タクシーの自己防衛。

August 31 [Wed], 2011, 0:29
宮坂さん、今夜は深夜のタクシーで帰宅しました。最後の仕事先が私鉄沿線だったので、終電間際のターミナル駅のタクシー乗り場に並びました。自宅まで3千円くらいの距離のはずです。ところが、駅前ロータリーに入って来るタクシーが何台も乗り場を通り過ぎていくんです。全然とまってくれません。タクシー待ちの行列が少しも進みません。行列がザワザワして、わかりました。行列の先頭にいるおっさんがベロンベロンの泥酔状態。タクシー乗り場のポールに絡みいて干からびたアサガオのツルが風に揺れてるみたいな感じなんです。あれじゃあタクシーが嫌がるのも無理はありません。あんなの乗せたくないでしょ。行列の皆さんがどうするとざわめきはじめた頃、アサガオおじさんに変化が起きました。フラリと立ち上がって、ユラーリユラーリと駅の方に戻っていくんです。たぶんベンチで寝ようと決めたんでしょう。あ、段差にまづいた、あ、転んだ。ポケットから携帯が飛び出して路上に転がります。酔っ払いは怪我をしないっていうのはほんとなんですね。アサガオおっさんが無事に立ち上がって、ベンチの方向にユラユラ歩いていく頃、タクシーが順に何台もやって来ました。行列が進みはじめます。宮坂さん、行列から出て転がった携帯を拾っておじさんのパンツのポケットに突っ込んであげました。おじさんはもちろん、気づいてなんかいません。お礼も言いません。宮坂さんだって、そんなこと期待してませんし。行列に戻ると、ちゃんと後ろの人が場所をあけて待っててくれました。これが都会のマナーですね。携帯を拾った時、実は宮坂さん、その泥酔アサガオおじさんがテレビで時々見る人だと気づいたんです。たしか経済コメンテイターみたいな人ですね。へえ、この人この沿線に住んでるんだ、意外に庶民的だな。この人って、こんなに酒を飲む人なんだ。よほどストレスがあるのかな。あるいはどこかの大企業の接待でも受けたのかな。でもその大企業の人間に送ってもらうほどは大切にされてないんだな。この人はまだスマホじゃないんだな。いろんなことを考えました。でも、まあ知らんぷりをしてあげましたよ。それも零時を過ぎた東京の基本マナーですからね。
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