本当のバフエット投資<セミナーを前にして> 

2010年02月09日(火) 8時43分
2月26日(金曜日)と3月13日(土曜日)に、GINZAXグローバル経済投資研究会主催(共催:億の近道)のセミナーを予定していることもあり、バフット投資の真髄と、現状の投資環境について、簡単に触れます。

<日本の黄金時代とともに日経平均は上昇する>

すでに、過去のレポートでもふれたように(ユーチューブもご参照下さい)、
http://www.youtube.com/watch?v=X9ihQ-kj_gY
日本が米国の20年後れのサイクルで経済発展をしていることから、日経平均が2014年に4万円、2020年に10万円を突破することを予想しています。

ところで、投資とは一種の総合芸術かもしれません。大学を卒業してから25年以上投資というものに関わってきましたが、投資の原理はとてもシンプルなのに、それを成功させるためには、様々な条件を整えなければなりません。

そして、その条件というのは、まるで、どんな盾でも突き刺す槍と、どんな槍をも跳ね返す盾を同時に作るという昔話の「矛盾」に満ちているように思われものばかりです。


例えば「繊細かつ大胆であれ」。細かいところに気を配りながらも、売買の決断は、思い切って大胆に行う。まったく逆の素質を一人の人間が備えていなければなりません。

バフエットも、普段は企業の決算書を隅々まで読み込んで、株式の売買など興味が無いように見えます。しかし、一度売買の判断をすると、リーマンショックのような大暴落があっても、自分の持ち株を売却せずに、さらに買い増しまで行う。自分の判断に確信を持つために、繊細かつ詳細なリサーチをコツコツ行うのと同時に、重要な局面では崖から飛び降りるような大胆な判断も瞬時に行うわけです。

残念ながら、私は、まだまだ、バフェットの域にまで達していませんが、そのような「矛盾」と向き合いながら、私ならに得た結論は、「孫子」や「老子」の教えに非常に近いものでした。

投資と言うのはもちろん、お金というはっきりと数字で数えることが出来るものを扱う仕事です。ですから儲かった金額で明確に評価をすることができます。しかし、それにも関わらず、投資で成功するには、数字で数えることが出来ない「精神」とでも言うべきものがとても重要なのです。その中でも「自分をコントロールする力」がとても大切といえるでしょう。
 
私がバフエット理論に基づく投資を行う際に使っている23項目のチェックシートがあります。日本企業の中からバフエット基準に合致する銘柄を選択する際にとても参考になるものです。詳しくはセミナー当日にお話ししますが、その中には、昨年の億の近道セミナー
http://www.youtube.com/watch?v=mymLhTYbEIo
でもお話しした

1) どんな無能な経営者でも経営できる優良な会社を選ぶ
2) 労働組合の無い会社を選ぶ

などという意外なものもあります。

1) は、もちろん無能な経営者の方が良いという意味ではありません。経営者は優秀な方が望ましいに決まっています。
しかし、新興企業によくみられるように、経営者個人のカリスマ性や突出した能力に支えられている会社の場合はどうでしょうか?もし、経営者が不慮の事故で亡くなったり、何らかの事情で退職してしまったら大変なことになります。

そのような優秀な経営者の後任を探すのは大変なことです。ですから、バフエットは経営者個人の能力に頼らなくても、十分な収益を上げることができる会社に投資するのです。

2) は、労働組合の存在意義を否定しているわけではありません。実際、この点について、バフエットは、テレビのインタビューなどでも慎重な言い回しをしています。
しかし、米国自動車大手や日本の航空大手の状況を見れば、企業経営に協力的でない労働組合の存在は、投資家にとってマイナスです。

バフエットは、「利益が生まれる前に分配してはならない」と言っています。つまり、たとえば会社が赤字なのに賃上げを要求するような労働組合には十分気をつけなさいということです。

『孫子の兵法』として有名な『孫子』も、その思想の底流には<老子>の思想が流れています。そしてすでに述べたように、バフエットの投資理論の基礎にも「孫子」や「老子」の思想が流れています。
孫子の兵法の言葉は、投資を行うに当たって、老子よりも実践的内容を含んでいるといえますが、次の言葉を紹介します。

★<百戦百勝は、善の善なるものにあらざるなり。戦わずして人の兵を屈するが、善の善なるものなり>
バフエットや私が長期投資にこだわる理由がここにもあります。投資をマーケットとの戦いだとしたら、短期投資とは年がら年中朝から晩まで戦争をするということです。

 戦争も投資も<勝つ>ことが目的ですから、<確実に勝てる>と判断できる最高のタイミングまでアクションを起こすべきではありません。つまり、戦争(投資)の回数は出来る限り減らすべきだということです。

 逆に言えば、もし、毎日戦っているとしたら、それは、真剣勝負とは程遠い、いい加減な戦いだということを証明しています。

 剣道でも、達人は一撃で相手を倒しますが、へたくそな人間ほど竹刀をやたらめったに振り回し、疲れて隙が出来たときにすかさず一本をとられてしまいます。同様に、毎日売買していたのでは、空前の投資チャンスを待ち構えてマーケットに一撃を与えることが出来ません。

【ご案内】

かねてから告知しておりますとおり、来る2月26日(金)に、グルメ投資家おーちゃんこと、大原浩が代表を務める、GINZAXグローバル経済投資研究会主催(共催:億の近道)のセミナーを開催予定しております。
 また、「金曜日は参加が厳しいので、土日開催をして欲しい」という声が多く寄せられましたので、3月13日(土)にも同じ内容で追加開催が決定しました。

◆GINZAX・銀座投資セミナー◆
(共催:億の近道 http://www.okuchika.net/)

日時:2010年2月26日(金)午後3時00分〜5時00分
   2010年3月13日(土)午後3時30分〜5時30分
場所:銀座ビジネスセンター 会議室
   東京都中央区銀座6−6−1銀座風月堂ビル5F
参加費:3,000円(税込)

■第1部「これからの日本の黄金時代とバフェット投資」■
 <まだ間に合う投資のチャンス>
 講師) 株式会社大原創研 代表取締役 大原浩

略歴:上田短資(上田ハーロー)、フランス国営クレディリヨネ銀行など国内
   外の金融機関で勤務し、1994年(株)大原創研を設立し独立。
   国内外のビジネス・投資に関わり、プライベート投資やファンドでも成
   功。元・日刊「証券タイムズ(証券新報)」顧問。
   GINZAXグローバル経済・投資研究会代表。
   著書には、「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」(講談社)
   『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)など多数。

■第2部 「これから始めるベトナム証券投資」■
 <初心者の方のベトナム投資入門>
 講師)株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

略歴:金融機関、不動産事業者を経て(株)マネーライフプランニングを設立。
   現在個人を中心にコンサルティング業務を行う。FPや個人投資家向け
   セミナーを多数開催。
   GINZAXグローバル経済・投資研究会主席研究員。
   日本証券アナリスト協会検定会員。

■申込方法

 メールにて下記必要事項を記入の上、お申し込み下さい。
 折り返し、お振り込み先をご連絡いたします。
 メール宛先:oohara0226@gmail.com 2/26セミナー参加希望の方
       oohara0313@gmail.com 3/13セミナー参加希望の方
 ご記入事項:氏名、ふりがな
 ※ご参加日によってメール宛先が違いますのでご注意下さい。

●第1部講師大原の昨年末の動画が下記URLより見られます。
 下記からアクセスください。(それぞれ数分程度)
 (億の近道10周年記念セミナーイベントより)

その1「私のスタンスと日本の見通し」
 http://www.youtube.com/watch?v=lXpvEhY1Z7A

その2「エコロジー・電気自動車」
 http://www.youtube.com/watch?v=lXpvEhY1Z7A

その3「投資したい企業」
 http://www.youtube.com/watch?v=mymLhTYbEIo
 
皆様のお申し込みをお待ちしております。

<老子と投資>その28 

2010年02月02日(火) 10時09分
この連載を初めて読まれる方は、AFPBBニューズブログ「大原浩の金融・経済地動説」の2008年2月8日の日記、(<老子と投資>その1)
http://www.actiblog.com/ohara/52816
を先にご覧ください。


39、昔の一を得る者、天は一を得て以って清く、地は一を得て以って寧く、神は一を得て以って霊に、谷は一を得て以って盈ち、万物は一を得て以って生じ、侯王は一を得て以って天下の貞と為る。
○ 「一」とは唯一の根源であるTAO(道)である。「一」を獲得したのは、」大空・大地・神々・谷川・万物、それに優れた諸侯や王達である。
○ 物事の始原である「一」を一番大事にして、名誉や栄達に惑わされないようにすることだ。
○ 高いものは低いものを、貴いものは卑しいものを基本にしている。だから、進んでいけば行くほど、物事の始原である「一」を大切にすべきなのだ。
○ 道(TAO)とは、始まりと現在、あるいは陰と陽のバランスを取ることによって成り立っている。
○ 自動車の運転も、アクセルの微妙な踏んだり離したり、あるいはハンドルを右に回したリ左に回したりのバランスで成り立っている。
○ 起点を忘れずにバランスを取りながら、力を入れずに自然体で動く。そんな高度な運転技術こそがTAOの真髄。

