ビッグベアレイク 

October 23 [Fri], 2009, 13:38
10月23日、2009 金 ビッグベアレイク 2009

秋晴れが続く中、と言ってもロスでは雨など降ることは滅多にないが、紅葉を見に行こうとご主人がいつもの気まぐれ心を起こし、前日にネットで僕が泊まれるキャビンを予約した。当日の朝早く、Qちゃんに2日分の餌と水を用意すると、まだ眠っている加優をたたき起こして、車で片道2時間、標高2500メートルのビッグベアレイクに向かう。今回は奥さんのほかに加優も加わったので僕は嬉しかった。冬はスキー場のメッカとなるが、真っ赤に燃えるような紅葉はなく、あったのは紅葉ならぬ黄葉であった。南カリフォルニアではしかたがないね、とご主人は諦め顔であった。ビジターセンターでハイキング場のパスを買うと、ビッグベアレイクの湖畔でお弁当を食べる。そしていよいよハイキングが始まった。ビジターセンター近くのトレイルを頂上目指して歩く。途中、僕達は何度も他のハイカー達やマウンテンバイクの人達に追いこされながら、ご主人のペースに合わせてゆっくりと登っていく。僕は帰り道の目印にウンチとオシッコを道端にかけながら登っていく。頂上まで往復で8.8キロ(5.5マイル)のトレイルだが、駐車場のゲートが夕方5時に閉まってしまうので、後一歩のところで引き返すことになった。ご主人は、お前達がのんびり歩くからだ、と僕たちのせいにする。山の夕暮れは早い。直ぐに予約したキャビンにチェックインして部屋で一休みすると、僕に餌と水の入ったお皿を残してご主人たちは外食に行ってしまった。キッチンにはマイクロオーブン、冷蔵庫、ガスストーブなどがあり、外にはバーベキューセットもついているのに料理しないのはもったいない。でもご主人は、犬を泊めてくれるホテルは他にないからしかたがないと言う。お土産に持ち帰ったドギーバッグの中身を見ると、ステーキとポテトであった。人間が食べるものは塩気が多いから僕は食べてはいけないと言い訳しながら、奥さんはステーキの一かけらだけ、しかも表面の塩気をご丁寧に水で洗い流し、ドライフードの上に載せて僕にくれた。長いハイキングで汗をかき、塩分が必要なのにと思いながらドライフードと一緒に食べる。部屋には暖房が入っているが、ご主人はわざわざ暖炉に薪をくべて火を起こす。せっかくキャビンに泊まったのだから気分を出したい気持ちはわかる。我が家の暖炉はガス式のイミテーションで味気もないが、本物の薪が燃えていくのはキャンプファイアのようで楽しい。ちらちらと燃えて行く薪を見ながら、僕はすっかり気持ちよくなって加優のベッドの上で眠ってしまった。
翌朝、朝早く、レイクまで散歩。奥さんは道端に生っているりんごを取ってかじりながら歩く。キャビンには無料で貸してくれる自転車やカヤックがあり、僕は加優を誘ったが、11時のチェックアウトの時間までぐっすり眠っている加優を起こすことはできなかった。朝食は簡単にシリアルと果物のほかに、奥さんがフレンチトースト、パンケーキを焼いてくれた。チェックアウトを済ますと、ご主人は昨日の足の痛みを押さえながらまたハイキング場へと向かう。今日は昨年の夏、余りの暑さで途中で引き返してしまったトレイルに再挑戦することになった。このトレイルは往復10キロ(6マイル)ある。黙々とただひたすらに歩く。ご主人は、紅葉がないと相変わらず文句を言っていたが、僕は、額に汗を流し、あえぎながら登るご主人の真っ赤な顔を盗みしている方がずっと面白かった。すれ違うハイカー達は僕に、かわいいねと言って声をかけてくれる。僕はその声に励まされたり、途中でレイクを一望しながら、三時間後に頂上に到着。そこには渓谷の景色があった。頂上で景色を眺めていると、栗毛色の馬に乗って登ってきた夫婦にであった。僕は馬を見たのは初めてであった。世の中には大きな動物がいるものだ。馬は僕と同じ優しい目をしていた。この馬も僕と同じように、ご主人に忠実なんだろうな。
下山は下り坂のみで1時間半。駐車場に戻ると4時半であった。奥さんは、二日連続で毎日、4時間、ぶっ通しで歩いた僕を褒めてくれた。水と果物で喉を潤すと、街中でちょうど開かれていた10月祭(秋の収穫祭)に出かけた。ご主人は始めは入場料が高いと文句を言っていたが、僕も一緒に中に入れると聞き、しぶしぶ入場料を払って中に入る。手作りの工芸品や特産品の食べ物の出店がいくつかあったが、どれも期待はずれだった。さらに奥へ進むと、ビッグベア市のシビックセンター(市民会館)の会場があり、中ではドイツ衣装をまとった人たちがフォークダンスをしていた。僕は建物の中には入れないので、ご主人は、外のテーブルに座ってドイツのウースト・ソーセージとサワーキャベツのディナープレート、そしてビールを注文。ご主人は僕がホットドッグを食べると共食いになるからと、変な理屈をこねて僕にソーセージを分け与えてくれない。それでもおこぼれに与かろうとご主人を見上げていると、次から次へと僕をかわいいと言って大勢の人たちが寄ってきて、ご主人になんと言う犬かなどと聞いてくる。中には柴犬かと確かめてくる人もいた。今まで見た中で一番かわいいなどと嬉しいことを言ってくれる人もいたが、ご主人は洋犬に見飽きているアメリカ人特有のお世辞だという。ご主人は僕だけがもてるので相変わらずヤキモチを焼いているようだ。会場内にはヤギ、豚、アヒルなどに触れるコーナーもあったが、皆僕をなでたがる。室内ではフォークダンス、外では僕が人気を独占、ご主人は褒められて顔をにんまりさせて、柴犬の宣伝をしていた。ご主人の食事が終ると、会場を後にして、いつもの桟橋で夕日が沈むのを見て、帰宅。ご主人と奥さんは足が痛いと言いながら僕とQ-ちゃんの餌皿にドライフードをおざなりに入れ、Q-ちゃんの砂箱をきれいにすると、旅行の後片付けもしないでびっこを引きながら二階に引き上げてしまった。Q-ちゃんが、遊ぼうと言って近寄ってきたが、さすがの僕もくたびれていたので、相手にせず直ぐに寝てしまった。
翌朝、階段を一歩一歩ゆっくりと降りてきたご主人は、ハイキングで砂埃になった僕の汚さにあきれて直ぐにお風呂に入れると言い出した。ご主人の足の痛みが取れてからでいいと抗弁する間もなく、お湯を張ったバスタブの中へ入れられてしまった。シャンプーをたっぷりつけて、ブラシでこすられると、お風呂の嫌いな僕は大声で泣き喚く。その声に何事かと飛んでやってきた加優は僕を助けるどころか、ご主人の味方をして僕にお湯をかける。ご主人は真っ黒になった湯船を僕に見せながら、これでまたきれいになったと喜んでいた。人間と一緒に住むと我慢しなければならないことがたくさんある。

疲れたご主人を励ます僕









My master, suddenly as usual, decided to go to Big Bear Lake for hiking. He made a reservation for a cabin by the lake on the internet and he packed Kayu who was still half-sleeping, his wife who was still preparing lunch boxes for the picnic and I who was excited and jumping on the couch, in the car and drove to the cabin. There were no red leaves but only green and yellow leaves in the Big Bear, altitude 7500 feet, a ski resort place in the winter. Because no rain this year, there was no waters along the trails, and the water level was lower than the last year. There were free rentals for bikes and kayaks at the cabin, but my master did not pay attention to those things but he chose hiking. 6 miles or about 4 hours walking each day. Only red color found in the mountain was his face, puffing and sweating. The rewards: sore feet and nagging from his wife. She said they were too old to do such long hiking. Before retuning to home, we went to the October Festival at the Big Bear. My master bought a German wurst sausage with sour kaut dinner plate at the stand and a glass of beer. At the festival, many people asked my master about me. “Oh, my god! I never seen such a cute dog!” screamed a young woman, “May I pet him?” a young girl, “It’s Shiba, isn’t it? My boss owns two Shibas. They are females and skinnier.” A young man. There was a pet animal corner in the festival. Ducks, fawns, sheep. But kids wanted touch me. I was the star again at the carnival.


