移転について。 

January 28 [Sun], 2007, 16:41
本ブログサイトは、

http://tiny-ballade.jugem.jp/

に移転いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。

自嘲。 

October 21 [Sat], 2006, 1:20
笑いたければ、笑うといい。
見捨てるなら、見捨てればいい。
これが、望んだ結末だから。

『いないよ。ここには。』

ふと言う台詞に、みんなが振り向く。

ーだってそうでしょ?千年も前の人間が生きているわけないモノ。
 魂は、私の中にあるんだもの。ー

『あたしなんだから。』

「真奈?」

飛鳥。
あんたにはなんでも言えたけど。
これだけは、あんたにだって言えなかった。

「本当なの?
 本当なら、何故今まで、そのことを黙っていたの?」

紅(こう)が言う。

『あたしを、殺してもらうため。』

あたしがそのことに気づいたとき、
あたしを葬る力は、みんなにはなかった。
あたしにだって、なかった。

「はぁ?何言ってんの?
 真奈らしくない。」

澪真(みおま)が言った。

『これも、あたしだよ。』

ーだって、あたしの中のその人が目覚めたら、みんな負けちゃうじゃんー

「そんなの・・・できないに決まってんじゃん。」

亜美が呟く。

『今の、みんななら、殺ってのけれる力がある。』

目を背けた亜美のほうを、じっと見据えてそう言った。

飛鳥はなにも言わない。

『笑いたければ、笑えばいい。』

パンッ!!

頬をぶたれたのに気がつくのは、数秒かかった。
痛かった。

「あんたがね、いなくなったら、あたしはどうやって生きていけばいいのよ!!」

その頬からつたう涙は、真実ですか?

セリ。 

October 15 [Sun], 2006, 17:20
私の国の法律では、『王族は親族としか結婚してはならない』という変わった法律があった。

春の七草。−セリ−

第45代、国王。
それが私の父であった。
父は、古くからの伝統を重んじみ、実の妹と結婚をし、兄と私、弟を作った。
母は、早くにその命を遂げた。
その最後は、とても幸せそうだった。

兄は、武術や、勉学に非常に長けていて、とても、尊敬できる人であった。
私は今日、この人と、結納式を挙げる予定なのである。
弟は、若くして、国の反乱組織にその身を投じ、いつしか家を出、私達の前から姿を消した。
元気に暮らしていつのだろうか?
何故、自分の身分を捨ててでも、その組織に、力を貸したのだろうか?
それは、定かではない。

『絶対に、い・や!!
こんなとこ、すぐにでも、出て行ってやる!!』

私は、昨日、弟と同じように、王宮を飛び出した。
だって、好きな・・・人と結婚できない、その法律が私は許せなかったから。
そして、今、王宮から一番近いその城下に身を潜めているのだ。
町中大騒ぎだった。
壁には、ご結婚おめでとうだの、特売セールだの・・・。
私が、いなくなれば、兄は誰と結婚し、その血を引き伸ばすのだろうか?
お兄ちゃん・・・。

そんなこと、私の知ったことではなかったけれど。

one letter 

September 29 [Fri], 2006, 22:13
思うことが全てじゃないことは分かっていた。
思うことで、何が救われると言ったら、それは自分自身の心だろう。
たとえ、相思相愛であっても結ばれることが出来ない。
それが、俺達の、恋なのである。
確かに彼女は俺にこう言った。

『私は君を、君だけを、愛している。』

こう言ったのだ。
そして続けてこう言った。

『だけど、私は、私だけが決めた思いを、決意を自分で破ることは出来ない。
だから、君の傍には、いられない。
たとえ君が、私を、愛してると言ったとしても。』

俺自身のために、自分を犠牲にした彼女に、『僕』はなす術もなかった。
ことの事実を知ったのは、彼女が、僕の前から去った、3年後。
3年後なのだ。
3年の間、僕は彼女を恨みもした。
憎みもした。
忘れようともした。
殺したいとも思った。
死にたいとだって思った。

だけど、この一通の手紙を見て、僕の凍りきった心は、灯が灯ったみたいに熱くなって、そして、頬を伝った一筋の涙は、紛れもなく、彼女をまだ好きだと言う、証だった。











私は、きっと死ぬまで、君だけのモノです。

貴方達を想う時間の中でこんなにも至福に満ちた瞬間を得たのは久しぶりだった。 

September 29 [Fri], 2006, 19:26
『最後の選択』

殺すか。
生かすか。
それを決めるのに時間は、かからなかった。
生かすこれしか道はないのだろう。
彼女の生きた道を、彼女の苦難に満ちた人生を、ここで葬り去ることは、新たな憎しみを生み、きっとこの世界を再び傷つけるはずだから。

『貴方は生きていい。』

『貴方の苦しみや、悲しみ、これまでに受けた屈辱の数々、私達が全て飲み込むから。
貴方は貴方の行きたいように生きればいい。
生きて欲しい。』

心からこの言葉を発した。
彼女の冷え切った心にそれは通じたのだろうか?
それとも、この言葉さへも、彼女の、憎悪には負けてしまうのだろうか?
そう、思った瞬間、一筋の光が、
仲間と、私の親友と、再会したときのようなその光が、私の胸を貫いた。

