海釣り@最後の「夏」の日、のち秋冷のち台風 

October 22 [Sun], 2017, 15:57
 2017年の10月は中旬からずっと雨がちで、気温も低い毎日。ただし、気温が低いというのに台風がこちらに向かってきているというおまけ付きです。

 太陽の下で暖かかったと思い返すのは、2週前の週末。この日が首都圏では2017年最後の「夏」の日だったかもしれません。10月8日、釣りが得意なパパ友達と子どもたちを連れて、新木場の若狭海浜公園に行っていました。


 東京ゲートブリッジを臨める海釣り場。

 この東京湾、2020年五輪の競技会場でありながら、大雨が降ったときに直接下水が入り込む問題が報道されました(⇒お台場で水質に懸念、大腸菌が基準値超え、ライブドアニュースほか)。この日の水質は、雨上がりでなかったので悪くなかったはずですが、問題は未然に解決してほしいものだと思います。

 この日姿を見ることができたのは、小さなボラとサッパ。他に、手元では見られずとも姿を見たのは、カタクチイワシの群れ、アジ、あと何だったかな、大きめの魚もいましたが。釣った魚は少し見ただけで海に返しましたが、子どもたちもドキドキしながら魚を触っていたようでした。



 私自身釣りがほぼ初体験で、泳ぐ魚を釣るときに針自体には餌を付けないことを初めて知りました。
 とくに海底にいる魚と泳ぐ魚とでの、釣竿にかける仕掛けの違いが面白いものでした。ボラのように海底にいる魚に対しては、餌を付けた針の糸を海底に這わせるのですが、泳ぐ魚を釣る手順は提げた針の周りに餌を漂わせ、口を開けてこれを食べにくる魚を針に掛けるというもの。魚を掛ける針には餌を付けないというのが驚きでした。いえ、きっと常識なのでしょうけど。

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 この後、季節の変わり目で空気が変わっていくのを、毎日走りながら感じていました。
 10月10日(2017年)まではやや暖かかったものの、その後に霧のかかる朝が続き、夕方にやや強い北風が吹いてきたと思ったら、急に周りを冷やした深秋の空気。13日(金)からは首都圏での最高気温が15℃とか12℃とか。



 15日の日曜は雨の中で、さつまいも掘りを強行しましたが、22日、衆院選・最高裁国民審査の日曜は台風21号が接近中・・・。家の小さい人が出かける気ゼロというのは、正直きついです。

きのこ展2017@つくば 

October 12 [Thu], 2017, 6:14
 先週末は筑波実験植物園での「きのこ展」に行ってきました。マニアックな企画だなと思いつつ行ってみたのですが、毒あり、食用あり、様々な色あり、芸術ありでとても楽しめました。


 ベニテングダケ、毒キノコ。笠についている白いイボが取れている場合もあるとか、その場合に食用のタマゴダケに色がやや似ているので危ないのだとか。


 ラベルに黒いマークが付いているのは全部毒キノコ。


 食用もいろいろ。ここでは濃緑のマークが付いているもので、イロガワリ、ノウタケ、ムラサキヤマドリタケ。本当に食べたことがある人はどれだけいるのでしょうか。

 きのこ展と聞いてマニアックな企画だと思ったのですが、これだけ毒々しいものも多くあるとなると、そう簡単に集めて展示はできないように思います。正直なところ、一見して触るのも憚られるものも少なくありませんし、それに、


 ラベルに赤マークが付いて並べられた溢れんばかりのキノコは、「毒か食べられるか分かっていないもの」とのこと。研究用に採集されていてなお、分からないことがたくさんあるというのですからもう・・・。

 実際に、「きのこ展」とGoogle検索してザッと見てみたところ、この筑波植物園で行われるような展示は数えるほどもないように見えました。そんな中で、筑波では2010年から毎年秋にきのこ展を開催していて、2013年以降にはこんなトピックスを掲げてきたそうです。
・コウジカビ(麹)との関係
・コケ(苔)との関係
・植物や動物との関係
・変形菌
・キノコの出てくる絵本や物語の紹介(今回)

 キノコの出てくる本のコーナーで、私がうちの5歳の人と興味を持って読んだ本の一つが小学館図鑑シリーズの「きのこ」でした。5歳の人はキノコの展示を見ながら「ツキヨタケが見たい。光るやつ」(どこで知ったのやら)と言って探していたのですが、残念ながら展示はなく。図鑑で写真を見られて少しだけ満足した様子でした。



 生き物で発光するものというと、2008年ノーベル化学賞の対象となったオワンクラゲの緑の蛍光タンパク質GFPがすぐに思い浮かびますが、ツキヨタケの発光物質はフラビン類(ランプテロフラビン/5'-α-リボフラノシルリボフラビン)とのこと。ひと口に生物体の発光物質と言ってもいろいろあるんですね。

 さらに、この企画展で初めて見て驚いたのは、「押しきのこ」というキノコを台紙に押し付けて作られたアート。中谷佳詩子さんの「恐竜」(ステゴサウルス)や「メルヘン」の作品など、どうやってこれがキノコで描けるのかというものばかりでした。


