嘘つき

May 07 [Sat], 2011, 9:39
長い話になる。時間があるときにでも読んでくれたらうれしい。俺は大学でオカルト系のサークルに入っている。部員は少なくて、全部で人。部長の、副部長の、後はとだ。残念ながら、全員男。人が少ない理由はこの辺にあるのかも。ある日、が面白そうな話を持ってきた。県の山中に、それはそれはやばそうな建物があるらしく、そこに写真を取りに行かないか、という。共通して暇人な俺たちは、もちろん行くことにした。写真撮影は当然夜、テントを持って泊り込みで行こう、と盛り上がった。副部長の車で麓まで行き、そこから徒歩で山の中へ。お目当ての建物は、昔の廃校だった。調べてきた部長の話では、取り壊されることも無く、まったく放置してあるらしい。取り壊そうとすると祟りがあったとか、そんな噂まである。俄然興味が沸く。明るいスワッピングロックうちに現地に着く。廃校から少し離れたところにテントを張り、準備は万端。木々に囲まれて自然の中でキャンプ、ってのもたまには良い。夜になるのを待った。時。テントで出かける準備をしてた俺ら。外に居た副部長がこんなことを言った。副おい学校の方から誰か来るぞ慌てて外に出ると、確かに学校へ続く道から誰かがくる。懐中電灯の明かりで分かった。ゾンビのようにフラフラ歩いてくればまた怖かったかもしれないが、暗い山道を、こちらに向かって懸命に走ってくる。それは同い年くらいの女の子だった。何か言っている。女の子たすけ助けて助けてください息を切らしながら、助けを求めてくる女の子。なんというシチュエーション。何事かと聞いてみると、こんなことらしい。大学のサークルで心霊スポットである廃校に来た。人で廃校を探索してたが、人が急に動けなくなった。金縛り窓からこちらのテントの明かりが見えた。人が付き添い、私が助けを求めに来た。ちょっと可愛い女の子が助けを求めてる。当然断る理由はない。と言っても、何があるか分からないので、副部長と俺がテントで待機、部長で廃校に向かうことにした。もちろんカメラを持って。時分。人と女の子が廃校に向かっていった。テントに残るのはちょっと寂しい感じがしたが、副部長と話をして時間を潰した。副あの子、可愛かったなぁ。俺ですねー。いう子、好みですよ。副どうするあの子の大学、名前聞かなかったけど女子大とかだったら。俺まり他の人も女の子。うーん、こんなところで素敵な出会い良いですね。副でもさ、幽霊ってきっとあんな感じだよな。なんか不安なことを言う副部長。あーでもない、こーでもない、といって部長達が戻ってくるのを待った。時分。部長達がテントに戻ってきた。人だけで。部長とだけだった。はなにやらぐったりしており、部長が肩を貸していた。これはただ事ではないと感じた副部長と俺。をテントに寝かす。気を失ったようだ。真っ青になっている部長から話を聞く。部やばいやばかった。女の子の連れが居る階の教室まで行ったが、人共倒れてた。すぐに駆け寄ったが、そこで何かがきた。俺何かってなんです部分からない。何かが後ろから迫って来るのがわかった。がすぐに写真を撮ろうと振り返ったが、シャッターを押す前にの動きが固まった。顔が恐怖に引きってた。カメラを落としてガクガクと震え始めた。女の子も後ろを見て震えてた。口をパクパクさせて、声も出ないようだった。副部長と俺にも、部長の恐怖が伝わってきた。何かがいた。何だろう。何がいたんだ部背後から迫ってくるものを感じて、俺はこう思った。これは見てはいけない、見たら動けなくなる、と。それをにも言った。だが少し遅かった。部もその何かを見た。でも完全に見たわけじゃないようだった。見ての通り、なんとか動ける程度で済んだ。俺女の子とは完全に見てしまったのですねその何かを。副それじゃ、全部で人か。まだその教室に部あぁ。俺だけじゃ、まだ動けるを連れ帰るだけで精一杯だった。すまん。謝る部長。いい加減なサークルだが、部長としての立場もあるのだろう。