「だったら一緒に死んで。。。」

“生きて”といったその言葉は通じなかった。
それでも、彼女がそれを望むのなら。
彼女の魂がそれによって癒えるのなら、これぐらいのこと、造作のない。

『分かった』

「「「「飛鳥?!」」」」

声は、小さくなっていった。

あぁ、最後に言わなければならない。
仲間。
全員そろった、私の大切な仲間に。

『貴方達を想う時間の中でこんなにも至福に満ちた瞬間を得たのは久しぶりだった。』

と。

最終決断。 

September 03 [Sun], 2006, 23:38
答えを決めた。
迷わなかった。
それを言ったらそんなの嘘になるって決まってる。
でも、自分達がしてきたことを考えたら、そんな悩み、ちっぽけだった。
私達は、いや、私は、自分の考えを、意思を貫き通すためにたくさんのものを犠牲にしてきたのだ。

友達の時間。
彼女達は有無を言わず、私の差し出した問いかけに、
yes
こう答えた。
嬉しくもあったけれど、悲しくもあった。
自分の驕りのために、彼女達の時間を、歩みをとめてしまったのである。
もしあの時私があんな決断をしないでここを去っていれば、彼女達もここに留まることはなかっただろう。

世界を敵に回した。
世界の脅威になった。
たくさんの罵倒の言葉をうけたし、
たくさんの人を傷つけた。
1人の友を守るために。
1つの約束のために。
それが正しいかなんて、私には分からない。
周りから見れば私達のしていることは、恐怖や、酷悪に違いなかっただろうし、
また何万年と続くその生活に、疲れもきていただろう。
しかし私は、たった1人のために、それを決めたのだ。
謝罪の言葉なんて、いくら言っても、心に届くことはないだろう。
許してくれとも思わない。
私は私が正で、彼女を失うことが悪に思えたから。

白。 

March 22 [Wed], 2006, 2:08
彼女は真っ白だった。
汚れたコトさえしらない、純真無垢で、天使のような、儚く、綺麗で、そして、素直だったんだ。


〜COLOR〜
SIDE STORY OF WHITE .


彼女の名前を知ったのは、暖かい春の陽気と風で吹かれた桜の花びらが舞い込むような、優しく、生命の息吹が感じられる、いかにも彼女を思わせる、そんな日だったんだ。
俺達の生き様は汚かった。
皆身寄りのない子供たちばかりが集められた収容所だった。
中には自身の親を自らで危めた残忍・冷酷な者もいただろうし、中には、銃火器や戦闘兵器の取扱にやたら慣れているものばかりだった。
組織は俺達の特出した能力を更に開花させ、自分達の仕事の手伝いをさせていた。
仕事はもちろん闇に紛れて行う裏家業で、人を危めたり何か怪しい薬の開発をしていた。
彼女は特級薬剤管理課人体実験室にいるクルーの一人だった。
人体実験っと言っても、彼女は自身を実験体として薬を投与し、研究の成果と薬の反応を随時幹部に知らせていた。
俺はというと、飛び道具を専門とした、育成場で日々きつい訓練や精神鍛練の為に仕事を少しずつ任されていた。

初めて言葉を交わしたのは練習中に怪我をした俺が保健管理課に治療を受けに行った時彼女が偶然居合わせたのがきっかけだった。

ちょと休憩。
しばしお待ちを。

アンダーブラック。 

March 21 [Tue], 2006, 8:42
全知全能、世界を統治する神にも1つだけ汚点があると、昔聞いたコトがあった。
何故今、それを思い出したのかは、分からない。
だけど、過去の忌まわしい記憶と共に、うっすらと心の片隅に残っている。



今の生活はかつて私が夢に見、羨望の眼差しを送っていたものなのだ。
神を崇拝するコトもなく、悪魔の誘惑に迷うこともなく、ただ自分の愛する人と自由に、そして、淡々と日々過ごしている。
彼も私もある程度の力と地位をもっていたが、それには全く興味がなかった。
サタンをご存知であろうか?
そぅ、私たちはサタンの位を与えられた、立派な特級一流悪魔なのだ。
だからと言ってこの地位があろうがなかろうが、私たちの生活は変わらないだろうけれど。

私は自ら堕天したのだ。
神の寵愛を一身に受けた私は、いつしかその神に反発を覚えたのだった。
それよりなにより、姉の命を奪った神が憎かったのかもしれない。
私の肉体は他の人のそれとは少し違っていた。
妹が欲しかった姉達、エレメンツは自分の力を出して私を生成した。
そこに神の手が加わり、私という形が作られたのだった。
その証拠として、髪は銀色をしており、肌はまるで陶磁器の様に白く、眼は紫闇の色をしていた。人々はまれで私を人形のように見るだけで決して触れようともせず、口々に『神に寵愛された天使』と言った。
私にも名前はあったというのに。

悲哀。 

February 12 [Sun], 2006, 1:24




死しても尚流れ続けた涙。


幸せだったの。 

February 10 [Fri], 2006, 13:19
どんな灰色の世界でも、あんたがいれば私は幸せだったの。
幸せだったの。
なんで過去形ってあなたは思うかもしれない。
だって・・・今ここに貴方はいない。

史上最悪の結末。

だって目覚めたとき貴方はそこにいなかったもの。
私の傍に会ったのは折りちぎった血痕のついた貴方の角と私の周りを囲む草木たちだけだった。
貴方はいなかったの。
千年も昔確かに約束したその誓いは見事にも砕け散った。