May 30 [Sat], 2009, 11:09
それは淡くて


白くて


みつめることもできなくて


蜃気楼のようにゆらゆらゆれるよ


私が欲しいのはそれではないのに



悲しめばいいのに


哀しめばいいのに






それは微笑んで


易しくて



抱き留めることもできなくて



幻想のようにうつつを抜かすよ



それが必要なわけではないのに


歌えばいいのに


詠えばいいのに




もう一人ぼっちで鳴かなくなれば




触ることはできるだろうか

さかなのダンス 

May 30 [Sat], 2009, 11:05
ひとりっきりの君と


たくさんいる僕と


笑った泪に魚が怯えた



寒いそらにひとりで立って


足下のミナモはゆれたままだ


君のおと

僕のこきゅう


重なるまえに魚がはねた



淋しいいすに腰かけて


足下はつかないさみしさのままだ



君のおんど


僕のて



重なる前に魚が泣いた



ひとりぼっちの僕には


君はひとりしかいなくて


それがとてもとても


かなしくて
いとしい





魚が笑った