両手 

2006年03月10日(金) 0時44分
ワタシは大きく両手を広げる
彼はワタシを真似て いたずらな笑顔を浮かべて
同じように両手を広げる
そして強く抱き締めあうのだ


力強い腕に抱かれ 安堵の吐息が洩れる

支えてくれる腕があったから
支えてくれる微笑みがあったから
がむしゃらに戦ってこれた

今 ワタシの瞳に何も映らない
ワタシの瞳は何も映さない


何もみえない


疲れちゃった


時間を戻して 

2006年03月09日(木) 20時12分



今日ね 気付いたんだ

過去は戻らない  

もぉ彼の表情も声色も あの頃とは違う

ワタシの愛した彼は 

もぉ存在してなぃんだ



取り戻したい と願っても どんなに祈っても

戻らない

二度と戻ってはこなぃんだって



だから


また始めよう  

最初の一歩から


幸せな日々を 眩しすぎた思い出達を 

そっとそっと抱きしめて



最初から

またひとりの人間として 




   ココでだけ 時間戻すね

   留めておきたぃんだ  

   ワタシが生きた証として


優しい時間 

2006年03月08日(水) 23時40分


嫌いになったわけじゃなぃんだ

人前で涙を流したことがないと言っていた彼
僕は絶対泣かないよ 試してみる? とあの日おどけてみせた彼

その彼の瞳から大粒の涙が溢れてる
次から次と溢れ出るそれは頬を伝いポロポロと掌に落ちる

何故泣くの


わからない  理解できない

彼が何を言っているのか 何を言おうとしてるのか
彼がどうしたいのか ワタシはどうなってしまうのか




優しい時間は幕を閉じた



もぉ長くないワタシの時間

残したい 
 
愛に溢れたこの時間をしっかりと記憶に留めておこう


これから先彼が他の誰かを愛したとしても
刹那のもの これもまた永遠のものだから

 

2005年10月29日(土) 18時52分
朝 何気なく目にした彼女の日記

そこにはワタシの日記の一部が掲載されていた

いまはこの人を守っているんですね

いまはこの人を愛しているんですね

私は騙されていたのかな 私はキープだったのかな

って ?

昨夜から彼とは連絡が取れていない

彼はいったい何をやらかしたんだろう

言ったのに 女の子はね 優しい言葉に弱いんだって

簡単に恋に落ちちゃう生き物なんだって

日記を目にして すかさず彼にメールを入れた

起きてる? 電話してもぃぃ?

彼からの返事はない


仕事帰り彼に再びメールを入れてみる

電話してきてぃぃよ

今日大丈夫なの?

これだけ確認してワタシは電話を切った


いつものように彼はワタシを迎えに来てくれた

平静装って ワタシは彼に笑顔を向ける

買いたい物があるんだ

そう言っていつもとは反対の方向へ歩き出す

ワタシの手が彼の掌に繋がれる


買い物を終え部屋に向かう

ワタシは何処までも平静を装っていた

上着を脱ぎ彼と向かい合う

そして彼の胸に抱かれる

安堵の溜め息が漏れる


食事を済ませベッドに横になる

意を決して ワタシは口を開いた

今日ね ○○さんの日記を読んでしまったんだけど

ぁぁ あれね あの人は多分◎◎さんだと思う

そうなの?

ぅん 多分ね

メル貰ったんだけどね 僕には彼女がいますって断ったよ

ほらココに ね

彼は笑いながらワタシの頬を撫でた


 

卓球大会 

2005年05月21日(土) 20時35分



今度卓球大会しようか

ぃぃよぉ ワタシうまいけどぃぃ?


遊びといえど 勝負事には つぃつぃムキになるワタシ

スポーツなら尚更 やる気満々 相手構わずイケイケ状態になってしまぅのだ


楽器屋さんのお隣に10畳ほどのスペースがあり

そこでは卓球をはじめ バンドの練習やバイクの修理等等もできるらしい


卓球やりたぃんですけど

楽器屋の店主は とても朗らかで優しそうな感じのよいおば様で

ラケットとピンポン球を用意すると 丁寧に隣の部屋に案内して下さった

熱くない? 眩しくない?

