ビッグベアレイク
October 23 [Fri], 2009, 13:38
10月23日、2009 金 ビッグベアレイク 2009
秋晴れが続く中、と言ってもロスでは雨など降ることは滅多にないが、紅葉を見に行こうとご主人がいつもの気まぐれ心を起こし、前日にネットで僕が泊まれるキャビンを予約した。当日の朝早く、Qちゃんに2日分の餌と水を用意すると、まだ眠っている加優をたたき起こして、車で片道2時間、標高2500メートルのビッグベアレイクに向かう。今回は奥さんのほかに加優も加わったので僕は嬉しかった。冬はスキー場のメッカとなるが、真っ赤に燃えるような紅葉はなく、あったのは紅葉ならぬ黄葉であった。南カリフォルニアではしかたがないね、とご主人は諦め顔であった。ビジターセンターでハイキング場のパスを買うと、ビッグベアレイクの湖畔でお弁当を食べる。そしていよいよハイキングが始まった。ビジターセンター近くのトレイルを頂上目指して歩く。途中、僕達は何度も他のハイカー達やマウンテンバイクの人達に追いこされながら、ご主人のペースに合わせてゆっくりと登っていく。僕は帰り道の目印にウンチとオシッコを道端にかけながら登っていく。頂上まで往復で8.8キロ(5.5マイル)のトレイルだが、駐車場のゲートが夕方5時に閉まってしまうので、後一歩のところで引き返すことになった。ご主人は、お前達がのんびり歩くからだ、と僕たちのせいにする。山の夕暮れは早い。直ぐに予約したキャビンにチェックインして部屋で一休みすると、僕に餌と水の入ったお皿を残してご主人たちは外食に行ってしまった。キッチンにはマイクロオーブン、冷蔵庫、ガスストーブなどがあり、外にはバーベキューセットもついているのに料理しないのはもったいない。でもご主人は、犬を泊めてくれるホテルは他にないからしかたがないと言う。お土産に持ち帰ったドギーバッグの中身を見ると、ステーキとポテトであった。人間が食べるものは塩気が多いから僕は食べてはいけないと言い訳しながら、奥さんはステーキの一かけらだけ、しかも表面の塩気をご丁寧に水で洗い流し、ドライフードの上に載せて僕にくれた。長いハイキングで汗をかき、塩分が必要なのにと思いながらドライフードと一緒に食べる。部屋には暖房が入っているが、ご主人はわざわざ暖炉に薪をくべて火を起こす。せっかくキャビンに泊まったのだから気分を出したい気持ちはわかる。我が家の暖炉はガス式のイミテーションで味気もないが、本物の薪が燃えていくのはキャンプファイアのようで楽しい。ちらちらと燃えて行く薪を見ながら、僕はすっかり気持ちよくなって加優のベッドの上で眠ってしまった。
翌朝、朝早く、レイクまで散歩。奥さんは道端に生っているりんごを取ってかじりながら歩く。キャビンには無料で貸してくれる自転車やカヤックがあり、僕は加優を誘ったが、11時のチェックアウトの時間までぐっすり眠っている加優を起こすことはできなかった。朝食は簡単にシリアルと果物のほかに、奥さんがフレンチトースト、パンケーキを焼いてくれた。チェックアウトを済ますと、ご主人は昨日の足の痛みを押さえながらまたハイキング場へと向かう。今日は昨年の夏、余りの暑さで途中で引き返してしまったトレイルに再挑戦することになった。このトレイルは往復10キロ(6マイル)ある。黙々とただひたすらに歩く。ご主人は、紅葉がないと相変わらず文句を言っていたが、僕は、額に汗を流し、あえぎながら登るご主人の真っ赤な顔を盗みしている方がずっと面白かった。すれ違うハイカー達は僕に、かわいいねと言って声をかけてくれる。僕はその声に励まされたり、途中でレイクを一望しながら、三時間後に頂上に到着。そこには渓谷の景色があった。頂上で景色を眺めていると、栗毛色の馬に乗って登ってきた夫婦にであった。僕は馬を見たのは初めてであった。世の中には大きな動物がいるものだ。馬は僕と同じ優しい目をしていた。この馬も僕と同じように、ご主人に忠実なんだろうな。
下山は下り坂のみで1時間半。駐車場に戻ると4時半であった。奥さんは、二日連続で毎日、4時間、ぶっ通しで歩いた僕を褒めてくれた。水と果物で喉を潤すと、街中でちょうど開かれていた10月祭(秋の収穫祭)に出かけた。ご主人は始めは入場料が高いと文句を言っていたが、僕も一緒に中に入れると聞き、しぶしぶ入場料を払って中に入る。手作りの工芸品や特産品の食べ物の出店がいくつかあったが、どれも期待はずれだった。さらに奥へ進むと、ビッグベア市のシビックセンター(市民会館)の会場があり、中ではドイツ衣装をまとった人たちがフォークダンスをしていた。僕は建物の中には入れないので、ご主人は、外のテーブルに座ってドイツのウースト・ソーセージとサワーキャベツのディナープレート、そしてビールを注文。ご主人は僕がホットドッグを食べると共食いになるからと、変な理屈をこねて僕にソーセージを分け与えてくれない。それでもおこぼれに与かろうとご主人を見上げていると、次から次へと僕をかわいいと言って大勢の人たちが寄ってきて、ご主人になんと言う犬かなどと聞いてくる。