概要

January 01 [Thu], 2015, 0:04

ふと思い立って作ってみた即興小説置き場です。

気が向いたら更新します。

現在の目標は30個。

お題はネットで適当に拾うか、友人達から協力を得てやってみようとしています。
もしくはコメントなどでお題を提供いただければしようさせていただきます。

ルールは制限時間、テーマ、必要条件(言葉、台詞、物の指定)を守ること。

とにかく打ち込んでネタを出すこと最優先で、誤字脱字は無視する可能性大。

小説以外に創作したものもアップするかも。


ゆるーい目で暇つぶし程度に読んでやってくださいm(_ _)m

【怪しい密売人】

November 11 [Sun], 2012, 23:58



「今日が何の日か知ってるかい?」
街中を歩いていると、突然何のアクションもなく話しかけられた。人通りの少なくないこの道で、なぜ俺が話しかけられたのだろうかと疑問に思いながら通り過ぎようとした。
「今日が何の日か知ってるかい?」
屈託のない笑顔はまるでピエロみたいだ。この肌寒く人恋しい夜には滑稽な展開だ。
通り過ぎようとしたはずが、同じ背丈の男に追い抜かれ、気づけば立ち止まっていた。
「今日……ですか?」
答えるつもりは毛頭なかったのだが、どうも空気を読んでしまったらしい俺の脳が、言葉を発するよう指令を出した。
目の前の男は、とてもうれしそうに口元を歪め、それが周りの店や月明かりの光加減ですごく奇妙な表情だった。
「お兄さん、いいものあるんだ。イチハンでどう?」
「いち、はん……?」
きっと何かを売ろうとしているのだろう、違法な薬とかそんな感じの。
また面倒なのに捕まったなあ……しかしイチハンって何だ? 一万五千円のことか?
「いらないです、結構です」
「そんなこと言わないで……こんな日には格別だよ、逆に言うと今日みたいな日くらいしか世間の目が一斉に向くことはない」
「違法なんでしょ? 犯罪に踏み入れる気はないですから」
食いつくのは予想できたからはっきりと断る。
しかし何か妙だ。妙なのはこの怪しい密売人の言ったこと。
違法な薬は別に今日でなくても売れるだろ……ああ、そういう話をして言葉巧みに誘導して買わせようとしているのか。
「今日限りですから。もしご縁があれば来年もお会いするかもしれませんがね」
「いらないです。さっきから断ってるじゃないですか。やめてください」
店の電気が減り、辺りに暗さが広がる。
相変わらずニヤニヤしたままのこの男は、タバコを取り出して口にくわえた。
「いいですよぉこれ。甘くて長いですから」
「結構です」
「病み付きになるのがね、強かですよねぇこういうのは」
しつこいなあ。ホントどうしたらいいんだこういう時。
はあ、とため息をつくと、ふむ、と怪しい密売人が呼応した。
「今夜お会いしたのも何かの縁。今日くらいはサービスしますよ」
「……はい?」
「受け取ってください。大丈夫、お金はいりません。今日という日を楽しんでください。残り数時間ですけどね」
どこからか箱を取り出し、俺の右手を掴み両手でしっかりと箱を握らせる。
お金はいりません、と言われたから突き返す気も起きないまま、視線を右手に握った箱に落とす。
そこには、ポッキーの箱があった。
「150円得をしたと受け取ってもいいですよ。それでは、またお会いできましたらその時は」
イチハン、って150円のことだったのか。
よく見るとその密売人がくわえていたのは、ポッキーだった。

「……プリッツの方がよかったな」
ポッキーを受け取った俺は、チョコが苦手だった。









即興小説ったーよりお題拝借。
・『こじれた密売人』
・30分以内
・台詞から開始
・食物は必須

ポッキー食べながらでしたー。
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