ご主人の言い分、僕の言い分 

January 24 [Sat], 2009, 9:41
1月24日、2009 ご主人の言い分、僕の言い分
一年ぶりに二週間の一時帰国を終えて我が家に戻ると、コタロウが何ヶ月も会っていなかったかのように全身をくねくねさせ、尻尾を激しく振って出迎えてくれた。Qちゃんの方は家の中に入ってきたのが私たちだけだとわかるまで身を隠し、しばらくしてからどこからか這い出してきて挨拶をする。When I return home, there is always Kotaro to greet us, arching around our legs, and rubbing his face at our hands. However, when our sons got home, Kotaro went crazy over them, wagging his tail like a fan and acting as if he had been away for months. His whole body curled back and forth, from tongue to tail. I myself, on the other hand, got a polite sniff from Kotaro and one little wag and that was all.
今回の一時帰国は、86歳の母の見舞いが主であるが、高校や大学の旧友達が新年会を開いてくれたり、友人が温泉旅行に誘い出してくれたりと、楽しいときというのはあっという間に過ぎてしまうものだ。今回は成田空港に降り立つと、日本語が自然に耳に飛び込んできた。今までは日本語環境に慣れるまで30分ほどかかったが、これも歳のせいだろうか。歳を取るにつれ、第二言語は忘れていくのは本当のようだ。成田から上野まで京成電鉄に乗ると、電車が停車するごとに少しずつ大きなトランクを持った旅行者の数が減り、上野そして東京駅で乗り換えたときは、大きなトランクを持った人は私達だけになった。満員電車に揺られながら、肩が触れ合ってもなんの違和感もない。やはり私は日本人だなと思う一瞬である。The minute you step off the plane at Narita you can hear the sounds of Japan. Every time I go back to Japan I always feel like I belong. しかし日本からロス国際空港に戻ると、外国人の一人であるという意識があるものの、我が家に戻ったという実感がこみ上げる。アメリカでの生活のほうが長くなった私は、落ち着ける家はやはりアメリカのようだ。

真冬の日本から帰国したご主人は、ロスの暑さに耐えきれず半袖姿で僕と散歩すると、直ぐに風邪を引いてしまった。
“Are you all right? You don’t look so hot.”
“Yes, I think I am coming down with the flu,” mumbled my master.
“That’s not good. Take good care of yourself.”
“Thanks.”
咳き込むご主人に家族の誰もが近づこうとしない。そしてご主人は寂しいのか僕を追い掛け回す。人間の風邪は犬様には移らないとご主人は言うけれど、僕だって気持ち悪いから、捕まらないように逃げ回る。ご主人が寝込んでいると、僕は暇でしょうがない。暇つぶしにご主人が使っているティッシューボックスを咥えて庭で遊んでいると雨が降ってきた。翌朝、雨で濡れたティッシューが芝生一面に散らかっているのを発見したご主人は、自分のうかつさに腹を立てたものの、僕を怒ることはしなかった。風邪気味で怒る気力がなかったのかもしれない。
久しぶりにご主人と散歩である。途中、スーパーに入る。Then we set off on the road to a supermarket.
“I’ll be right back,” said my master, and went into the store. お店の前のゴミ箱につながれた僕は心細くワンワン啼いていると、急いで買い物を終えたご主人が出てきた。そしてすぐ後に続いて出てきたよそのおばさんに、「治安のよいアーバイン市でも犬が盗まれることがあるので、一人でほって置くのはよくない」とご主人に注意する。おばさんは僕をつくづく眺めて、「僕があまりにハンサムですばらしい犬だから、誰もが欲しくなるからね」と付け加える。僕はおばさんが好きになり、一緒についていこうとすると、ご主人は僕の鎖を引っ張る。 As she bent down to say hello, putting her arms around my neck and giving me a hug, I enthusiastically started licking her face. She turned her face to avoid my slobbery tongue. The old lady nodded and then, with one last look at me, she left. I jumped and strained at the leash to follow her.
帰り道、ご主人は僕に、「もう一緒に買い物には行けないな」というが、買い物ついでに僕を散歩させようとするからいけないんだ。僕は大通りを歩くよりも、広い野原を走るのが好きなんだから。
冷凍食品を買い込んだご主人と足早に家に向かうと、対向車線に消防自動車がサイレンを鳴らしながら通り過ぎた。僕は先祖代々伝わる本能をかき乱され、遠吠えをしたら、道を譲って停まっている車が僕を見て笑う。僕は喜んでさらに高い声で遠吠えをする。ご主人は恥ずかしいから止めろと言うけど、人に喜びを与えてなぜ悪い。人間というはおかしな動物だ。


ご主人の足元でじっと待つ僕 「あんた、むさくるしいからあっちへ行ってよ」
“When does he go for a walk?” 「お前、奥さんがご主人に対して言うのと同じことを言うんだな」
“You clumsy oaf. Get out of here!”
“You too say the same thing what my master’s wife
says to him, don’t you?”

クリスマスイブの出来事 

December 24 [Wed], 2008, 16:34
12月24日 クリスマスイブの出来事
クリスマスディナーの材料の買出しに出かける前に、僕にオシッコをさせようとご主人は自転車で公園を一回りすることになった。最初の木にオシッコをして再び走り出そうとすると、なぜか首輪が抜けた。呆然とたたずむご主人を後に、僕は小学校の校庭に向かって突進していく。As we walked up the park this afternoon, I spotted a rabbit.
I charged up the field at full speed. My master didn’t shout my name. He knew I would not respond. He was upset. He was shocked. He was angry. With a shake of his head, upon confirming that there was not much traffic, he began trotting purposefully toward his house to get his wife. クリスマスイブで車がほとんど走っていないのを確認したご主人は、奥さんに助けを求めに急いで家にとって返す。He biked back into the residential area. 校庭には誰もいない。遊ぶ相手もいないし、ご主人の姿が見えなくなると、ご主人のガードマンを自認している僕はほっとくわけにもいかず、ご主人の後を追いかけて、家に向かう。まったく世話のやける主人だ。家の近くに来ると、「外出中にオシッコをさせてあげないと困るかもしれないと親切心をおこしたのがあだになった」、とぶつぶつぼやきながら、僕を捕まえようとする。家の前の道はカルデサック(our house set on a cul-de-sac)で奥のほうが行き止まりになっているいるので、奥に追い込めばなんとか捕まえられると思っている。だが住宅地とはいえ、四車線の道幅があるうえに、両側に歩道があり、さらに個人の前庭があり、僕を追い込んで捕まえることなどご主人には到底無理だ。僕はもたついているご主人の横をさっと走り抜ける。I slipped away. しかしご主人ののろまな動きをバカにして油断したため、こともあろうに僕は二週間前に飛び込んだ家の前庭に又もや入ってしまったのだ。All of a sudden, I strolled into the same front yard where I was cornered and caught two weeks ago. せめて家の前の道から大通りに飛び出さないようにと、深追いするのをためらっていたご主人は、このときとばかりに一目散に駆けてきて、後ろ手で門を閉めてしまった。Dropping his bike on the ground, he ran over to me. He quickly sneaked in, keeping the door shut so I couldn’t escape, he charged me and grabbed my neck. この家の人はなぜ門をきちんと閉めておかないのだろう。まったく無用心な家だ。ご主人は猟師が獲物を捕まえたかのように喜んで、僕を抱きかかえて家に戻る。”You stupid dog! Never, ever do it again!” He said, scooping me up into his arms. I struggled in vain to break free.

 買い物に行く支度を終えて出てきた奥さんに、なぜ首輪が外れたのかまったくわからないと事情を説明するも、奥さんはご主人がボケていて首輪をつけ違えたのに決まっている、とご主人の言うことをまったく信用していない。
その後、買い物に出かけたご主人が家に戻ると、早速、首輪の改良を始めた。3週間前に特許が取れると豪語していたご主人だが、彼の考えることなどたいしたことではないらしい。そして考えついたのが、前にも一度試みたことのある首輪を二重にかけることだ。こんなことなど誰でも考えられる。夕方の散歩のときに早速二重の首輪をつけられたが、その姿は凶悪犬が護送されているかのようであった。幸いなことに、クリスマスイブで道行く人が少なく、僕は恥ずかしい思いをせずにすんだが、これからいつまでこんな格好をさせられるのだろう。こんな格好をして外を歩いていたら、僕が脱走常習犯であることが見え見えではないか。前回の二重首輪は一週間もしないうちに面倒くさくなって止めてしまったが、三日坊主のご主人にしばらく付き合わなければなるまい。

