
B.B. King
1925年9月16日米国ミシシッピ州生まれ。本名Riley B. King。名前の“B.B.”は、メンフィスでラジオ番組を行なっていた頃の愛称“the Beale Street Blues Boy”が“Blues Boy”となり、さらに“B.B.”と省略されたことによる。1949年初録音。ロニー・ジョンソンやブラインド・レモン・ジェファスン、Tボーン・ウォーカーらの影響を受けながら、シンガー・ギタリストとして自らのスタイルによるモダン・ブルースを確立。独特のスクィーズ奏法による切れ味鋭いブルース・ギターは、多くの若手ブルース・ミュージシャンやロック・ミュージシャンに影響を与えた。第一線で活躍するブルースマンの中で文字通りキングといえる存在。
ぼくはマディ・ウォーターズや、ジミー・リード、ロバート・ジョンソン等の曲をカバーしていたストーンズをきっかけにブルースを聴くようになったのですが、そのせいかダウンホームなスタイルのブルースが好きでした。そんな感じだったので、ブルースを聴き出した頃、B.B.はモダンな感じがしてちょっと敬遠していたところがあったんです。でも、いつのまにかぼくの耳も大人になったのか、B.B.のあのサウンドの良さがわかるようになっていました。太くてマイルドで暖かいあのトーン、ギターで女性を口説いているかのような饒舌な指の動き、B.B.のあのサウンドは一度好きになると他では味わうことのできない魅力に満ちあふれていると思います。音楽は好きだけどブルースなんてよくわからないわ、という人にはB.B.から聴き始めると良いかもなぁ、という気がします。ぼくみたいに初めてのブルース体験がロバート・ジョンソンだったりすると、ブルースなんて二度と聴くもんですか、なんてことにもなり兼ねないですからね…。
そんなB.B.が64年にシカゴのリーガル・シアターで行ったライブを収録したアルバムが『Live At The Regal 』です。彼のベスト・アルバムとして紹介されることも多いアルバムですが、ブルースのライブ盤のベストにもあげられる名盤ですね。とにかく熱いライブ盤で、女性客の黄色い声援が当時のB.B.の人気を物語っています。“レディース&ジェントルマン、世界で最も偉大なブルース・シンガー、B.B.キングに暖かい拍手を!”というアナウンスの後に始まる1曲目「Everyday I Have The Blues」。ゴージャスなホーンセクションのイントロの後にB.B.のなんともいえない暖かいギターの音色が絡んできます。ブルース・シャウターぶりもなかなかのもの。そして“Real Old Blues”と紹介した「Sweet Little Angel」。まだ2曲目なのにこの時点でハイライトを迎えたかのような盛り上がり方は凄い!そしてまだ曲の途中なのかと思ったら、いつのまにか3曲目「It's My Own Fault」へ突入。この曲も最後に熱いギターソロを弾いた後、スローな「How Blue Can You Get?」へと移ります。2〜4曲目はブルース・メドレーだったんですね。5曲目「Please Love Me」はイントロがエルモア・ジェイムスを意識していますね。B.B.はスライド・ギターに憧れていたのですが、あまりモノに出来なかったらしく、その代わりにスクィーズ奏法をモノにしたようです。
ここでまだアルバムの半分ですが、続きはぜひ実際にアルバムを聴いてB.B.の熱いステージを楽しんでみて下さい。今年80歳を迎えたB.B.ですが、まだまだ現役で活躍しているのはファンとしては本当に嬉しい限りです。これからもブルースのキングとして後輩のブルースマン達を引っ張っていって欲しいものです。
ちなみにこのアルバム、輸入盤と国内盤ではジャケットが違います。上が輸入盤で、下が国内盤です。輸入盤の方が雰囲気があっていいですね。