 「臭いです!」のカニノツメ。形はキノコではありませんがキノコとのこと。これも赤マークのラベル(毒か食用か不明)。


 こちらは食用キノコのコーナー。

 なお通常営業の植物園の方では、藍染に使われるアイの花が満開だったり、


 ※藍色を出すのは花でなく葉の方


 6月の日光植物園では緑しかなかったムラサキシキブに、いっぱいの紫の実が付いていたりするのを見ることができました。植物園は季節ごとに来るのが良いですね。

 次回のきのこ展は、「光るキノコ大集合」とかないかなぁと今から想像しています。また、次に公園でまたキノコを見つけたときに、子どもたちがどのような行動をとるのかちょっと怖いのも正直な気持ちです。

6月に日光植物園(2017)
6月に筑波実験植物園など(紫陽花、2017)
つくばで地図と地理と花めぐり(2017.4)

9月の連休に子連れ家族で岩手・八幡平 

October 07 [Sat], 2017, 7:29
 10月3日って登山の日だったんですね。聞けばなぜそうなのかは分かる気はします。
 その「登山の日」の10日前、9月下旬の連休は岩手山麓の八幡平を旅行していました。今回は「はやぶさに乗りたい」と前から行っていた友人家族と一緒。高原で坂のキツくないハイキングコースが多く、子連れでもとても楽しめました。



 八幡平市の南端には、岩手富士や南部片富士とも呼ばれる岩手山。冠雪したときの姿が、見る向きによっては富士山にそっくりなんだそうです。



 その岩手山の中腹からは、溶岩流の跡「焼走り」があります。初め八幡平に入る道でこの地名を見つけ、焼走りなんて物騒な地名だなと思っていたのですが、本当に溶岩が土地を焼いて走ったという場所の景色に驚きました。



 溶岩流ができてから260年以上経っても高木が生えず、この景色。


 溶岩流で覆われた土地に、木はポツポツと生えているくらいで、あとは生えていてもコケ。桜島や伊豆大島と比べて植物の遷移が大変に遅いと解説があったのですが、岩手だと気温が低いからなのかな。それとも、溶岩の組成が違うから?

 焼走りだけで小さい人たちも2kmは歩きましたが、そこから車で八幡平市の北部にある味噌茶屋に寄った後、さらにお気軽ハイキングで不動の滝に向かいました。



 小さい人たちは沢を橋で渡るたびに、そこに落ち葉を流して楽しんでいました(と言いつつ、やっていたのは小さい人たちだけではない)。そんなことをしながらも、桜松公園の駐車場から滝まではのんびり歩くこと片道20分ちょっと。子連れでちょうど良い距離のハイキングロードでした。





 不動明王の置かれたこの滝に、国道282号から入る道には鳥居が置かれてます。手前を走るのは、盛岡・好摩と大館とを結ぶJR花輪線。こちらも次回は全線踏破してみたいものです。


 ここからもう少し、滝の手前の桜松公園までは車で進めます。

 で、東京から500km、仙台からも200km離れた八幡平では、プラネタリウムのように星の多く輝く夜空が見えて感激しました。


 真ん中やや下に、右を向いて雄大に飛ぶのは白鳥座、その右上に織姫星(ベガ)のあること座、写真の右下の端に彦星アルタイルがあるのが分かるでしょうか。天の川までは写真に写せなかったのが残念でしたが。

 さて、これまで小さい人たちは彼らどうしで遊ぶときも、「困ったときは大人を頼る」ことが少なからずありました。小さい人どうしで話し合いがつかないときには特にそう。しかし最近、保育所ではしっかりと話し合いをしている一方で、休日に一緒に遊んでいて起こる「困った」ことに対して、大人が意見を述べるのが憚られる場面も増えてきました。
 そういったときに、本人たちどうしでもっと話せる雰囲気を作りたいものだと思います。自分がどうしたいと思っているのか、何を誰と一緒にやりたくて、自分自身では今何をやりたいと思っているのか。何について話し合いで変える余地があるのか、変えることができるのか。

 そんなことも考えた5〜6歳の人たちとの東北旅でした。

 帰りは小岩井農場にも寄って走り回ってお昼も食べて、





 お決まりの「はやぶさとこまち、お鼻がっちゃん」を見てそれに乗って、今回の旅はおしまい。

桜がきれいだった盛岡城跡の岩手公園(2016年4月)
祝・北海道新幹線開業で新幹線小旅行(2016年3月)

5回目の保育所運動会 

October 01 [Sun], 2017, 7:27
 2017年9月の最終日は、うちの5歳の人の保育所での5回目の運動会。3週間以上前から、5歳の人が家のブロックカレンダーをこの日に合わせ、楽しみにしてきた運動会。


 ※これ撮ったのは9月7日。

 年長クラスになった5歳の人の出番はかけっこ、玉入れ、縄跳びや跳び箱、おんぶで騎馬戦、ソーラン節、リレーと盛り沢山でした。
 その縄跳びや跳び箱、おんぶにかけっこはいつも遊ぶ中にもあったはずだったけど。



 今日こそうまくやりたかったんだよね。
 今日こそ勝ちたかったんだよね。

 それに「年長さんは保育所最後の運動会・・・」という言葉を聞いて、それくらいでは特別に感激したりはしないぞ、と私は思っていたはずだったのですが。



 小さい人たちが今のメンバーでやる運動会は、昨日がたしかに最後。早い人は0歳や1歳のときから先生たちに大切にしてもらって、大好きな先生たちに勝ちたい、悔しいという気持ちを真正面で受け止めてもらって、彼ら自身にとってそんな運動会が本当に楽しそうで。
 この人たちは本当に幸せで良かったなぁと、そんな気持ちばかりが残る1日でした。