中には柴犬かと確かめてくる人もいた。今まで見た中で一番かわいいなどと嬉しいことを言ってくれる人もいたが、ご主人は洋犬に見飽きているアメリカ人特有のお世辞だという。ご主人は僕だけがもてるので相変わらずヤキモチを焼いているようだ。会場内にはヤギ、豚、アヒルなどに触れるコーナーもあったが、皆僕をなでたがる。室内ではフォークダンス、外では僕が人気を独占、ご主人は褒められて顔をにんまりさせて、柴犬の宣伝をしていた。ご主人の食事が終ると、会場を後にして、いつもの桟橋で夕日が沈むのを見て、帰宅。ご主人と奥さんは足が痛いと言いながら僕とQ-ちゃんの餌皿にドライフードをおざなりに入れ、Q-ちゃんの砂箱をきれいにすると、旅行の後片付けもしないでびっこを引きながら二階に引き上げてしまった。Q-ちゃんが、遊ぼうと言って近寄ってきたが、さすがの僕もくたびれていたので、相手にせず直ぐに寝てしまった。
翌朝、階段を一歩一歩ゆっくりと降りてきたご主人は、ハイキングで砂埃になった僕の汚さにあきれて直ぐにお風呂に入れると言い出した。ご主人の足の痛みが取れてからでいいと抗弁する間もなく、お湯を張ったバスタブの中へ入れられてしまった。シャンプーをたっぷりつけて、ブラシでこすられると、お風呂の嫌いな僕は大声で泣き喚く。その声に何事かと飛んでやってきた加優は僕を助けるどころか、ご主人の味方をして僕にお湯をかける。ご主人は真っ黒になった湯船を僕に見せながら、これでまたきれいになったと喜んでいた。人間と一緒に住むと我慢しなければならないことがたくさんある。
疲れたご主人を励ます僕

My master, suddenly as usual, decided to go to Big Bear Lake for hiking. He made a reservation for a cabin by the lake on the internet and he packed Kayu who was still half-sleeping, his wife who was still preparing lunch boxes for the picnic and I who was excited and jumping on the couch, in the car and drove to the cabin. There were no red leaves but only green and yellow leaves in the Big Bear, altitude 7500 feet, a ski resort place in the winter. Because no rain this year, there was no waters along the trails, and the water level was lower than the last year. There were free rentals for bikes and kayaks at the cabin, but my master did not pay attention to those things but he chose hiking. 6 miles or about 4 hours walking each day. Only red color found in the mountain was his face, puffing and sweating. The rewards: sore feet and nagging from his wife. She said they were too old to do such long hiking. Before retuning to home, we went to the October Festival at the Big Bear. My master bought a German wurst sausage with sour kaut dinner plate at the stand and a glass of beer. At the festival, many people asked my master about me. “Oh, my god! I never seen such a cute dog!” screamed a young woman, “May I pet him?” a young girl, “It’s Shiba, isn’t it? My boss owns two Shibas. They are females and skinnier.” A young man. There was a pet animal corner in the festival. Ducks, fawns, sheep. But kids wanted touch me. I was the star again at the carnival.