あちこちに目を配り 細かに声をかけて下さる

大丈夫ですよぉー   ワタシ達は笑顔で答えた



ヒールで彼の家に遊びに行ったワタシは

彼の大きなサンダルを履いてこの場所まで歩いてきた

手を繋ぎ その手をブンブンと振り上げて

ワタシの足に大きすぎるサンダルが脱げてしまわなぃように

爪先に力を入れ 上手に甲に引っ掛けながらパタパタと引きずって歩いた



パタパタパタ

ピンポン の 球の音より  

球を拾いに走る パタパタ の サンダル音の方が多く感じる

全然ダメじゃんね

彼が笑う 彼が微笑む 優しい笑顔がすぐそこにある


そのうちようやく球にも慣れて ピンポンと規則正しい音が響ぃてきた


楽しくてたまらなぃ  そぉ彼となら 何をしていても楽しいのだ
 


可愛い


徐に彼が呟く



身体の芯が熱くなる

ワタシは聞こえぬふりをして パタパタと子供のように球を追い続けた


ハロハロ 

2005年04月19日(火) 20時31分



それまでワタシが愛用していた携帯は
メールの保存件数が 送信が50件受信は200件までだった
最大文字数は210文字 
ただの道具である携帯 ワタシにはそれでじゅうぶんだった


新しい携帯を手にして 何気なくメールの問い合わせをしてみる
「 新しい携帯に・・ 」 彼からのメールが届いていた
不意を衝かれて送られてきたメールは飛び上がるほど嬉しかった


新しい携帯に切り替わる時間を前日彼に知らせてはおいた
午後3時 いつもなら彼は仕事で忙しく飛び回っている時間だ

なんて気の利いた なんてステキな なんて洒落たことをしてくれちゃうんだろ

彼の言葉や行動は度々ワタシを感動に震わせる
それは熱く滾るというよりも トロリと溶けるといったふうに

強張っていた神経が解れて 身体中の力が抜けていく 
心地よい幸福感を与えてくれるのだ


そんな彼の言葉をたくさん残しておきたくなった
メールの受信保存件数が200件では物足りなくなってきた

新しい携帯の受信BOXの一番最初に彼からのメールが保存されている

彼の言葉がたくさん詰まった携帯は もはやただの道具ではなく
失いがたい宝物と化しており ワタシの身の回りの何よりも大切に扱われている



涙が出るよ 

2005年04月13日(水) 18時27分
ゆっくりと味わうのだ

二度と戻らない時間を


記憶を辿りながら 思い出を紡ぐのだ

ワタシはそんな時間が好き

アナタとの思い出をひとつ残らず留めておくのだ


今でなければ感じられないこと

今でなければ伝えられないこと

今のワタシ 

今を記録しておきたいのだ


人は儚い 心も 命も 

いつ果てるかしれないのだから 

今この時を 今この思いを


ねぇ 不思議だね 涙が出るよ

嬉しくて 涙が出るの

次から次と溢れてくるの


いっぱい大好き

そのアナタの一言で

キラキラ光る 

2005年04月11日(月) 17時28分
ワタシには物欲がない

ブランド物には全く興味がないし

お金をかけなくても良い服ならいくらでもある

魅力的に着こなせれば服だって高価に見えるだろうし

まがい物の宝石だって バッグだって それなりに見えると思っている


その頃 ワタシは不安で仕方なかった

彼の中にワタシは居るのか 彼にワタシは必要なのか

醜い嫉妬で眠れぬ夜を過ごしていた

そんなときに ぽろりと口をついて出た

指輪欲しいな

指輪には特別な意味がある 子供じみているけれど

ワタシはそう思っている

わかった いいよ

一瞬の隙もなく躊躇いなく彼は言った


ねぇ おねだりしたい物があるの

いいよ なぁに?

指輪


電話して の一語も言えないワタシが 何故に言えてしまったんだろう

どうしても欲しかったのだ

彼に指輪を贈ってもらいたかったのだ


今日指輪も買いに行く?

いいの? 嬉しい

ねだった自分が恥ずかしいと思った 申し訳ないと思った

でもここで またでいいよ と言ってしまうと 

もう一度同じことを言わなくてはいけない


質や値段はどうでもいい 

例えばそれがビーズでも プラスチックのオモチャでも

それが指輪であればいいのだ

それほどワタシは指輪に拘りを持っていた


花見を楽しんだ後 アメ横に行くことにした

こじんまりとした店が並んでいる中を指輪を求めて歩き回った

宝飾店が立ち並ぶ一角に足を止め 

ケースに並べられた指輪 ひとつひとつを手に取って眺めた

指輪の模様と値段を確認して いい? と彼に聞いてみる

それでいいの? ぅん いいよ  彼が答える

じゃ これで♪  声が弾む 身体が震える

ありがとう

彼からの贈り物 キラキラと輝く指輪は 

透かし模様でずっしりと指に重たい


ワタシはそれを左手の薬指にはめた

左手の薬指はハートに繋がっている 

ワタシのハートはあなたに繋がっているんだよ 


折りあるごとに 

ワタシは 左手の薬指にはめられたキラキラ光る指輪を眺めている 

そしてにんまりと微笑んで そっと指輪にくちづける 

木の下 木の上 

2005年04月10日(日) 16時42分
お目当ての買い物を済ませ 上野公園へ向かう

ちょっと休んでく?