 前に誰もいない先頭を走る気持ちは、私の方は残念ながらほとんど知らないのですけれど。

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 で、運動会から14時すぎに帰って夕方何をしたかと言えば、公園に行ってまた縄跳びやブランコをした後、シャトルラン(!!?)をして、





 夕食は焼肉。もっと速く走れますように。

年長組での夏まつり(2017年7月)
一年越しの「いちばん」(2016年10月)

特別講義「日本とアフリカのこれから」(2017.9)から 

September 25 [Mon], 2017, 20:35
 今月、理科大野田キャンパスでの特別講義「日本とアフリカのこれから」で、ベナン出身の大学教員やセネガル出身のミュージシャンと交流する機会がありました。
 ベナン出身の先生の、おそらく私より強く確信している「少しのほんの小さなチャンスが、今はそれに気づいていなくとも、人生を大きく変えるかもしれない」話や、今の世界を知るためには歴史、とくに近代史を知らなければという話など、私自身が共感することも多くありました。

 小さなきっかけとしてアフリカ大陸との交流で言えば、私のエジプトの研究者との出会いは私の人生を豊かにしてくれたと思いますし、歴史と言うと、日本では多くの人に近代史が教えられていないことがいくつかの問題を招いていると思います。もっとも、近代史については多くの子どもに十分を教えるのに必要なだけの人がいない、というのが問題なのだろうとも思いますが。

 日本でもこの国の政府が、19世紀以降に何をどう判断して世界の中でどう振る舞ってきたのか、それが世界でどう見られてきたのか、その近代史が冷静に語られなければならないと思います。それがあれば、他国での認識(教育)に触れたときに、拒絶とも無条件の頷きとも違う応答の仕方の幅が広がると思うので。
 それなしに、文化を異にする人たちとの持続的な協力関係なんてあったもんじゃない、と私は思うのですがどーなんでしょ。

 アフリカの様々な国家の独立性が、植民地時代が終わったはずの今も保証されてはいないというベナン出身の先生のお話。そのようなお話に対しては「国際社会はその解消のために動いていないのか」という問いが上がるのが定番ですが、それに対して「国際社会とはどう形成されていると思いますか?」「国連って何ですか?」ときっぱりと返し、現存する問題の根本を見つめてほしいと学生に問いかける。
 特別講義では同じ日に、国連のFAO(食糧農業機関)の人も講師として来ていました。その方はその方でもちろん信念を持って仕事をしている講師のお話を、ベナン出身の先生は本音でどう聞いていたのだろうかと思いを巡らせずにはいられませんでした。

 世界について表に出てくる情報に踊らされないよう、もっと世界のことを知っていたいと思います。それも、いわゆる先進国や国連常任理事国の論理だけでない世界のことを。ベナンの先生が話していたことで言えば、教育水準とは、識字率とはいったい本質的に何なのかということも。

 現地の独特の疾病には、現地に伝わる独特の薬があることもあります。それを調べることも面白そうです。

ベナン観光情報−基礎知識・健康管理など(NPO法人IFE)
世界の医療事情−ベナン(日本外務省)

 特別講義で共有されたことには学生たちにとっても私にとっても、「知っていたつもりのことと違った事実」が多く含まれていたと思います。それを聴けることは私にとっても貴重な機会でした。普段聞けない話を聞いたりしたりそれに問い掛けたりできること、それが、人生を豊かにしてくれる大きなチャンスの一つだと思うからです。

 特別講義で私自身は、現在の世界の大気環境と疾病リスクの話題を紹介した上で、エジプトの研究者たちの共同研究を例示し、先方の高等教育の現場の雰囲気とadvanced scienceの希求、すでにある概念に囚われない先方の自由な発想と私たちの研究技術とのコラボレーションの可能性に触れました。そして、遠方から来る人を迎えるのに行われる準備や姿勢(ホスピタリティ)、私が触れたエジプトの研究者や学生たちの人柄についても紹介しました。

 写真のいくつかは2015年3月のエントリ「エジプトのギザ、カイロを回りました」にアップしたり、理科大同窓会誌『理窓』の2017年1月号の原稿でも紹介したりしましたが。



 写真を見ると、彼らの大らかな人柄を思い出します。みな元気にしているだろうか、今は何をしているのだろうかと想いを馳せつつ。





 そんな話をした上で私は講義の出席者に、アフリカ現地でのプロジェクト展開を仮想して自身にどのような工夫ができるかを考えてもらいました。
 結果として講義の出席者からは、現状の分析を将来を担う若者にリアルタイムで知ってもらい、プロジェクトで何かが変わっていく過程を子ども達に分かるよう見せていくことが有意義だろうとか、その変化を多くの人が実感できることが大切だろうなどという意見も聞かれました。科学教育の観点にも言及したそんな意見を学生から聞けたことは、とくに頼もしく思ったことでした。

 まったく知らなかった新しい情報に触れると、自身の無知に絶望に近いものを感じることも少なくはありません。しかしそれでも、知らなかったことを知れるというのは純粋に嬉しいこと。今そのときそのときにできることを、私自身これからも楽しんでいきたいと思います。