投資でも経営でも、成功の秘訣は「自然体」でいることです。例えば、一流のサーファーは、海の波を華麗に乗りこなしそれらと一体化します。波に逆らったり、自ら波を起こそうとしても、疲れるだけで意味がありません。

ところが、投資や経営では、波に逆らったり、自ら波を起こそうとする人々がいます。それらも、労多くして成果が少ない行為です。もちろん、「世直し」をする人々は素晴らしく、尊敬に値しますが、それらは「非効率」な行為ともいえます。だからこそ、尊敬されるともいえますが・・・

老子は、この世の中で起こっていることはすべて理由があり、浅はかな人間の知恵でそれらの善悪を判断する前に、すべての物事を受け入れるように説きます。

波をすべて受け入れるということは、波と一体化するということです。同じように、マーケットや経済のすべてを受け入れるということは、マーケットや経済と一体化するということです。

別の言葉でいえば、マーケットや経済を論評するのではなく、マーケットや経済と一体化し、「マーケットや経済の心がわかる」という境地に達したときに、成功の道が開けるのです。

ですから、どのような出来事も、簡単に善悪の判断を下さないで、まずはそれを受け入れ咀嚼し自分の血と肉にする(一体化)ことが成功の秘訣なのです。

【お知らせ】

億の近道月曜版連載中の、大原浩(「グルメ投資家おーちゃん」)が代表を務める、
「GINZAXグローバル経済投資研究会」の研究員2名が、現状で有望と思
われる市場についてセミナーを行います。(共催:億の近道)
億の近道          http://www.okuchika.net/

◆GINZAX・銀座投資セミナー◆

日時:2010年2月26日(金)午後3時00分〜5時00分
場所:銀座ビジネスセンター 会議室
   東京都中央区銀座6−6−1銀座風月堂ビル5F
   03−6215−8122
参加費:3,000円(税込)<事前振り込み>

■第1部「これからの日本の黄金時代とバフェット投資」■

 <まだ間に合う投資のチャンス>
 講師) 株式会社大原創研 代表取締役 大原浩

略歴:上田短資(上田ハーロー)、フランス国営クレディリヨネ銀行など国内
   外の金融機関で勤務し、1994年(株)大原創研を設立し独立。
   国内外のビジネス・投資に関わり、プライベート投資やファンドでも成
   功。元・日刊「証券タイムズ(証券新報)」顧問。
   GINZAXグローバル経済・投資研究会代表。
   著書には、
「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」(講談社)
   『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)など多数。

■第2部 「これから始めるベトナム証券投資」■

 <初心者の方のベトナム投資入門>
 講師)株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

略歴:
金融機関不動産事業者を経て(株)マネーライフプランニングを設立。
   現在個人を中心にコンサルティング業務を行う。FPや個人投資家向け
   セミナーを多数開催。
   GINZAXグローバル経済・投資研究会主席研究員。

■申込方法

 メールにて下記必要事項を記入の上、お申し込み下さい。
 折り返し、お振り込み先をご連絡いたします。
 メール宛先:oohara0226@gmail.com
 ご記入事項:氏名、ふりがな

●第1部講師大原の昨年末の動画が下記URLより見られます。
 下記からアクセスください。(それぞれ数分程度)
 (億の近道10周年記念セミナーイベントより)
<本ページ左下のお気に入りからもアクセスできます>


その1「私のスタンスと日本の見通し」
 http://www.youtube.com/watch?v=X9ihQ-kj_gY

その2「エコロジー・電気自動車」
 http://www.youtube.com/watch?v=lXpvEhY1Z7A

その3「投資したい企業」
 http://www.youtube.com/watch?v=mymLhTYbEIo


皆様のお申し込みをお待ちしております。

★億の近道10周年記念セミナー・動画 

2010年01月22日(金) 14時49分



昨年12月5日、億の近道の10周年を記念して新宿NSビルで開催されたセミナーのパネルディスカッションの模様(私の話の部分のみ)が、ユーチューブにアップされています。

下記からアクセスください。(それぞれ数分程度)


その1「自分のスタンスと日本の見通し
 http://www.youtube.com/watch?v=X9ihQ-kj_gY

その2「エコロジー・電気自動車」
 http://www.youtube.com/watch?v=lXpvEhY1Z7A

その3「投資したい企業」
 http://www.youtube.com/watch?v=mymLhTYbEIo




また、2月26日(金)午後3時から、銀座にて下記セミナーを開催予定です。(詳細は近日中にお知らせします)

★GINZAX経済・投資セミナー

第1部 「これからの日本の黄金時代とバフェット投資」
     <まだ間に合う投資のチャンス>          
 講師) 株式会社大原創研代表取締役
         大原浩
第2部 「これから始めるベトナム証券投資」
     <初心者の方のベトナム投資入門>
 講師)株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 
小屋洋一


「平成維新」&ダメ犬の時代 

2010年01月19日(火) 9時37分
◎「平成維新」

私が、クレディリヨネ銀行を退職して大原創研を設立したのが1994年。バブル崩壊後約5年を経て、困難な政治・経済状況の中で「日本は変わる!」という期待を持って独立しました。

しかし、残念ながら、その後の15年間、日本はバブル時代にため込んだ資産を食いつぶしたり、際限の無い国債の発行で調達した資金をばらまくことによって、問題を先送りにしてきたため、結局何も変わりませんでした。

しかし、2010年!世の中は、ようやく「大変革期」に突入したようです。

日本は、長い目で見れば、政治的にも経済的にも安定した素晴らしい国ですが、幕末・明治維新や、第二次世界大戦後などの「危機」においては、信じられないほどのスピードで変革を成し遂げてきたことはよく知られています。

最近の政治・経済の大変動を見ていると、まさに日本が明治以降第三の激動期=「平成維新」に突入したことを強く感じます。

幕末・明治維新の時代の武士階級にあたる、官僚や大企業のホワイトカラーは別にして、がっちりと固まってしまった身分制度(社会制度)の底辺にあえいでいた人々にとっては、未曾有のチャンスの到来です。国や地方自治体の財政赤字の状況や、国民の貯蓄率の低下(2%〜3%)などから、改革を先送りにすることはもうできません。

マスコミ関係者の大半も、武士階級に属しているため、「体制崩壊」の弊害ばかりが報道されていますが、機能しなくなった「旧体制」が崩壊してこそ、「維新」が始まるのです。

15年前の独立直後に、そのような思いを伝えるべく、「銀行の終焉」「複雑系ビジネス」「代表取締役平社員」という3部作を出版しました。

幸か不幸か、その後15年間、日本は「引きのばし」に明け暮れて、世の中は何も変わらなかったので、本の内容はまるで昨日書き下ろしたかのように新鮮です。

★「銀行の終焉」-近未来マネー論序説-

この本の中で書いた「ドルが紙くずになるかもしれない」という話は、益々現実味を帯びてきています。「もの」の裏付けの無い貨幣制度の限界にも言及しています。

金本位制度が復活する可能性もありますが、それよりも「電気本位制」が登場するのではないかと思います。技術革新によって「電気を貯蔵する」ことが可能になってきました。エネルギーに占める、電気の割合はこれからますます増えていくでしょう。

江戸時代には、いわゆる貨幣も流通していましたが、藩の財政規模は米の収穫高であらわされており、武士のサラリーも石高ベースでした。

ちなみに、サラリーマンの語源のサラリーは塩のことで、実際、古代ローマでは兵士の給料は現物の塩で支払われていました。

激動期には、国の信用などあてになりません。何らかの普遍的な価値が貨幣の裏づけとしてどうしても必要です。そして、その裏付けとなるものは、社会において幅広く流通し、必要不可欠なものです。その点で、「電気」は、貨幣の裏づけといるものの最有力候補でしょう。

★「複雑系ビジネス」-資本主義・社会主義を超える「新経済」入門-

当時は、ベルリンの壁崩壊直後で、「資本主義」は最高!とのムードが高まっていました。しかしながら、米国型の「強欲資本主義」は事実上破綻しました。これから、成長していくのは「人本主義」とでもいうべき、「人間の尊厳に配慮した資本主義」です。

人間の「強欲」にはブレーキをかけるべきだというのが、現在世界中のコンセンサスになりつつあります。

また、この本ではアジアの将来に注目し、その未来にエールを送ったのですが、この15年間は、まさにアジアの時代でした!

