菊地凛子の表情からデコグッズ漂うエロス

December 09 [Thu], 2010, 13:46
村上春樹の小説といえばデコグッズ“エロ”である。

……と書くとファンの方に怒られるかもしれないが、しかし村上作品といえばエロなのだ。少なくとも筆者の中では。いや、もちろん他にも色々な魅力はある。あるのだけど、映像化するというならやはりまずそこが気になるのは仕方ないことだと思う。

【関連写真】「ノルウェイの森」フォトギャラリー

ということで、今回の「ノルウェイの森」が映画化されると聞いたとき、筆者が真っ先に気になったのは、「彼の描くエロを、映像でどう表現するのか」だった。

その前にあらすじについて触れておこう。

高校時代に親友キズキの自殺を体験したワタナベ(松山ケンイチ)は、大学入学と共に東京で新生活をスタートさせた。そこでワタナベは、キズキの恋人であった直子(菊地凛子)と再会する。大切なものを失った者同士、付き合いを深めるワタナベと直子。やがて結ばれた二人だが、喪失感を癒せない直子は京都の診療所に入ることになる。そんな折、ワタナベは直子と対照的な女の子・緑(水原希子)と出会う――。 あらすじを見てもわかる通り、メインとなるのはワタナベ・直子・緑の3人の関係性だ。とはいえ彼らを理解するのは、一筋縄ではいかない。本作に登場するキャラクターたちは、誰もが胸の内に複雑な思いを抱えて行動しているのだが、それを言葉で説明したり、わかりやすく示したりすることはないからだ。とにかく彼らの気持ちを想像し、表情や台詞の端々から気持ちをくみ取って自分なりに解釈していく必要がある。そういう意味では、非常に疲れる映画だ。何となくボーッと見て、「楽しいな〜」と思えるカジュアルさはまったくない。まあそれはある意味原作に忠実と言えるのかもしれないが。

ところで肝心のエロスなシーンだが、これは思っていたよりもよくできていると感じた。作品の熱心なファンだというトラン・アン・ユン監督は、さすがに力を入れるべきところをわかっている。特に、菊地凛子だ。松山ケンイチとのベッドシーンは本作でも特に注目すべき場面の一つだが、彼女が放つなまめかしさはヤバイ。

それは別にベッドシーンだけではなく、ここには直接単語を書くことがはばかられるようなあんなシーンやこんなシーンでもそうなのだ。彼女の見せる表情には、何か不思議な魔力がある。こればかりは直接ご覧いただくしかない。

ところで、村上作品の独特な台詞の言い回し、実際に聞いたら笑ってしまうんじゃないかと思っていたが、案外すんなりと受け入れられるものなんだなと驚いた。まあ映画ではみんながみんなそういう感じなので、違和感がないだけかもしれないけども。
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