秋晴れが続く中、と言ってもロスでは雨など降ることは滅多にないが、紅葉を見に行こうとご主人がいつもの気まぐれ心を起こし、前日にネットで僕が泊まれるキャビンを予約した。当日の朝早く、Qちゃんに2日分の餌と水を用意すると、まだ眠っている加優をたたき起こして、車で片道2時間、標高2500メートルのビッグベアレイクに向かう。今回は奥さんのほかに加優も加わったので僕は嬉しかった。冬はスキー場のメッカとなるが、真っ赤に燃えるような紅葉はなく、あったのは紅葉ならぬ黄葉であった。南カリフォルニアではしかたがないね、とご主人は諦め顔であった。ビジターセンターでハイキング場のパスを買うと、ビッグベアレイクの湖畔でお弁当を食べる。そしていよいよハイキングが始まった。ビジターセンター近くのトレイルを頂上目指して歩く。途中、僕達は何度も他のハイカー達やマウンテンバイクの人達に追いこされながら、ご主人のペースに合わせてゆっくりと登っていく。僕は帰り道の目印にウンチとオシッコを道端にかけながら登っていく。頂上まで往復で8.8キロ(5.5マイル)のトレイルだが、駐車場のゲートが夕方5時に閉まってしまうので、後一歩のところで引き返すことになった。ご主人は、お前達がのんびり歩くからだ、と僕たちのせいにする。山の夕暮れは早い。直ぐに予約したキャビンにチェックインして部屋で一休みすると、僕に餌と水の入ったお皿を残してご主人たちは外食に行ってしまった。キッチンにはマイクロオーブン、冷蔵庫、ガスストーブなどがあり、外にはバーベキューセットもついているのに料理しないのはもったいない。でもご主人は、犬を泊めてくれるホテルは他にないからしかたがないと言う。お土産に持ち帰ったドギーバッグの中身を見ると、ステーキとポテトであった。人間が食べるものは塩気が多いから僕は食べてはいけないと言い訳しながら、奥さんはステーキの一かけらだけ、しかも表面の塩気をご丁寧に水で洗い流し、ドライフードの上に載せて僕にくれた。長いハイキングで汗をかき、塩分が必要なのにと思いながらドライフードと一緒に食べる。部屋には暖房が入っているが、ご主人はわざわざ暖炉に薪をくべて火を起こす。せっかくキャビンに泊まったのだから気分を出したい気持ちはわかる。我が家の暖炉はガス式のイミテーションで味気もないが、本物の薪が燃えていくのはキャンプファイアのようで楽しい。ちらちらと燃えて行く薪を見ながら、僕はすっかり気持ちよくなって加優のベッドの上で眠ってしまった。
翌朝、朝早く、レイクまで散歩。奥さんは道端に生っているりんごを取ってかじりながら歩く。キャビンには無料で貸してくれる自転車やカヤックがあり、僕は加優を誘ったが、11時のチェックアウトの時間までぐっすり眠っている加優を起こすことはできなかった。朝食は簡単にシリアルと果物のほかに、奥さんがフレンチトースト、パンケーキを焼いてくれた。チェックアウトを済ますと、ご主人は昨日の足の痛みを押さえながらまたハイキング場へと向かう。今日は昨年の夏、余りの暑さで途中で引き返してしまったトレイルに再挑戦することになった。このトレイルは往復10キロ(6マイル)ある。黙々とただひたすらに歩く。ご主人は、紅葉がないと相変わらず文句を言っていたが、僕は、額に汗を流し、あえぎながら登るご主人の真っ赤な顔を盗みしている方がずっと面白かった。すれ違うハイカー達は僕に、かわいいねと言って声をかけてくれる。僕はその声に励まされたり、途中でレイクを一望しながら、三時間後に頂上に到着。そこには渓谷の景色があった。頂上で景色を眺めていると、栗毛色の馬に乗って登ってきた夫婦にであった。僕は馬を見たのは初めてであった。世の中には大きな動物がいるものだ。馬は僕と同じ優しい目をしていた。この馬も僕と同じように、ご主人に忠実なんだろうな。
下山は下り坂のみで1時間半。駐車場に戻ると4時半であった。奥さんは、二日連続で毎日、4時間、ぶっ通しで歩いた僕を褒めてくれた。水と果物で喉を潤すと、街中でちょうど開かれていた10月祭(秋の収穫祭)に出かけた。ご主人は始めは入場料が高いと文句を言っていたが、僕も一緒に中に入れると聞き、しぶしぶ入場料を払って中に入る。手作りの工芸品や特産品の食べ物の出店がいくつかあったが、どれも期待はずれだった。さらに奥へ進むと、ビッグベア市のシビックセンター(市民会館)の会場があり、中ではドイツ衣装をまとった人たちがフォークダンスをしていた。僕は建物の中には入れないので、ご主人は、外のテーブルに座ってドイツのウースト・ソーセージとサワーキャベツのディナープレート、そしてビールを注文。ご主人は僕がホットドッグを食べると共食いになるからと、変な理屈をこねて僕にソーセージを分け与えてくれない。それでもおこぼれに与かろうとご主人を見上げていると、次から次へと僕をかわいいと言って大勢の人たちが寄ってきて、ご主人になんと言う犬かなどと聞いてくる。中には柴犬かと確かめてくる人もいた。今まで見た中で一番かわいいなどと嬉しいことを言ってくれる人もいたが、ご主人は洋犬に見飽きているアメリカ人特有のお世辞だという。