いつかを期待してしまう

April 28 [Sat], 2012, 23:29
「ななせ先輩、好きです!」
「何度も言うけど、年下は対象外だっての」

 そうして啓は、通算五十を超える玉砕をした。
 何度も何度も、好きと言っては振られてる。
 今まで言われた言葉でグサッと来たのは、「後輩としては好きだけど、きっと恋にはならないよ」だった。それならまだ嫌いと言われた方がマシだ。だって、いらない期待をしてしまうではないか。
 いつか、俺のことを好きになってくれるんじゃないかって。
 後輩ではなくて、1人の男として。
 そんな風に見てくれるんじゃないかって。
 だから、啓は今日も言う。


「先輩! 俺、ななせ先輩が好きです」
P R
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