ブラック・ダリア

October 15 [Sun], 2006, 9:49
「ブラック・ダリア」 2006年 米

★★★★

戦後間もない1947年、ロスを震撼させた猟奇殺人事件。ハリウッドで夢に
破れ「ブラック・ダリア」の通り名で呼ばれていた娼婦は、世界一有名な死体と
なったが、ついに真相が明らかになることはなかった。この実在の迷宮入り
事件をモチーフに書かれた小説の映画化。


対照的な元ボクサー、ミスターアイスマンこと、バッキー・ブライカート(ジョルシュ
・ハートネット
)とミスターファイアーこと、リー・ブランチャード(アーロン・エッカード)。
2人の特捜課の刑事がこのブラック・ダリア事件担当になり魅了され振り回され
ていく、という物語。

地方検事の発案した市警PRのボクシング試合(八百長試合)で親しくなった
バッキーとリー。
リーは7年前に獄中へ叩き込んだ強盗犯デウイットの情婦のケイ(スカーレット
・ヨハンソン
)と同棲中だったが試合を機に親しくなったバッキーといつも3人で
行動を共にするようになる。
バッキー達が追っていた凶悪犯ナッシュの張り込み中に、現場にいたタレ込み屋
のフィッチと連れの女をリーが誤って撃って死亡させるというアクシデントが。

その頃、ダウンタウンの空き地でロスを震撼させる殺人事件が起こっていた。
全裸の女性が腰から真っ二つに切断された死体で放置されていた。血は抜き
取られ腰部の内臓は取り出され・・顔には口を耳まで裂かれ・・・

「セブン」以来随分と猟奇殺人事件を扱った映画を観てきたがこれは本当に
あった事件だ・・・悪魔の仕業としか思えない。
悪魔の仮面を被った人間の・・・。殺すだけでも罪なのにここまで死体を傷つける
意味は??

街娼達への「警鐘」か?
ブラック・ダリア事件の死体の身元はエリザベス・ショート(ミア・カーシュナー
と判るが、彼女のオーディションのVTRなどを観た刑事はかたやクールに、かた
や熱くその美しさやなまめかしさに魅了されていく。



ケイは刑期を終えて出所するデウイットに怯えるが(法廷で彼が不利になる証言
をしたので)「君を守るから」と言っていたリーは、事件解明に寝食を忘れるほど
のめりこんでいき、それをケイに涙ながらに訴えられ咎めるバッキーもまた、調査
にはまっていく。

ベティ(エリザベスの愛称のようだ普通べスじゃないの?)のルームメイト、ローナ
を捜すが彼女も行方を眩ましていた。
ベティとローナが出入りしていたというレズ・バーで聞き込みをはじめるとそこに
ベティにそっくりの黒づくめのドレスを着た黒髪の女が現れる。
マデリン・リンスコット(ヒラリー・スワンク)だった。彼女はハリウッド土地開発
で財を築いた富豪の娘。
バッキーを誘惑してくるが、ベティ、ローナとは1度会った事があるだけと言う。

このバッキー、家に帰れば帰ったで、金髪で艶やかなケイがフェロモン攻撃。
そのケイの腰には「BD」と蚯蚓腫れのような火傷の跡が残されていた。

思わせぶりな所が随所に散りばめられている・・・が、もう一度観ないとわからない点も。



果たしてベティ殺しは憎しみか?
単なる死体嗜好?犯人は死体をさらす事で己の力をアピールしている
と、よく猟奇殺人にあたった心理捜査官は映画の中で言う。

ネタバレ言うと
富豪一家の気紛れに、田舎出の親にも見捨てられた

孤独な女性が弄ばれた

そんなお話だ。ニコラス・ケイジ主演の「8mm」もこんな映画だった。

ハリウッド・スターを夢見て都会へやってくる少女を食い物にする妖怪どもの
仕業なのだ。
ちょっと綺麗な少女が「綺麗だね〜〜綺麗だね〜〜」と言われて育ったら
女優を夢見るのも不思議ではない。が、ハリウッドで通用するほどの女性は
そうそう居ない。街で男に酒や食べ物をたかり、時には相手が男だろうが女だろ
うが金のために寝る。
ポルノまがいのビデオを撮られて、嫌だったんでしょうね。
涙を溢していたベティ。軽い女の子かもしれないけど無邪気なものじゃん。
それがあんなに酷い目に遭うなんて、しかも父親は「うちには5人も娘がいて
あいつは腐った林檎。自業自得」とまで言う始末。
マデリンも「あんな小娘1人死んだって何も変わらないわよ」とほざく。

いや、ブラック・ダリアの死はその痛ましい形相にみあった数だけ多くの者の
人生を狂わせる。

謎めいた官能の世界へ・・・・はたまた、金の匂いのする魅惑的な世界へ。
しかしラストはベティやマデリンとはうってかわって真っ白い服で眩いケイが、
傷ついてボロボロのバッキーを出迎える。 

ヒラリー・スワンクは知的な女性の役が合ってるのでは?男をたぶらかす役は
無理があったような気がする。ミア・カーシュナーとは似ても似つかないし。

それを「似てる〜〜似てる〜〜」と言われてもちょっと・・・^^
この辺が一番の敗因では?と思うのですが。
スカちゃんは痩せたようで大いなる美貌を発揮。ハリウッドの中堅どころの
女優達を震撼させたに違いない(笑)



この時代を再現したクラシカルな美術、かもしだすノワール。独特の雰囲気に 
やられて★追加で4つ^^

私は、ミア・カーシュナーの白黒VTRに魅了されました。

儚げで弱い女(でも毒性がありそうな)「ブラッグダリア」と芯の強い大輪の花
のようなケイとの対比が暗い映画に華を添えている。

しかし、どの女も「娼婦」なんだな〜〜〜と思いますね 

女優は平気で嘘をつく、女は平気で・・・といいますが傾城は桃色ほどの嘘をつく。

殿方はお気をつけあそばせ^^

【映画館での観賞】
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