【留学生来たる】事前準備から入国・滞在開始まで(2014年3月)
エジプトの研究者と共著論文発表−低濃度ディーゼル排ガス曝露に対する呼吸器応答(2016年6月)
2015.3.7 アレキサンドリア到着
2015.3 アレキサンドリア滞在
Joint Symposium @ダマンフール大学、底抜けに人を大切にする人たちと
2015.3 ギザ、カイロを回りました
先方の学生たちに伝えたかったこと
2016.1 私が見た2回目のエジプト
【エジプト】仕事終えて、モンタザ、シタデル、競技場(2016年1月)
宇宙と大地とディスカッションと@南アフリカ(2015年10月)

「火星」@横浜・三菱みなとみらい技術館 

September 21 [Thu], 2017, 23:53
 先日、冥王星で一番大きい衛星の名前は、カ・・・なんだっけ・・・と思いうちの5歳の人に訊いたら、「え、カロンでしょ」と即答。
 また、「木星には水星より大きい衛星があるんだよね。イオだっけ?」と訊いたら、「違うよガニメデでしょ。あと、土星のタイタン」(*1)。そう、まるで自分が実物を見て比べてきたかのように確信を伴った答えが返ってきました。外遊びと恐竜に加えて宇宙。何かを好きになって夢中になったときに、人を大きな力を手にするのだと思わされます。

 先週末はその長男とお友達と、横浜・三菱みなとみらい技術館の火星の特別展示に行ってきました。目当てはこの日だけの企画だったという、「ダジック・アース 火星」。



 ダジックアースは、球面のスクリーンにプロジェクターで像を投影することで、球体を回しているかのように画像を見せてくれるプロジェクトなのだそうです。凹面に中央から像を投影するプラネタリウムとは違う仕組みの球形スクリーンということで、私自身も面白く見てきました。

 球面に投影する画像を回すようにPC操作するためには、専用の画像データも必要になるわけですが、そのコンテンツはダジックアースのHP「ダウンロード」から入手し利用できるようです。すごい。

Dagik Earth 4次元デジタル地球儀HP

 火星の地形図などの元画像を提供しているのは、NASAのMOLA(the Mars Orbiter Laser Altimeter)のホームページ(⇒こちら)。惑星探査機で得たデータから、こんな美しい絵まで作れていたのかと驚かされます。

MOLA HPの「IMAGES」



 この日の企画での火星の説明も面白く、例えば、大気は薄いとはいえ二酸化炭素が多いことから、地球の植物のような生物が産まれたら環境が変わったんだろうなぁとか。もうちょっと重くてモノ(気体を含む)を引き寄せる力が強く、太陽からのエネルギーを大気中に保持できるようだったら、やっぱり環境がもっと変わっていたんだのかなぁとか(火星の重力は地球の38%)。地殻変動がもう少し活発だと、そのエネルギーや生み出される物質がまた新しい環境を自然に作りだし得たのかなぁとか。いろいろなことを想像させられました。
 上の「火星の地形図」が正しいとすると、火星表面のクレーターが長い期間残るほどに地殻は安定していて、かつ低地にはある程度の時代まで、表面を平らに削る水か何かがあった想像していていいのでしょうか。またどこかで別のデータを当たってみたいと思います。

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 このダジックアース、球形の発泡スチロールのようなものとプロジェクターさえあれば誰でも使える、というのがウリのようです。ただ・・・


 球形のスクリーンに映像範囲をピタッと合わせるのは慣れている人でも難しいようです。像が球からはみ出してしまうことで、赤道の線などが端で顕著に歪んでしまっているのが分かりました。ただ、こういうズレの完璧な補正を求めてしまうと、"無駄に" 生産や維持のコストが上がってしまうものなのかもしれません。

三菱みなとみらい技術館HP

 この技術館はコンパクトな造りでしたが、企画の上映会場の他にも「フロンティアシアター」が、宇宙にあるものを動的に映し出していて大人気でした。


 フロンティアシアター: 大勢の小さい人たちが、自分たちのすぐ横を動く雲やオーロラ、地球や人工衛星にスペースシャトルを追い掛けられる空間。私たちも気づけば20分間ほどこれに見入っていました。

 暦は9月も下旬。暖かくて外で星を観るにもよかった夏が終わってしまいます。これから首都圏郊外の空気も景色も少しずつ変わってくると、いよいよスポーツの秋ですね。

 いや、スポーツは秋に限りませんが。

カナダで日食観察(2017年8月)
「地球に行きたい」と言う5歳の人とJAXA展示館(2017年1月)
つくばエクスポセンターでプラネタリウム(2017年4月) −ここで紹介された探査機ニューホライズンズからの冥王星の画像が衝撃でした。
鏡とレンズを通して天体観察(2017年4月)
 −この頃から、うちに何度も何度も太陽系の絵を描いている人がいます。

【九州】阿蘇で休息の1泊@内牧温泉 

September 19 [Tue], 2017, 23:59
 先週は学生たちが研究室旅行を企画してくれて、私も大学での特別講義と九州大学での打ち合わせの合間に、阿蘇で1泊する時間を持ちました。


 研究室旅行で回っていた学生たちと歩いた阿蘇カルデラの、秋を感じさせる景色@大観峰。

 カルデラって、火山活動で地下の土が噴出したことで陥没した地形だったんですね。阿蘇にカルデラができたのは27〜9万年前というので、地球(アフリカ)にヒトが現れた頃ということになるでしょうか。カルデラでできた盆地に今は温泉街を中心とした町があり、その周りに田んぼが広がっています。





