先物理論価格 裁定取引とは 

October 29 [Fri], 2010, 22:56
日経平均株価指数先物取引は、取引を行った時点で取引金額を清算するのではなく、将来のある一定期間後に清算する取引なので、現物の価格を基準にして考えると先物取引の価格には取引を行った時点から清算するまでの期間に相当する金利が加わることになります。この金利負担を上乗せして求められる価格が先物理論価格です。

 この日経平均株価指数先物の理論価格を求めるには次の要素を考慮します。

・現物の日経平均株価
・短期金利(年率)
・配当利回り(年率)
・満期までの期間

 これらを考慮して先物理論価格を求める計算式は以下の通りです。
 
先物理論価格=日経平均株価×{1+(短期金利?配当利回り)×満期までの日数÷365}
 上記の計算で算出された先物理論価格と日経平均株価指数先物の実際の価格の価格差から利益を上げようとする方法が裁定取引(「サヤ取売買」、「アービトラージ」とも呼ばれています。)です。裁定取引は次のように行われています。

・買い裁定・・・先物理論価格<日経平均株価指数先物の実際の価格の場合
 日経平均株価指数先物:売り建  現物:買付

・売り裁定・・・先物理論価格>日経平均株価指数先物の実際の価格の場合
 日経平均株価指数先物:買い建  現物:売付

 同一銘柄の有価証券が異なる市場において異なる値段で取引されている場合にも同じように裁定取引を行われています。