昨日、Qちゃんをかまっていたら、鼻の上を引っかかれてしまった。あまりの痛さに、僕は思わずキャンと啼いてしまったが、僕も負けてはいられないと、Qちゃんの首根っこをカミカミしようとすると、ひっくり返って得意の猫パンチを下から両手で食らわす。まったく癪に障る猫だ。しばらくすると、引っかかれたところが、水ぶくれのように膨らんできた。奥さんはハンサムな顔が醜くなったとと言って心配してくれたが、今日は表皮が剥がれて、赤い肉が見える。ご主人はオロナイン軟膏を塗ってくれたが、僕は直ぐに鼻を座布団にこすり付けて落としてしまった。Qちゃんに仕返しをしようと隙を狙っていたが、仕事から戻ってきた奥さんの足にまとわりついて奥さんと行動を共にする。そして奥さんが自宅で仕事をしている間ずっとパソコンの前や本の上に寝そべって仕事の邪魔をしている。僕はQちゃんが降りてくるのを待って、奥さんの足元で寝そべっている。When mistress came back from her work, Q-chan appeared from nowhere and spent all her evening with mistress. I’d been getting bored with nothing to do. I was sitting beside my mistress and waiting for Q-chan to come down. 明日はクリスマス。一度でいいからご主人がクリスマスディナーに食べる炭火焼ステーキを一枚丸ごと食べてみたいものだ。
今年もあとわずか、聞くところ世界的な大不況らしい。せめてディナーのおこぼれが減ることがないように願うばかりだ。来年は僕にとってどんな生活が待っているのだろう。
Qちゃんに引っかかれて醜くなった僕
泥棒が来たら起こしてくれ。





進化し続ける綱(リーシュ) 

December 03 [Wed], 2008, 17:27
12月3日 水 進化し続ける綱(リーシュ)

今日の出来事を話す前に、一週間ほど前の感謝祭の休み中に起きた僕の脱走劇から話さなければなるまい。夜中の12時、ターキーのおこぼれに与かった僕が気持ちよく眠っているに、散歩に行こうとターキーを食べ過ぎて気分が悪くなったご主人が僕の首に首輪をつけた。”Do you want to go for a walk?” my master asked while I was sleeping happily around midnight. He got into the black jacket and pulled up the zipper. I jumped up and shook my head. He had put a collar with tags on me, and then he got out a leash.
僕は出かける前の屈伸運動をすると直ぐに首輪のつけ方がいつもと違うことに気がついた。でも知らん顔して、ご主人と一緒に外へ出る。I trotted over and sat obediently to have my leash clipped onto my collar. Immediately, I noticed something wrong with the leash, but I kept quiet. We set off from the side door. そして一瞬の隙をついて僕は首輪をはずして、公園に向かって走った。 Suddenly, I spotted a rabbit. I was excited and lunged forward, almost pulling my master off his feet. He immediately tightened his hold on the leash. In less than a second, I realized I was free of leash! あわてて後を追いかけるご主人の命令を無視して、僕はウサギや芝生の上で寝ている鳥を追いかけながら縦横無尽に走り回った。 I would take off. I would have to chase a soft little bunny or birds sleeping in the grass. This is my nature.
But I would always look over my shoulder to be sure my master was coming.
“Here, my boy! Come to me, you stupid dog!” my master called. He called me stupid? “Catch me if you can, blockhead!”
深追いすれば、さらに遠くへ行ってしまうだろうと考えたご主人は、僕をほったらかしにして家の方に戻ってしまった。なんて付き合いの悪いご主人なんだ。でも一人でも十分楽しい。公園からウサギがいなくなったので、一軒一軒、庭先をチェックして歩く。そしていつの間にか、開けっ放しのゲートの中につい飛び込んでしまった。遠くから僕を目で追いかけていたご主人は、このときとばかりに、一目散でかけてきてゲートの中に入るや否やあっという間に後ろ手でゲートを閉めてしまった。As quickly as he could, he pushed the gate open, slipped inside and shut the door behind him. 同時に、セキュリティランプが点き、僕の姿が映し出される。袋のねずみとなった、いや袋の犬となった僕は必死の抵抗を試みるが、あえなく逮捕されてしまった。家に戻ったご主人は早速ボケていても間違ったつけ方ができないように首輪を改造してしまった。He was not mad at me any more. He was mad at himself.

ワイフはコタロウが遠くに行って帰り道がわからなくなると心配しているが、意外と臆病なコタロウは、放っておけば我が家に帰ってくるだろう。その証拠に二階のベランダからコタロウの動きを覗き見していると、遠くへ行かずに家の周りを走り回っている。生き生きとして走り回る姿を見て、できることなら毎日放してやりたいが、わき目もふらずに道路を突っ切る姿を見れば、とてもできるものではない。

そしてこの脱走劇からわずか一週間足らずの今日、また僕は脱走に成功したのだ。午後4時前に、ご主人は仕事に疲れたといって、散歩に出る。でも鎖のつけ方が間違っていたため、僕は首輪をするりと抜けると、一目散に公園を突っ切り、小学校の校庭に走る。As soon as we started off to the park, I took charge, straining at the leash. To my surprise, the leash came out. 校庭には下校途中の小学生がまだたくさん残っている。There were still lots of school children on the school ground. 僕はサッカーをしている子供たちの輪に入ってボールを追いかける。I played soccer with them. My master begged children to catch me.ご主人は子供たちに僕を捕まえるように懇願するが、小学生に捕まるような僕ではない。子供たちとサッカーを楽しんでいると、先生が出てきて、ご主人に早く犬を捕まえて校庭から退去するように命令している。
“Just one word of warning,” the teacher said, folding his arms across his chest.
“Get him out of here and keep him out of here,” the teacher told my master. 学校が終わるまで見知らぬ人は校庭に入ることは許されていない。ましては犬を放し飼いにするのはもっての他だと先生から怒られ、ご主人は訳を話してひたすら謝っている。A stranger is not allowed to step in the school premise until school is over. It’s totally “no, no” to unleash a dog on the premises. The teacher said, “I mean it. I want him gone. I want him out of here for good.”
“Sorry sir, my stupid dog got free. I can’t catch him.” My master apologized.
そしてご主人は僕を子供たちから引き離そうとわざと反対方向へ走る。走りながら子供たちへお礼を言う。「ありがとうね。楽しい日になったかい?」(注:いい日本語訳があったら教えてください)
“Thanks guys!” my master called out to children. “Glad we could brighten your day.”
僕はご主人から一定の距離を保ちながら後を追いかける。
そのうちに人気のない校庭の中庭に飛び込んだ。これを見たご主人はチャンスとばかり、ものすごい勢いで逆戻りしてきて、中庭に通じる三つあるゲート走り回って全部閉めてしまった。これで僕は袋のねずみとなったわけだが、中庭だって野外劇場があるから結構広い。ご主人がいくら追いかけても捕まるわけがない。肩で息をし始めたご主人は、諦めて僕の動きを観察している。I ran after him, keeping a certain distance from him. The back gate of the courtyard of the school was open, so I thought I’d stop by. I moved into the courtyard. Seeing this, my master charged into me and closed all three gates to the courtyard one by one. I was trapped. The courtyard, however, is huge with an outdoor stage. He couldn’t catch me.
“Kotaro, you fool! Come here!” he panted, his cheeks flushed from the exercise. “Kotaro!” he said sternly. “Down!”
勢い良く逃げ回る僕と、目だけで追いかけるご主人。エネルギーの消耗は自ずからどちらが早いか決まっている。エネルギーを先に使い果たした僕が休もうとすると、ご主人はさっと近づいてきて僕を休ませてくれない。He thought if he kept me running, it would tire me out. こんなことを何度か繰り返した後、僕はついに観念して捕まってしまった。I cycled fast and tired out.家に帰るとご主人は先週フールプルーフ(Fool proof)に改造したばかりの鎖をさらに改造して痴呆症プルーフ(Dementia Proof) にしたが、何の変哲もない鎖にご主人の二つの知恵が隠されている。特許が取れるかもしれないと喜んでいるが、僕のような利口な柴犬の飼い主しか買ってくれないだろう。He thinks he could apply a patent but who would but it? Only dog owners who keep a smart Shiba-inu like me.
疲れても直ぐに回復する僕は奥さんが夕方帰宅すると、僕は喜んで奥さんに飛び跳ねる。When my mistress came back from work, I jumped up at her. “He needs more exercise. Have you taken him out?” she said. Remember, when I escaped last week, she told him repeatedly that since he became senile, he should check the leash more carefully. 奥さんはご主人に、「運動が足りないんじゃないの。散歩に連れて行った?」と言う。先週、僕が脱走したとき、奥さんから、「ボケているんだから、鎖を毎回ちゃんとしっかり確かめなきゃだめじゃないの」と、くどくど怒られたご主人、一週間以内に同じ間違いで僕に逃げられ、またバカにされるのが嫌になったのか、奥さんには今度の脱走のことはだんまりを決め込んでいる。He does not like to hear her nagging and mocking again within the same week, and so he has decided to keep today’s incident secret.


“I’m going to take a nap,” Kotaro said.
“My privilege to sleep on Kotatsu,” said Q-chan.
犬のくせになんでコタツのそばにいるの?