 なお、道の側溝から温泉の香りがする町には、「地熱住宅」と看板の出た物件もありました。さすが。



 今回私の泊まった温泉街も、熊本城や阿蘇神社の一部、阿蘇大橋などが崩壊した2016年4月の熊本地震で大きな被害があったようです。


 内牧温泉にある満徳寺。立派な門は新しく見えましたが、阿蘇市のHP「神社・寺院」に掲載されている写真と違うものでした(2017年9月現在)。震災の後に建て直されたのでしょう。


 こちらの塀に大きく崩れた跡はないものの、右手前の角に補修した跡があります。そしてそのすぐ横の電灯の柱には、「九州北部豪雨」(2017年7月)の「浸水ライン」。映像で見るよりも、その場の「ライン」を見るとそれだけで、浸水のすごさと怖さを実感します。災害ホント勘弁・・・と心から思わされます。

 この研究室旅行の後、他国出身の同僚はそれぞれ鹿児島や長崎と、九州を楽しんでいたようでした。ちょうど台風が直撃していたので心配だったのですが、うまくやり過ごせて楽しんでいたようでした。


 その同僚の一人からの鹿児島みやげは、日本でよく見る「かわいい」作り。同僚たちも「cute」「かわいい」(←日に日に覚えてくれている日本語で)と言っていました。日本の諸々のこの評は、私が2008年に初めてラボに留学生を迎える経験をして以来、何度聞いたことか。
 場所ごとにいろいろ違う日本の町や景色を、いろんな人が楽しめるようであるといいなと思います。

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 おまけ: 散策し泊まったのが阿蘇だったのに、予定を誤り今回降りた宮崎空港の駅。ここから延岡まで「にちりん」で行ったのですが、またの機会に、宮崎から鹿児島までの鉄道の旅とかしてみたいものです。

群馬・神流町恐竜センターへ国道299号で+ギガ恐竜展 

September 08 [Fri], 2017, 23:37


 先月、野辺山に行った後は十石峠を越えて、群馬・神流町の恐竜センターに行きました。この恐竜センター、恐竜の化石が見つかったことを記念した簡素な施設が山奥にあるのかと思って行ったのですが、そんなことを思おうものなら失礼だろうというレベル。化石や地質を説明した展示の並ぶ面白いところでした。


 珍しいのだというティラノサウルスの全身骨格の展示。これ、上にも乗れます。


 動く大きな恐竜模型に慣れている5歳の人でも、改めて迫力を感じたライブシアター。写真は「托卵」を恐竜もしてたであろうという話がされているところでした。



 なぜ恐竜の化石が、この群馬県の山奥で出たのかというと、中生代にここはなんと海岸線だったからだということです。いま周りは険しい山道なのに。



 中生代に関東平野の場所がまだ海だったときに、群馬県西の山間部が当時は海岸だったんですね。その海岸線に積もる土の中に生物が埋まり、その一部が化石になり、土地が隆起して山になった後になってそれが見つかっているということなのだそうです。



 そんな地層が、佐久穂〜十石峠〜上野村〜神流町〜小鹿野と続いているとのこと。今回、長野県側から恐竜センターへは国道299号で向かったのですが、私はまさにその連なる地層の上を進んでいたようです。
 長野県側から神流へは、この国道299号(下の地図の青線)の他に、長野・群馬県道142号(同、グレーの線)の選択肢もあったのでした。



 「ぶどう峠(県道124号上野小海線)を走ってみた」を見て県道142号は大変そうだと思ったのですが、そのページの末尾に「十石峠よりぶどう峠経由の方が走りやすいです」の文。うーん。
 結局、今回は前夜から直前まで雨が降り続いたので、山の県道を走ることに不安があり、R299を選択しました。実際に、カーナビでは通行規制を思わせる怪しいマークが表示されていましたし。

 佐久穂町の海瀬から入ったR299は、勾配があってもしばらくは広い快走路でしたが、長野県側最後の集落を過ぎると一転してすれ違い困難な細い山道に。約4kmで36個の急カーブを曲がった先に「携帯電話不感地帯」などと看板のある十石峠を越えました。すれ違いの難しいこの道で事故を起こしたら、救急車も警察も呼べないということか。
 なお、「海瀬」の地名はさすがに中生代は海岸線であったという意味でなく(古代〜中世の人たちが、その事実を知るはずもなく)、9世紀の八ヶ岳の崩落や千曲川大洪水により湖沼ができていたことに由来するのだそうです。

 群馬県側はやや濃い雲の中を、すれ違い困難な道が13kmほど。この間は長く集落もなく、沢のやや上をひたすら曲がりながら進む道でした。澄んでいるであろう沢の水と谷の景色をゆっくりとは見られなかったものの、観光地と違い自然で潜む生命力を強く感じられるような道でした。途中、前日見た吐竜の滝のような水の流れを、より間近に見られる名も無い沢もありました。写真の一つも撮りたいところでしたが、後ろの時間が気になる旅程だし一人旅でもないしというわけで、残念ながらスルー。
 今回通ったのは濃い雲の中でしたが、天気が良いと峠で展望台も楽しめるようです。(⇒国道299号・十石峠を走ってみた



