曲紹介『仮面舞踏会』

February 22 [Sun], 2009, 1:33
こんにちは
また寒い日が続いていますが、体調は崩してないですか??
私は花粉症がひどくて、マスクが手放せません
さて、今週も曲紹介です
ハチャトゥリアン作曲『仮面舞踏会』を紹介します

   作曲者 ハチャトゥリアン
アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン(Aram Il'ich Khachaturian)は
1903年アルメニア人の製本工の息子として生まれました。
クラシックの長い歴史を考えれば、ずいぶん最近に活躍した作曲家ということですね
26歳でモスクワの音楽院に入学し、ミャスコフスキーに学び、
1933年、ミャスコフスキーの弟子であった作曲家ニーナ・マカロワと結婚します。

ハチャトゥリアンの故郷、南カフカスにはグルジア、アルメニア、
アゼルバイジャンという3つの共和国が存在します。
しかし、この3つの国の国境線は、
実際の民族の分布とは関係なしに引かれていました。
ハチャトゥリアンが生まれたのはグルジアのトリビシですが、
父の代まではアゼルバイジャンにいました。

こうした複雑な環境の中で育った彼は、アルメニア音楽だけでなく
様々な民族音楽に親しんできたこともあり
、民族音楽を扱った描写的音楽を得意とし、
後に作曲家・指揮者・教師として国際的な名声を得ました。
映画音楽も手がけ、国際映画祭で賞をとっています

そして、ショスタコーヴィチやプロコフィエフとともに
ソヴィエト3巨匠の一人と称されるようになりました。

1942年39歳の時には、ハチャトリアンの代表作「剣の舞」を作曲します。
これはバレエ『ガヤネー(ガイ―ヌ)』の中の一曲で、
このバレエは革命後のアルメニアの農民の生活を描いた話です。

そして1963年には来日していて、結成直後の読売日本交響楽団と共演したそうです
来日したことがあるということで、親近感を感じてしまいます




     『仮面舞踏会』
これは1941年、ハチャトゥリアン37歳のとき、
ミハイル・レールモントフの戯曲『仮面舞踏会』を題材に作曲されました。
当初は劇の付随音楽として14曲作曲されましたが、今回私たちが演奏するのは、
後にその中から5曲抜き取って管弦楽のための組曲に編成されたものです。
ハチャトゥリアン特有の民族色がないことが特徴です('-'*)


『仮面舞踏会』の物語は、帝政ロシア末期の頃が舞台で、
首都の華やかな社交生活を批判的に眺めたものとなっています。
ストーリーはめちゃくちゃ簡潔に言えば、
“主人公が奥さんを無実の罪で殺害してしまう”
ということですが、そこにちょっとしたアイロニー(皮肉)が含まれています
詳しく知りたい方はウィキペディアまで(笑)


この曲は皆さんも知っての通り、1ワルツ・2ノクターン(ノクチュルヌ)・3マズルカ・
4ロマンス・5ギャロップ(ガロップ)
の5曲からなります。
ワルツは円舞曲、ノクターンは夜想曲と訳すことが出来ます。
マズルカは3拍子のポーランドの舞曲、
ロマンスは自由な形式の甘美な楽曲のことです。
そして、ギャロップは音楽的には「テンポが速い」という意味ですが、
もともとは乗馬での「全速力」のことらしいです。

ワルツはフィギュアスケートの浅田真央選手や、織田信成選手が
競技に使用していたこともあり、聞いたことのある人も多いのでは?

劇の中では、ワルツノクターンは仮面舞踏会に行った後、
主人公の妻、主人公がそれぞれ舞踏会のことを回想するシーンに使われる曲。
マズルカは華やかな仮面舞踏会の裏に悲劇が含まれていること示唆した曲。
ロマンスは仮面舞踏会で主人公の妻が踊る場面の曲で歌詞があり彼女が歌います。
最後のギャロップは、劇が全て終わった後に演奏さえる曲で、
劇の内容とは直接関係ありません。


ハチャトゥリアンの音楽は「退廃的」と評価されたことがあるそうですが、
確かに『仮面舞踏会』を聞く限りでは退廃的な感じがしますね(笑)
でもほんとに楽しい曲なので、みんなで楽しく演奏できたらなぁ♪と思います

文責:小林桃子(運営委員会 音楽セクション)


来週はいよいよメインのマーラー『巨人』です
難しいと思いますが、がんばりましょう
ではまた日曜日に−

曲紹介『ローマの謝肉祭』

February 15 [Sun], 2009, 21:22
みなさんこんにちは
昨日はバレンタインでしたね
今年は“逆チョコ”も流行っていたようなので
男子の皆さんも女子の皆さんもドキドキしていたのではなでしょうか

