『みんなのなやみ』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:55

著者の小説を新聞連載で読んだ時は「ださっ!」と酷評してたけど、これを読んで「雰囲気はつかめてなくても何が問題か知ってりゃいいじゃん」と思い直しました。 少食の子が居残りで給食を食べさせられることについて、「食べさせられるというのは家畜と同じ扱いです」とおっしゃっています。 ある少女の殺人事件について「一番悪いのはネットでも時代でもなく、判断した本人」みたいなことも。 まあムチャクチャな生育歴とかたぶんあって、そこはお上を動かさないといけないんだろうけれども。 きちんと子供の悪意、大人の甘さ、勘違い厳しさ、自分で吟味した上で書かれておられる。
 

『愛妻日記』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:53

エロさ承知の上で、購入しようと大阪市内南部と和歌山の大きな書店を何軒か回ってみたが、 売ってない。 エロいという噂だけに、カウンターで聞くわけにも行かず。 いかに「重松清」といえど、ちょっと気恥ずかしい。 結局アマゾンで購入した。 噂にたがわず、エロい。 ただ、幸せな夫婦を描いてるなーと思う。 ある意味、こういう夫婦ってあこがれたりする。 特に「煙が目にしみる」のようなことは、私には絶対出来ない。 それだけ妻を愛しているということだろう。 作品はどれも、普通の官能小説とはちょっと違い、重松的味付けがされている。 そういう意味では評価が難しい本である。 官能部分を評価するのか、作品全体を評価するのか。 作品全体といっても、基本はエロなのだが。 私は、純粋に官能部分だけをとって星3つとした。 さて、書店を回っているうちに考えたのだが、 今世間では、「本屋大賞」が流行である。 そう、書店員が売りたい本のベストというわけだ。 そこで、この本。 「逆!本屋大賞」があれば、ぶっちぎって第一位となるのではないかと。 書店員が売りたくない本ベストというかワースト1。 そうとしか考えられない書店での扱いだった。
 

『疾走 下』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:49

上巻に輪をかけて、主人公シュウジに悲劇が降りかかります ハッキリ言って、今の日本ではありえないほどの状況に置かれます でも、それでいいんだと思います 話が進むにつれ、彼は「シュウジ」という一人の少年ではなく 心の闇に流されていく危うい少年の心の体現者になって行きます 私達にできることは、この小説を通じて自分の一部になった彼が もみくちゃにされていくのを、 心をチクチクさせながら見ていることだけです そして、彼は読者の抱える 少年時代に培った、「心の闇の残りかす」 を引っさらって疾走していってしまいます この物語を読んで、私はなんだか救われた様な気持ちになりました 彼は、きっと私の「ひとり」も抱えて行ってしまったんだと思います そして、最後の締めくくりの一文 この一文に出会えて本当に良かったと思います
 

『ナイフ』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:47

イジメのシーンについてこれだけ細かく書かれていると、自分自身がその現場で実際に見物しているような感覚になり、とても読むのが恐かった。 誰にも言えずに、毎日必死になって、壮絶なイジメと闘っている子達はたくさんいると思う。読んだ後も思い出すと、心臓がギュッっと痛むくらい印象に残った。
 

『小さき者へ』読みました
2008.03.04 [Tue] 13:44

重松氏は父子の関係を描くとき、「父の自分がお前の年の時にはどうだった」というスタンスで切り込むことが多いですね。 本書もまさしくそうでした。 子育てをする際、自分だって子供のころは出来なかったこと、わからなかったことを、ついつい子供に求めてしまう。そんな時、立ち止まって自分の少年時代を顧みることは重要だと思います。親が完璧でなくてもいい、無様であってもしっかり子供に後姿を見せていく。その潔さを持たねばならないなぁ〜と思わせてくれる1冊でした。 思春期の子を持つすべての親に!