もう一度願おう 

April 07 [Tue], 2009, 21:38


諦めを常として来しわが考え方二人となれば汝を寂しがらせむ

合同歌集「自生地」宮本利男



思うままに生きることは叶わぬ時代、
自分の願いが叶う事などないと諦めていた。

いつしか、そんな自分にも慣れ、
血を吐くように求める願いが、何度と無く踏みつけられていくことを、辛いとも思わなくなっていった。


けれど、
愛する君が、
誰よりも大切な、笑わせたい君が。

捨てられていく私の思いを、
踏みつけにされて痛みも感じなくなってしまった私を、
寂しそうに見るから。
君が辛く痛そうな顔で目を伏せるから。


私は、君の痛みが無くなればいいと思う。



農業新聞の名句より。
なんと優しい歌だろうか。


子の曰わく 

April 18 [Wed], 2007, 20:48
子の曰わく、吾れ十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順がう。
七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。



「曰わく」は「いわく」ではなく、「のたまわく」と読むべし。
最近、自分の中で論語ブームが来ている。


冒頭の文はおそらく、教科書に取り上げられやすいために、
論語の中で最も認知度が高い文章のうちの一つであろう。

学生時代は、
十五で学を志したり、五十にして天命を知ったあたりが琴線に触れたので、
後半部分はあまり記憶に残っていなかった。

今は七十の下りが一番心にひびく。


思うままに行動しても道徳に反しない。いかにも君主である。
なんと素晴らしいことだろうか。


私は一生辿り着けないと思う。

心逸る 

February 09 [Fri], 2007, 20:22
如何にして世界を揺るがす発見ができるのか。

環境の不遇を言えるほど、努力をしていないのは分っている。

分かっている、というだけで許されるほど、
与えられたものは少なくないのに。


以下、Science 和文より。

タンパク質中の20種の共通アミノ酸は、ゲノム中では4種のDNA塩基からなる三つ組コード(4の3乗通りで計64種類の異なったコドンを表現できる)によって表されるが、それらアミノ酸の多くは1通り以上のコドンによってコードされている。

 異なっているが同義であるコドンは、RNAの構造と安定性に影響していて、またタンパク質翻訳率にも影響する。細菌では、それらがタンパク質フォールディングにも影響することが知られている。それらは真核生物においても同様の効果をもたらすのだろうか? 

 Kimchi-Sarfatyたちは、ヒト多剤耐性1(MDR1)遺伝子を調べ、比較的ありふれた一塩基多型、すなわちATCをATT(どちらもイソロイシンを示す)に変え、しかも別の2つの多型性と組み合わさったもの、がタンパク質の高次構造の変化の原因となり、また薬剤や阻害薬との相互作用の変化の基礎をなす、ということを示している。

A "Silent" Polymorphism in the MDR1 Gene Changes Substrate Specificity
p. 525-528.
GENETICS: SNPs, Silent But Not Invisible
p. 466-467.
Strong Relationship Between DMS and the Solar Radiation Dose over the Global Surface Ocean
p. 506-508.

やさしい緑の育て方 

October 16 [Mon], 2006, 21:52
いつか、友人に

「植物を育てられない。どうしても枯らしてしまう」

と言った。




私は植物を育てられない。

水を遣り忘れる。
水を遣り過ぎる。
サボテンでさえ枯らす。

私が水を遣りたい時に水を遣る。
水を遣りたくない時には忘れている。


友人は言った。

植物が、必要なときに必要なだけ、
水をあげられるようになれば、ちゃんと育てられるようになるよ。





植物を、

ちゃんと育てられるひとは、

誰かをも、

ちゃんと大切にできるひとだとか、

言えやしないのはわかっているけれど



植物に

やさしくできないひとは

大切な誰かにも

やさしくできない  のではないかと思う。





paradigm shift? 

May 10 [Wed], 2006, 19:49

以後、この説が定説となる可能性はいかばかりか。
生物の進化の歴史を追うロマンと信憑性如何に、
一石を投じることになるのは確実であろう。

以下和文より。


 ミトコンドリア(mt)DNAの可変性は、mtDNAが進化においては本質的に中立である、という前提のもと、個体群サイズ、歴史、および多様性を推定するためにしばしば使用される。

 Bazinたち(p. 570;Eyre-Walkerによる展望記事を参照)は、幅広い動物種のあいだで、異系酵素(アロザイム)、核DNA、およびmtDNAにおける多型を比較した。
種内でのアロザイムと核DNAの可変性は、予想された種の存在度と生態学的な可変性とに相関しているが、その一方でmtDNAの可変性に関して、幅広い分類群のあいだで本質的な相違は見られなかった。逆に、mtDNAは、有益な変異を回帰的に固定化し、そして連鎖する遺伝子座の可変性を失ってきた様に思われる。このように、mtDNAは決して中立的なマーカーではない;その多様性は予測不可能なものであり、そして個体群の歴史や人口統計学を反映していない可能性がある。(NF)


Population Size Does Not Influence Mitochondrial Genetic Diversity in Animals p. 570-572.
EVOLUTION: Enhanced: Size Does Not Matter for Mitochondrial DNA p. 537-538.