 ちなみにこの道、私たちが通った直後から通行止めでの工事が予定されていたようです。そんな中で、途中3, 4台の対向車と会った場所が、たまたまどれもすれ違いやすいところであったのが救いでした。そうでないと、すれ違いのために百数十mバックする、くらいのことも十分に起こり得る道でした。というわけで、この十石峠越えの道はオススメしないけれど、とにかく地質的に珍しい地域だということで。

神流町恐竜センター

 神流町恐竜センターへの車でのアクセスは、上信越道の下仁田ICから、関越道の本庄児玉ICから、そして十石峠越えの国道299号などがありますが、本庄児玉から見る群馬の山は決して近くありません。下仁田ICからの道は、勾配はきついものの道は比較的広いので、一番走りやすいような気がします。なお、上のHPには秩父からのアクセスの案内もあります。
 また別ルートでここに行きたいものだと思います。ここの地層は、自分の手で化石が見つからずとも触れるだけでも面白そうです。

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 先週末には、終了間近のギガ恐竜展@幕張にも行きました。展示自体は、夏休みに合わせてモノを集めてみたのかなという感じもありましたが、それでも、駅前(幕張メッセ)での企画ということで大賑わいでした。上の神流町とか、駅からは数十km離れていますからね・・・。


 「日本初公開」だという鎧竜・アンキロサウルスの骨格(中国・浙江省から)とか、


 ド迫力の、トリケラトプスの模型とかも見応えがありましたし、


 私にはこの、海の進・退に伴って恐竜の大陸間移動を解説した展示が興味深いものでした。5歳の人もこの地図を見て、「南アフリカとアフリカが近すぎない!?」と疑いの一言。そう、これが、ゴンドワナ大陸が分かれたばかりの頃の地図と考えられているものですね。


 「白亜紀の福井」のジオラマ。福井県立恐竜博物館がギガ恐竜展の特別協力施設の一つだったようです。この福井の博物館、本当は今夏行きたかったのですが、代わりにカナダに行くことにしてやめていたのでした。
 「大きくなったら恐竜になりたい」と言ってずっと恐竜の真似をしていた人と、福井にもまた行く機会を作りたいと思います。福井の方の交通の便はどうなんでしょう、とも思いつつ。

子連れでバンクーバー〜食事と街と市内散策 

August 25 [Fri], 2017, 19:22
 2017.8.21の日食前後は20日午後から23日午前まで、5歳の人とバンクーバーの街を回ってきました。バンクーバーでは久しぶりに、バスルームでの水の出し方に数十秒戸惑ったので、メモ。



 時計回りで閉められている取っ手は、反時計回りに(写真の位置からまず下に回して右上へ)動かすしかありませんが、それだけでは水もお湯も出ません。取っ手を反時計回りに動かして右上まで持ってきて、そこから取っ手に手前へ引く力を掛けながら時計回りに戻す。そうすると水が出てきて、取っ手を下から左に向けるにつれて湯温が上がる、という形でした。ちょっと複雑で、5歳の人は一人で使えず。
 なお、水量の調節はできません。そういうシャワーは他国にもありますが。そうしてお湯を蛇口から出した上で蛇口の上のつまみを上に引くと、お湯が上のシャワーの方から出るようになっています。

 気を取り直して。

 バンクーバーに着いた日は空港に着いた後、Sky TrainのCanada Lineでダウンタウン〜ウォーターフロントのある市街へ入りました。


 Sky Trainは地下でも先頭の窓が空いた、無人運転。

 バンクーバー市内の交通機関は5歳から切符が必要なようで、小さい人にも12.75ドルの一日券(Daypass:大人は15ドル。料金は2017年8月現在)を買いました。本人は、初めて親と別に自分の切符を持って改札を通るのを楽しんでいました。
 なお、空港以外(ダウンタウンなど)でDaypassを買う場合の価格は、大人・子どもともそれぞれ上記から−5ドルでした。

 成田からバンクーバーまでは8時間余りで着くので、消灯時間が4時間ありません。そんな夜間のフライトでは多少疲れも感じ、空港からの列車が地下に入ると眠くもなりました。
 しかし、列車を降りて地上に出た瞬間に、覚めた眠気、上がったテンション。




 ダウンタウンにはガラス張りの高い建物が多く・・・


 そのガラスが様々な色の空を映すので、空や海のある景色が広く輝いて見えました。

 そしてカナダと言えば、メープル。



 地下鉄から街に上がった都市の景色で、一番インパクトがあったのは2016年初夏に行ったコペンハーゲン・Nørreport(デンマーク)で、次に思い出すのはPark St教会が迎えてくれるボストンコモン(米国)。5歳の人はロンドンのヒースローから乗った地下鉄が、地上に上がったときの景色を覚えているようです。ロンドンではBlackfriarsの駅から出たときの景色も記憶に残っていますし、ビッグベンが目の前のWestminsterも初めて降り立ったらインパクトが大きいだろうと思います。
 日本の首都圏でも、地下鉄駅がいくつかこれらに匹敵する存在になってくれたらいいなと思います。可能性があるとしたら、スカイツリーのある押上、他は皇居内堀に面した飯田橋・市ヶ谷・四ッ谷くらいでしょうか。他にあるかな。