二人ともわがままだと言われるけど Are we too much self-contained? 

November 19 [Wed], 2008, 6:07
11月19日 水 二人ともわがままだと言われるけど Are we too much self-contained?

Qちゃんがコタロウのそばにやってきて、コタロウの鼻先に頭をこすりつける。コタロウがQちゃんの首の周りをカミカミすると、Qちゃんは痛かったのか、怒ってボクシングを仕掛ける。柴犬でさえQちゃんの鋭い爪にはかなわない。威厳を失ったコタロウはQちゃんに飛び掛ってレスリングを始める。Qちゃんも負けてはいない、耳をそば立て、怖い顔して、コタロウにビンタを食らわせると、さっと逃げてしまった。Q-chan was dancing up to Kotaro again, sideways this time, head on one side, goading him. When she started boxing with both paws it was too much even for the Shiba-inu. Kotaro dropped his dignity and rolled over with Q-chan in a brief wrestling match. Q-chan was darting up to Kotaro, ears pricked, eyes blazing with devilment, dabbing a paw at him, then streaking away.

僕は直ぐに後を追いかけるが、奥さんが間に入ってQちゃんを救い上げる。僕に向かって「オチンチンを切っちゃうぞ」と脅かす。僕に似たかわいい子犬が、僕のあとを追いかけて転げまわったり、ファミリールームでちょこまか動き回ったり、夜は僕と一緒に寝る姿が想像できないのだろうか。Qちゃんは喉をゴロゴロ鳴らして、奥さんに甘えている。
My mistress snatched Q-chan from our play and threatened me, saying, “Are you ready to be neutered?” Why can’t she imagine my puppies tumbling after me, romping around the family room, curling up with me at night? Maybe we should get another puppy to keep me company. She held Q-chan close to her face. Q-chan purred and arched herself ecstatically against her cheek.

毎朝、裏庭に出るドアを開ける。コタロウは木に栄養剤を与えに飛び出していくが、自分がかじる柿の木にはやらず、自分が嫌いなレモンの木にする。Every morning the first thing I do is open the back door for Kotaro. Kotaro dashed out, lifted his leg and peed on the lemon tree. He never pees on the persimmon tree. He knows which tree is more important to him.
今、コタロウはソファで仕事をしている私の足元で寝ている。他に誰もいないから、仕方がないから私のそばにいるという感じである。ソファの上を叩くと、私の横に座る。I patted the couch next to me, inviting him to sit down. 綱引きして遊んでやろうと、手元にある新聞紙を丸めて棒のようにしてコタロウの鼻先に近づける。「あんた、何やってんの?」という、ひとをバカにしたような目で私を見つめている。興が乗らないと、私の誘いに乗ってこない。He gave me a single disgusted look and sped away. 仕方がないから、立ち上がって、台所へ行ってコタロウのおやつを探す。食べ物には興味があるのか、喜んでついて来る。仕事が終わったのは夕方である。コタロウは一日中散歩に連れて行ってもらえなかったので、不機嫌な顔している。鎖を見せびらかすと、やっと行くのか、と言いながら飛び跳ねる。I reached for the leash. Kotaro leaped from a day-long sulk. Now, at the sight of the leash, Kotaro began to run in circles and wag his tail wildly.  ワイフが散歩に誘うと、喜んで首輪をつけてもらうのに、私が首輪をつけようとすると、「本当に行くの?」という顔をして、後ずさりして逃げ回り、鬼ごっこを始める始末である。He retreated to a safe distance where he stood, still arching their backs but, as ever, out of reach. 「お手」をさせ、捕まえようとしても、後ずさりするばかり、鬼ごっこを始める始末である。As I held out a hand he moved further away. 散歩は行きたい、でも鎖は嫌だという。Kotaro backed well away from my outstretched hand begging me to catch him if I could. コタロウはQちゃんに似てきたようだ。二人とも独立心の強い動物だ。自分に興味のあるものだけしか見ない。Kotaro is taking after Q-chan in disposition. They are totally self-contained creatures who look after their own interests only. However, Kotaro and Q-chan have added many happy memories to our family.

ワイフは子供のときから常に猫が周りにいたようで、猫は彼女にとって大きなウェイトを占めている。Cats have always played a large part in her life. They are always lightening her days. そのせいかQちゃんもワイフが好きだ。仕事から戻ると、どこからか出てきて、喜んで出迎える。When my wife comes back from work, Q-chan comes out from somewhere to greet her, feathery tail swirled from side to side, arching around her legs, purring and rubbing her face at her hands. ワイフは仕事しながら、プリンターで寝ているQちゃんを撫でている。As soon as the computer was turned on to do her homework, Q-chan jumped on her desk, marched across and sat down on the key board. I saw my wife in her chair stroking Q-chan, who lay on the key board by her side. Q-chan rubbed
Qちゃんはお茶目でかわいい。Her playfulness, too, was a constant source of entertainment. トイレに入れば、ドアの下からかわいらしい手を突っ込んで遊んでくれと催促する。Q-chan prodded after her to the bathroom. She stuck her cute little paw into the bath room from under the door, asking to play. ワイフの仕事部屋には授業で使う資料が入ったダンボール箱がところ狭しと置いてある。In my wife’s study room, there are a bunch of carton boxes packed with her research materials. Qちゃんはこの箱の中に入って遊ぶのが好きだ。Q-chan loves to put herself in these boxes. My wife was kneeling by the box, bending down to give her a pat. She continued her stroking. She had a soft spot for cats.

ワイフが仕事を終え、ベッドルームへ引き上げると、ワイフの机の上で寝ていたQちゃんが一緒に階段をワイフにまとわりつきながら登っていく。She raced toward the stairs that led to our bed room. ワイフがベッドに横になると、始めは遠慮してか、足元で丸くなっているが、少しづつ這い上がってきて、川の字のようになって寝る。She crawled slowly, inch by inch, toward our chests and curled as close as possible with purring, then snuggled between us. Q-chan rubbed her face against wife’s face and touching her cheek with claws carefully sheathes. Then she sighed contentedly, and went to sleep, folded her plumy tail over my face. My wife threw her arm around Q-chan’s furry fat stomach and mumbled, “Good girl.” Her purr became part of our lives.

近くのビデオ屋さんまで散歩である。I ran out of the house to a nearest video store with Kotaro tangled in my legs. ご主人は僕をお店の前のゴミ箱に僕を繋ぐと店の中へ入ってしまった。なかなか出てこないので寂しくなってクンクン鳴いていると、かわいい女の子がゆっくりと近づいてきて、僕の頭をなでてくれた。僕がハンサムでたくましい体をしているので、僕に一目ぼれして抱きしめてくれる。She cautiously approached me and reached out to pet me, and hugged me. She must be fallen in love with me for I am so handsome and muscular. 日本から一時帰国して久しぶりに僕の姿を見た頼奈は、僕が余分な脂肪は一切なく、筋肉たくましい立派な体型をしているのに驚いていたが、僕の胸囲は23インチ(58cm)、胴回り18インチ(46cm)美しい逆三角形をしている。ちなみにご主人の胸囲と胴回りは同じで38インチ(96.5cm)、すなわち前から見れば寸胴である。横から見れば、日本列島に浮かぶ美しい富士山である。僕は嬉しくて彼女に甘えていると、ご主人が店から出てきて、女の子に、逃げさえしなければいい犬なんだけと、聞かれもしないことを言って僕たちに水をさすようなことを言う。女の子は、私も柴犬を飼っているという。でも彼女の犬はお利口で、色々な芸ができて、綱を離しても絶対に逃げないと言っている。犬の世界でもハンサムでお利口な八方美人はそう多くはいない。
Photo 説明

お邪魔虫と言われようとも・・・。
My mistress calls me a trespasser. But who cares!


「あなたは王様には見えないわ。どうみても
女王様の下僕ってとこね。」
You look like a servant to your Majesty.
「お前、それ俺のクッションだぜ。」
I am a king. This is my cushion!
Don’t you know that?

Our Lina has gone back 

October 14 [Tue], 2008, 16:09
10月14日 火 Our Lina has gone back

頼奈が滞在中、彼は布団をファミリールームに敷いて僕のそばで一緒に寝てくれた。
While he was staying with us, he spread a Futon on the floor in the family room beside me. テレビゲームをするときは、僕の横に寝そべってする。When he played a TV game, I lie down beside him. When he lies down on the floor beside me and propped his head on a pillow, I snuggled up to him and lick his face. My Lina and I fell asleep together there, side by side on the floor. I stretched out beside him and slid my snout beneath his arm to encourage him to keep petting me. でも三週間が過ぎると頼奈は帰ってしまった。最後の二日間は僕を抱きしめてなでなでしてくれ、やさしい言葉をかけてくれたが翌日からいなくなってしまった。But after three weeks, my Lina has gone back to work. The last two days, he had spent a whole lot of time hugging me and petting me and saying sweet things to me. Then he left.

