THE SCHOOL FIGHT 第一話 「桜の季節の転校生」前編 

2006年02月01日(水) 21時15分
「成亜!一学期から遅刻してんじゃないの!!」
 四月六日、月曜日。まぶしいくらいの雲一つ無い青空だ。
そんな日に、朝から怒鳴られている少女がいた。彼女の名前は鷹島成亜(たかしまなりあ)。華風中学に通う、2年生だ。今日は華風中の始業式。初日から遅刻しそうになっている成亜は、親の怒鳴り声をするりとかわすと、かばんをつかみ、外へと駆け出した。周りには目もくれず、猛ダッシュで通学路を駆けて行く。自慢ではないが、運動だけは抜群に良いのだ。そして、チャイムギリギリに教室へ駆け込んだ。とたんに、盛大な拍手が鳴り響く。
「よっ、さすが成亜!!こんなギリギリでくるなんて天才だね!!」
「校門に入ってから教室に入るまでの時間、新記録だよ〜。」
「・・・・嫌味かっっ。」
直接言葉をかけてきたのは、成亜の親友である鈴白清海(すずしろきよみ)と流石神奈(さすがかんな)だ。清海は少々おバカだが明るく、神奈はおっとりしていて天才だがどこかヌけている。
成亜は、学校中で人気者だった。上下をとわず、誰からも好かれている。特に、格闘系の部の人は、成亜を憧れの存在として見ていた。というのも、彼女が格闘に長けていたからだ。実は、成亜の親は二人とも、世界的に有名な格闘家なのだ。今でも、たまに大会に出場しているが、二人を倒せるものは数えるほどしかいなかった。
成亜は、二人から幼い頃より格闘を教わってきた。彼女には素質があったのか、あっという間にほとんどの技を覚え、今では親をも超えるほどの力をもっている。彼女の夢は、父と母が決勝で戦い、今までにないほどの迫力を見せたといわれる、「格闘技最強決定戦」で優勝することだった。なので、スポーツに関してはかなり頑張っているのだが、その分勉強が少々おバカになっている。成亜がこの華風中に入ると決めたのは、この学校が、小・中・高・大とエレベーター式の進学校だったからで、少し勉強ができなくても、進学はできるからなのだった。

THE SCHOOL FIGHT 第一話 「桜の季節の転校生」中編 

2006年02月01日(水) 21時14分
成亜が席につくと、二人が話しかけてきた。彼女たちの席は、清海が成亜の前、神奈が成亜の右横だった。
「ねぇ、成亜知ってる?今日転校生が来るんだって、うちらのクラスに。」
「うそっ!まじ!?え、男?女?」
「男の子みたいだよ。職員室覗いた子がいるんだけど、すっごい美形だったて。」
その瞬間、成亜の中でたくさんのイメージが浮かぶ。さまざまな思考をめぐらせては空想にひたっていた。しかし、
「ちょと、ちょっと成亜、先生来たよ。」
と言う清海の声で現実に引き戻された。
神奈が心配そうな顔をして声をかけてきた。
「大丈夫?なんかすごいぼぉっとしてたけど・・・・?」
「えっ、あ、ああ。大丈夫、大丈夫。」
そう答えると、清海が意地悪そうな顔をして言った。
「あんまり期待しないほうが良いよ。うちら的にはタイプだけど、あんたの好みじゃなかったから。」
意味ありげにそう言われて、むっとした成亜は
「なんでそんなことがわかるのよ。」
と聞いた。すると、清海がもっと意地悪そうな顔をして言った。
「だって職員室覗いたのうちらだも〜ん!!」
「えっ、ええぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「おい!そこの女子、うるさいぞ!」
成亜はあわてて顔をさげた。そばで清海と神奈が笑っている。初日から叱られ、恥ずかしい思いをした成亜だった。

THE SCHOOL FIGHT 第一話 「桜の季節の転校生」後編 

2006年02月01日(水) 21時04分
始業式が終わるまで、成亜の機嫌は悪いままだった。しかし、明日二人の弁当を成亜にわけてあげるということで解決した。鼻歌を歌いながら前を行く成亜を見ながら、清海と神奈が
「食べ物で機嫌を直すなんて、なんて単純なの・・・・?」
「まあ、そこが成亜ちゃんの良いところと言えば良いところなんだけどね。」
なんて会話そしていたことを、成亜は知らない。

教室に戻ってからのクラスメイトたちは、どこかそわそわしていた。その理由は、次のホームルームでやってくる転校生のことだった。成亜たちは席に座り、先生が来るのを待っていた。
「ったく、なんでこんなに騒ぐのよ。たかが転校生でしょ。」
「されど転校生。実際は私も楽しみだよ。チラッと見えただけだし、声も聞きたいし。」
成亜が呆れているのに対し、神奈はポーっとした感じで笑っている。清海は興奮しすぎて、腕をグルグルと回しているほどだ。
「あー、もうっ。楽しみ楽しみっ!!早く来てくれないかなぁ。」
成亜はどこか胡散臭そうな顔で親友を見ていた。そのとき、チャイムの音と共に先生が入ってきた。いっせいに生徒が、期待と興奮の目をむけて席についた。成亜もつられて前を向く。
「えー、もう知っている人もいるといると思うが、今日うちのクラスに転校生が来た。くれぐれも騒がないように。では、入ってくれ。」
先生の声がしたとたん、教室の扉が開き、転校生が入ってきた。先生の注意もむなしく、興奮と喜びの叫びが、教室中に響きわたった。
「静かにっ、静かにっ!!」
先生が何度注意をしても、叫び声は収まらない。それどころか、大きくなる一方だ。成亜も思わず目を見開く。それほどまでに彼は美形だったのだ。黒と茶色が混ざったような色に、短めの髪。ととのった顔立ちに、高い背丈。清海には好みではないと言われたが、そんなことはない、むしろその正反対だった。前では清海が、横では神奈が声をあげている。二人も、まさかここまでかっこよかったとは思っていなかったようだ。ようやく悲鳴が収まり、転校生の紹介がされた。
‘‘桜田 龍也‘‘(さくらだりゅうや)
それが彼の名前だった。

はじめまして 

2006年01月22日(日) 13時00分
はじめまして&お久しぶりです。
お分かりの方もいるかもしれませんが「パイナップルの道草」を作成している、パイナップルです。
ここでは、私が下手ながらも頑張って作成した小説を公開したいと思っています。
小説と小説の間はかなりあくと思いますが、気長に待っていてください。

*パイナップルの紹介*
 1、名前 パイナップル
 2、性別 女
 3、趣味 読書
 4、好きなもの パイナップル(フルーツ) 本 ゲーム

さらに詳しいことは、私の本拠地である、「パイナップルの道草」で書いてあるので、どうぞそちらまで足を運んでくださいまし!!
P R
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