ただし、今後も50年・100年単位でのアジアの成長は期待できるものの、2010年以降の10年間は、アジアにとっての試練の時代です。これまでの高成長のつけを払うために、政治的・経済的混乱に対処しなければならないでしょう。そして、もしうまくいかなければその国は歴史から消え去ります。

★「代表取締役平社員」

友人の経営者たちは、「社長なのに平社員みたいに雑用をしているおれたちのことか?」などと茶化しますが、もちろんまったく逆の意味です。

変革の時代には、従業員の一人一人が経営者(社長)としての気概を持って、物事に対処しなければならないという意味です。

この本の巻末には、当時起業したばかりの縄文アソシエイツの古田英明さんをはじめとする、ベンチャー起業家との対談が掲載されています。

特に、古田氏とは意気投合し、本のタイトルである「代表取締役平社員」という言葉も同氏の口癖です。

古田氏も私も、55年体制の崩壊によって、新しい時代がやってくると期待していたのですが、その「変革」が、今ようやくやってきたようです。

「平成維新」において、たくさんの「代表取締役平社員」が誕生することを切に願います。

◎ダメ犬の時代

「複雑系ビジネス」でも採りあげたエピソードですが、私が小学校の頃のテレビ番組で、一匹の雑種の犬が主人公のドラマがありました。

その雑種の犬は、競技会で他のエリート犬が華麗なジャンプでハードルのバーを飛び越えるのを尻目に、バーの下をくぐりぬけてしまいます。

ですから、世間はこの犬を「ダメ犬」として馬鹿にするのですが、飼い主の少年だけは、

「この犬は、最短距離を走って一番早かったのだから、とても賢い犬だ!」と弁護します。

たしかに、その通りです。ルールと言うのは、人間がつくったもので、時代が変化すれば無用のものになったり、あるいは最初から間違っていたりします。

安定した時代には、出来上がったルールの中で器用に泳ぐことができるエリートが活躍します。

しかし、変革の時代には、自分でルールをつくることができるような骨太の人間が必要とされます。今は、ルールそのものの是非を根本的に考えなおすべき時なのです。

明治維新で活躍したのも、当時の身分社会で「ダメ犬」とされた下級武士が中心でした。

そう、今は自分で「世の中を創る」くらいの気概を持った人間には最高の時代です!

ラ・メゾン銀座&カーサ・モンテス 

2010年01月16日(土) 11時11分
甘いものが決して嫌いではない私ですが、昨日はハーゲンダッツが経営するラ・メゾン・ギンザに行きました。

http://www.haagen-dazs.co.jp/maison/

事務所の近くと言うこともあり、前を通るたびに気になっていた瀟洒な門構えの扉をあけると、1F左手は、ハーゲンダッツのショップ。右手は、車いすの方などがゆったりと食事をできる空間。

ハイアット・ホテルのような優雅な物腰で接客するスタッフの案内で、エレベータに乗車。2人で定員一杯の小型エレベータで4階のサロンまであがると、スタッフが丁寧に迎えてくれます。

そこは邸宅のリビングルームのような空間。静かでとても落ち着きます。

ラ・メゾンコースのスタートは、前菜。横長の純白のプレートに、スープ・野菜・ミニパイがきれいに並べられています。

スープの味はよかったのですが、常温だったのが残念。冬なので冷製スープをあまり冷やしていなかったのかもしれませんが、やはりスープは熱くないと・・・あるいは、暖房を効かせて本格的に冷製にしてもらえれば・・・)

続いては、3種のガレットからのチョイス。『スモークサーモンとピンクグレープフルーツのサラダ仕立て』を選びました。

驚いたのは、スモークサーモンやサラダの下に引かれている、薄いクレープのような生地のおいしさ。配合されているそば粉が味に深みを加えています。

続いて、メイン!?のデザート。ハーゲンダッツらしく、アイスクリームを中心にしたメニューが並びますが、グラマラスから「イングリッシュミルクティーアイスクリーム3種類のスティックパイ添え」、ミスティークからは「リッチミルクアイスクリーム、白桃のコンポートとフレッシュアボガド添え」をチョイス。

まずは、基本のアイスクリームのおいしさに感服。濃厚な味わいととろける食感。まさに王道です。肉は腐りかけがおいしいとよく言いますが、アイスクリームも溶けかけがベスト。目の前でみるみる溶けだしていくアイスクリームを食べるのはまさに快感です。温度管理がきちんと行われているのでしょう。

また、添えられたステイックにも手抜きがありません。きちんと味付けがされていて、スティックだけを食べても一口ごとにおいしさが口の中に広がります。

そして、白桃がアイスクリームに合うのはもちろんのこと、上質のアボガドも、口の中でアイスクリームと完全に一体化して、新しい世界を作り出します。

また、一緒に飲んだフレイバーティーのアレクサンドラはさわやかで上品な香り、季節のフレイバーティーは情熱的でパンチのある感じ。どちらも、アイスクリームによく合うようにブレンドされていますが、季節のフレイバーティーの方が、アイスクリームのおいしさをより強く引き立たせてくれます。

そして、満腹になったと感じながらも、さらにマーバラスの中から「ストロベリーリッチアイスクリーム、ペッパーメレンゲとフランポワーズソース添え」を注文。アイスクリームがおいしいのはもちろんですが、ペッパーメレンゲとのコラボレーションにノックアウトされました。

ペッパーメレンゲは、ぺッパーの味をまったく感じませんが、黒子に徹してさわやかな甘さを引き立たせているのでしょう。

その、ラ・メゾンから歩いて数分の距離にあるのが、カーサ・モンテス。

中央区銀座5−9−15
銀座清月堂ビルB1F・B2F
TEL03−3572−3071

チリのモンテス社というワインメーカーが、昨年の12月にオープンした店ですが、その前は画廊を兼ねたレストランだったそうで、案内された地下2階は、2フロアー分はある天井高でとても気持ちの良い空間です。

体格のいい男4人で座ると、少々余裕が無い感じのテーブルであることを除けば、価格に対して、料理の品質は高いと言えるでしょう。

最初に頼んだ、赤ワインのモンテスクラッシックシリーズ カルベネ・ソーヴィニヨンの味はちょっと微妙でしたが、その後に注文したほとんど価格帯の変わらないクラシックシリーズのメルロは十分納得できる味です。

そして、最後に飲んだ水。浄水器を通したものだと正直に教えてくれましたが、甘露のようなおいしさ。最近の東京の水道水の品質の向上は目覚ましいものがありますが、それを改めて実感しました。

ちなみに、ミネラルウォーターは除菌をしないのが基本なので(湧き出たままを詰める)、水源で飲むならともかく、ペットボトなどで長期間保管されたものにはリスクがあります・・・

<本当のバフェット投資> 

2010年01月12日(火) 12時01分
<はじめに>

 最近は、日本でもウォーレンバフェットの知名度は上昇中です。しかし、残念ながら、 その理解度は『株を買ったらずっと保有している長期投資家』といった程度にしか過ぎません。

 その理由の一つは、現在の日本に、バフェットの投資理論(経営理論)をわかりやすく正確に解説した本が無いことです。(バフェット自身は本を書いたことがありません。バフットの考え方は、テレビインタビュー・雑誌への寄稿・バークシャーの年次報告書などで知ることが出来ます。)

 現在、日本で販売されているのは『買ったら売らないでおきましょう』という、超初心者向けの本か、逆に、良書ではあるがパンローリングから発売されているような、金融の専門家向けの堅苦しい本だけです。

 そこで、すでに実際の投資を始めている初心者から中級者を対象にした連載を企画しました。

<本当のバフェット投資>

 この連載では、投資家としてだけではなく、経営者としても優秀なバフェットを紹介したいとも考えています。

序章:<世界一の投資家ウォーレンバフェット>
 本ブログの読者に、改めてウォーレン・バフェットはどのような人物か?というようなことを説明する必要はないかもしれませんが、簡単に触れておきます。

 過去10年間、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツと世界長者ナンバーワンの座を争ってきた、現代を代表する投資家の一人であることは、万人の認めるところです。

11歳で株を買ってから、基本的に株式を中心とする投資でおおよそ6兆円の個人資産を築きあげました。

 バフェットは、自分自身で本を書いたことがありませんが、バフェットの人物像や投資手法に関する本は日本でもたくさん出版されています。それらの本の内容が間違っているというわけではありません。しかし、バフェットの投資手法が「一度買ったらできるだけ売らないで長く保有する長期投資」という説明だけでは、あまりにも不十分なのも事実です。

 そこで、本連載では、バフェットの投資手法をもう少し具体的に検証しながら、読者にできるだけわかりやすいようにご説明します。

◎その1:安く買って高く売る
 こんな単純なことを改めて説明するのか?と思われるかもしれませんが、私の見る限り、世の中の大部分の投資家は「高く買って高く売る」という手法をとっています。

 たとえば、<これからの電気自動車の時代にはリチウムイオン電池が大量に必要になるから電池メーカーのGSユアサは市場で有望だ>と市場で騒がれたとします。そこで、さらに株価は上昇するだろうと見込んであわててGSユアサの株を購入した投資家は、しばらくの間、同社の株が上昇するのを見てほくそ笑みます。