Qちゃんは頼奈のことをすっかり忘れてしまったようだ。始めは怖がっていたQちゃんだが、頼奈が帰るころになってやっと隠れ場所から出てくるようになった。頼奈がQちゃんの姿を見て、「Qちゃん」と呼ぶけど、Qちゃんは無視して裏庭のポーチに飛び出してきた。そしていつものように柿の木の幹に体をこすり付け、芝生で頭の毛をとかし、そして僕と一緒に前足で顔を洗いながら、僕に「あの見知らぬ人は誰なの?」と聞くので、僕は匂いからして頼奈だよ、と教えてあげた。Qちゃんは少し安心したのか、あとで挨拶に行くと言っていたが、昼寝から目が覚めたときは、頼奈はすでに帰国してしまっていた。I came out several times from my hiding place and checked if the stranger was really my Lina. I eventually left my hiding place, sauntering through to our family room where the stranger was sleeping with Kotaro and went out into the backyard. When the stranger saw me, he called my name. I ignored him and dashed out the backyard, rubbing my side on the trunk of the persimmon tree. Then I laid down on the ground and used the grass to scratch my ear. It felt so good after two-week hiding. Kotaro and I sat on the porch and washed our faces with our paws. I asked him if the stranger was my Lina. He told me the stranger didn’t smell like an American-human, but he remembered his appearance and told me the stranger was our Lina for sure. I still felt awkward with him but I would go up to him next time when he called me. We curled up and slept in the sun for the rest of the afternoon. Soon, the stranger had disappeared.

先週、裏庭のバナナが収穫時だと庭師から教えられたご主人は、早速、はしごに登って
切り落とす。我が家のバナナは昨年から実をつけるようになったが、昨年は黄色くなるまで待っていて、いつの間にかしぼんで腐ってしまったので、食い意地の張ったご主人は真剣である。でもかじってみたもののとても食えたしろものではないと庭師に言うと、新聞紙に包んで1週間ほど置いておけといわれた。今日、黄色く変身し、甘くなったバナナをご主人は満足そうな顔をして食べていたが、僕はバナナなんて美味しいとは思わない。食べきれないバナナをシナモンとお砂糖を振りかけて焼きバナナを料理していたが、食い意地の張ったご主人は、一人で食べるつもりのようだ。柿の実も食べごろになってきた。春先に無駄な小枝を切り落としたおかげで、今年の柿は一粒一粒が大きい。オポッサムから守るため、今年から枝が塀や隣の木の枝に触らないようにしたり、柿の幹にねずみ返しをつけたので、今のところ被害がない。彼にとって悩みの種は柿の実が重くなりすぎて、小枝が垂れ下がり、僕がジャンプして柿の実を食いちぎることだ。僕はご主人が食べる前に毒見をしてあげているのに、食いしん坊のご主人は怒るけど、僕だって食べてみたい。
グアバもそうだ。数日前に、ベトナム人の老夫婦が突然やってきて、裏庭に実っているグアバを分けて欲しいといわれ、美味しいと思わないご主人は気前良くあげていたが、老夫婦からボケ防止に良いと聞くと、あげるのが惜しくなり、今では毎日食べている。よく僕の散歩を忘れるご主人、一つとは言わずにたくさん食べてください。

いつものように夜中の12時にコタロウのと散歩に出る。At night, I let him out the front door for his final walk of the night. 満月で、通り過ぎる人の衣服の柄がわかるほど明るい。ふと気がつくと東の空に冬の風物詩のオリオン座が見えた。 I noticed Orion in the east sky. 中秋の名月は確か先月中ごろであったと思うが、ロスは未だに日中の温度は97度F(36℃)で、このところ真夏日を思わせる暑い日々が続いている。しかし夜風は15℃と肌寒く、夜空は確実に秋である。The sun was still blazing but the winter sky is already here. 
コタロウは月や星など何の意味もないらしい。松の木を通りすがるたびに、くんくん匂いを嗅いでベストの場所を探している。He took a long time to decide on just the perfect spot. He spotted a bush, walked back and forth, round and round, sniffing, pausing, scratching, and moving on. He abandoned the bush and lunged into the next bush. The first spot looked perfect to me, but clearly it wasn’t up to his standards. We moved on. Finally at a hydrant, after lots of sniffing, he raised one of his hind legs.
しばらく歩いていると、前方に犬のような動物が歩いている。こんな夜更けに脱走してきた犬かと思いながら歩き続けると、たまたま通りがかった車のヘッドライトに浮かび上がったのはコヨーテcoyoteであった。Maybe, they came out to howl in the moonlight. ドライバーが窓から、コヨーテだ。注意しなさい、と忠告してくれる。コタロウが襲われることはないと思いながらも、コタロウよりも一回り大きいし、コタロウは喧嘩することを知らない。私は急いで走り去ることにしたが、真夜中の住宅街を久しぶりでジョギングするはめになった。


お庭になったバナナ。
僕はバナナが大嫌い。でもご主人のためオポッサムが来ないように見張りを続ける僕。
Gurding bananas! You have a lot to learn about the canine disposition.








逃げ出したものの、階段の上には奥さん、階段の下にはご主人、挟み撃ちになってしまったワン。
(階段の踊り場で逃げ場を失った僕)
Trapped between my mistress upstairs and my master downstairs. How do I get out of this plight?






恩人を忘れた猫 

September 19 [Fri], 2008, 15:40
9月19日 (金) 恩人を忘れた猫
先日のロスで起きたメトロリンクの乗客列車と貨物列車の正面衝突事故で、222人の乗客数のうち25人もの死者が出たが、その原因が貨物列車の運転手が携帯テキストメッセージのやりとりに夢中になって信号を無視したためだという。鉄道会社はすぐに運転中の携帯電話の所持を禁止したそうだが、私に理解できないのは、信号を無視した場合、自動的に列車が止まる安全装置がこのアメリカでついていないことだ。現在ではGPSがあるのだから、二台の列車が同じ線路を走っていればすぐに感知できる装置をつけるのはたやすいことだ。利益最優先のアメリカの経営で、人間の安全面を置き去りにした人災自己であることは間違いない。会社の利益を優先させるため規制を拒むアメリカの経済政策だとする声が上がったため、これをきっかけに規制に乗り出すという。アメリカ人は規制するときは極端に厳しくし、緩和するときはまた極端に行うという両極端であり、その中間という選択肢をしない。今月始めに日本から我が家にホームステイした学生さんが、ロスのダウンタウンへ通うのにメトロリンクを使っていたが、帰国が事故の一日前で、事故に巻き込まれずにすんでほっとした。

日本で働いている柴田家の長男頼奈が一年二ヶ月ぶりでアメリカに一時帰国した。Qちゃんはまったく覚えていないのか、すぐにベッドの下に隠れてしまったが、僕はくんくん鳴いて、尻尾を振って喜んで出迎えてあげた。My Lina is working now in Japan, staying there for good one whole year before he came home to visit for the first time. Q-chan hid immediately under Master’s bed but I wiggled around his feet in circles, dancing with his delight. He huged me and petted me and rubbed me behind my ears. I trotted by my Lina’s side into the family room, kitchen, and bathroom, and curled up beside him with a loving glance.
僕は柴田家の息子達が大好きだ。別に散歩に連れて行ってもらえるわけでもなく、餌をくれるわけでもないのに、なぜか気が合う。彼らがソファに座って手招きすれば、ソファに飛び乗って隣へちょこんと座り、体をなでなでしてもらう。ご主人はブスッとしているが、普段何もしない息子達の方が好きなのは、自分の友達、あるいは自分よりも目下の動物と思っているのだろうとぐらいにしか思っていない。I like both my Lina and my Kayu. When they come home and open the front door, I dance circles around them, jump up and down, and roll over. When they tap on the couch next to them, I jump up onto the couch and snuggle into their laps, asking them to pat me on the back, and scratch me behind the ears. They would play tug-of war with a towel or pet me while he watched the Noisy Box in the living room.
頼奈がQちゃんと僕にお土産を持ってきてくれた。Qちゃんには大好きな日本の猫缶詰、僕には浴衣と鳥のささみの干したやつだ。早速、浴衣を着せられて写真撮影。ご主人はやはり「日本の犬だねえ、よく似合う」といって喜んでいる。頼奈は、ご主人も浴衣を着て、僕と一緒にハリウッドの町を散歩したら、映画俳優の誘いが来るだろうとご主人をけしかける。毎年、お正月には紋付はかまを着せられ、夏には浴衣。なぜ僕がタキシードを着るとチンドン屋(a clown)になってしまうのだろうか。

家の前で車の止まる音がした。私は家族のものなら誰だかすぐにわかるの。ママだ。でも今日は知らない人を連れてきた。私は知らない人がお家にくるのがすごく嫌。When I heard a car pull into the driveway, I could tell who was home. It was the Mama. But she brought strangers with her today. I don’t like strangers in my house. 知らない人は階段の下から私の名前を呼ぶの。無視していると二階に上がってきてベッドの下に隠れている私を何度も呼ぶの。The stranger yelled my name from downstairs. He then came upstairs. He called my name again. I was scared to death and hid under my Master’s bed. 奥さんは頼奈だというけど、頼奈は一年前に家を出て行ってしまった。どうして今頃?本当に私が子猫のときにハイウェーで拾って助けてくれたあの頼奈君かしら。My Mistress told me he was Lina. My Lina had left me awhile ago. Why now? I didn’t understand. Was he really my Lina who saved me when I was just a kitten? 私は人間という動物を信じていないの。I don’t trust the people-animals. 知らない人は諦めて階段を降りて行ったけど、本当に危なかったわ。Soon he gave up on me and went downstairs. Whew! That was close!