克己 

May 10 [Wed], 2006, 19:42
もうちょっと もうちょっと
僕を信じてみて
こうなっちゃ こうなっちゃ
後戻りできない
イメージはいつでも 雨のち晴れ

優秀な人材と勘違いされ
あの日の僕はただ
過酷なしがらみを 掻き分けては
頭を下げていた

若さで乗り切れるのも 今年ぐらいだね
この先どうなるのかなんて 誰もわからない
その日暮し 楽しく生きりゃいいのかもしれないね
そんな事思いながらも また日が暮れる

もういいや もういいや
疲れ果てちまった
そう言って そう言って
ここまで来たじゃないか
今日は雨降りでも いつの日にか

もうちょっと もうちょっと
頑張ってみるから
ねえもっと ねえもっと
いい事があるかな
イメージはいつでも
雨のち晴れ いつの日にか 虹を渡ろう




向うから来ない限り、絶対にこちらから連絡はしない。


こういう所が、私を私たらしめ、

また同時に、身動きできなくさせているのかもしれない。

Cellulose Synthase-Like CslF Genes 

April 11 [Tue], 2006, 22:27
大麦とコメの染色体上の遺伝子はあまりパラレルでない、というpaperを数ヶ月前に見た気がするのだが。

以下和文より。


草の細胞壁は特殊なタイプの多糖体のグルカンを含んでいる点で、他の植物のそれとは異なっている。Burtonたちはこのたび、コメの(1,3;1,4)β-D-グルカン合成酵素を同定した(p. 1940; またKeegstraとWaltonによる展望記事参照のこと)。これは種子の粒に特異的なグルカンの産生にとって決定的なものである。
このコメの遺伝子は、麦芽の質に影響を与えるオオムギの量的形質遺伝子座との比較によって同定された。細胞壁の背後にある複合糖質の生化学についての理解の改善によって、草を燃料、食物あるいは繊維など、特異的目的に合わせて変えることが可能になるであろう。(KF,hE)
Cellulose Synthase-Like CslF Genes Mediate the Synthesis of Cell Wall (1,3;1,4)-ß-D-Glucans p. 1940-1942.
PLANT SCIENCE: β-Glucans--Brewer's Bane, Dietician's Delight p. 1872-1873.

On Making the Right Choice 

March 30 [Thu], 2006, 12:34

幸福や満足のかたちは 


「人によって違う」

そう言ってしまえるのならば

               それまでだけれど。


以下Sciense和訳より抜粋。

Dijksterhuisたち(p. 1005; Millerによるニュース記事参照)は、単純な決定(シャンプーの買い物など)については、予想通り十分に考えて下した決定は、考えない場合よりも満足なものと判断できるような選択をすることを示している。しかし、決定が複雑(車のようにより高価で多くの特徴がある)になると、最適な組み合わせに対して、数多くの置換(permutations)をふるいにかけるための選択に注力するのではなく、無意識に任せることの方がより良い決定や満足のいく決定が得られる。(TO)

On Making the Right Choice: The Deliberation-Without-Attention Effect p. 1005-1007.

単一のメッセンジャーRNA(mRNA)分子の検出は、生きた細胞内の遺伝子発現に関するすばらしい洞察をもたらす。 

March 29 [Wed], 2006, 12:49
以下Sciense和訳より抜粋。

  Yuたち(p.1600)は、生きた大腸菌細胞内の単一のタンパク質分子を画像化する方法を開発した。彼らは、膜ターゲットバ―ジョンの黄色蛍光タンパク質(YFP)を抑制条件下で発現させ、YFP分子が合成される際の個々の膜-局在化YFP分子を検出した。YFPタンパク質分子はバースト状に発現し、個々のバーストは確率的に転写されるmRNA分子から始まっている。この技術は細胞内に数少ない量で存在する多くのタンパク質の動的な研究を可能とする。(KU,NF)


手段として有効なほどであるなら・・・

Probing Gene Expression in Live Cells, One Protein Molecule at a Time p. 1600-1603.

おもしろき こともなきよをおもしろく 

March 24 [Fri], 2006, 22:06
 
半年ほど前に気に入って買って、

数ヶ月前から使い始めたマグカップを、割った。


それはどこかの誰かが作ったもので


器つくりの端くれとしては、

それはあくまで他人のものだけど


隙の無いつくりと 手触りが
いかにも私の作品に似て
けれど同時に私が決して作らない ほかのだれかの作品であった。



気持ちだけ追いかけて届かずに手から滑り落ちたその直後、


ぱーん(ミ♭)

とてもいい音がして


胸がすっとしてしまった。






P R
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