ご主人は僕だけがもてるので相変わらずヤキモチを焼いているようだ。会場内にはヤギ、豚、アヒルなどに触れるコーナーもあったが、皆僕をなでたがる。室内ではフォークダンス、外では僕が人気を独占、ご主人は褒められて顔をにんまりさせて、柴犬の宣伝をしていた。ご主人の食事が終ると、会場を後にして、いつもの桟橋で夕日が沈むのを見て、帰宅。ご主人と奥さんは足が痛いと言いながら僕とQ-ちゃんの餌皿にドライフードをおざなりに入れ、Q-ちゃんの砂箱をきれいにすると、旅行の後片付けもしないでびっこを引きながら二階に引き上げてしまった。Q-ちゃんが、遊ぼうと言って近寄ってきたが、さすがの僕もくたびれていたので、相手にせず直ぐに寝てしまった。
翌朝、階段を一歩一歩ゆっくりと降りてきたご主人は、ハイキングで砂埃になった僕の汚さにあきれて直ぐにお風呂に入れると言い出した。ご主人の足の痛みが取れてからでいいと抗弁する間もなく、お湯を張ったバスタブの中へ入れられてしまった。シャンプーをたっぷりつけて、ブラシでこすられると、お風呂の嫌いな僕は大声で泣き喚く。その声に何事かと飛んでやってきた加優は僕を助けるどころか、ご主人の味方をして僕にお湯をかける。ご主人は真っ黒になった湯船を僕に見せながら、これでまたきれいになったと喜んでいた。人間と一緒に住むと我慢しなければならないことがたくさんある。
疲れたご主人を励ます僕

My master, suddenly as usual, decided to go to Big Bear Lake for hiking. He made a reservation for a cabin by the lake on the internet and he packed Kayu who was still half-sleeping, his wife who was still preparing lunch boxes for the picnic and I who was excited and jumping on the couch, in the car and drove to the cabin. There were no red leaves but only green and yellow leaves in the Big Bear, altitude 7500 feet, a ski resort place in the winter. Because no rain this year, there was no waters along the trails, and the water level was lower than the last year. There were free rentals for bikes and kayaks at the cabin, but my master did not pay attention to those things but he chose hiking. 6 miles or about 4 hours walking each day. Only red color found in the mountain was his face, puffing and sweating. The rewards: sore feet and nagging from his wife. She said they were too old to do such long hiking. Before retuning to home, we went to the October Festival at the Big Bear. My master bought a German wurst sausage with sour kaut dinner plate at the stand and a glass of beer. At the festival, many people asked my master about me. “Oh, my god! I never seen such a cute dog!” screamed a young woman, “May I pet him?” a young girl, “It’s Shiba, isn’t it? My boss owns two Shibas. They are females and skinnier.” A young man. There was a pet animal corner in the festival. Ducks, fawns, sheep. But kids wanted touch me. I was the star again at the carnival.

