ご主人は僕に背を向けて食べている。美味しいものを食べているときは、僕は前足で、ご主人の腕を軽く引っ掻く。するとご主人は僕の嫌いなものを選んで、鼻先に突きつけて、ご主人が食べているものは不味いものだと見せかける。諦めて奥さんにおねだりすると、奥さん(Mistress)は口をもぐもぐ言わせながら、手品師のように両手をひっくり返して、何もありませんと言って僕を騙す。As they stared at each other, she flipped both of her hands, showing the palms and the backs of her hand like a magician, convincing me that she had nothing in her hands. “Nothing,” she said, and asked me to finish the dry food in my bowl.でも僕はすべてお見通しなのだ。テーブルの上には僕の大好きなものがいっぱいあることを。イカのてんぷら、エビフライ、たこの酢の物、蒸したカニ、アサリの酒蒸し、シジミの味噌汁、たまねぎやにらの炒め物、おやつのチョコレートは僕には有毒だと聞いているが、僕の体に悪いものばかり食べているわけがない。さらにしつこくご主人の腕を引っ掻くと、しぶしぶおすそ分けをしてくれる。I stood up on my hind legs, with my front paws on the edge of the table. Then, I scratched his arm.
でも必ず僕に色々な芸を命令する。僕は面倒くさいから、お座り、伏せ、お手、待てなど知っている芸を順序構わずに一度に続けてやってあげると、ご主人は僕をバカだという。どうせもらえる量は決まっているのだ。なら効率よくもらって何が悪い。

Qちゃんが外にいるのを見つけたコタロウは網戸をバンバンたたいて私たちに知らせる。Kotaro bumped up against the pet door that is attached to the screen door and knocked to let us know he was ready to get back in the house. When nobody came, he jumped up on the screen. Clinging with his claws in the wire mesh, he jerked and rattled the door until my wife finally opened the door. She was surprised to see both of them standing outside, and let Q-chan in.
“Q-chan, where have you been?” Don’t go out at night!” she said. “Don’t you remember what happened to Pitch?” She fed Q-chan and petted her.
コタロウがポーチのスクリーンドアを一生懸命にノックする音に気がついたワイフが、ドアを開けるとQちゃんが飛び込んできた。夜遊びに出かけていたQちゃんに気がつかず、コタロウが帰ってきたのを知らせてくれたのだ。ピッチの交通事故死があってから、外に出さないようにしているが、時折我々の眼を盗んで出かけてしまう。コタロウは外に突っ立ったまま、「僕が見つけたんだよ。ご褒美はないの?」という顔つきで、ワイフの顔を見つめている。Kotaro was staring at my wife’s face as if he was saying something like, “I’m the one who found Q-chan. Don’t I get any reward?” ワイフは「あの顔を見ると、癒されるね」と、いいながら、早速、買い置きのカミカミするおもちゃを出してきて与えた。コタロウは新しいカミカミするおもちゃにはめっぽう弱い。咥えて、激しく振ったり、前足で抑えて強く引っ張ったり、仰向けになって噛み砕こうとしたり、夢中で振り回す。He grabbed a chew toy and bounced around us, looking for a little tug-of-war action. Boy was he happy! In less than one hour, the stuffed animal was gauged open, the fabric shredded and the stuffing pulled out. 戻ってきたQちゃんは疲れたのか、ワイフの机を占領して寝ている。Q-chan must be exhausted. She curled up on my wife’s desk.

昼寝が一番だねー。
たいくつだなー。またレスリングでもするか
早くお祭りに行こうよ〜。


脱走常習犯、逮捕歴16回と書かれて 

September 04 [Thu], 2008, 15:23
9月4日 木 脱走常習犯、逮捕歴16回と書かれて
ロスには何十種類もの日系人相手の無料雑誌があるが、ご主人が僕をある雑誌の「自慢のペット」コーナーに投稿した。その掲載された写真というのが、なんと僕が紋付はかまを着た写真である。しかも僕の特技は「脱走」(my specialty: perpetual escapee)、逮捕暦16回(apprehension: 16 times)と書かれているではないか。ここしばらくは、恥ずかしいから裏道を散歩しなければいけない。喜んでいるのはご主人ばかりで、僕にはちっとも面白くない。コーヒーテーブルの下にもぐって、夢中で何度も同じ記事を読み返しているご主人を尻目に眠ってしまった。I yawned and crawled under the coffee table, and I made sound sleep.
 今日はものすごく暑い。床の上で転寝していると、ご主人が、明日、日本からホームステイする学生さんがくるので、僕をお風呂に入れるのを手伝えと息子さんに言っているのが聞こえた。僕がきれいになったら、飼い主の品格が上がるとでも思っているのだろうか。I wonder if his personality would be enhanced when I am cleaned. 気ままなご主人に「なんで?」と質問しても、まともな答えが返ってくるはずもない。Qちゃんのように鋭い爪もない僕は二人に抵抗するには限りがある。しぶしぶと湯船に入った。息子さんと一緒に僕をお湯に浸けて蚤取り薬用石鹸(flea and tick dog shampoo)をたっぷりかけ、ブラシでごしごしと洗う。湯船の水はたちまち真っ黒になった。最後にシャワーで石鹸を洗い流すとき、水が僕の顔にかかった。僕がキャンキャン泣いて暴れたら、ご主人は老人とは思えない力で僕を押さえつける。湯船に浮かんだ5−6匹の蚤を僕に見せて、良かっただろうといって僕に我慢させようとする。シャワーが終わったら、息子さんがタオルで僕を拭いてくれたけど、十分に拭き取る前に、僕は体をブルブル震わせて、水しぶきを二人にたっぷりかけてやった。He threw a towel over me and rubbed me down. Before dried up, I shook vigorously and sprayed water at them. でも内側の白い毛が、真っ白になった僕を見て、二人ともご満悦。散歩に行ったらまたすぐに汚れてしまうのに。
人間社会で色々な分野で一番人間のために役立っている動物は僕たち犬じゃないかと思う。警察犬、消防犬、盲導犬、聴導犬、介護ほう助犬、そしてハンティングのお手伝い、お年寄りの慰問、小さな子供を危険から守ったりと、犬と人間は一体として働くことができる。僕たちは上下関係はあっても、人間とまったく同じ仲間だと思っている。We work with people-animals in the police and the fire department, lead the blind, assist people-animals with physical challenges, and cheer sick and elderly people-animals. We, four-leg animals help to protect our property and us. We view two-leg animals as though we are both one and the same. ご主人は自分が散歩の途中で道端に倒れこんだりしたら、僕がそばに付いていて危険から守り、挙句は助けを呼びに行ってくれることを期待しているようだが、僕たち柴犬はそのような目的で繁殖されているのではない。でも僕にもいいところがいっぱいある。まず声の太い僕は番犬としては一流だ。それに、大事なものだとわかっているものは絶対に噛まない。ラップトップ・パソコン、メガネ、携帯電話、デジカメ、本,テレビのリモコン。噛むのは靴下やスリッパなど、安ものに限っている。それからご主人の書斎の紙くず箱を散らかすこと。僕だってこれでもご主人の財布の紐を気にしているんだ。
今日の散歩で出たウンチは1回だけ。ご主人はいつものようにウンチを4回以上しろという。食べるものも食べなければ出るものが少ないのは当然ではないか。事の発端はこうだ。昨日の朝、台所にやってきたご主人、僕の餌に蟻がたかっているのを発見。蟻退治に朝から大変な目にあった。それ以来、僕が食べ残すと、さっさと片付けてしまう。ご主人がひっきりなしに冷蔵庫の中を覗いてはつまみ食いするたびに、僕も一緒に餌皿から食べ残しの餌を食べていたが、それができなくなったというわけだ。No more of “Like Master, like dog”.