さて、今週から3回に渡り、今回のTYOCで練習する3つの曲を紹介していきたいと思います
1回めの今回は、ベルリオーズ『ローマの謝肉祭』です


作曲者 ベルリオーズルイ・エクトル・ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz)は、
1803年12月11日にフランス南部に生まれました。
父は開業医で、ベルリオーズは父を継ぐために18歳のときにパリ進学しました。
しかし1年もすると、父の反対にあいながらも医師の道を捨てることになります。
そしてパリ音楽院に入学してピアノと作曲を学びました。

1828年のある日、ベルリオーズはスミスソンという女性に出会います。
彼女はシェイクスピアの劇「ロミオとジュリエット」で
ジュリエット役を演じた女優で、その魅力が世間でも有名でした。
ベルリオーズは彼女に熱烈に求婚し、情熱的な手紙も送っていますが、
内容があまりにも情熱的すぎてスミスソンには釣り合わないと感じ、
このことが原因で結婚を断られます(゜-゜;)

しかし、これがかの名曲『幻想交響曲』を作るきっかけとなるのです!
不思議なもので、幻想交響曲が完成すると、スミスソンは演奏会に足を運ぶようになり、
ついにはベルリオーズと結婚にまで至りました

しかし、たった2年足らずで不仲関係となってしまい、別居
その4年後にスミスソンは亡くなり、ベルリオーズは
マリー・レシオという歌手と再婚しました。

ベルリオーズは「ローマ大賞」(ナポレオンが1803年に制定した芸術賞で、
受賞すれば国費でのローマ留学を許可された)に挑戦しますが、
本人が情熱を費やして作曲した『幻想交響曲』は受け入れられず、
同じ年に発表した『ミサ曲』(1830年)で受賞し、
留学費とともに作曲家としての“公認の免状”を受け取りました。


生前のベルリオーズは作曲家としてよりも、指揮者としての名声の方が高かったそうです。
しかしその曲の特徴といえば、当時としては想像を逸する規模編成でした。
あまりにも大規模だったので当時の演奏会の形式よりもずっと場所と人数を必要とし、
ベルリオーズは演奏会の段取りを自力で決めるだけでなく、
演奏者に対する報酬も自費でまかなっていたと言われています

物書きの才能があったので、楽曲の解説などを書くほうが
手っ取り早く収入を得られ、なんとか飢えをしのいでいたそうです


しかしその形式は現代に至る後世にまで大きな影響を及ぼしています。
また演劇的表現や標題的描写など、人間のさまざまな感情を表現することを
重要視していたことから、彼の音楽は「標題音楽」に位置づけられることも多くあります。


雑談ですが、作曲家が古今限らずピアノを使って作曲を行うにも関わらず、
ベルリオーズはピアノが全く弾けなかったらしいです
それで大規模な曲を作り出すことができる才能は、
私達にはなかなか想像できないですね。


序曲『ローマの謝肉祭』1838年にベルリオーズはオペラ『ベンヴェヌート・チェルッリーニ』を作曲しました。

それまでのオペラは序曲を全体の最初だけにおくことが一般的でしたが、
このオペラでベルリオーズは、後半にあたる第2幕の前に大きな序曲を据えました。

しかしこのオペラは人々に理解されず、嘲笑を浴びる結果となりました。
失敗したにも関わらずベルリオーズはこの大作に愛着を持ち、後に一部を取り出して
「大オーケストラのための性格的序曲」として構想し、前述の第2幕前の序曲を
『ローマの謝肉祭』と題して世に再び送り出したのです!!

初演は1844年2月3日。パリでベルリオーズ自らの指揮で行われています。
この時、オペラ座での上演を行っていたフランソワ=アントワーヌ・アブネックという指揮者は、
序曲初演の当日に管楽器奏者たちが練習を拒否したという噂を聞きました。

アブネックは以前オペラ上演の際に指揮を振りましたが、『ローマの謝肉祭』と共通するシーンで
ベルリオーズの要求する速いテンポに追いつけなかったという経緯があり、
この瀬戸際の状況をどのようにベルリオーズが乗り切るのか、見物にやってきたのでした。
当日リハーサルの日。ベルリオーズは演奏者に対してこのような言葉をかけています。

     「心配することはない。
     パート譜は完璧だし、君達は優秀な演奏家だ。
     私の指揮棒を出来るだけ頻繁に見て、休符を注意深く数えること。
     そうすればすべてはうまくいくだろう。」


そして、失敗を期待していたアブネックの予想に大いに反し、無事に成功を収めたのだそうです
このベルリオーズの言葉は、私達が演奏する時にも教訓になりそうですね。

ちなみに“序曲”とついていますが、
「ローマの謝肉祭」というオペラが存在するわけではありませんのでご注意を('-'*)

文責:石黒朝香(運営委員会 実務セクションチーフ)

いかがでしたかこれを読んで、
少しでもイメージがわいてきてくれたらいいなと思います
来週はハチャトリアン作曲『仮面舞踏会』ですお楽しみに

第2回事前会議

February 08 [Sun], 2009, 22:10
みなさんこんにちは
早いものでキャンプ当日まであと1ヶ月半ですね
曲の練習は進んでいるでしょうか??

