エイズウイルス死滅に成功!−タカラバイオ 

July 29 [Sun], 2007, 4:54
エイズウイルス死滅に成功!−タカラバイオ













これまでHIVウイルスを死滅させる手段は一切ありませんでした。その原因は、HIVウイルスが常に遺伝子変異を繰り返しているので、それに対抗するのが難しかったのです。しかし今年の5月になって、バイオテクノロジー企業のタカラバイオが、HIVウイルスを消滅させることに成功しました。

専門的になるので詳しい原理についてこちらでは述べません。詳しくはタカラバイオのサイトの、ニュースリリースをご覧下さい。今回の試験の成功によって、エイズ治療への大きな一歩が踏み出せたのは間違いないでしょう。
またタカラバイオの別の発表によると、今後は中国においてサルを使った研究を行っていくということです。さまざまな予備研究を経てから、最終的には生きたサルの体内において、エイズウイルスの死滅を可能にすることが目的です。
もしサルの対内でエイズウイルスを死滅させることに成功したら、次は人体での研究になります。さらにそれが成功すれば、いよいよエイズの完全治療という最終ゴールが見えてくるかもしれません。そこまでたどり着くのに何年かかるのかまだ検討もつきませんが、しかし一歩一歩着実にエイズ治療への道が開けているのです。
発見されてから25年間で2000万人もの命を奪い、これからも恐るべきペースで世界で猛威を振るうエイズ。その治療法が確立されたら、世界中から感謝されることでしょう。

そして日本では…? 

July 29 [Sun], 2007, 4:54
そして日本では…?




では日本のエイズの現状はどうでしょうか?最近は一時期ほど大きく取り上げられていませんが、日本でもエイズ患者は確実に増え続けています。2006年3月末現在の累計数で、日本のHIV感染者は7536人、エイズ患者の数は3715人になっています。

この数は少ないのですが、増加率で言えば先進国の中では群を抜いています。もっともアメリカなどはすでに、100万人以上がHIV感染しているとされています。日本の場合は元の数が少ないので、増加率が大きくなってしまうのもやむを得ないかもしれません。

日本のエイズ患者は男性が圧倒的に多いのが特徴で、女性が過半数を占めるサハラ以南のアフリカとはかなり構成が違っています。また、一時期大問題になった血液製剤による感染者もかなりの割合を占めています。ちなみに現在では、エイズの検査は保健所で匿名で、かつ無料で誰でも受けることができます。
このように世界で急速に拡大しているエイズですが、現在治療法はどの程度まで発達しているのでしょうか?またこれからの希望は?

エイズによって社会全体が荒廃 

July 29 [Sun], 2007, 4:53
エイズによって社会全体が荒廃

エイズによって多くの子供たちが親を失っている

サハラ以南のアフリカでは、エイズの感染率があまりに高いので、さまざまな社会的問題が起きています。問題はたくさんありますが、まず深刻なのがエイズ孤児の増加です。エイズ孤児とは名前の通り、エイズによって両親を亡くして孤児になってしまう子供たちのことです。
エイズ発見から現在まで、約1400万人もの子供たちがエイズ孤児になったと言われています。また、その数はエイズの犠牲者が増えるのと一緒に、これからも増えていってしまうことが予想されています。両親を失うだけでも辛いことですが、エイズは母子感染が多いために、子供自身がHIVに感染したまま残されることも多いのです。そうなると子供自身が病気と闘わなくてはいけなくなります。

両親をエイズで失ったエイズ孤児たちの現状は深刻で、祖父母にひきとってもらえるならまだ幸運なケースです。中には行く家を失って、ストリートチルドレンになる者も大勢います。また親を失ったのをいいことに、悪い人や親戚に財産を取られてしまうようなことも少なくありません。もちろん、学校に行けるような余裕のある子供は極端に少なくなってしまいます。

最も深刻なサハラ以南のアフリカ 

July 29 [Sun], 2007, 4:53
最も深刻なサハラ以南のアフリカ






HIV感染者の数を世界の地域別にまとめると、上の表になります。ご覧になればお分かりかと思いますが、サハラ以南のアフリカ地域が全体の3分の2を占めてします。世界のHIV感染者エイズ患者はこの地域に集中していて、国によっては全人口の20%がHIVに感染しているという恐ろしい状態にもなっています。この地域にある国の1つ南アフリカでは、次回2010年のW杯が開催されます。

なぜサハラ以南のアフリカでは、これほどまでにエイズが蔓延してしまったのでしょうか?理由はいくつかありますが、1つには衛生医療環境の悪さがあります。これらの国では医師の数が少なく、また医療技術も先進国に比べてかなり遅れています。そのために、エイズが他の地域よりも急速に広まっていったのです。

それから教育が十分に普及していないので、エイズに対する知識も人々の間に浸透していません。そのために、何も考えずに不特定多数と性行為を重ね、知らない間にエイズに感染してしまう人も多いのです。また感染してからも自覚がないので、さらに性行為を重ねていろいろな人にうつしてしまうことも少なくありません.


衰えないエイズの猛威 

July 29 [Sun], 2007, 4:48
衰えないエイズの猛威



UNAIDS(国連エイズ合同計画)の報告によれば、2005年現在で世界のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者は約3860万人存在し、2005年の1年間で新しく感染した患者数は約410万人、そして2005年にエイズで死亡した数は約280万人とされています。エイズが発見されてから累計での死者数は、すでに2000万人を超える大規模流行になっています。

1つの病気でこれほどまでに死者が出たケースは歴史的に見ても珍しく、14世紀ヨーロッパの黒死病や20世紀のスペインかぜくらいしかありません。これらは死者こそ約5000万人とエイズよりも多いですが、その流行は数年で終わっています。エイズのように20年以上も蔓延が拡大し、死者数が年々増えている病気は他に類を見ません。このままいけば、エイズの死者数は黒死病やスペインかぜを超えてしまうでしょう。