烏帽子親について 

August 03 [Fri], 2012, 14:51
こんにちは。上田知樹です。
今日も上田知樹が気になったことを調べてみたので、ご紹介させていただきます。
今回お話するのは、烏帽子親について。
烏帽子親とは、元服儀式の際に加冠を行う者のことですね。
中世武家社会においては、男子が成人に達して元服を行う際に特定の人物に依頼して仮親に為って貰い、当人の頭に烏帽子を被せる役を務めることが通例とされていたそうです。この仮親を烏帽子親と呼び、被せられた成人者を烏帽子子と呼んだんだとか。また、この際に童名を廃して、烏帽子親が新たな諱を命名する場合があったその諱を烏帽子名というそうですね。その名は烏帽子親からの偏諱を受けることが多くなったとのこと。
『吾妻鏡』によれば、治承4年10月2日(1180年10月22日)、源頼朝が乳母である寒河尼の息子(小山朝光)の烏帽子親を務めているそう。このように、烏帽子親には主君や一門の棟梁、信頼の置ける地域の有力者などに委嘱する例が多かったみたいです。鎌倉幕府においては、烏帽子親と烏帽子子は実際の血縁関係が無くてもこれに准じるものとされ、文暦2年(1235年)の追加法における評定の際の退座分限(参加禁止者)として親族と並んで烏帽子子が含まれているんだとか。
室町時代以後の元服の儀では烏帽子を被せる代わりに前髪をそり落とす事例が増えるそうですが、それを行うのが烏帽子親の役目とされていたみたいですね。また、武家社会以外でも王朝時代から続く公家社会での冠礼における引入及び裳着における腰結、近世民間における親方・子方制や女子の鉄漿親(筆親・歯黒親)なども烏帽子親の類似した仮親による成人儀式であり、こうした仮親による成人儀式は現在でも日本の一部地域にて残されているそうです。
それでは今日はこのへんで。上田知樹でした。

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