プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ucdonbmluhitot
読者になる
2010年06月
« 前の月    |    次の月 »
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Yapme!一覧
読者になる
388グラムのキーボード搭載ミニPC――「Viliv N5」徹底検証 / 2010年06月29日(火)
 韓国Yukyung Technologiesは、タッチパネル搭載の個性的なミニノートPC「Viliv」シリーズを多数開発しており、日本でもモバイルPC好きなユーザーの間ではよく知られている。

【拡大画像や他の画像】 【表:ベンチマークテストの結果】

 「Viliv N5」はそのVilivシリーズの最新モデルで、重量なんと約388グラムという超小型かつ超軽量のクラムシェル型ボディを特徴とする。日本ではハンファ・ジャパンとブルレー(BRULE)の2社が、プリインストールOSやSSD容量、GPSの有無が異なる複数のモデルを販売中だ。

 今回はハンファ・ジャパンが販売するWindows 7 Starter/32GバイトSSD搭載モデル「viliv N5 Premium」(直販価格6万7800円)を試用した。既にフォトレビューを掲載しているが、ここでは使い勝手やパフォーマンスなどの検証をしていこう。

●約388グラムのポケットサイズボディ

 クラムシェル型ボディのサイズは172(幅)×86.5(奥行き)×25.5(高さ)ミリ、重量は約388グラムと小型軽量で、ジャケットの胸ポケットなどにも無理なく入る。重量は実測でも386グラムと公称値以下だった。

 ポケットに入るサイズを意識したミニノートPCとしては、ソニーの「VAIO P」と富士通の「FMV-BIBLO LOOX U」が人気だが、それらより明らかに小さく軽い。VAIO Pと比べると、厚みこそ5.7ミリほど増すが、横幅は73ミリ、奥行きは33.5ミリも短く、かなり小さくまとまっている。

 そのサイズは、オンキヨーの「BX」シリーズや工人舎の「PM」シリーズに近い超コンパクトボディ、あるいは昔のPCを知るユーザーであれば「“HP200LX”とほぼ同じ大きさ」といったほうがピンとくるだろうか。1994年に発売されたHP200LXは、サイズが160(幅)×86.4(奥行き)×25.4(高さ)ミリ、重量が約312グラムだったが、Viliv N5を手に持った感覚としてはこれに近い。

 ボディ底面を覆う薄型のリチウムポリマーバッテリーは、容量が3.7ボルト/4250mAhとなっており、バッテリー駆動時間は公称で最大約6時間(動画再生時:約4時間、スタンバイ状態:約150時間)だ。小型軽量ボディでも実用十分なバッテリー容量は確保されている。

 標準で付属するACアダプタは、コンセントに直接差せるプラグ一体型タイプだが、こちらも小型軽量だ。実測でのサイズはプラグ部分込みで43(幅)×82(奥行き)×60(高さ)ミリ、重量は約168グラムだった。本体とともに、携帯性は文句なしといえる。

 デザインもなかなか洗練されている。エッジに丸みを持たせたフォルムで、外装は液晶フレームの縁取り部分以外は、天面から底面部のバッテリーまで、マットブラックのラバー質の塗装で統一されており、高級感がある。ネジ穴はうまく隠され、不自然な突起などもない美しい外観に仕上がっている。手触りがしっとりしていて、ベトつかず、指紋が目立ちにくい点も好印象だ。

●タッチパネル付きの4.8型ワイド液晶を搭載

 OSには32ビット版のWindows 7 Starterを採用している。低価格PC向けの機能制限版なので、個人向けPCで主流のWindows 7 Home Premiumと比べて、Windows Aeroが使えないほか、Windows Media Centerなどのマルチメディア系機能がなく、壁紙/デスクトップテーマの変更ができない。また、「Windows Journal」などのTablet PC向けアプリケーションや、手書き認識に対応した文字入力ツール「Tablet PC入力パネル」といった機能も省かれている。

 液晶ディスプレイのサイズは4.8型ワイド、画面の表示解像度は1024×600ドットに対応する。Windows 7を標準状態で利用するにはギリギリの解像度だが、ドットピッチ、つまりは表示の細かさを考えると、4.8型ワイド液晶ではこの解像度で限界という印象だ。ボディサイズが小さいだけに仕方がないところだろう。液晶フレームの右上には、130万画素のWebカメラを内蔵している。

 液晶ディスプレイにはタッチパネル機能を搭載しているため、指などで画面に直接触れて操作できる。ドットピッチが狭いため、アイコンやボタンなどが小さく、指ですべてを操作するのは現実的ではないが、製品版ではスタイラス付きストラップが付属するので、小さく表示されているボタンなどを押す操作はスタイラスを使ったほうがよいだろう。Webブラウザのスクロールやデスクトップ上のアイコンをダブルクリックしてアプリケーションを起動するくらいの操作ならば、スタイラスを使わず指でも手軽に行なえる。