公園のベンチに腰をおろし 買っておいたシュークリームを取り出す

抹茶クリームもあったんだけど

ぁっ 抹茶ダメ

よかった


彼は食べ物の好き嫌いが多いのだ

子供みたいだと思う けれどそれがまたたまらなく愛おしいのだ


シュークリームは美味しかった 

喉を潤し ゆっくりと煙草を吸う

どんな時でも ふたりの会話は途絶えない

電車の中でも 歩いていても 水族館でも 食事に行っても

話が尽きることがない  ほんとうに不思議だけれど


飲み干したジュースの空き缶をゴミ箱に捨てると

ワタシたちは再び手を繋いで歩き出した


上野公園は花見客でごった返していた

ワタシは人の多さなど気にも止めずに ひたすらと桜を追った

花が好きなワタシは一瞬にして 自分の世界に入ってしまう

そんなワタシを咎めもせずに 彼は黙ってワタシの半歩後ろを歩いていた


神社の境内の小さな庭にベンチが備え付けられていた

桜通りへ下りる階段の人混みを横切りベンチに向かう

上から眺める桜並木は花びらでできた雲のようだった

ねぇ もくもく咲いてるって気がしない?

花びらの雲みたいだねぇぇぇぇ

思わず歓喜の声をあげる

ぁぁ そうだね

彼が応える


そうなのだ この応え   

相槌を打ってくれる それだけで 受け入れてくれたと思えるのだ

そして改めてワタシにとっての彼の存在の大きさを認めるのだ


ちょっと下りてみる?

いいの? じゃ ちょっとだけ

ワタシはこんもりと見事に花を咲かせた桜の並木に心を奪われ

その木の下で馬鹿騒ぎをする人間など なんの気にもならなかった


ふっと思い出したように彼の横顔を窺うと

彼は木の下で醜態をさらす人間を見て呆れながら歩いていた

ワタシは上を見て歩いてるけど あなたは下見て歩いてたのね

笑いながらワタシが言うと 

うん そう  

と 彼もまた笑って答えた

見つけてあげる 

2005年04月09日(土) 15時38分
前日の夜に急遽許可の下りたお花見

上野駅正面口を出て真正面に見える歩道橋で待ち合わせ

早めに家を出たワタシは約束の時間より40分も早く着いてしまった

山手線のホームで もう着いちゃった とメールを送る

今日は暑いから歩道橋の上は止めて 

待ち合わせは近くの入り口にしよう  ちゃんと見つけてあげるから


見つけてあげる

なんて頼もしい なんて魅力的な言葉なんだろう

思わず笑みが零れてしまう

待つことなんて何てことない 何時間でも待てると思う


正面口に向かう途中で 甘く香ばしい匂いが漂ってきた

匂いの正体を探してみると そこはシュークリームを売る店だった

美味しそう しかも 安いっ!

ワタシはそこでカスタードクリーム入りのシュークリームをふたつ買った


斜め向かいには本屋があった

時間を潰すには恰好の場所だ

ゆっくりと時間をかけて単行本が並べられているコーナーを回った

お気に入りの小説家の本を一冊手に取り 

パラパラとページをめくってみる

どうしよう 買っちゃおうかな

迷いながら無意識に携帯を見ると 待ち合わせの時間が迫っていた

もぉ 行かなくちゃ

手に取った一冊をもとの場所に戻して ワタシは本屋を後にした


正面口の入り口で彼を待つ 

今駅に着いた すぐ向かうね  彼からメールが届く

そして時間通りに彼はやってきた


ワタシはいつまで経っても慣れないのだ

彼の笑顔が眩しすぎて まともに顔をあげられないのだ

なんとなく照れくさくて 少女のようにもじもじとしてしまう

照れくささを押し隠すように ワタシは強引に彼の手を取った

急でごめんね

手を繋いで並んで歩く

掌から彼の熱が感じられる 心がほどけていく


空は良く晴れて汗ばむほどの陽気だ

足取りは軽い

彼となら歩いていける 

きっと何時間でも 何処までだって歩いていける
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