 バンクーバー:船の行き来する海を公園で見られる街。


 街の西側にあるEnglish Bay Beachは、夕焼けの眺めが良いとのこと。


 カナダは1867年に連邦法による自治が始まって以来の、150周年を迎えているそうです。

 ダウンタウンの北側に入り込むのはバラード入り江。ここには観光フェリーなどの他、Waterfront⇔Lonsdale Quay間を運行するシーバス(Seabus、つまり「海上バス」)でも渡れるのですが、これにも一日券Day Passで乗れるのが、船好きの子連れの大人には嬉しいことでした。


 復路の行く先に見えた、バンクーバーのダウンタウン。


 市内の一般交通機関でありながら、この水しぶき。その航行に歓声が上がっていました。


 港として活用されているこの入り江はフィヨルドとのこと。大型フェリーも発着するこのターミナルは「カナダプレイス」。シドニーのオペラハウスと似た雰囲気を感じました、と言っても怒られないのかな。シドニーの方は1973年竣工、カナダプレイスは1986年開業。

 バンクーバーでもレストランやエレベーター、バスに電車もとにかく会う人たちに親切にしてもらい、楽しく過ごすことができたのがありがたいことでした。


 到着直後にホテルのレストランでいただいた昼食。5歳の人もシーフードチャウダーが気に入ったようでした(Daily Soupだったので、この日しか頼めなかったのですが)。マルゲリータピザは、トマトが大好きな5歳の人でもソースがやや辛くて多くは食べられませんでした。


 テンダーロイン(tenderloin)のステーキは切ってあげたところ、小さい人も喜んで食べていました。何と贅沢な・・・と言っても、北米ではこれが定番の食事ですが。ポテトも好んで食べましたが、フライドチキンはやや辛くて一口しか食べませんでした。


 Angas beefは、テンダーロインと比べると子どもには硬いようでした。一緒にいただいたワインはRoad 13のBritish Colombia red blendが良い味わいでした。


 レモン水のとなりはキュウリ水。市内のカフェにも表に "cucumber" の文字が出ていたので、この街でキュウリ水は人気なのかもしれません。

P2B: 泊まったホテルロビー階のレストラン
Ballagggio Cafe: 日食後のお昼に行ったイタリアンの店

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 バンクーバーに着いて初めに行ったのは、科学博物館「Telus World of Science」です。



 ここには、何がどうやって動くのか、この水がどうやって噴き上がるのか、目で何がどう見えるのとモノがどうなっているように見えるのかなど、考えるのを楽しませてくれる仕掛けがたくさんありました。正面に "Imagine what you can create here" と看板が掲げられていましたが、中のコンテンツはそのお触れに負けないものだったのでオススメ。



 展示のいくつかは大盛況だったのですが、人の多い中を5歳の人が一人で走り込んで行ってしまい、館内で一度はぐれてしまいました。この人は今月、国内の慣れた博物館でも一度迷子になったので二回目なのですが、慣れない地でもやってしまうとは困ったものです。
 前回は自分が迷子になったことを認識しておらずほぼ反省もなかったのですが、今回は自分ではぐれたと気づいたようでさすがに不安な顔をしていました。本人が近くの職員さんに「一緒に(父親を)探してくれませんか?」と日本語で訊いて、当然相手に戸惑われてしまっているところで本人を私が見つけたのでした。その後の本人曰く、「英語、難しいんだよねー」。反省をして繰り返さないでくれないと、さすがに困る。

 迷子にならないように注意することはもちろんですが、迷子になってもとにかく生きて帰ってこれるようにしなければなりません。そのためにも、そろそろ5歳の人に「困ったときに使える英語」を覚え始めてもらわなければと思います。本人、漢字のべんきょーで満足している場合ではない。

 さて、次にガイドブックにない情報を交え、3つほど酷評が入ります・・・。

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●FlyOver Canada
 観光地の中心であるカナダプレイスに、バスツアー会社に混ざってチケット売り場が紛れています。小さい人が遅起きだった昼にバスが発車間際と、気が逸る中でうっかりチケットを買ってしまいました。
 このFlyOver Canadaは2015年に開業したシアターですが、チケット売り場に注意書きがないものの子連れには向きません。迫力を狙って音大きすぎ。乗り物酔いする人にはアウト。ジェットコースターのようにGのかかる造りも幼児には怖いだけ。加えて何より、作り込んだバーチャルに実用性以外の満足を感じない人にはVRという触れ込みの通り(当たり前ですが)見どころがなく、一人2000円以上かけて入る価値を感じられませんでした(隣で5歳の人の顔がずっと引きつっていたし・・・)。
 ただし、最後の最後に映された全面のオーロラはすごかったです。というわけで、感想としてはflyしなくていいのでオーロラのプラネタリウムを希望。

バンクーバー水族館
 よくある水族館といえばその通りですが、5歳の人がめちゃめちゃ満足して楽しんでくれたのは良かったです。



 展示の一つである4Dのシアターは、WWF(世界自然保護基金:Wild Wide Fund for Nature)とBBC(英国放送協会:British Broadcasting Corporation)の協賛もあり海洋環境の大切さを解説するプログラムに共感を持ちました。ただしここも、臨場感を持たせる仕掛けはやや雑で、それには濡れるだけ、痛いだけという印象も。あの痛い仕掛けは、高齢者や幼児の肋骨を折ったりしないのだろうかという不安も抱きました。


