書いた小説を天日にさらしてみようかと。。 

2006年01月21日(土) 21時03分
 このブログは一応小説家になりたいとか思って日々ネタ(妄想)を膨らましている靖紀が書いた小説(ライトノベル系)を発表というか天日にさらすところです。
 内容は保障できませんが貧乏ゆすりしながら読み流して好きなだけ捨て台詞吐いて帰ってください。
(思ったことしょーじきに、です。くれぐれも思ってないことまでいわないように。迷うので・・。)


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無題―こんなことになったのも元は親父のせいだ。きっと 1 

2006年01月22日(日) 6時36分
 

 大きくて立派な学校、これが今日から通うこととなるこの星路北(ホシロキタ)高校の第一印象だった。
俺は碕沖晃彦(サキオキ アキヒコ)。親の転勤で3日前にこの土地に引越してきた高二の17歳だ。―越してきたといってもなんのことはない、都会だけがとりえの極小アパートに、だが。

 親の仕事の関係で引越しは幼いころから何度も経験したが、さすがに都心に一番近いだけあって、やっと荷物の整理が終わったばかりのニュー我家の狭さはここが一番だ。そのせいでいままでは狭いなりにもしっかり確保されていた俺の部屋はなくなってしまった。
これだから親が鉄道関係だと子供は苦労する。普通、単身赴任だろ、親父。
 
 なんとなくため息をついて俺は昇校口のまえに立ったまま目の前にそびえたつひたすらでかい校舎を見上げる。・・また、ため息がでた。   

 
 なんでもこの学校はもともと私立の高校として建てられたものが十数年前に生徒数の不足により経営が成り立たなくなり一度廃校、その後政府により買いとられて再び日の目をみることとなったという歴史があり、全体的に金のかかった校舎の構造はその名残だそうだ。だから、その辺の公立高校とは一味違うのだそうだ。

 ―この話は昨日ここに母と挨拶をしにきたときに教頭から聞いた話だが、それを話すときの教頭のあの自慢気な顔。ハゲてこそいないが中年らしいあぶらののった顔一杯に笑みを浮かべてしゃべる姿は、いつか昆虫図鑑でみた背中の模様が人の顔のように見えるカメムシそっくりだった。               
  (きっとしばらくは頭から染み付いて離れないだろうな・・ー) 
               
そんなどーでもいい回想をしながら俺は、昇校口に一歩足を踏み入れた。

無題―こんなことになったのも元は親父のせいだ。きっと 2 

2006年01月25日(水) 4時55分
  
 今日は月曜、全校朝会があるので部活動はない。
普段部活の朝練が始まるような時間にきたので、生徒の姿もほとんど見えなかった。時々廊下を足早に歩いているのはたぶん生徒会かなにかだろう。

  
 俺が靴を履き替えて職員室に向かうと、向こうから筆箱とノートだけもった女子生徒が小走りしてきた。細身のフレームではあるが、いまどき実用一点張りの黒ぶちのメガネなんかかけて、かなりダサい感じだ。
 
 思わず目で追ってしまうと、ふいに彼女が顔をあげて俺と目があう。メガネの奥の思った以上に切長の瞳が、見かけない顔に驚いたようにつかのま見開かれたが、彼女は転入生の話は既に聞いていたのかすぐにもとの顔に戻り、先を急ぐようにそのままいってしまった。
 
 職員室に着くと、二十代を過ぎていることだけは確かだが、かといって老けた感じもしない年齢不詳の女教師が俺を出迎えた。
ロングの髪を一つに束ねて赤いバレッタで持ち上げて止め、全体に暖色系でまとめた服装は血色の良い小麦色の肌と相まって上品な中にも快活な印象を受けた。富良昭子(フラ ショウコ)。―俺の今日からの担任そうだ。そのまま職員室内にいた教師一同に挨拶すると、俺と富良は職員室を後にした。

「今日は朝会があるからその間に一通り校舎案内するから、ついてきてね。」
 
 はあ、と曖昧に頷くと彼女はそのまま振り返りもせずに歩きだす。それから二十分、ここは第一理科室、ここは音楽室、ここは図書室―と、次々に教室を案内しながら彼女は自分の自己紹介からこの高校の名物教諭、盛んな部活動などをさらりと話して前の学校での俺の部活や趣味、一番楽しかった思い出などもあれこれ聞いてきた。

―俺はこの教師の飾らないストレートな話し方は嫌いではなかったので、幼いときからピアノを習っていること、なので、中学でも音楽のできる吹奏楽部に入り、そこではオーボエをやったこと、ゲーム、ファイナルファンタジーは全部揃えていること、

「あれは未来永劫揺らぐことない普及の名作ですよ。緻密かつ洗練されたストーリー、何よりあの感動的なまでのCGグラフィック。もう最高です!」

・・などを話した。俺は基本的に人見知りするほうなので、初めてあった人とここまで話すのははっきりいってかなりめずらしい。この人とは上手くやれそうだ。       

 

