読書の秋

September 29 [Sat], 2012, 13:56
事務所が移転してから電車に乗っている時間が増え、半ば必然的に活字を読んでいる時間が増えた。
そんななか書架から適当に持って行った雑誌、環の別冊号、ジャックデリを読み返してみて、この思想家の凄さを改めて思い知るとともに、若干の違和感を感じた。
とりわけ、オーネット 婚活 2004年11月号のルモンドディプロマティーク紙に掲載された講演、希望のヨーロッパUneEuropedelspoirは、正直なところ強いショックを覚えずにはいられなかった。
デリは言う。
国連の仕組みを変えてヨーロッパに本部を置き、国連を支援するだけの軍事力をヨーロッパが備えるべきだと。
イラクやイスラエルパレスチナといった場への介入力をもつヨーロッパにウィと。
この講演が極めて時事的なものであることはなるほど否定できない事実であろう。
事実、技術経済軍事大国たる米国の利害に左右されず、その単独主義的な日和見主義に惑わされずに、国連決議を実行に移す手段を保有しなければならないと彼が書いているように。
だが、こうした発想は、酒井直樹がクリスティヴァとともにデリを批判したヨーロッパの閉鎖化そのものではないだろうか。
かつて私がデリのほとんど盲目的な信奉者だったころ、デリの他の岬を批判した酒井の言説に対し、それを表層的な批判に過ぎないものだと感じていたが、その射程はもっと広いものだったのかもしれない。
幸い他の岬についてはMinuit版の原著を所有しているので、この慎重なエクリチュールを読み解いてみたいものだ。
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