
今日は68年にリリースされたストーンズのアルバム『ベガーズ・バンケット』の話を。
これはブライアン・ジョーンズが参加した最後のアルバムですね。69年作の『Let It Bleed』にも少し参加していますが、ギターを弾いているのはこのアルバムが最後なんですね。このアルバムをレコーディングしている頃、ブライアンはもうかなりのドラッグ漬けだったようですが、このアルバムで聴ける彼のスライド・ギターは絶品です。プロデューサーのジミー・ミラーは『Beggars Banquet』でのブライアンについて「彼のこのアルバムにおける素晴らしいボトルネック・ギターのプレイは永遠に我々の記憶に残ることだろう。」と話していたそうです。ジミーはこのアルバムで初めてストーンズのプロデュースをすることになったのですが、70年代中期のアルバムまでストーンズとともに名盤を作り上げたプロデューサーなんですよね。しかしながら、ブライアンとジミーは対立していたようで、ブラインアンはあまりこのアルバムのセッションに来なかったと言われています。
ビートルズの『Sgt. Pepper's〜』に影響を受けてレコーディングされた前作の『Their Satanic Majesties Request』ではブルースから離れましたが、このアルバムではとてもブルース色の強い、生のストーンズ・サウンドが聴くことができます。
パーカッシヴで一度聴いたらなかなか耳から離れない、曲名通り悪魔的なサウンドの「Sympathy For The Devil」、スライド・ギターがとても魅力的な「No Expectations」、ダウン・トゥ・アースな雰囲気のブルースにのせて歌われるセクシュアルで、いかにもミックらしい歌詞の「Parachute Woman」。「Street Fighting Man」は初めてイントロを聴いた時、ゾクゾクして興奮したのを思い出します。ストーンズ流の革命ソングですね。「Prodigal Son」はブルースマンであり、後に牧師として活動したロバート・ウィルキンスの曲です。「Factory Girl」はあまりストーンズっぽくないかもしれませんが、ぼくは大好きな曲でこの曲を聴くと心が癒されます。「Salt Of The Earth」は聖書に書かれている“地球にとって大切な人・もの”という意味で、このアルバムのラストを飾るに相応しい壮大なサウンドに圧倒されてしまいます。
数あるストーンズのアルバムの中でも『Beggars Banquet』はぼくにとって永遠の名作ですね。
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