俺人か。行って、連れ帰らないと。その何かは、見なければ平気なんですよね部平気だった。振り返らなければ、戻って来れた。副すぐ助けに行こう。でもだけ置いていけないからお前、ここでと待っててくれないか部長と行ってくる。また蚊帳の外。非常に残念でも、少し安心してしまった俺。まぁ分かるだろさすがに怖いからさ。時。辺りは真っ暗だ。部長と副部長が廃校に向かう。目的は人を連れ帰ること。俺はとテントで待機する。時分。が気が付く。俺おい大丈夫かんっぁ、あぁ、ここはテントか。オレ、どうやって戻ってきたんだ俺部長が連れ帰って来てくれたよ。なにやら大変なことになっちまったな。今、副部長と人で人を助けに行ってる。俺は部長から聞いた話をする。あぁ、そうかそうだ。まったく大変なことにと、突然が驚いた顔をする。おい、今、なんていった部長が俺ん部長が肩貸して、お前を連れてきた。で、副部長と一緒にまた向かった。落ち着けよ。何か飲むかバカなありえない全員見たんだ。アレを部長だって見たんだ俺えも女の子も、部長もアレを見て倒れたんだオレはなんとか外まで這うように逃げてそこから覚えてない俺でも、確かに部長がお前を連れてじゃあ、あれは誰だよ確かに部長だったぞ副部長は、その、部長と行ったのか俺あぁ、人を助けに副部長が危ないすぐに行こう俺でもほら、部長はすぐに気が付いて、お前を連れ帰ってきただけかも知れないだろ何言ってんだ部長は見てないって、嘘付いてるじゃないか見てるんだよなんで嘘付く必要があるんだ俺は混乱した。話が分からない。いや、分かりたくなかっただけかも。とにかく、が気が付いたのだから、もうここで待ってなくても良い。俺とも廃校へと向かった。時分。山道を進み、廃校に着く。なんてとこだ。俺は霊感がある訳じゃないが、ここは危険だと分かる。何かいる。俺はみんなの名前を呼んでみる。が、返事はない。階の教室にいるのだろうな。俺あぁ何か来ても、見なければ、平気だよなだといいな。人を探して、早く戻ろう。不安が高まる。一刻も早くここから帰りたい。階へ行く。ギシギシと床が鳴る。古い木造建築。風が吹き抜ける。隙間風が不気味な音をたてる。もう、何もかもが怖い。懐中電灯の明かりだけを頼りに進む。そこの教室だ。問題の教室に着いた。あぁ、この中にもう逃げ出したい。と教室に入る。机や椅子はほとんど無い。閑散とした教室。部屋の真ん中辺りに、何人が倒れている。見覚えのある服装だ。背後からの気配はまだ、ない。が居るだけだ。俺は倒れている人の元へ、ゆっくりと近づいて行った。そこで、ふと窓の外を見た。辺りは真っ暗だ。月明かりのみ。他には何も見えない。木々に隠されて、点けたままのテントの明かりも見えない。見えない。見えない明かりは見えない俺は気付いた。遅すぎたが、気付いた。倒れてる人を見る。人だ。やはり人だ。人じゃない。騙された。嘘きは部長じゃない。いや、部長だけじゃない。ここからはどうやったって、テントの明かりは見えない。女の子は嘘きだ。女の子の連れは居なかった。そもそも女の子なんて、居なかった。倒れてるのは、俺の知っている人だけだ。部長も嘘きだ。そして、当然、も嘘きだ。今、俺の後ろに居るも。何か聞こえる。子供の笑い声だ。楽しそうな声。いや、狂ってるようにも聞こえる声だ。俺はこれから、どうすればいい誰か教えてくれ。時分。がそっと、俺の肩に手を置いた。俺の時間はここで終わる。ひひひ
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:unblv1f0af
読者になる
2011年05月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新記事
最新コメント
Yapme!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/unblv1f0af/index1_0.rdf