 こういうビニール袋やプラスチックは、亀がクラゲと間違えて食べてしまうのだとか。投げ捨てちゃいかんね。

●ツアーバス
 バス自体は悪くありませんが、Hop-on Hop-offとTrolley Companyと異なる会社による運行があり、一方のチケットではもう一方の会社のバスには乗れません。そして、事前に調べずにに行くとチケット売り場の判別が容易でありません。どうやらHop-onはバス外の売り場で、Trolleyはバスで運転士から直接購入というのが正解だったようですが。この辺り、ガイドブックはパッと見で違いの分かる表にでもしてほしいものです。

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 とはいえ、ツアーバスに乗って見た街の景色は見応えのあるものでした。屋根のないオープンなバスに5歳の人が満足もしてくれたので、結果オーライということで。


 最後にツアーバスを降りた、ガスタウンのWater St。名物の蒸気時計もこの通りにあります。写真の奥に見える展望台Vancouver Lookoutにも登ってきました。


 展望台からは、米西海岸のワシントン州にあるベーカー山まで見えました。標高3285m、北緯48度で、夏の終わりでもこの冠雪でした。

 この向こうにいれば、皆既日食も観えたんだけどなぁ。それはまた後日、別の場所で。また、次も良い旅をしたいものです。

日食とMacMallenスペースセンター(2017年8月21日)
5歳の人とカナダへ、持ち物準備リスト

2017.8.21の日食をカナダ・バンクーバーで 

August 22 [Tue], 2017, 20:14
 皆既帯に近いバンクーバーで日食を観ました!



 そしてどうしても見たかった、三日月形の木漏れ日も。


 これは大きな日食のときに見られるものです。8年前(2009年7月)は当日の晴れ間を首都圏から長野まで追ったものの、全天曇りで見ることができなかったのでした。

 前夜はフライトの疲れで、夕食中に眠りに落ちてしまった5歳の人も、ばっちり11時間半寝て全開の朝。夕食をいただいたレストランが、手をつけられなかった食事を箱に入れて持たせてくれたので、これをありがたい朝食にして日食を観に出かけました。


 バンクーバー五輪の聖火台の前で観察開始。




 月はまだ太陽に重なっていません(8時47分)。

 ここからバスで少し移動して、バンクーバー博物館のあるVanier公園に向かいました。陽の当たるバス停でバスを待ちながらも、ずっと日食グラスの向こうを見続けていた5歳の人は、9時10分すぎに日食が始まった瞬間を目にして「あっ!」と言っていました。


 9時12分。

 と、ここからバンクーバーで初めてバスに乗ろうとしたところ、ICカード(Compass Card)や一日券のない場合はコインしか使えないとのこと。私はうっかりして細かいコインを持っておらず・・・。
 大人2.8ドル、子ども1.85ドルのところを、お釣りなしでいいので5ドルで乗せてほしいとお願いしたのですが、運転士が「Next time. Now take it(今回はいいけど、次回な)」と言い、5ドルも受け取らずに乗せてくれました。運転士さんありがとう。


 バスの中でも日食観察。







 バンクーバー博物館の周りは、この日食もあってか10時の開館前から大賑わいでした。と思ったら、望遠鏡で日食を観察させてくれるイベントがあったことを日食が終わってから知りました。大変な混雑だったので、知っていても列に並べはしませんでしたが。



 ここで日食を観る多く人たちと一緒に、どんどん欠けていく太陽を見ながら、地面に映る日食の形もはっきり写真に撮りたいなぁと考えていました。そこで、紙にペンで小さな穴を開けて光を通すことを思いつき、木の葉の間にできるピンホールならぬ "ペンホール"(?)を作ってトライ。




 大成功!

 8月下旬のバンクーバー、朝は16℃くらいと肌寒かった天候も、9時半には21℃ほどになり日差しの温かさもありゆったりと空や地面(木漏れ日)を眺められました。が、

 450kmほど南では皆既日食となった10時10分すぎ。バンクーバーでも食の最大を迎えると、目で見ても分かるくらい周りがやや少し、でもはっきりと薄暗くなり、空が濃く深い青色に変わったように見えました。流れる空気がスーッと冷えて、たしかに日向で明るいのに、周り全体が日陰であるかのような体感に。初めて体験する不思議な雰囲気でした。


 5歳の人は、この20分間だけカーディガンを着用。えらいわ。


 木漏れ日の形も6つ上の写真と比べると、その細長さの違いがあとで見てもわかりそうです。



 移っていく月の影・・・





 5年前の金環日食は、いま5歳の人はまだ0歳3ヶ月半のとき。私の方も、撮った写真もこんなエントリもあるのに観た記憶がまったくありませんでした。その分も、今回の大きな日食を遥々移動して観られたのは嬉しいことでした。



 日食の後にはバンクーバー博物館にあるスペースセンターを回りました。米国で見られた皆既日食の映像や、天体の動きを見せながら皆既日食の見える地域が移動していくことの解説、月面のクレーターの存在(つまり凸凹)から皆既帯が滑らかな楕円にならないことの解説など、リアルタイムでの日食の後に見られて嬉しい展示が盛り沢山でした。


 We are here. 銀河系の星の筋に名前がついていたとは、知りませんでしたよ。

MacMillan Space Centre
2017年10月
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