 ところが、ほどなくして株価が突然下げ始めます。そして、あっという間に買値を下回ってしまいます。

 実は、市場がリチウムイオン電池の将来性をはやしていたときには、すでにその材料が織り込まれて株価はすでに割高になっていたのです。

 高く買ったものを、さらに高く売るのはなかなか難しいことです。たまにうまくいくことがあっても、平均すれば損失を出す投資家が大部分です。

 ですから、投資対象(株式)の本来の価値よりも割高な水準で買わないように注意するだけではなく、本来の価値よりも割安な水準で買うことを心がけるのが、バフェト投資です。

 そうすれば、思いがけない原因で市場全体が急落したときでも、持ち株をあわてて売らないで済みます。

「できるだけ安く買う」。これがとても重要なポイントですが、株価が割安なのか割高なのかの判断は決して簡単ではありません。だからこそ、日々勉強を積み重ねて「目利き」になる必要があるのです。

1)他人が強欲なときは控えめに、大衆がおびえているときは大胆に。
● 多数派と同じことをしていては儲からない。
 テレビ、新聞、雑誌などで、連日<大恐慌がやってくるぞ!>と騒いでいるときに、それとは逆に、輝かしい日本の未来を信じて日本株を買うのは勇気がいることです。

しかし、世の中の成功している投資家は、世間が混乱し、多くの人々がパニックで右往左往しているときに、大胆な逆張りをして大もうけをしています。もちろん、バフェットも、その一人です。

また、1997年に香港が中国に返還される前には、多くの香港人が「香港が共産化されて大変なことになる」と考え、自分の住んでる家やマンションを売り払い海外に移住しました。

しかし、その時に二束三文でたたき売られている不動産を買い集めた勇気ある投資家が、その後、香港が高成長を遂げる中国の西側世界への窓口となって大発展したことによる利益を大いに享受しました。

自分の身内や友人が、それこそ全財産を売り払って逃げだしているのを横目に見ながら、その逃げだしている土地を買うのは大変勇気がいることです。

しかし、自分自身で徹底的な勉強をした上で、「投資すべし」という結果が出たら、他人の意見などに惑わされずに投資を実行すべきなのです。

●不景気の時が最大の買いチャンス。
不況になれば、株式相場もたいがいの場合軟調になります。通常は、実際の景気の落ち込みに対して6カ月ほど先行して価格が下がります。

この株式市場全体が下げているときが絶好の投資チャンスです。なぜなら、株式市場全体が下げているときには、超優良企業が大した理由もなくバーゲン価格で売られたりするからです。

バフェットは、一般的に「市場心理」といわれるものを「ミスター・マーケット」にたとえます。このミスターマーケットは、株価が上がって調子がいい時には、いつもご機嫌で、廃品回収に出すしか仕方がないような「ゴミ」企業に大金を払います。

ところが、株価が下がり始めると、いつも不機嫌になり、人前に出てこなくなります。時々出てきたと思ったら、それまで高値で買ってきた株式をただ同然の捨て値で売りはらいます。その中には、「ゴミ」のような企業だけではなく、超優良企業もあります。

不機嫌なミスターマーケットが、投げ売りした優良企業をゴミの山から見つけ出すのが優秀な投資家です。

ただし、骨董品の収集と同じで、安いからと言って深く考えずに買うと大けがをします。

あくまで買うべきなのは「いいもの=優良企業」であり、骨董品の収集でいえば「目利き」の投資家だけが成功できるのです。

特に、後で述べる「そこそこの企業を安値で買うのではなく、優良な企業をそこそこの値段で買う」ためには、とても大事なことです。

●百人の村

 単純化するために、市場全体の参加者を100人としましょう。 

 スタートは、相場の大底です。まず、村人のうちの10人が買います。しかし、この時点では市場の大勢、つまり残りの90人の意見は、「売り」または懐疑的なものです。

この最初の10人の意見を聞いて、さらに10人が買って、全体で買いポジションを持つ人々が20人になります。しかし、全体の意見はさほど変わりません。

 そうこうしているうちに、価格が上昇し始め、買いポジションを持つ人々が増え、市場全体の意見も「買い」方向へ傾きます。 

 そしてついには、買いポジションを持つ人々が80人となり、市場の意見は完全に「買い」が優勢となります。その、「買い」の大合唱の中、買いポジションを持つ人々は、100人のうち90人に達します。

 この段階になると、異変が生じます。90人の人々は、買いポジションで満杯になっているので、それ以上買う余力がありません。残りの10人の中には、空売り専門の人もいますから、「買う」人々がほとんどいないということになります。

 みんなが「買い」だという割には、価格が上昇しないので「おかしい」と思っているうちに、価格が下げ始めます。

 最初、90人の人々は色々な理由をつけて売るのを我慢しているのですが、そのうち我慢しきれなくなって一斉に売り始めます。これが暴落のきっかけとなります。

 ちなみに、現在の中国市場をみると、どうやら「買い」が70人から80人のレベルには達しているようです・・・

 もちろん、人々が、血相を変えて「売りだ!」と叫んでいるときが「絶好の買い場」であることは言うまでもありません。

 「赤信号、みんなで渡れば怖くない!」というビート・タケシの言葉は、けだし名言ですが、渡っているのはあくまで赤信号です。みんなで渡っても、一人で渡っても、暴走した車が突っ込んでくる確率は変わりません。

 みんなと一緒だと「安心」には違いありませんが、そのことは投資の成果とは関係ありません。むしろ一人で渡るときの方が、周囲の状況に気を配って慎重になりますから良い結果が出ると言えます。

★なお、この「本当のバフエット投資」の続きは、2010年2月から、

まぐまぐのGINZAXグローバル経済・投資メールマガジンhttp://www.mag2.com/m/P0008114.html
にて、おおよそ次の章だてに従って、連載する予定です。

序章:<世界一の投資家ウォーレンバフェット>
●2008年の長者番付けで世界第一
●過去10年間、ビル・ゲイツとトップを争ってきた
●師匠ベンジャミングレアムと、盟友チャーリー・マンガー
● 6兆円を稼ぐまでの道のり。(11歳で初めて株を買う。)
●輝かしい株式投資の実績
●ケチ?質素?つつましい生活
●成功するのは、みんな「長期投資家」(ジム・ロジャース、フィリップ・フィッシャーなど)

(1) 安く買って高く売る
1)他人が強欲なときは控えめに、大衆がおびえているときは大胆に。
● 多数派と同じことをしていては儲からない。
●不景気の時が最大の買いチャンス。
●当たり前のことだが、実は、大概の投資家は高く買って高く売ろうとしている。
●百人の村図解
●マーケットは非効率。

2)安全余裕率を確保する
 (適正価格ではなく、激安価格で買う。もちろん高値は追わない)
●シャッターチャンスを待つ
 (値動きを追いかけない。獲物が網にかかるのを待つ)
●バフェット流投資は大恐慌を乗り切っている。
 師匠のグレアムは、大恐慌での失敗をベースに理論を構築。バフェットも大恐慌の影響下で少年時代をすごしている
●一流企業をそこそこの値段で買う
 会社が存続することが株式投資の大前提。
 二流企業は、安くてもゼロになるリスクが高い。
 一流企業が『わけあり』で安くなったときが絶好のチャンス

3)「買ってはいけない」企業
●航空産業。バフェットがバークシャーを購入した当時の繊維産業。個々の企業のコストカットは合理的でも、全体では合成の誤謬になり「過当競争」が巻き起こる
●ただし、衰退産業の中にこそ本当の有望銘柄がある
●多角化に積極的、あるいはM&Aを繰り返す企業には要注意。

4)バブルが崩壊する前に売る
●バブルはオーバーシュートするもの。ぎりぎりまで待とうとしない。
●早く手仕舞いするためにも出来るだけ安く買う。

5)  インフレに負けない投資方法。
●インフレと投資
● バフェットはこれからのインフレを予想している。

6) 現代の企業では清算価値(PBR)はあまり意味が無い。いくら儲けることが出来るかが重要。

7)人気株は見送って、悪材料で買う。
●人気株は割高、悪材料が出ている株は割安
●コモデティ(価格競争型)の企業は買わない。

8)精神力が大事
●バフェットはなぜゴルフが好きなのか?
●禅寺へ行って修業せよ。
●ミスターマーケットに負けるな。

(2)株式投資は銘柄選択に尽きる
1)自社株買いを行っている企業は買い
●ストックオプションを採用している会社には投資するな
(株主の権利を侵害するシステム)
●ストックオプションは、個々の従業員の業績とは関係なく支払われるから、インセンティブとしては良くない。自分自身のお金で自社株を購入すべき。
●逆に、経営者や従業員が自社株を積極的に購入している企業は買い。自社株買いを行っている企業も買い。

2)分散投資は何もしないのとおなじこと。集中投資が本来の投資。
●株式投資は銘柄選択に尽きる。分散投資は最初から負け戦。集中投資のために銘柄研究をする。
● ただ、漠然と株を長期保有しても駄目。
日経225種以上の銘柄数を保有するのはナンセンス。(何も考えていないのと一緒)
せいぜい10銘柄くらいに絞り込む。
●分散投資は、プロフェッショナルのやり方ではない。
インデックスファンドを購入する方がまし。(大概の投資信託、ファンドよりも利回りが良い)

3)バフェットも株を売っている。
●気持ちは永久保有でも、本当に永久保有できる銘柄はごく僅か。
●バフェットも株は売っている(バフェットの永久保有銘柄は全体のごく一部。)企業の状況の変化は常にウォッチして、必要があれば、問題が顕在化しないうちに売却するのがバフェットの勝因。
(PERが30倍を超えるようであれば売却の可能性が・・)
●ペトロ・チャイナをなぜ売却したのか?

