『舞姫通信』読みました
2008.03.06 [Thu] 14:26

『どうして人を殺してはいけないのですか?』 と、実際の討論番組で発言した未成年がいたことを覚えているでしょうか? 大人達は一気に色を失って、 その後ちょっとした特番が組まれたりした記憶があります。 動揺する大人にがっかりしたような、 なんだかうつろな気持ちになったものです。 少年によるバスジャック事件などが発生した時代だったと思います。 私は同年代だったこともあって、 ぼんやりとですが当時を思い出しました。 この作品は『どうして自殺してはいけないのか?』です。 人にはもちろん生きる権利がある、 そして死ぬ権利だってあるだろう。 そう訴える、心中で生き残ってしまった少年。 それをきっかけに起きる『自殺志願者』ムーヴメント。 双子の兄が自殺し、残された教師。 彼の勤務先の学校では、 かつて自殺した生徒が『舞姫』と呼ばれ ちょっとした崇拝の対象になっている。 死にたがる者、残された者、 両者の視点で物語は紡がれていきます。 『死ぬこと』すなわち『生きること』に 真剣にアプローチした作品。