ブログ名の由来についてでも語ろうか。。 

2006年01月28日(土) 22時38分
 
 更新なくて寂しいのでこのブログの名前の由来でも語ろうかな。。

 歯車の唄ってけっこう物寂しげな名前のわりにはまだライトな展開の小説しかのっけてないけど、これからは切ないというかむしろ深い内容の小説もUPしていきたいというのが一つ。
 
 それから、わたしは電撃文庫のブギーポップシリーズが妙に気に入ってて、その小説の「事件を複数の視点で追っていくことで物語が進んでいく」っつー主人公を限定しない、全体で一つっていう形式が歯車みたいだとおもったから。
 あとは・・そうだな。少し前に作った歯車っていう題名の叙情詩のこともあるかな。結構ヤバ気な詩だけどー・・勇気があったらUPするかも。唄の意味は・・書いたら後付けになるので書かないことにしよう。
 
 ・・回りくどくなったけどつまりは遠まわしに(そして極めて自己満足的に)ブギーポップの上遠野浩平先生にあやかりたいってことかと。はは(^、^@)

 こんなどーでもいい自己満足的な記事に付き合ってくれてありがとぉ。m(_ _)m今日はこの辺で。


(ちなみにしょーせつの方の更新は明日になりマス。)

無題―こんなことになったのも元は親父のせいだ。きっと 3 

2006年01月29日(日) 9時54分
「 へぇ。ファイファンが好きなんだ。私の娘はいま高三だけど最近ファイファンにはまっててね。休みの日なんて一日中そればっかり・・。罪作りなゲームだよねぇ・・。」          
 
「 ・・・。」                    

高校生の娘がいるとは、この富良は老けて見えてもせいぜい三十後半ぐらいだと思っていたが、案外富良は俺の母と同じ四十代中頃の年齢なのかもしれない。もっとも、いい年であることはたしかな彼女にそれを確かめる気はさらさらないが。

授業が始まる10分前になったので俺は富良に連れられて教室に向かった。西棟一階から生徒の教室のある東棟に移動し2年の教室がある三階に辿りつくまでにかかった時間は9分弱。
そして俺の2年C組まではさらに20秒。富良が覚悟はいいわねと目で合図して先に教室に入り
 
 「もう既に知っていると思うけど、今日からこのクラスの仲間が一人増えるから、わからないこととかいろいろと教えてあげて。 特に移動教室の時は一人だと確実に迷うから、必ず誰かしら一緒にいてね。」

と、微妙に失礼な紹介をしてそれを聞いてにわかに騒ぎだした生徒を(生徒たちは転入生の話などまったく聞いていなかったらしい・・。)教卓を拳で叩いて静めるのにそれぞれ4秒と0、1秒。 
 ゆっくりこちらにむいて頷いて入室を促すのに2秒。

 無様にも今更になってガチガチに緊張して銅像になっている俺にいらだった富良の顔が、『早く来んかぁボケぇ!』とばかりにキレ顔に変わるまで5秒。
覚悟を決めて(正確には豹変した富良にびびって)俺が教室に入って先生の横に立つのに2秒。 
そして、そして、一瞬の沈黙のあと、静まり帰ったクラスメイト達に挨拶しようと口を開いた―
 
 「えっと、静岡から来ました碕お・・」
 
 キーンコーンカーンコーン。                 
 
 突然のチャイムは無情にも教室に響く。―俺の渾身の自己紹介を遮って。途端、どっと湧く教室。顔がかあっと赤くなるのが自分でもはっきりわかった。
 

無題―こんなことになったのも元は親父のせいだ。きっと 4 

2006年02月02日(木) 7時55分
 
 (お、終りだ・・俺の人生は闇に落ちた・・。)
      
思わず富良を盗み見ると、目があった富良は口元だけでにやりと笑った。
 (こっ、コイツぅ・・・ワザとだ。絶対にワザとだ・・!時計の秒針見て計算してやがった・・!)

「続けて。碕沖くん。」

富良は何事もなかったようにいう。だが、笑いを隠すのは苦手なタイプらしく、明らかに口が笑っている。
 
 「はい・・。」  

だが、今ここでそんなことをいっている場合ではない。こうなってしまった以上、みんながシラケない内に自己紹介を済ましてしまわなければならない。それが小学校の時含め今までトータル4回の転校の経験から発掘した“転入生早馴染みの法則”だ。気を取り直して再び口を開く。

 「静岡から来た碕沖晃彦です。先生のいった通りこの広い学校では移動の度に迷ってしまうかもしれませんが、これからどうぞよろしくお願いします。」

いいながら礼をして顔をあげるとクラス一同から軽く拍手があがる。・・まださっきのナイスタイミングの余韻が残っているのか、ざっと見渡したクラスメイトの顔は笑い顔が多い。さっきはとっさに闇に落ちたとか思ったがこれは割合早くクラスに溶けこめそうだ。

 (・・―!?)

