親族の披露宴で「別れの一本杉」を唄ったおっさん(『相応しさ』の原則)

November 03 [Tue], 2015, 21:47
中学三年の時に親戚の姉ちゃんが結婚し、
その披露宴で俺はギターを弾くことになった。

正直、当時まったく気乗りしなかったし、
怒りさえ覚えた。

なぜならその親戚の姉ちゃんが俺の初恋の人だったからだ。

最初にその親戚の姉ちゃんと会ったのは小学校1年ぐらいの時で
当時中学生ぐらいだったその姉ちゃんに会う為に母方の実家に帰るのが楽しみだったし、
川遊びでその姉ちゃんの白Tシャツに赤チェックのブラが透けてたのは
今でも脳内に刻まれている(変態かと思うかもしれないけどごめんなさい。実際そうだ!w)

そんな感じだったんで披露宴当日に姉ちゃんの旦那さんと初めて会った時は
「お前か・・・お前が姉ちゃんをとったのか・・・!」と、
ジェラシーの炎で一杯だった。

前段が長くなったがその披露宴の席で、
俺らが演奏する前にあるおっさん(どちらの親族かとかもう忘れたし名前も覚えてない)が、
カラオケで選曲したのが
春日八郎の「別れの一本杉」だった。


「ちょっとそれってどうなん!?」と俺も思ったし回りの親族もある種ザワついた雰囲気を出したが、
みんな制止に動くまもなくイントロを終え、おっさんが唄いだした。



それからエンディングまでは場の雰囲気がビミョーーーな感じになったのを覚えている。


その場、そのイベントにはそれにあった「相応(ふさわ)しさ」がある。
「私のイメージカラーはピンクなの!」と言って親族の葬式に
ピンクのスーツを着てくる人はあんまりいないと思う。

いたらいたでユニークだと思うけど俺がその人の関係者なら絶対式と名のつくものに
その人は呼ばない。

その「別れの一本杉」を唄ったおっさんが今どうしてるかは俺は知らん。
名前も覚えてないし、俺の人生の中では「相応しくない人」のレッテルを貼られて
通り過ぎていった人の一人だ。興味もない。


翻って、俺は暦1年足らずの拙いギター、ボーカルは俺の姉(別に歌をガチでやってたワケじゃない)。

その二人のユニットで演奏した曲は
当時大ヒットしたGLAYの「HOWEVER」。

絶え間なく注ぐ愛の名を
永遠と呼ぶ事ができたなら
言葉では伝えることがどうしてもできなかった
愛しさの意味を知る


ウチら姉弟はたぶん、あの席で最高のパフォーマンスをした。

親戚のねえちゃん、最近連絡すらとってないけど幸せにやってる事を祈ります。
旦那さんはドラマーだったので、どっかでセッションしてみたい。