散歩から戻ると、コタロウは腹が空いたのかガツガツ食べる。飲み水は飛び散り、ドライフードはお皿からこぼれ落ちている。また蟻が来る前に片付けないといけない。Kotaro ate quickly and messily and ran off. I cleaned up again their area of the kitchen before the assault of ants.
 夜寝る前に、いつもワイフのあとばかり追いかけるQちゃんの姿がないのに気がついたワイフは、Qちゃんを探し出した。She went on a cat-hunt, in search of Q-chan. 網戸につけた犬専用のドアからコタロウが出入りするのを毎日見ていたQちゃんがそれを学習してしまい、外へ出るようになってからはよくあることだ。Qちゃんは臆病だから、そんなに急には遠くへ行かないだろうが、それでも少しづつ遠くへ行っているようだ。心配性のワイフが庭に出ると、事の真相を知ったコタロウが花壇の隅でうずくまっていたQちゃんを見つけ出し、家の中に追い込んでくれた。

私にも一言言わせて。ご主人もコタロウも私は独立心が強く、勝手気ままに行動していると思っているけど、そうじゃないわよ。私は人間にちゃんと協力して、気が向かなくても撫でさせてあげるし、抱かせてもあげてる。私は人間の家族の一員で、コタロウより格が上なの。一緒にされちゃたまらないのよね。My master and Kotaro think that we, cats are distant, and aloof or unfriendly and untrainable. We, however, try to coexist with humans. We let them feed us. When we are in the right mood, we let them pet and handle us, still they don’t believe we feel we are human.



ご主人の出しに使われる僕 

August 16 [Sat], 2008, 15:35
8月16日 (土) ご主人の出しに使われる僕

最近、僕は体中が痒くなり、頻繁に掻くようになった。お尻の毛が一部禿げてきたのを見て、ご主人がビックリ。蚤をチェックしたところ1-2匹しか見つけられなかったので、なにか内臓疾患でもあるのでは、と心配したご主人は僕を獣医に連れて行ってくれた。 診断の結果はやはり蚤。掻きすぎて肌に炎症も起こしていた。お尻に注射され、蚤退治の薬と炎症を止める飲み薬を処方してくれた。ご主人は蚤ごときに、200ドルも払わされたのが気に食わないとみえ、奥さんや友人に一日中文句を言っていた。ついでに体重を量ってもらったが、13kgに増えていた。柴犬の体重は8kgから10kgなので、ご主人は僕はおデブだと言い出し、食事を制限しようと言う。おデブというのはご主人のようにお腹が出て三角形、いや胴長だから二等辺三角形か、の形をしている人のことを言うのであって、僕のようにお腹が締まっているのはおデブではない。僕の場合、毎日ご主人と一緒に自転車で走り回っているから、肺活量が多くなり、水泳の選手のように胸が厚くなっただけだ。

蚤退治の薬を盆の窪(the nape of the neck)に塗り、炎症の薬を飲ませてから痒みは大分治まってきたが、まだ痒がっている。そんなコタロウを見て、皮膚のかゆみ止めには温泉がいいだろうと早速ネットで犬も泊まれる温泉宿に行くことにした。自分が温泉に行きたいからコタロウをだしに使っているのは見えみえだが、コタロウだって行きたいのだ。I could tell he wanted to go for a car ride, and he didn’t care where. For Kotaro, any trip was a good trip. は自宅から車で2時間半、メキシコとの国境の境にあるハカンバ温泉(Jacumba Hotsprings Spa & Lodge)というところだ。
Number one thing you should do before traveling in a car. “Pee and Poop” We left late in the morning. By the noon time, we would be ready for a walk in the Cuyamaca Rancho State Park. 途中立ち寄ったカユマカ・ランチョ州立公園にあるハイキング場は、マウンテン・ライオンが多く生息しているので犬は立ち入り禁止。仕方なくハイキングはあきらめて温泉宿にチェックインする。So we headed for Jacumba Hotsprings.
硫黄温泉は気に入ったものの、宿の周りはゴーストタウンのようで人影はまったくなし。メキシコに近いため、国境警備隊のパトロールカーだけが頻繁に走っていた。コタロウがいなかったら、私は挙動不審者として身分証明書の提示を求められたであろう。散歩が終わると、コタロウを部屋に閉じ込めて、近くのインディアン保護地区内にあるカジノに出かけた。(When the door closed behind me, I yawned and stretched. I enjoyed sleeping on the real bad.) 夜遅くカジノから戻るとコタロウは長時間のドライブで疲れていたのか、それとも出しに使われ、あげくに一人で留守番させられた腹いせに、ベッドの上で大の字になって寝ていた。He was exhausted by He was exhausted and ready to collapse quietly in the corner.
long driving and he was sleeping on my bed. 私は仕方なくコタロウの隣で丸くなって寝た。I stroked him with my finger, he didn’t even wake up. I curled up and hid my head under my arms, and slept like a dog.
翌日、アンザ・ボレゴ砂漠州立公園(Anza Borrego Desert State Park)の砂漠地帯を通って、アップルパイで有名なジュリアンの町に行くことになった。温泉宿の近くにある展望台とロックガーデンに立ち寄ったが、標高3千フィート(900メートル)の展望台から眺める景色は一風変わっていた。茶色の大きな石を無数に積み上げてできたような山が連なっている。頂上の石を蹴飛ばしたらいっきにゴロゴロと積み木倒しのように崩れ落ちてしまいそうな山ばかりだ。The rocks are bigger than Kotaro is. 早速岩場をハイキング。
“Ready, Kotaro?”
“Ready when you are, my boss,” said Kotaro.
He was revved up and ready to go. Kotaro trotted ahead. いくつもの岩が折り重なってできた洞窟のようになった狭い空間のトレイルを登って行く。コタロウは岩場が大好きだ。カモシカのように岩から岩へ跳び移り、私を先導する。Kotaro strolled like a four-wheel drive.
I followed Kotaro. We kept going.しかし、直射日光が強すぎて岩場の表面がかなり熱くなっており、到底犬が歩ける状況ではない。息はハーハーしてくるし、すぐにバテてしまった。それでもご主人は刑務所の看守のように紐を引っ張って僕を追いたてようとしたが、奥さんまでバテて座り込んだので、ご主人だけが頂上を目指す。頂上に行けばスプリング(Springs=泉)があると聞いて、頑張ったご主人。戻ると「騙された」と文句を言っている。頂上にあったのは「バネ」。同じ”Spring”を引っ掛けたアメリカ人のジョークだが、こんな砂漠の山の頂上に泉があるわけがない。
ハイキングはほどほどにして、アンザ・ボレゴ砂漠州立公園に向かった。公園に入ればもう見渡す限りの砂漠。We were driving through the Anza Borrego Desert State Park.
車など一台も走っていない。こんな灼熱の砂漠の中で車がエンコしたら大変だ。オーバーヒートしないように、冷房を最低限にすると、コタロウはすぐに息をハーハーさせてよだれを垂らしはじめた。Kotaro’s tongue was hanging out, panting incessantly, and spits everywhere on the console between the seats.
砂漠のど真ん中に温泉場のサインを見つけ、立ち寄ってみたが運悪く夏の間は閉鎖されていた。考えてみたら、全米で夏場一番温度が高くなる地域といわれるこの砂漠で、誰が好んで温泉に来るのだろう。おまけにガソリンのメーターを気にしながら運転している私に、コタロウは砂漠で車がエンコして日干しにならないかと気が気でないのか、心配して何度も「まだか」とクンクン言い出すので、急いで砂漠を脱出することにした。He leaned forward from the back seat. He was snarling and whining. “Are we there yet?” asked he again and again. “Ten more minutes,” I repeated the same answer again and again. さらに30分ほど走ると、道は山道になり、緑が多くなってくると、あっという間にジュリアンの町に着いた。We were in thick trees again. It was great to be safe. わずか数時間の間に、巨大な石がごろごろ転がっている岩山から平坦の砂漠地帯、そして山の中の森林に囲まれたジュリアンまで、車窓の景色がゆっくりと変わっていく様は結構楽しかったが、コタロウは景色など何の興味もないようだ。
Julian is a very little town at a population of about 600 but famous for its home-grown apples and apple pies. There was a gift shop and next to it an apple pie bakery shop, and a tavern, and the Town Hall. I went in the Town Hall and grabbed a tourist guide and a street map. Then I bought a couple of Christmas ornaments for our Christmas tree at a gift shop.
夕方のラッシュを避けるために、ジュリアンの町をそぞろ歩きをしていると、いつものようにみんなから、コタロウがかわいいと褒められ、そしてコタロウの体にさわりたがる。The side walks were crowded with tourists. People stopped and spoke to him in lots of different languages. All of them declared him to be handsome, charming, adorable, or friendly or intelligent. They patted Kotaro. He pushed his snout against their hands. They know that the dogs licking their hands are a sign of friendliness. When the dog put your hand in his mouth, he likes you. コタロウは子供たちが好きだ。コタロウのそばから離れたがらない女の子には、お礼に手を舐め、ついでほっぺたを舐めてあげる。A little cute girl spent a whole lot of time hugging Kotaro and petting him and saying sweet things to him. He jumped on her, planted his two front paws on her shoulder as he licked her hand and cheek. コタロウは大スターになった気分になって、リップサービスに余念がない。Again, they elevated Kotaro to Stardom. アップルパイの店に入って、リンゴの実が鈴なりになった木の木陰のテラスでアップルパイ食べていると、コタロウがいることに気がついたお店の奥さんが、コタロウに水とビスケットをくれた。We ate apple pie in the terrace, seated outdoors under an apple tree. でもコタロウは私の食べているパイの方に興味があるのか、私の膝を鼻先で何度もつついておすそ分けをねだる。Kotaro watched me with devoted attention, and poked my knees with his nose to get some of the pie.
 家に着いても外はまだ十分に明るかったので、ご主人は自転車で散歩に連れて行ってくれた。十分なハイキングもせず、真夏の砂漠旅行につき合わされ、運動不足になった僕は,思いっきり走った。Since I was sitting for a long time in the car and I was tired of driving, I galloped, dragging my Master behind me at the end of the leash.