4)経営者や労使関係が安定した企業に投資する
●労働組合が無いか、会社に協力的な企業を選ぶ(企業経営に協力的な労働組合は別。悪い例、GM、JALなど。)
●経営陣が定着している企業を選ぶ。(株主が経営者を補充することは困難)買収した会社の経営にもバフェットは基本的に口を出さない。買収するまですべてのことを検討して安心しているから。
●買収の際に、重要な経営陣が残ることを条件にすることが多い。

5)ハイテク企業には投資しない
●ビジネス市場が伸びることと、投資で成功することは別物。
●バフェットの投資のケーススタディ。
●「しけモク」投資法も行わない。台所に一匹ゴキブリがいれば、それは他にもたくさんいる証拠。

6)ローテク企業こそ儲かる企業
●多額の設備投資や研究開発が必要な企業には投資しない

7)会社四季報は、日本の投資家の特権。(情報の宝庫)
●会社四季報の読み方

(3) 優秀な投資家は優秀な経営者でもある
1) 株式投資とは企業に投資すること
●優秀な株式投資家は優秀な経営者
バフェットは、世界一の投資家であるだけでなく、世界一の経営者。
 企業を発展させるにはどうすればよいのかと言うことを理解しているからこそ、企業への投資で成功できる。
●会社の株式は、マンションの区分所有権と同じ、株式を買うということは会社を買うということと同じ。
●バフェットは企業の一部を買うときと、全部を買うときがある。(企業買収をすると値段がつりあがるので、一般的には、会社の全部を買うよりも一部を買った方がお得)
●バフェットの理想の会社、バークシャーハサウェイ。

2) バフェットは「証券アナリスト」ではなく「ビジネスアナリスト」。
● バークシャーハサウェイの買収の失敗やソロモンブラザースの救済で経営について多くのことを学んだ。
●企業の価値は、内在価値、帳簿価格、市場価格の3種類ある。

3)成果を出した経営者や従業員には充分報いる。
●成果を出す前に従業員に報酬を与えてはならない。
 
●株主に対して誠実な経営者を探す。(報告すべきことを正直に報告しているか)
●良い経営者とは、自分の娘の婿にしたいような人物。
●バフェットは友好的買収しかしない(優秀な経営者に一任する方が楽。経営者が優秀でない会社を買収して何の得がある?)

4)オマハの賢人
●オマハの賢人
 金融マーケットの情報に振り回されると失敗する。バフェットが、オマハの片田舎に住んでいるのは、雑音で自分の心を乱されないためである。
●短期売買は社会に何ももたらさないが、優良企業に長期投資をして成長すれば、世の中の役に立つ。
●簡単なことをやれ。金融ビジネスは、簡単なことを難しく説明して儲ける商売。

5)経済・社会を幅広く勉強する
●世界経済を勉強してるからこそ、エネルギー企業や鉄道に投資したりする判断が出来る。●視野を広くしてあらゆる投資商品を研究する
●優秀な経営者は一所懸命、優秀な投資家は博学。
ただし、実際に投資をする対象(企業)は徹底的に研究する。

7) ポーター賞受賞企業は、バフェット基準に合致 

7))保険会社をなぜ買収したのか?

 (4)会社四季報はバフェット投資のバイブル
1)社史は会社の「職務経歴書」バランスシートは会社の「通知表」。
●従業員の採用と同じように、徹底的に研究せよ。
●事業の多角化をしている企業は要注意
●事業構造がシンプルでない企業は、将来の業績予測が難しい。
 (予想できる未来と予想できない未来)
企業買収は現金に限る。
株式交換は、自分の一部を相手に差し出すことであり、相手から買収されることでもある。

2)企業の粉飾決算を見抜く
 配当を支払っているかどうか。
 過去10年分の財務データをそろえる。
 データに矛盾は無いか?
 利益を安定的に稼いでいるか?

3)投資判断の基準
●投資のための数字、PER15倍以下(出来れば10倍以下)、ROE15%以上、売上高純利益率10%以上。
●利益に注目
●100円売ったら10円儲ける。
売上高利益率10%以上と言うような、儲かっている企業に投資する。純利益率は、特殊要因によってぶれることがあるが、過去10年分のデータを参照するので、特殊要因は排除できる。

4)借金は程ほどに
●過大な借金が無いかどうか要注意。
●年金・退職者債務、それに隠れ債務にも注意。

5)無駄な投資をしていない企業を選べ
●企業合併は基本的に無駄使い。拡大志向の経営者は高値でぼろ会社をつかむ。
●百万長者になるには、億万長者になってから航空会社を買えばよい(リチャード・ブランソン)

6))自分の知らない企業には投資しない
 (ハイテク・ITなど)

7)未上場企業への投資は?

(5)チリも積もれば山となる
1)複利効果がバフェット投資の真髄
●配当を支払っている会社に投資せよ
 (バフェットが配当を好まないのは、税金等の理由)
 ベンジャミングレアムの防衛的投資家の7原則
●複利計算表で確かめる。
●配当は再投資に回す。

2)株式も債券も商品も皆同じ
●すべての投資を利回りで考える。
「今日では株式や債券、企業などの価値はすべて、その資産価値が存在する限りにおいて起りえる、現金の流入量または流出量---は適当な利率で割り引かれる---がどれほどであるかによって決定されている」(ジョン・バーウィリアムス)
債券にはクーポンが明記されているが、株式にはクーポンが無いので自分で計算しなければならない。
●日本であまりメジャーでは無い優先株はバフェットが得意とするところ。債券と株式の良いところを併せ持っている。

3)確実なことが大事
●少ない収益でも損をしなければ大きく儲けることができる。
●一回の損がすべてをぶち壊す。
●裁定取引で確実に儲ける(短期投資でも確実な手法であれば実行する)

4)毎日コツコツと
●銘柄研究も毎日こつこつやれば負担が無い。株価を追いかける時間があったら、四季報を読む。
●稼ぐよりも減らさない。世の中の大多数の投資家は損をする。
●短期投資トレーダー養成口座に寄付をしようという冗談。

5)年間利回り30%が目標。
 それ以上を求めてもうまくはいかない。
 魚の頭と尻尾は市場にくれてやるのが投資成功の秘訣。

6)目に見えない「ブランド」への投資が巨万の富を生む。
● 桃クリ3年ブランド100年。

7)バフェットでも間違える
バークシャーハサウェイ、USエアー、ホースチャイルドコーン(メリーランド州の百貨店)等々

(6)常に勝つのがバフェットのやり方
1)損を取り返そうとすることが失敗の始まり
●失敗は素直に認めてすぐにやり直す。

2)先物取引は基本的に行わない。 
●先物取引とは、ハンドルにナイフをくくりつけた自動車を運転するようなもの。借金を背負った人間はプレッシャーに弱くなる。
●テクニカルアナリシスは錬金術

3) 投資対象と結婚するつもりで、研究する

4) 橋の通行料を徴集する会社を探せ。
●  (市場占有率が高い企業を探せ)

5)どんな無能な経営者でももうかる会社に投資する。
 どんなに優秀な経営者でも、どうしようもない会社を立て直すことは出来ない。
●再生銘柄に投資をするのなら、再生の方向が確実に見えてから投資をする。

6)『何もしない』のも投資の一つ
 個人投資家は自由に投資できる
●(機関投資家のように運用期限が無い。また運用しなくてもかまわない。)
●バフェットの裁定取引。

8) バフェットの投資手法は常に変化している

8)投資の目的は金儲けではない
(信頼できる人物と楽しく仕事をする)
 ●バークシャーは慈善行為に積極的

(7)バフェット投資理論による日本企業の分析
★ バフェット投資のためのチェックッシート

☆狼おじさんと「世界経済・20年時間差発展説」&「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」 

2010年01月08日(金) 23時36分
あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

☆狼おじさんと「世界経済・20年時間差発展説」

 昨年12月の「日経平均10万円!?日本の黄金時代がやってくる」というレポートで、日本の明るい将来のお話をしました。

 私は、今回の不況、特に日本における不況を『狼が来るぞ不況』と名づけています。つまり、狼少年(狼おじさん)が、「狼が来るぞ!」と声を張り上げて叫んだため、驚いた村人たちが自分の家の戸口に鍵をかけ、息を潜めてしまいました。すると、村のパン屋や肉屋にお客が誰も来なくなり、本物の不況になってしまったというわけです。