私たち運営委員は昨日と今日の2月7日、8日に
はまホールとグランドホテルで第2回事前会議を行いました。
キャンプまでに直接集まって話し合えるのは最後ということで、
和やかな雰囲気で、でも会議中はとっても真剣に
主に当日の日程について話し合いました(o^-^o)


ホールでは、ご飯をはさんだ分科会→全体会とすすみ、21時にホテルへ移動
当日も夕食はケータリングです温かいご飯が食べれるのはうれしいですよね


会議はまだまだ続きます。ホテルでは分科会が主でしたが、
なかには4時・5時近くまで話し合っていたセクションもありました
運営委員の夜はとっても長いんです(^^;)

実務セクション
チーフのベットを囲んで話し合ってます

音楽セクション
実務とはまた違う雰囲気が漂ってます



2日目はまたはまホールで会議スタート
キャンプ当日の日程を通していきました。
一番最後まではいけなかったものの、昨日の成果もあって
なんとか会議終了

1ヵ月半後はまだまだ先のような気もしますが、
あっという間に当日がやって来ることでしょう
運営委員も(練習も)がんばりますので、皆さんも練習がんばってください


お知らせ
今予定しているブログの内容は
曲紹介

海外参加者についての紹介

TYOCの日程紹介
     
ですお楽しみに!!(σ・∀・)σ

また、Steerer News!!でお知らせしましたが、
TYOCの思い出、エピソードは、まだまだ募集しています
ぜひ、『tyocbestmemory@yahoo.co.jp』まで、を送ってください
質問などでも大歓迎です


それではみなさんまた来週

開催地・音楽の町浜松♪

February 01 [Sun], 2009, 11:51

みなさんこんにちは!!
最近の浜松は、あいかわらず
風はブンブンふいてますが(遠州の空っ風っていうんですよ)
なんだかとってもあったかい日が続いています


さて、今週は今回のTYOCの開催地である浜松市について紹介します

浜松市は3年前に天竜川・浜名湖地域の12市町村と合併し、
今では政令指定都市となった、静岡県で1番大きな市です。
浜松市は、これまで、オートバイなどの輸送機器産業
浴衣などの繊維産業、ピアノをはじめとする楽器産業
三大産業を中心として、「製造業のまち」
「モノづくりのまち」として発展してきました。
浜松市はものづくり中心の「楽器のまち」から
文化面での発展を目指して「音楽のまちづくり」を進めています。
(写真は春の浜松城です)





浜松には、音楽の街づくりの一環として、
さまざまな音楽施設があるんですが、
中でも私の一番のオススメは“浜松市楽器博物館”です!!
さまざまな地域、時代の楽器がたっくさん展示されていて、
実物展示や写真・映像による「みる」展示、
ヘッドフォンやイヤホンガイドによる「きく」展示、
体験ルームや体験コーナーでの「ふれる」展示
があってとても面白いです
機会があったら、ぜひ一度行ってみてください





練習会場の浜松市教育文化会館は、
“はまホール”という通称で親しまれています。
ホールは約1400人入ることができて、
毎週さまざまな演奏会が行われています
練習室もたくさんあって、とてもきれいですよ
                      


当日はここでみなさんと演奏できるのがとても楽しみです(^o^)
(写真はホールのステージと、ホワイエです。
ホワイエで受付を行おうと思っています☆)








続いては宿泊するグランドホテル浜松です
はまホールからは、徒歩5分くらいで、少し離れています。
ロビーは12階まで吹き抜けの大空間で、
噴水もあってとってもきれいです。
上を見すぎて首が痛くならないように気をつけてくださいね


これは宿泊するお部屋です。
ひろびろしていて、
がんばった練習の後はリラックスできること間違いなしです!!





いかがでしたか??
これを見て、少しでも浜松でのTYOCのイメージが
わいてきてくれたらいいなと思います
もっと知りたい!!という人は、“浜松市”と検索してみてください
浜松市の公式webサイトから、いろいろなページに行けますヾ(^▽^)ノ

ではまた来週をお楽しみに
P R
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