昨日紹介した笹岡春山の手捻り急須は、結構高価な作品ですが、
陶芸を始めたころに、少ない給料をはたいて思い切って手に入れました。
笹岡春山は、明治26年四日市生まれ、手捻りを得意とした陶芸作家です。
73歳で亡くなるまで、生涯どこの窯元にも属さず自由な作陶を続けたそうです。
その器用な手先から生まれる煎茶器は、とくに自由闊達で
独特の雰囲気を醸し出していることが特徴とされています。
この名工の作品を実家で手に取ったことをきっかけに、
ボクの陶芸人生が始まったのですが、
すでに春山はこの世におらず、弟子につくこともできませんから、
手に入れた急須そのものが、ボクの手本であり先生なのです。
この急須を眺めまわし、触りまくって、その作り方を勉強しましたが、
当初は、形こそ似せても、それはそれは頓珍漢な作り方をしていました。
まあ、今でもわからないことだらけですので、
もしかしたら、今の作り方も見当違いなのかもしれません。
春山先生がどうやって仕上げていたのか、それが何よりも知りたいですが、
生涯一匹狼で、自由に丁寧に作陶を続けた生き方も見習うつもりで、
ボクも、自分の力で手捻り急須の作り方を極めていこうと思います。

▲本日生まれた97号
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