 しかし、狼少年(狼おじさん)が声を張り上げて「狼が来るぞ!」といくら叫んでも本当の狼はやって来ません。そのため、狼が来ないことがわかれば、本来の日本の輝かしい成長が再び始まります。

 たしかに、日本をのぞく他の国々における経済的・政治的問題は予断を許さない状況です、しかし、日本は、そのような世界情勢の中おいても特別な位置を占めています。昨年12月のレポートでお話したように、20年単位の力強い成長サイクルが始まったばかりですから心配することは無いのです。

 前回、米国経済の衰退期に日本の経済が成長するという20年サイクルのお話をしましたが、なぜ日本は20年単位の成長過程の中にあと断言できるのか?その答えのひとつとして「世界経済20年時間差発展説」をご説明します。要点は、次のようになります。

 まず、米国が世界経済発展の先頭グループです。念のために申しますが、これは、米国が優れているという意味ではありません。単純に経済のサイクルが、世界の先頭を走っていということで、経済がだめになる場合も20年先行します。

 この米国のサイクルに20年遅れているのが日本。日本からさらに20年遅れているのが韓国。韓国からさらに20年遅れている(日本からは40年)のが中国ということです。

 例えば、2007年〜2008年ごろまで、韓国では不動産やゴルフの会員権が急騰しました。韓国の物価は日本のおおよそ半分くらいですが、会員権が1億円以上のいわゆる『億カン』がいくつも出現したのです。これはまさに20年前、すなわち1987〜1988年あたりの日本のバブルを彷彿とさせます。

 そのほかにも「世界経済・20年時間差発展説」を当てはめると納得できることがたくさんあります。中国を訪問して、日本の昭和30年代、即ち40年前のにおいを感じる人が多いのも、その一例でしょう。

 それでは、インドはこのサイクルのいったいどこに位置するのでしょうか?答えは中国の20年遅れ、日本から見ると60年遅れの段階になります。丁度、日本の戦後まもない頃になります。

 確かに、インドはITなどの分野では活躍していますが、それはあくまで先進各国の下請け工場としてです。戦後「オキュファイド・ジャパン」と刻印されたおもちゃが世界中に輸出されたのと同じことが現在インドで起こっているのです。

 通信網・電力をはじめとするエネルギー網、家電普及率等を見る限り、インドはようやく経済発展の軌道に乗ったところです。中国でもそうですが、発展する都市部と地方の格差は大きいので、都市部の発展に目をくらまされてはいけないのです。

 もちろん、これからインドは経済発展を遂げるでしょう。しかし、あくまで、日本の60年前の段階にあるということに注意しなければなりません。

◎まもなくやってくる日本の黄金期

 このように、世界中の多くの国々の経済は20年単位で発展(あるいは衰退)を繰り返しています。

しかし、なぜ20年なのでしょうか?

 一般的に、世代交代がおおよそ20年ごとに行われることと大いに関係があります。40歳前後で社会の指導的立場の仲間入りをした人々は20年後の60歳前後で社会の第一線を退きます。そのときには、再び40歳前後の人々、即ち20年前には20歳位だった人々が新たに社会の指導的立場の仲間入りをします。この20年という世代交代のタイミングが、経済のサイクルとも一致するわけです。

 現在の日本は米国の20年前、即ち1989年当時と同じ状況です。その頃の米国は、悪夢のような1980年代も最終段階になっていました。日本のバブルを横目で見ながら、米国人は完全に自分の国に対する自信を失っていた時期です。


◎日本以外全部沈没?

 1973年3月に発表された、小松左京の『日本沈没』は空前のベストセラーとなり、これまでに2回映画化されました。 奇しくも、発表された年の10月6日に第4次中東戦争が始まり、日本経済にも大きな打撃を与えた第一次オイルショックの引き金となります。翌年
公開された映画が大ヒットしたのも、このような経済的に混迷した時代背景と無縁ではないのかもしれません。

 そんな時、SF界の奇才、筒井康隆が小松左京の許可を得て、1973年9月に「オール読み物」に発表した短編が『日本以外全部沈没』です。大変ブラックユーモアの効いた作品で、結末にも驚かされるのですが、2006年の日本沈没の2回目の映画化のタイミングで、フィルムも製作されました。

 リーマン・ショック以来、人々はまるで日本が沈没でもするかのような顔色をしています。もちろん、いつ地震や地殻変動が起るかはわかりませんが、少なくとも経済において日本が沈没すことはありえません。むしろ、現在の世界情勢を描写するとすれば、日本以外全部沈没』という言葉が一番ふさわしいと思います。

 もちろん、他の国々が沈没してしまえば、日本も影響を受けないわけにはいきませんが、これまで「ガラパゴス」とも呼ばれ、特に外国からの投資を受け入れない(依存しない)政策が、今になって効果を発揮し始めています。そんなことをする必要はありませんが、たとえ鎖国しても十分やっていけるだけの力がある国になっているのです。

 米国や英国を始めとする、アングロサクソン流の通称「強欲資本主義」は、厳しい評価をすれば、この20年ほどの間、他人から奪うことに専念し、虚飾の限りを尽くし、他の国々の人々どころか、自分自身や仲間をいたわることさえ忘れていました。

 また、新興国も「強欲資本主義」に踊らされて、貧富の差が危険水域まで拡大しています。このような国々においては、貧しさの急速な拡大による政治的危機が沈没の原因になるでしょう。

 これまで国王の君臨のもと政治的に安定しいたタイで、反政府デモによる空港閉鎖が行われ、死者が出たことに少々驚いています。もちろん、国王の統率力は健在ですが、時代の流れの変化を感じます。もちろん、インドでのテロ事件も、新興国の置かれた危い状況を世界に知らしめました。

 このような状況下では、日本にお金を投資するのが賢明ですし、実際これまで海外に流れていた日本のお金が国内に戻ってきています。

さらには、世界でもっとも安全で安定した国である日本に海外からのお金がどんどん流入するはずです。

◎韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか

 現在、アジアを中心とする新興国の中でも、もっとも将来に対する懸念があるのが中国です。

 私は、2003年の初めから中国に投資を開始し、翌年には「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」(講談社)という本を出版しました。

韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか

2003年当時は、中国のWTOへの加盟もあって「中国崩壊論」の書籍が書店にあふれおり、香港や大陸中国の市場に上場している企業群の株価もどん底でした。ですから、世間の大方の意見とは反対に、中国への投資の絶好のチャンスと判断したのです。

 しかしながら、その後の中国の政治的な問題や経済の過熱ぶりに不安を感じた私は、2003年からの投資で十分すぎる利益を得ていたこともあり、2007年の秋に持ち株をすべて売却しました。そして、翌年の秋には「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)というタイトルの本を出版しました。夜逃げを余儀なくされる韓国企業の目を通して、中国の経済・社会の問題点を分析した本です。

 実際、現在の私は中国には一切投資をしていません。

 リーマンショック後の中国における株価や不動産価格の回復の早さを見て、「これからは中国の時代だ!」という人々がたくさんいます。しかし、彼らのその姿は、バブル崩壊直前に日本にやってきて「日本はすごい国だ!」と言っていた英米人の友人たちの姿と重なります。

1987年のブラックマンデーの後、日本株は世界の他の市場に先駆けて急反発。それに対して、米国株の回復の歩みは遅いものでした。

その姿を見て、日本人だけではなく、アメリカ人も「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などということを本気で信じたのです。

 しかし、1989年までの約2年間、急騰を続けた日本株は、1989年のバブル崩壊の後、長期間に悲惨な状況が続きます。その反対に、米国では190年代から驚くべき株価上昇が始まったことは、「日経平均10万円!?日本の黄金時代がやってくる」でお話したとおりです。

 リーマンショック後、中国株の反発が早いのも、日本のバブル崩壊の前夜に似た状況だと判断しています。ですから、いつ崩壊するのかわからない現在の中国市場へは恐ろしくて投資ができません。

 中国(経済)の崩壊には、インフレが大きくかかわるでしょう。特に食料品の値上がりは、中国の格差社会の中で虐げられている貧しい人々を直撃し、現在でも中国全土で毎日のように起きている暴動を激化させるはずです。

 また、上海万博にも要注意です。たった、2週間開かれたオリンピックでさえ、中国政府の物々しい警備が目立ち、チベット情勢が不安定になったことは読者の記憶にも新しいでしょう。

 上海万博は6ヶ月もの間開催されます!しかも開催地は、政治都市である北京ではなく、商業都市の上海で、よりコントロールが難しいはずです。半年もの間、この地で何事も無いと考えるのは少々不自然だと思います。