ところが、俺の視線が一番廊下側の席に移ったとき、そこでちょっと不穏なものをとらえた。他と比べて大きく開けたシャツの胸元から覗く骸骨の死神のネックレス。茶色に染められてつんつんにさかだてられた髪。 そして例によって机に突っ伏したまま上目使いにこちらを睨む陰険そうな目つき。つまり、どの学年にも何人かはいるたちの悪い不良の一人だ。
 
 

無題―こんなことになったのも元は親父のせいだ。きっと 5 

2006年02月05日(日) 8時57分
そして例によって机に突っ伏したまま上目使いにこちらを睨む陰険そうな目つき。おそらく普段はまだ寝ている時間なのを、新学期だから今日ぐらい早く学校に行け とかいわれて無理やり連れてこられたのだろう。その様子はものすごく眠そうで、機嫌は尋常じゃなく悪そうだった。
目を反らすことができずにそのまま見つめていると彼はゆっくりと視線を上げて・・

 (げっ・・。目があっちまった・・!)

が、彼はすぐに俺から目を反らして机に突っ伏した。口パクで
 
 『うぜーぞ。 おまえ。』

とだけいい放って。

 いま初めて会った人間にうざいといわれる筋合いはまったくないし、うざいという言葉自体、こういうタイプのヤツには挨拶変わりくらいの意味しかもたないのはもちろんわかっている。が、こうもはっきりと不快の意志表示をされると軽い恐怖を感じてしまうのはいなめない。
俺は小心者の小動物だ。

無題―こんなことになったのも元は親父のせいだ。きっと 6 

2006年02月09日(木) 15時24分

「碕沖くん? 席について。」

気がつくと、富良が席を指さして俺を見ていた。どうやら俺は廊下側の彼に夢中で富良を無視していたらしい。また富良の顔がゆがんでいる。
俺はあわてて頷いて示された席に移動した。(さっきもいったが)あんな恐い顔で睨み続けられたら小心者の俺としてはいまにもカミナリが落ちてきそうな気がして、寿命の縮まる思いだ。


 席は、教室の中心よりやや窓側の後ろに位置していた。
隣りの席には地黒だが文系のオーラだしまくりのおとなしそぅ〜な男子。そして斜め前にはセミロングの黒髪で、つぶらな感じの瞳の女の子。のばした前髪を黄緑色のヘアピンでとめていて、スカートは周りよりやや長めの膝丈。そして俺が前を通ったときの、ひかえめに様子をうかがってきたそのしぐさ。ちょっとかわいい。

・―そのまま一時間目の授業が始まり、それが終わると予想通り生徒達が集まってきた。


歯車 

2006年02月13日(月) 21時26分
歯車

僕のハートのなかで
いつも動く歯車

ちいさな僕のハートのなかに
ぎっしり詰まった歯車

毎日止まることなく
けなげに僕を運営してた

きらり歯車が光った幼い記憶


僕のハートのなかで
ぴったりかみ合った歯車

たくさんの歯車たちは
ぴったりの呼吸でいつも正確な僕を刻んでいた


それなのに

いつかつかい過ぎた歯車は疲れていて
ひとつまたひとつ赤く錆び欠いていった

欠いた歯車のかわりはふたつとなく
僕のハートにはすきま風がしみるばかり

風は歯車を風化させて回り続けることすらままならない
ぴたり動かぬ歯車の死んだ空間


そして僕のハートが動かなくなる日も



近い



**************************

 これがいつぞの記事で書いた叙情詩ですね。
こうみえて結構堕ちる時どん底まで堕ちます。
かなりヤバ気なことにこれ、本気ですから。。少なくとも書いたときは、ね。なんかカッコイイこと書きたいとか、そういう気持ちで形にしたものじゃ、ないです。(ー、ー::) 
 とくに試験前は酷いですね。そしていまも・・・。
 
 ・・―ということで、まことに勝手ながら2月の25日ぐらいまで更新を停止します。終わったらまた更新再開です。


注:この歯車はどこかに存在する別館でも公開しています。あしからず。

無題―こんなことになったのも元は親父のせいだ。きっと 7 

2006年02月22日(水) 22時21分

「お前チョーウケるなぁ。静岡のどこからきたんだよ。 俺静岡にばあちゃんの家あってさ、知り合いも何人かいるからさあ。」   

 突然斜め左から肩をつかまれた。びくっとして振り向くと、そこには一人の男子の姿。
このクラスの男子のアタマ的存在らしく、周りに数人の取り巻きを従えている。

「あとさ、お前何回か引越ししてるべ?」

・・ 彼はまだこちらが先の質問に答えていないのに更に質問を重ねてきた。俺は最初の質問は話しかけるきっかけ程度の意味しかなかったと判断して、とりあえず

「ええっ・ああ・・まあ・・これで三、四回め位かなぁ・・。」

と、曖昧に答えてみると

「だろっ?ぜってー二回以上転校生やってると思ったもん。なんかセリフがスゲー慣れてたっ。」

と妙にハイテンションな台詞がかえってきた。
「そういえばっ!!ユサゴラス観察力ありすぎだし。ついには人の人生まで見破ったぁー!」

なぜか隣りにいた取り巻きまで便乗してハイテンションで実況中継を始める。

 さり気なく胸についている学年カラーの空色のネームプレートを確認すると、最初に話しかけてきたユサゴラスは湯沢、実況の取り巻きの方は志川とあった。
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