 前述したように、Windows 7 StarterではTablet PC関連機能が省かれているため、標準では手書き認識に対応した入力機能が使えない点は少し残念だ。画面の回転を行うためのボタンなども特に用意されておらず、タッチ操作をメインにするには少し機能不足といえるが、後述するポインティングデバイスやキーボードの操作性がよいため、補助的に利用するなら問題ない。

 液晶ディスプレイの表面には、フレーム部分も含めて光沢パネルが張られているため、照明などの映り込みは少し気になるが、明るくクリアな表示で視野角も特に狭いという印象はなく、視認性は悪くない。手に持った状態では、ヒンジの角度が最大で140度程度まで開くので、見やすい角度で問題なく利用できる。

 ただし、机の上などに置いて使う場合にはちょっと問題がある。机上ではヒンジが135度程度まで開くが、液晶ディスプレイ側の重みでボディの前方が浮いてしまうのだ。ボディが浮かないようにするには115度程度までしかヒンジを開けず、画面が見づらくなる。製品版ではヒンジを開いた状態でも安定して設置できるように、シール付きのゴム足が付属するので、机上で使う機会が多いユーザーはこれを利用したほうがいいだろう。

●個性的なキーボードとポインティングデバイス

 ポインティングデバイスはボディの右奥に「オプティカルジョイスティック」を装備している。文字通り光学式のセンサーで、面積は狭いがわずかな指の動きに反応してカーソルを操作できる。また、マウスの左右クリックボタンに相当するボタンをキーボードの最上段左端に用意しているのもユニークだ。オプティカルジョイスティックの操作感は上々で、ボディを両手で持ちながらでも両手の親指でジョイスティックとボタンを操作でき、少し慣れれば思い通りに操作できるようになった。

 キーボードは、かな刻印のない日本語仕様を採用する。ボディサイズが小さいことから、キーボードは通常より1段少ない5段配列となっており、配置もかなり変則的だ。最上段左端の2つのキーがマウスの左右ボタンで使われているため、ほかのキーが右に寄せられているほか、アルファベットキーが大きめなので、全体に本来右端付近にあるはずのキーが軒並み変則的な配置となっている。半角/全角キーも最下段のスペースバーの右隣にある。また、ホームポジションもかなりボディの右寄りにあるため、机上でタイプする場合は慣れるまでにかなり違和感がある。

 アルファベットキーのピッチは「K」と「L」のみ横10.5×縦11.5ミリと少し小さいが、ほかのキーは横14×縦11.5ミリを確保している(いずれも実測値)。ただ、全63キーと数が少ないため、Fnキーとの組み合わせで入力する共有キーが多い。多くのノートPCで共有キーとされる最上段や最下段だけでなく、2段目や3段目にも多くの共有キーがあるため、慣れないうちは共有されている場所を探すのも少々大変だ。輝度調整やボリューム調整などの機能もFnキーとの同時押しで使えるが、これらについても最初はどこにあるのか少し分かりにくい。

 もっとも、配置に関してはユーザーが慣れることで解決できる問題だろう。ボディを両手でグリップしたまま、親指で押して使うスタイルでは、むしろこのサイズと配置が使いやすい。アルファベットキーはどれも両手の親指が届きやすい位置にあり、サイズも大きめに確保されているので、タイプミスもしにくい。スイッチの反発は強めだが、クリック感がしっかりあって、感触は悪くない。オプティカルジョイスティックと合わせて、この両手でグリップするスタイルでの操作性はよくできている。

●基本システムにはAtom Z500シリーズのプラットフォームを採用

 基本システムには、Atom Z500シリーズのプラットフォームを採用している。Vilivシリーズを含めて、ミニノートPCではおなじみの基本スペックだ。

 CPUにはAtom Z520(1.33GHz)、チップセットにはグラフィックス機能が統合されたIntel SCH US15Wを搭載する。US15Wが内蔵するグラフィックスコアのIntel GMA 500はHD動画の再生支援機能を備えており、Windows Media Player 12などでスムーズにHD動画を再生できる。また、6月に正式版がリリースされたAdobe Flash Player 10.1もGMA 500のHD動画再生支援機能に対応しており、Flash Videoを利用しているYouTubeなどのHD動画もスムースに再生できるようになった。

 メインメモリはPC2-5300 DIMMに対応しており、容量は1Gバイトで増設はできない。データストレージには32GバイトのSSDを採用している。デバイスマネージャで型番を確認すると「M911E32GB」と表示されていた。

