家族や友人などを自殺で失った人たちの交流の場「自死遺族支えあいの会」が、横須賀市内で定期的に開かれている。つらい経験を参加者で共有し、自らの意思で体験や思いを語る貴重な場となっている。進行役を務めるNPO法人「全国自死遺族総合支援センター」の代表は「大切な人の自殺を経験し一人で苦しみを抱え込んでいる人がいたら、参加してみてほしい」と呼び掛けている。
会でのやりとりは外部に公表されることはなく、体験を話すことも義務ではない。2008年11月に当時17歳だった最愛の息子を自殺で亡くした女性も参加者の一人。「つらい過去を思い返すのが怖かった」と初めは会への参加をためらった。気持ちが少し落ち着いた現在は、「自分と同じような悲しい思いをする人がこれ以上出ないように、話をしたり話を聞いたりすることで、苦しんでいる人の役に立てたら」との思いで参加している。
約2年前に54歳だった夫を自殺で亡くした女性。「話をできる人が周りにいなかった。会に参加して、落ち込んだときに支えてもらいすごく助かった。この2年間家にこもっていたら気付けなかったことがたくさんある」と話す。
また、代表は「なぜ身近な人が自殺する前に気付くことができなかったのか」などと周りに責められる遺族が多くいる現状を挙げ、自殺に対する社会の無理解が遺族の第二の苦しみを生んでいると指摘する。
「遺族が抱える悩みはそれぞれ違う」と代表。「参加者のさまざまな体験を聞くことで生きていく選択肢を広げることができる」と話している。会は、偶数月の第3月曜日、午前10時から横須賀市保健所(西逸見町)で開催している。次回は6月21日。問い合わせは市保健所健康づくり課、電話046(822)4336。
【5月4日15時30分配信
カナロコhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100504-00000013-kana-l14