 混乱により、中国、上海、シンセンの市場に上場している中国企業の株券がそれこそ紙くずになるかもしれません。しかし、「中国が無くなる!」とマスコミが大騒ぎする時が、中国投資の最大のチャンスだと思います。中国の共産党政権が崩壊しても、アジア発展の流れに変化はありませんし、膨大な華僑も含めた「華人経済圏」の重要性は今後もますます増大します。

 そのため、中国株暴落のタイミングで中国企業へ投資するための研究を、そろそろ再開しようかと考えているところです。ただし、あわてる必要はありません。

 改革開放以来おおよそ30年間、アジア通貨危機も無事すり抜け、本格的な景気後退を経験したことの無い中国で、経済の混乱が起これば、たとえ共産党政権が存続しとしても短期間で立ち直るとは考えられないからです。

<老子と投資>その27 

2010年01月08日(金) 23時34分
この連載を初めて読まれる方は、AFPBBニューズブログ「大原浩の金融・経済地動説」の2008年2月8日の日記、(<老子と投資>その1)
http://www.actiblog.com/ohara/52816
を先にご覧ください。

◎<老子道徳経>の上巻は、前回の37で終了し、今回からはいよいよ下巻に入ります。

38、上徳は徳とせず、
○ 徳の高い人は、ひたすらTAO(道)に従うばかりで、自分に身についた徳を徳として意識しない。だからこそ徳が身についているといえる。
○ 徳が充分でない人は、その徳を失わないようにする。だからかえって徳が身につかないのだ。
○ 正義の人は、わざとらしい正義の後を残し、礼儀に十分な人は、非礼な人を見つけると腕まくりをして、正しい礼を教えようとする。
○ 真実のTAO(道が)残念ながら失われた後に、徳が生まれ、徳が失われた後に、仁愛が生まれ、仁愛が失われた後に、正義が生まれ、正義が失われた後に、礼儀が生まれたのだ。だから礼儀(法律・ルール)が尊ばれるような世の中は世紀末だ。
○ 礼儀が尊ばれるということは、人々の真心が薄くなった証拠だから、乱れた世の中になる。
○ 礼とは本来自分の真心を伝える手段。相手から非礼で返されても、相手を非難する理由は無い。
○ 真心の無い非礼な人間は、自然と社会から排除されるから、放っておけば良い。

「客家大富豪18の金言」(甘粕正著・講談社)の第7の金言は、「小さい約束こそが重要なり」です。

大事な約束を守ることも大事ですが、それは当り前のことです。むしろ、その人間の評価を決定づけるのは、小さな約束を守れるかどうかということです。

社運をかけたような取引の相手方との商談に遅刻することはまずないでしょう。しかし、あまり商売にならないと思った相手先との打ち合わせにはしばしば遅刻する人物がいます。あるいは、平気でドタキャンしたりします。

でも、目先のことだけを考えて、ぞんざいに扱った相手が重要な取引先とつながっていたりすることがしばしばあります。また、あなたのそのような行動は、意外に第三者から見られているものです。

どのような相手にも、礼を尽くして接するというのが礼儀の基本ですが、それは相手に対する思いやりという面はもちろんのこと、自分自身の評価を高めるという面もあるのです。

ですから、他人に礼儀を強制する必要はありません。自分自身のためになることだから、賢い人間は黙っていても礼儀正しいふるまいをします。

また、あなたがいくら礼を尽くして接しても、あなたをぞんざいに扱う人間は、ほうっておけばよいのです。

そのような人間は、結局誰からも相手にされずに自滅の道をたどるのが明らかだからです。

ちなみに、<客家大富豪18の金言>の、第1の金言は「運は親切をした相手の背中から来る」、そして第2の金言は、「許すことを知れば運命は変えられる」です。

日経平均10万円!?日本の黄金時代がやってくる! 

2010年01月08日(金) 23時30分
「日経平均10万円?」、それは「日経平均1万円の間違いじゃないの?」「それに日本は崩壊するんじゃないの?」と思われた方も多いかもしれません。しかし、間違いではありません。
 
 日経平均が2014年に4万円、2020年に10万円になるという予測は、2003年頃から、弊社の色々なレポートでお話ししてきています。

 たとえば、1989年のバブル崩壊直後から、日経平均は8000円まで下げるという予測を「徒然草」というレポートで発表しました。もちろん、その予測は当時世間からあまり相手にされませんでしたが、結局、2003年に日経平均は7000円台に突入しました。

 今回の予想も、5年後あるいは10年後というかなり先の話ですが、自信を持っています。

 世間ではあまり騒がれていませんが、今回の民主党への政権交代は、明治維新の江戸城引き渡しに匹敵する無血革命です。民主党が今後どうなるかは全くわかりませんが、国民が自らの力で、血を流さずに政権交代を実現したという事実は、後世の歴史教科書で大きく採りあげられるでしょう。

 
 もちろん、明治維新は天下太平の世の中で安穏とくらしていた武士階級などの支配階級
とっては、長く暗い時代の始まりだったかもしれませんが、大多数のやる気と能力のある日本人にとっては素晴らしい時代の幕開けだったのです。

 今回の「維新」において、武士階級にあたるのは、官僚や役人の他に大企業のホワイトカラーです。日本のホワイトカラーの生産性の低さは、国際的にみても目に余るものがありました。

 彼らにとっては、受難の時代の始まりですが、大企業を飛び出して自立の道を選べば広い平野が広がっているはずです。

 ◎上昇相場は悲観論から生まれる

 私は、中国・韓国、ベトナムを始めとするアジア新興国と欧州については、今後厳しい経済状況がやってくるだろうと予想しています。

特に、インド・中国をはじめとする膨大な人口を抱える国々は、石油・食料だけではなく、石油よりはるか以前に枯渇するといわれている水資源の不足によって、成長が制約されます。

簡単にいえば、エネルギー・資源価格、さらには水資源の高騰によるハイパーインフレで、新興国の社会・経済は大混乱をきたすということです。

また、米国・ロシアなど世界中の殆どの国々の今後の経済に対しても、社会・経済の構造的な問題から悲観的な見方をしています。

 しかし、唯一の例外は、『日本』です。私の現在の投資は、ほぼ100%日本に向けられています。たとえば、現在の日本のデフレ傾向は、ハイパーインフレが席巻する世の中では、大いに有利に働きます。

 2003年ごろからあちこちでお話してきたように、短期的な波乱はあるにしても、日経平均は2014年に4万円、2020年に10万円くらいのペースで上昇を続けると考えています。もちろん、ハイパーインフレーションなど見込まずに、現在の貨幣価値での話です。

 もし、お手元にあれば、ダウジョーンズの過去20年間のチャートと、日経平均の過去20年間のチャートを比較してみてください。

 ダウ平均株価は4000ドルを超えたあたりからひたすら上昇し続け、2007年10月に14279ドルの最高値をつけた後、長期的な下降トレンドに入りました。

 それに対して、日経平均はバブル期に4万円近い最高値をつけたあとに下落を続け、2003年に7603円の最安値をつけた直後から長期的な上昇トレンドに入っています。

 ダウ平均株価が約5倍になったのに対して、日経平均は約5分の1になったわけですが、これからの20年間でまったく正反対のことが起こるだろうと予測しています。

 『ガラパゴス』と揶揄された日本の閉鎖性(私は独自性と解釈していますが)が、結果として拝金主義の別名であるグローバル・スタンダードという悪貨から身を守る事になりました。

 また、日本のエネルギー効率の良さ、(米国の2倍、中国の6〜7倍のエネルギー効率)など、これから「日本の黄金時代がやってくる」理由がたくさんあります。(詳しくは、まぐまぐの<GINZAXグローバル・経済投資メールマガジン>(有料)の「それでも日本株を買う15の理由」の連載で詳しくお話しているのでそちらをご参照ください)

投資の未来予測においては、『多数意見は常に間違っていて、少数意見の中に正しい答えがある。』というのが私の持論です。

 確かに、ITバブルの崩壊を不動産バブルで乗り切った米国は、2回分のバブルが蓄積しているので、再度、発展の軌道に戻ってくるのに、最低でも10年、おそらく20年くらいかかるでしょう。しかし、世界経済そのものが破綻することはないと思われます。それよりも、ブラックマンデーの後、日本や米国など世界中の株価が急上昇したことを思い起こすべきです。

リーマンショック後の中国株価の反発がかなり速いのは事実です。しかし、それはブラックマンデーの後の日本株の反発が速かったのと同じことです。ブラックマンデーの後、最後の急騰を見せた日本株は、その後まもなくして、バブル崩壊によって急落。その後20年間バブル期の高値を追い抜くことはありませんでした。

 現在起っている状況を正確に理解するためには、金融機関の救済や米国ビッグスリーの支援などとして巨額のお金が世界中にばらまかれていること、さらにはそのお金がどこに流れていくのかということを考えることが重要です。