 なお、ハンファジャパンでは評価機のWindows 7 Starterモデルのほか、Windows XP Home Edition(SP3)モデル「viliv N5 Standard」も扱っている。OS以外では、SSDの容量が16Gバイトに減ることと、GPS機能が省かれる点が異なる。

●本体装備の端子は必要最小限

 通信機能はIEEE802.11b/gの無線LANとBluetooth 2.0+EDRに対応し、有線LANは省かれている。また、GPS機能も内蔵しているが、GPSを活用するソフトウェアは特にプリインストールされておらず、自分で用意する必要がある。コンパクトボディゆえに本体装備の端子類は必要最小限で、ボディ前面にヘッドフォン出力があるほか、左側面のカバー内に1基のUSB 2.0ポートとmicroSD(SDHC対応)カードスロットを備えるのみだ。

 なお、国内モデルではWiMAXや3G通信のオプションがないため、こうしたモバイルでのデータ通信を行うためにUSB 2.0ポートを使うと、それだけでUSBポートが埋まってしまう。マウスなどはBluetoothで接続し、USBメモリはmicroSDカードで代替するなどの工夫が必要だろう。

 そもそもUSB 2.0ポートは左側面にあるので、USBに直接差すタイプの通信デバイスを使っていると、両手で持ちにくいという難点もある。無線LANではなく、3G通信やWiMAXなどの通信デバイスを使うことが前提のユーザーは、この点を覚えておきたい。また、USBポートなどのカバーの手前側にはACアダプタ用のDC入力端子があり、これも差したままだと、両手でグリップしにくくなる。

●各種ベンチマークテストの結果

 ベンチマークテストの結果を見てみよう。Atom Z520とUS15Wの組み合わせを採用する製品は多いが、SSDの性能が気になるところだ。

 CrystalDiskMark 3.0のスコアは下に掲載した画面の通りだ。以前にレビューした「Viliv S10 Blade」など同社製ミニノートPCで採用されていたSSDの「pSSD-P2」に比べて、シーケンシャルリードや512Kバイトのランダムリードは速いが、ライト性能ではシーケンシャル、ランダムともにわずかながら劣る。

 ただ、WindowsエクスペリエンスインデックスのスコアやPCMark05のHDDスコアなどを見ると、総合的な性能ではpSSD-P2よりも上といえる。体感での操作感も悪くない印象だ。

 HDD関連以外のスコアはAtom Z520とUS15Wを搭載する製品としては標準的で、特筆する部分はない。また、YouTube動画(480p)再生時にタスクマネージャで見たCPU使用率は40〜45%程度だった。

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench1.01(海人氏・作)で行った。Windows 7の電源プランは「バランス(ディスプレイ輝度40%)」を利用し、BBenchの設定は「120秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」および「10秒間隔でのキーストローク」でテストを行なっている。結果は4時間15分で「残り5%」と表示され、休止状態に移行した。公称の約6時間には及ばなかったが、このサイズのミニノートPCとしては十分実用的な駆動時間だ。

 ファンレス設計に加えて、データストレージにSSDを採用しているため、動作音は無音だ。ボディの発熱に関しては、しばらく使っていると底面に熱を帯びる印象があるが、熱くて触れられないというほどではない。Webブラウズを中心に、YouTubeでの動画観賞も含めて数十分使った後に放射温度計で測定してみたところ、底面、キーボード面ともに最高で39.5度だった。

●「小ささ」と「軽さ」が最大の魅力

 今回試用したWindows 7 Starter/32GバイトSSD搭載モデルの直販価格は6万7800円だ。同じくハンファ・ジャパンが取り扱うWindows XP Home Edition/16GバイトSSD搭載モデルは、6月末まで5万5800円のキャンペーン価格となっている(通常価格は6万2800円)。また、Windows XPモデルには予備バッテリーと8GバイトmicroSDカードが付属する点もポイントだ。OSがWindows XP、ストレージが最小限の容量で構わなければ、こちらも検討してみるといいだろう。

 細かい部分ではいくつか欠点も指摘したが、ボディデザイン、性能、バッテリー駆動時間、発熱、静音性、モバイル時の操作性など、どれもミニノートPCとしては納得できるレベルを実現している。しかも、キーボードを搭載して、横幅172ミリに重量約388グラムという小型軽量ボディである。この「小ささ」と「軽さ」に大きな魅力を感じるならば、積極的に検討したい製品だ。【鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia】

【6月29日13時6分配信 +D PC USER
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100629-00000037-zdn_pc-sci
 
   
Posted at 13:51/ この記事のURL
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
 
 
Powered by yaplog!