
Nickelback の New Album『 Here and now 』
11月21日(国内版:11月16日) にリリースだって!!

Nickelbackといえば
5th Album 『All The Right Reason 』だよね
世界中で売れまくっているんだけど
その割に日本であまりフューチャーされていない感がある・・・・・・
ビルボードで2年間100位以内にチャートという記録・・・・・・
すごいよね〜〜

音楽ジャンルとしては オルタナティヴ らしいんだけど・・・
ドンシャリじゃなくて、まあ・・・普通にアメリカンロック”
Vo.の声が本当にカッコイイ
Youtube でチェック

新作 『 Here and now 』についてメンバーは
「俺たちは自分たちの好きなやり方で音楽を作る事が好きな
 4人なんだ。今年、ヴィジョンを持ってスタジオに入った。
 そして、それが具現化された。結果には非常に満足しているし、
 ファンに聴いてもらうのが待ち遠しいよ。」

The Kooks New Album !! 

September 08 [Thu], 2011, 23:26
The Kooks !! 3rdアルバムでたね!!
JUNK OF THE HEART ( ジャンク・オブ・ザ・ハート )
良質UKロックの代名詞ともいえる存在と思ってるんだけど
良くも悪くも・・・何と言うか・・・まったり〜
流行とか関係なく聴けるよね
歌える”ライヴになるだろうし、楽しそうだなぁ〜

このアルバム発売を機に3年ぶりのジャパン・ツアーも決定!
<THE KOOKS JAPAN TOUR 2012>
東京:2012年1月12日(木)@赤坂BLITZ
東京:2012年1月13日(金)@横浜BAYHALL
大阪:2012年1月15日(日)@SUNHALL
[問]http://www.creativeman.co.jp

マルーン5 新曲 『 Moves Like Jagger 』 

September 07 [Wed], 2011, 23:00
マルーン5の新曲
ムーヴス・ライク・ジャガー feat.クリスティーナ・アギレラ
9/10付全米シングル・チャートで1位を獲得

チャート1位は『 Makes Me Wonder 』(2007)以来とのこと
さらに同週にアダムがフィーチャリングされている、
ジム・クラス・ヒーローズの『 ステレオ・ハーツ 』もTOP10に!

ビルボードの53年の歴史上、No.1シングルを獲得した同週に
ソロでシングル・チャートTOP10入りを果たすのは、
これが初めてのことらしい

アルバム『 ハンズ・オール・オーヴァー+2 』は10月5日に発売予定