 各国政府が行っているすべての政策がドルを始めとする通貨の価値の減少につながるわけですから、心配すべきはハイパー・インフレーションなのです。

 そしてインフレの時代には、預貯金や国債などで資産を保有することは、大変リスクの高い危険な行為になります。

◎米国株の下落期に日本株は上昇する

実は、米国の没落は今からおおよそ40年前のベトナム戦争時代に既に始まっていました。その後の米国の経済成長は、弱った土台に、屋上屋を重ねたともいうべききわめて危険な状態の上に成り立っているのです。

 ベトナム戦争は米国の社会・経済に強烈な打撃を与え、その後20年ほど米国経済は低迷を続けます。そして敗戦に続く経済の低迷により、1950年代〜1960年代には世界の覇者であったはずの米国民の自信を完全に打ち砕きました。米国人が、今の日本人のように、「親の世代より豊になれない」と騒いでいたのもこの時代です。

 つまり、「ドル紙幣を持ってきたらいつでも金に換えてあげるよ」と、世界中の国々に約束していたことを、ある日突然米国の身勝手で反故にする債務不履行を行ったのです。これにより、全世界の経済市場は大きな打撃を受け、体制の転換を余儀なくされました。

 このとき、私はまだ外為ブローカーの上田ハーローに入社していませんでしたが、当時を経験した直属の先輩方から、東京外国為替市場が閉鎖された状況などを生々しく聞いたことを憶えています。

 2008年9月以降に起った経済危機は、マスコミで「100年に一度」と軽々しくいわれていますが、おおよそ40年前にも、同じような未曾有の危機が訪れていた。そして、最終的に世界は危機を乗り切ったのです。

 しかし、このニクソンショックによって、金という実物資産の裏づけの無い基軸通貨(国際為替市場で中心に扱われる通貨)が誕生し、基軸通貨国である米国が、無制限にお札を刷ることで、マネーの際限ない増産(基軸通貨国=米国が無制限にお札を刷る。)が始まってしまったのも事実です。

 その後、マネーの増産は、深く静かに潜行していたのですが、90年代にデリバティブ(金融派生商品)の取引が活発になったことから、世界中をマネーが駆け巡り、世間の注目を浴びるようになりました。

 このようにしてマネーの大増産を行うことが出来たこともあり、ベトナム戦争終結からおおよそ20年が経過した、1990年頃から米国経済は復活し始め、その後、1995年にダウ平均株価が4000ドルを突破します。

 このときに、プロフェッショナル・ディーラーをしている多くの友人が、「米国経済の実態から考えて4000ドルは高すぎる」として米国株を大量に空売りしました。しかし、その後の1万2000ドルを目指す大相場の中で大半が討ち死にする結果に。21世紀冒頭のITバブル崩壊に至るまでの、米国株の急騰ぶりは読者も良くご存知でしょう。

 逆に、米国が、「ベトナム戦争後の失われた20年間」で苦しんでいた間、反対に、空前の好景気を経験した日本は、1989年にバブルが崩壊します。その後、失われた10年どころか20年近い経済の低迷を経験しました。

 その低迷期には、過去「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と騒いでいたことも忘れて、米国スタイルを極端に有り難がる風潮が復活しました。

 そして現在、派遣切りにあった若者を始めとする多くの日本国民は、将来に「希望」を持つことができずにいます。しかし、これまで述べたように、日本経済が20年前の米国と同様に、20年サイクルの復活・成長を始めているのは間違いないことなのです。

 90年代、特に後半の米国経済の躍進や株価の上昇には目覚ましいものがあります。しかし、その重要な牽引車となったインターネットは、米国経済が復活を始めた1989年頃には、世の中のほとんどの人間がその存在を知りませんでした。

 また、バイオテクノロジー分野の発展に大いに貢献したDNAの解析も、こんな速さで実現するとは当時だれも想像していませんでした。

 現在、京都大学の山中教授をはじめとする学者が研究を進めるiPS細胞が、もしかしたら、世界をインターネットのように激変させるかもしれません。
 
 あるいは、介護や農作業分野で急速に実用化が進んでいるロボット(特に支援型)技術が日本の成長をけん引するかもしれません。

 さらには、現在世界中どこの国に行っても、マクドナルドやケンタッキーを見かけ、コカコーラが販売されているのと同じように、吉野家やサイゼリアが世界中に進出し、「おーいお茶」が世界ブランドになっているかもしれません。

 いずれにせよ、日本の将来はとても明るいのです。まさに「日本の黄金時代がやってくる!」なのです。

<老子と投資>その26 

2010年01月08日(金) 23時28分
この連載を初めて読まれる方は、AFPBBニューズ・ブログの2008年2月8日の日記、<老子と投資>その1を先にご覧ください。

36、将(まさ)にこれを歙(ちち“)めん欲すれば、必らず固(しば)らくこれを張れ。
○ もし、何かをちち“めたいと思うのなら、一度広げていっぱいまで大きくならせるに限る。
○ 相手を弱くしたいと思うのなら、しばらく強くさせて増長させるに限る。
○ 相手から何かを奪い取って自分の物にしたいのなら、しばらくの間こちらから施しを与えるに限る。
○ 頂上を上り詰めたものは、必らず下り坂を転げ落ちる。
○ このように先を見通すことを<微明(びめい)>と言うが、柔らくて弱々しい者が、固くて強いものに勝つというのもその一つ。
○ 魚は深い水底にいてこそ安全であり、君主も役に立つ道具は深く懐に忍ばせて、むやみやたらに人に見せてはいけないのだ。
○ イソップ童話のおだてられて腹を膨らませすぎて破裂してしまったかえる。
○ ベンチャー企業経営者・芸能人などの多くが、腹を膨らませたかえる。

「投資の利益は≪忍耐≫に対するご褒美だとは、世界一の投資家ウォーレン・バフェトの言葉です。

投資においては、時期が来るまで忍耐強く待たねばならない。本来のタイミングではないのに、売買を繰り返しても「労多くして実りが少ない」ものです。

売買をすると、何か仕事をした気分になって自己満足をしてしまいます。しかし、大事なのは結果です。売買をして、損失を出すのなら何もしないほうがはるかにましです。

また、投資対象の価格がなかなか上がらないことに待ちくたびれて、売却した次の瞬間からその投資商品の価格が急騰するというのもよくあることです。この場合も、あせって売却などせずに「何もしない」ほうがよかったという結果になります。

一般的に、人間は「何もしない」でいると、怠けているような気分になってしまいます。特に、勤勉な日本人はこの傾向が強いでしょう。しかし、タイミングが外れた状態で「何かをする」ことによって結局手痛い打撃を受けます。

確かに、何もしないでいることは人間にとって思いのほか苦痛です。

たとえば、未来のチャンスを待つのは、先頭の見えない行列に並ぶようなものです。10分後に、たどりつけるのか、それとも1年間テントで暮らしながら待たなければならないのか、まったく見当がつきません。

ですから、近道をしようとして列を抜け出したりします。しかし、最短距離に見えた道が、実は断崖絶壁に通じていて、そこでゲームオーバーになるケースをよく見受けます。

実は、「何もしないでじっと待とう」とするには、強い精神力と不断の努力が必要なのです。そして、その努力なしには、投資で成功することができません。

これは、ビジネスの世界でも同様です。毎日スケジュールを詰め込んで、そのため、面会時間にしばしば遅刻する人をよく見かけますが、そんな余裕のない状態では、せっかくの幸運がやってきてもつかむことができません。好機がやってきたら、そのチャンスを生かすことができるような余裕を常に持っておくことが、成功の秘訣です。

「果報は寝て待て」というのは、とても深い意味のある言葉です。

37、道は常に無為にして而(しか)も為さざるは無し。
○ 素朴で欲望が無い状態が最善。世界は平和になる。
○ 知識を得て、生きるために必要の無いものを望むようになって人間は不幸になった。

確かに、「アダムとイブ」のリンゴの逸話のように、人間は知恵がつくたびにさらに不幸になっているのかもしれません・・・

P R
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プロフィール
  • 名前:大原浩<グルメ投資家おーちゃん>
  • ■大原浩<グルメ投資家おーちゃん>■ ■1960年 静岡県 浜松市生まれ。1979年 大阪府立茨木高校卒業。1984年 同志社大学法学部卒業。同年 上田短資株式会社(上田ハーロー)入社。1989年8月 フランス国営クレディ・リヨネ銀行入行。1994年9月。クレディ・リヨネ銀行を退社。株式会社大原創研を設立し、現在に至る。GINZAX・グローバル経済投資研究会代表。 元・日刊「証券タイムズ(証券新報)」顧問 ■東京青年会議所2000年卒業。 ■<著書> 「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社) 「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」(講談社)、 「銀行の終焉」 「複雑系ビジネス」 「代表取締役平社員」 (いずれもあいであ・らいふ) など
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