ビッグベア・レイクに一泊旅行 

July 29 [Tue], 2008, 2:32
7月29日 (火) ビッグベア・レイクに一泊旅行
急にハイキングをしたいと言い出したご主人は、我が家から車で2時間ほどのところにあるビッグベア・レイクのキャビンに予約を入れた。犬も一緒に泊まれるところは限られているが、昨年とは違った一戸建てのキャビンに決めた。
“Where?” said Kotaro.
“Big Bear Lake.”
Kotaro went mad. He ran down the hall, out to the back yard, and came back.
“Where’s Big Bear?” Kotaro asked. I could see the excitement in his body. He turned to look at me, panting happily. I clicked the Google’s map quest on the monitor, and showed him the route we’d be taking. My finger went from my house, over Riverside and San Bernardino.
標高2400メートルにあるビッグベアマウンテンは冬はスキーのメッカであるが、夏は避暑地でもある。近場なので朝9時に出ても昼前に着いてしまう。早速ハイキング、直射日光は強かったが高原の森林浴は気持ちが良かった。I could hear the wind in the branches. 戻ってくると、乾季で砂埃の道を歩いた僕の体は泥だらけ、すぐに湖に浮かぶボートの桟橋から突き落とされ、湖で泳がされてしまった。
I swam.
“Not bad,” he said. “Try it again.”
I did. Each attempt was better than the last.
See, I’m a good athlete!
I was soaking wet. I shook myself, and big drops flew at him, and made spectators shout and laugh.
He dried my soggy fur with a towel.
岸に上がると、仕返しに僕は体をブルブルッと震わせてご主人に水しぶきをたっぷりかけてやるが、僕が必死で泳ぐ姿がかわいいと、何度も僕を湖に突き落として泳がす。そういえば二年前にもここで泳がされたことを思い出した。柴犬は我慢強い犬で一言も吠えないから、周りの人は笑ってみているだけで誰も僕を助けてくれようとはしない。
昼飯が終わると、まだ行ったことのない道をハイキングしようと僕を誘う。I accepted the invitation without hesitation and blindly went where I had never gone before. 自慢の四輪駆動でご主人の先を歩くが、エネルギーがすぐに切れる。I strolled like a four-wheel drive stroll. 途中何度も充電を繰り返し、夕方へとへとになってやっとキャビンに入る。
It was a tiny small cabin that seemed to be hiding in the woods.
My mistress went into the office, and got the key to our cabin and led the way. She unlocked the door.
“Let’s see what the room’s like?” she was mumbling.
It was just one big space, bed, kitchen, fire place, couch and dining table.
“Wow,” I loved the room. I can sleep under my master’s bed tonight.
My mistress sat on the bed, and lay back. She closed her eyes. She was so busy this month. This was all she’d wanted. She sat up, got her boots off, and lay back on the bed.
I jumped up and lay back next to her.
一休みする間もなく、せっかちなご主人に連れられて、夕日を眺めに湖のそばにある桟橋を散歩。He wanted to walk before he began feeding me. “Want to go out and walk, Kotaro?” He knew I was going out since I was wagging my tail, and yapping.
夕日が落ちると、ご主人は僕にドライフードを与えてレストランに食べに行ってしまった。He had kindly left me a glass of water and a bowl of dry dog food with a few pieces of chicken meat on top. せっかくのキャビンで冷蔵庫もついているんだから、外でバーベキューでもすればいいのに。
Is he still asleep? When they woke up in the next morning, she asked him.
“No, he isn’t,” said I. “I’m starving.” She got off the bed and put the same dry food into the bowl.
今朝は気持ちがいいほどさわやかだ。This morning was crisp and cool, but really not cold. 午前中はキャッスル・ロックの岩場までハイキング。We drove to a meadow at the edge of the village where the mountain trail began and parked the car. We walked up to the beginning of the trail.
昼飯に町の中心地のビレッジまで戻る。レストランの中は犬は入れないが、テラスならOKというところが多い。たまたま入った店はテラスに犬専用のゲートついており、店の中を通らずに一緒に食事。We found a restaurant with outside tables, and my Master hooked the end of the leash to his chair. ウェイトレスは僕に飲み水と犬用のビスケットをくれた。そして犬用のメニューまで用意されていた。My mistress leached down to pat me under the table, gave me a piece of meat out of her sandwiches. I gulped down, and was hoping for another piece. 食事が終わり、ビレッジと呼ばれるこぎれいでしゃれた店が並ぶ通りをぶらついていると、老若男女の誰もが僕がハンサムでかわいい犬だと褒めてくれる。We walked down the colorful little shopping center, with shops crowded together on each side. When they saw me, they astonished, tentatively at first, with eyes wide open. 小さな子供は僕を欲しそうに眺め、若い女性は耳がぴんと立って尻尾がくるっと巻き上がっていて、ハンサムな僕に触りたがり(face with calm intelligence)、犬を連れた年配の人は自分の犬よりも僕の方がかわいいと連れ合いに囁き、なんという犬だ、どこで買ったのかと聞いてくる。They eagerly wanted to know all about me, so my master told them in his lust English that I was Japanese dog but born in the United State. あまりにひっきりなしに僕だけ褒められるものだから、やきもちを焼いたご主人は、「自分勝手(Independent)な犬ですよ」と一言、余分なことを言い出す始末。ご主人は「アメリカで物珍しいから褒められるだけだ」と言っているが、ハンサムなのは誰が見てもハンサムなのだ。He chatted several times in the village with a stranger from all over the world.
 午後のハイキングは日差しが強く、僕と奥さんの疲れが激しいので、頂上の見晴台まで歩くことができずに途中で引き返したほど、大変な道のりだった。We all in a sweat and my mistress and I had to pause to catch my breadth, we hadn’t even reached the half way to the top yet. それでもところどころで見えた景色はすばらしかった。She had to admit that the view of the village and the valley far below was breathtaking, a peaceful idyllic scene out of a postcard. She was really glad that she had come. ハイキングが終わると、昨日と同じ湖で一休みすることになり、僕はまた泳がされるのかと心配したが、夕方になると一気に気温が下がり、湖面を吹き抜ける風は冷たい。泳がせるのはかわいそうだと、そのまま家に戻ったのはよかったが、翌日、風呂場で嫌がる僕をしっかりと洗ってくれたのには閉口した。
 ハイキングは楽しかったけど、翌日からふくらはぎが痛くなったご主人は僕の散歩をおろそかにするようになったのは困ったものだ。I was having the time of my life.
「また来ようね」
       西郷さんと忠犬ハチ公の組み合わせ










「僕は通れるよ。お腹をへっこませたら大丈夫さ」
              「もう5回目だよ」

P R
柴田智雄プロフィール
`shibata

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アメリカのオフィス英語ーすぐに使える表現と文書例 著者名:柴田智雄 大修館書店 ISBNコード:4-469-24394-9

よその土俵日米ビジネスカルチャー比較日記 著者名:柴田智雄 大修館書店 ISBNコード:4-469-24414-7
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